王子の凱旋

小野あやか

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凱旋後

R 凱旋後の日常 レニドールSide2

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ルーファスの部屋へ行く前、セーランから潤滑剤が入った小瓶をもらった。なぜ訓練中に持ち歩いている袋の中にそんな物が入っているのか、考えてはいけない。うん。
これを渡されたからには、部屋で実践しろって事だよな……。というか、もし潤滑剤がルーファスの部屋にあったら……。
いや、考えてはいけない……考えてはいけないんだってば!
もやもやしながら歩いていくと、騎士団兵舎のルーファスの自室の前に着いた。
ノックをしても反応が無かったから、まだ戻ってはいないのだろう。自室に来るのはいつぶりだろう。
急にきて良かったのだろうか……。荷物整理があるだろうし、やっぱり終わるまで自分の部屋で待ってた方が良かったかな。
騎士団事務員との事やセーランの指摘でどんどん自身が無くなってきた。両想いになったのはつい最近だし、元々自分の魅力に自信なんてない。なんせ平凡王子だし。

少し経つと足音が角から響いてくる。俯かせた顔を見上げると、ルーファスが戻ってきた。嬉しくて思わず駆け寄った。
「……ごめん……会いたくて、待ちきれなくて来ちゃった……」
「っレニ!」
感極まった表情になったルーファスに力強く部屋へ引き込まれ、唇を奪われた。
「……ふっぅ……ルー……」
ルーファスの様子に安心したのと、男らしく荒い激しいキスに、強い喜びと快感が身体中を駆け巡る。
段々頭がボーっとしてきて、膝の力が抜けて立っていられなくなりそうだ。そこをなんとか踏ん張る。
くっ危なかった! 
危うくルーファスの手管に飲み込まれるところだったぜ! 
俺は反撃の隙きを伺った。流石はルーファス、なかなか隙きを見せない。
少しずつ舌の攻めが落ち着いて、息継ぎの為に口を離したところで俺はルーファスをベッドへ押し倒した。急がないといつものようにルーファスにされるがままになる。服を手早く脱ぎ捨て、ルーファスの服も脱がしていく。
「レニ……」
「黙って」
身じろぎするルーファスを制し、首すじや胸の突起へ舌を這わせていく。


『いいですか、殿下。ルーファス様のお相手をしていた事務員のエルンは、そりゃあもうモテます。エグい程モテます。俺みたいにあからさまなビッチではないですが、経験豊富ですよ、あの色気は。あれに勝つには匠の舌使いで攻めるしかありません』


セーランの教えを反芻し、実践していく。匠の舌使いとはなんぞ? と疑問に思ったけど、とにかく凄そうな事だけは分かる。匠の技を習得する為には実践あるのみ。俺が感じる場所を丹念に舌先を使い、舐めていく。
「……っん……」
感じているのかルーファスは悩まし気な表情をしている。嬉しくてそそり勃つ陰茎を刺激する。
セーランに教えられたように、舌先を使って窪みを優しく舐めたり巧みに動かす。相手を見つめながらペロペロ舐めるのも大事らしい。ルーファスの陰茎がさらに大きく硬くなった。興奮してくれてるみたいで、匠の舌使いが上手くいったようだ。
ルーファスは俺を押し倒したいのか、俺の肩を掴む。
「ん、ちょっと待って……」
ルーファスに跨った俺は持参した潤滑剤を指に馴染ませ、孔に指を突っ込み解し始めた。とにかく今日は相手のペースに持ち込まれないようにしないと。
「……ん……んん……」
うう……自分で解すのって、かなり抵抗あるな。気持ちよくないし、色々キツい。指が二本入ったら少しづつ開いて……。
って、ルーファスがガン見してる! 
くそっめちゃくちゃ恥ずかしい!
ええい、もう挿れるか! そそり勃つルーファスの陰茎の上にゆっくり腰を落とす。くぷっと先っぽが入り、さらに進める。
「……レニ……」
「……ちょっとまだ、キツかったな」
ルーファスの、大きいから真ん中なのにもう苦しい。
でも頑張る! 騎士団事務員には負けたくない! ルーファスを想う気持ちは絶対俺が一番だ! 
俺がルーファスを気持ちよくさせるんだ! 
馴染ませるために少し時間を置いてから、小刻みに抽送する。苦しいけどヌルヌル滑るルーファスの陰茎が刺激を与える。自分のペースで動かせるからまだ余裕があるが、お互い気持ちよくなるように動くのはまだ難しい。

「っあぁ……っレニ……っとても、気持ちいいです……」
「……ルー……」
ルーファスは息を荒くしていて、慣れない腰使いでも感じてくれてるみたいで嬉しい。
ぎこちなく動かしてると、痺れを切らしたのかルーファスは下から思い切り突上げてきた!
「あっあぁっんん……」
いきなりの強い刺激に頭が真っ白になった。
「や、ちょ……ま、まって……っ」
「……どうしました? ほら、腰が止まってますよ」
「っだ、だっ……てっ、そんな突かれたら……っあっあぁっ」
ルーファスは容赦なく突上げてくる。体重をかけて跨っているから、突上げられると刺激や快感より衝撃に近い。
「やっ動けな……っあぅっ」
ルーファスは起き上がると繋がったまま俺をベッドに横たわらせ、正常位で攻め始めた。
「やあぁっ……だ、だめっ……あっ」
「っもどかしくて、我慢できませんっ」
ルーファスにガツガツと穿たれ、激しい快感の波に翻弄される。限界へ達し、ルーファスもぶるりと身体を震わせ、精を放った。
匠への道はまだまだ遠そうだ。だが挑発することはできる。
「ルー……もっと、いっぱい欲しい……」
「………………」
思惑通り、ルーファスはギラりと欲望いっぱいの熱い視線を送ってきた。勝ってもいないけど、負けてもいない。
こっそりニヤリと笑うが、この後猛攻撃され、やっぱり負けてしまった……。下手な挑発は良くないな、うん。
少し遅い朝に目が覚めると、ルーファスは荷物整理をしていた。同じような訓練しているのにこの体力の違い……解せない。

だいぶ後で知ったことなのだが、ルーファスは俺限定で、狭かったり小汚い部屋でセックスするのが物凄く興奮するらしい。なんで!?


++++++++

レニドールはエルンの名前を知ってますが、嫉妬により敢えて口にしてませんw

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感想 31

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みんなの感想(31件)

しまん
2022.08.06 しまん

えちえちでとても好きです^ ^
頑張ったね、騎乗位、からの返し最高!

2022.08.07 小野あやか

感想ありがとうございます!物凄く励みになります😂
完結まであと少しですが、まだエロありますので、お付き合い頂ければ嬉しいです!
週末か、来週更新になりますが、宜しくお願い致します🙇

解除
Aiiro
2022.08.02 Aiiro

再開うれしいです!
セーラン師匠のありがたい教えによって、殿下の新しい魅力に出会ってしまいましたね☺️最大限お礼をしなくては♪( ´▽`)
殿下には過去の関係を清算したこと教えて安心させてあげて〜😅

2022.08.03 小野あやか

感想ありがとうございます!物凄く励みになります😂
このあとは師匠の特訓の成果をアップします!
なるべく早く更新致しますので、楽しんで頂けると幸いです🙇

解除
そらうみ
2022.07.31 そらうみ

声を出して笑ってしまったくらい、楽しく読ませてもらっています✨

しばらく更新がなく気になっていたので、再開されてとても嬉しいです^ ^
どうか無理なさらず💦ほんと感染対策どうしたら良いか分からなくなっていますが💦

ご自身の体調等を第一に、続きを更新していただけるのを楽しみにしています!

2022.07.31 小野あやか

感想ありがとうございます!本当に励みになります😂
笑って頂けるの本当に嬉しいです!
元気になり、陽性により予定がなくなりましたので、順次更新していく予定です🙇

手が荒れるくらい手洗い消毒していましたし、知り合いや身内も、仕事しているだけで感染しておりました。
怖いとはおもいますが、もうこれ以上はなるようにしかならないのかもと思っております😅
症状は軽いインフルエンザでした。
ご観想を励みにがんばります!

解除

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