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1作られた世界の中で
1.2
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ミル「・・・パルさん!」
?「ほんとひさしぶりねミル 5年ぐらいかしら。そちらの方は?」
アビル「ハルミル・アビルです」
?「アビルさんはじめまして私は ハルミトン・パルミトンです。
今回テスバニア側のチームリーダーをさせてもらっています」
アビル「おふたりはどういったご関係で?」
パルミトン「まあ、10年ほど前に縁があってね。最近はメールか電話だけだったから」
ヘルシーク「パルさんおふたりはついさっき飛行機で来られたばかりです。募る話があると思いますが先に軽く状況の共有だけでも」
パルミトン「そうね それじゃあミル後でいろいろ聞かせてね」
パルミトン「今回の活動対象は2週間後の6月6日に行われる“次世代型産業ロボットについて”という講演会です。おそらく主催団体の有資連合を狙ってくると思われます。現状の参加者と警備の人の名簿ができていて個人情報をそちらで照合してもらう予定です」
ミル「反科学主義のスターストーム所属者数は多いという予測がでています。個人情報は後で情報1班のものに調査を依頼します。すでにスターストームの行動パターンを数種類予測していますので今後はこの予測パターンと実際の現場を照らし合わせていくことになると思います」
パルミトン「了解しました。それでは明日から現地とここの二手に分かれて活動を始めます。
あなたがたエンペラーの活躍を期待しています。他に連絡がないなら解散とします」
汚れた服のアビルが口を開く。
アビル「この部屋の出入り口は?」
ヘルシーク「後ろのドアが表の道具室のなかにつながっている。各客室のドアと連動していて廊下で人と遭遇する可能性が低いときだけそこから出入りできる。あと突き当りのエレベーターで地下1階につながっている。複雑な作りで申し訳ない」
アビル「いえ、大丈夫です。それでは我々は失礼いたします」
道具室を出て二人の部屋の間でアビルが再度口を開く。
アビル「なあ パルミトン・・・ってもしかして」
ミル「気づいた?だけどあなたが思っているのとは少し違うの」
アビル「? ボガトの関係者って意味か?」
ミル「ボガト出身は私のほう。パルさん・・・いえ サクラさんは当時探査隊としてボガトにきて私を助けてくれたの」
ミル「“パルミトン”は私たちボガト出身者が名前変更に一歩踏み出せない中 自ら変更してくれたの。本人が隠す素振りないみたいだからいちゃったけど本当の名前はハルミトン・サクラ」
アビル「・・・すまない」
ミル「なにいってるの ただ出身を話しただけ。それにボガトも全然悪いとこじゃないんだよ。これから隙があれば私の思い出話を山ほどしてあげるから覚悟していてね」
その日の夜隣の部屋は話し声が絶えなかった。さすがに話の内容は聞き取れないが何か温かみを感じる。
翌日以降は基地と現地の往復で現地のデータを基にシュミレーションの精度を上げていった。テスバニアでのスターストームの活動履歴が3件と少ないため他国の事例を参考にしてある。3日目からミルは別行動を開始している。
そして講演会当日の6月6日
アビル「それでは、行きますか」
俺とペアを組んでいる警察Aと一般参加で潜入する。潜入は3組で俺たちとヘルシークペア、あと警察関係者ペアだ。ミルは警備に、パルミトンさんは講演者と一緒だ。
周りに溶け込むためにそれっぽい会話をする。俺たちは生産現場を知らないが。
警察A「有資連合また新しいシリーズですかね?性能はいいんですが価格が・・・」
アビル「うちで使ってるの連合製じゃないから規格にさえ沿っていれば検討するかも」
入場口の警備では手荷物検査と入場券確認が行われている。手荷物検査と同時に顔認証と金属探知、挙動確認が隠しカメラで警備員含め全員に行われる。警備員は有資連合からの派遣でスターストーム対策はされていると聞いている。作戦も連絡済み。
会場は公共ホールで今回のような講演や演劇で使用される一般的なホール。最大人数は1000人だが今回の参加者は500人、席は入場券番号通りになっているが実際は自由に選べるようになっている。
スムーズに事は進み講演会開始時間となった。会場内は騒音防止のため通信が妨害されるが、こちらが使用している骨伝導イヤホン(外付け、口内の2種)は特殊な通信方法のため双方向での通信が可能。だがこちらからは簡単な文章を打ち込む形となる。
講演が始まった。内容は題名の通り産業用ロボットについてだ。有資連合が独自に開発している最新シリーズとその運用方法が紹介される。その話を聞く人たちは照明に擬態した隠しカメラで動きを確認される。3組の潜入班はそれぞれシュミレーション通りの場所に配置されている。そしてついにイヤホンから連絡が入る。
情報1班「不審な行動を確認。アビル班の3つ前の席、紺色のカーディガンを羽織っている。他の人に動きはない」
アビル「了解、待機」
隣にいる警察官がこちらに目を向けている。軽くうなずいて返事をする。
数分後予想通りにターゲットが動き出す。
スターストーム「偉大なる大地を汚す者に我ら・・」
ターゲットは言葉を言い終わる前に床に倒れこんだ。前の座席を踏み台に飛び込んだアビルがターゲットの背中に麻酔弾を打ち込んだからだ。
倒れている男のすぐ横に降りたアビルは躊躇なくターゲットの真横に座っていた男にも打ち込んだ
会場がざわめくが大の大人ばかりなのでパニックにまでは発展しなかった。
有資連合の警備員とヘルシークたちが落ち着かせようとしている。
警察A「ちょっと その人関係ないんじゃないか?」
アビル「一応だよ。それでやっぱり武器は3Dプリントの銃か」
警察A「見た感じ組み立て式らしいな。さっさと手錠つけよう」
講演者を連れたパルミトンがこちらへくる。あと何かを引きずる警備員も。
パルミトン「協力者がいた講演会の後援をしていたらしい。情報1班の人によると有資連合とは無関係だって」
倒れている3人を1か所にまとめたところでアビルがそれぞれから個人端末を取り上げる。
端末のコネクタに装置をつなげて情報をコピーする。1台当たり5秒とかからない。
警察A「この規模だと警察内部には関係者はいなそうですね」
アビル「ほかの国でも同じ感じだ。一人の重要人物よりも世間全体に問いかけるような」
パルミトン「警察の方々がこられたわ。引継ぎするからミル呼んできて。」
警察には最低限の協力だけ仰いであった。他の事件もあるだろうし大人数だと悟られる可能性があったからだ。事態が収束した今動ける人がほとんど来てくれたらしい。
ちなみにエンペラーを知っているのはテスバニア政府と有資連合上層部だけ。
イヤホンから声が聞こえる。
情報1班「お疲れ様。二人の端末から共通の位置情報が見つかった。大通りのビルの地下だ。
あと隣に座っていたやつ今のところ無関係だぞ」
④旧ボガト王国 250年ほど前に内戦のため政治体系が自然消滅した自然あふれる国。近年まで各国が自国の復興に専念していたため10年前に初めての調査団が派遣され10人ほどの子供が救出された。その後、環境保護と救出にかかわる人権侵害が問題となり調査は中断。現在は世界政府が監視している。
⑤ハルス公国 有資連合の所在地。国内の湿地でレアメタルが大量に採取可能。
人口 1億6千万人
有資連合 工業では世界最大手の企業。原料調達から販売までを一貫して行う。新しい技術のほとんどが有資連合での発見。工業だけでなく娯楽や飲食などほぼすべての職種に展開している。
?「ほんとひさしぶりねミル 5年ぐらいかしら。そちらの方は?」
アビル「ハルミル・アビルです」
?「アビルさんはじめまして私は ハルミトン・パルミトンです。
今回テスバニア側のチームリーダーをさせてもらっています」
アビル「おふたりはどういったご関係で?」
パルミトン「まあ、10年ほど前に縁があってね。最近はメールか電話だけだったから」
ヘルシーク「パルさんおふたりはついさっき飛行機で来られたばかりです。募る話があると思いますが先に軽く状況の共有だけでも」
パルミトン「そうね それじゃあミル後でいろいろ聞かせてね」
パルミトン「今回の活動対象は2週間後の6月6日に行われる“次世代型産業ロボットについて”という講演会です。おそらく主催団体の有資連合を狙ってくると思われます。現状の参加者と警備の人の名簿ができていて個人情報をそちらで照合してもらう予定です」
ミル「反科学主義のスターストーム所属者数は多いという予測がでています。個人情報は後で情報1班のものに調査を依頼します。すでにスターストームの行動パターンを数種類予測していますので今後はこの予測パターンと実際の現場を照らし合わせていくことになると思います」
パルミトン「了解しました。それでは明日から現地とここの二手に分かれて活動を始めます。
あなたがたエンペラーの活躍を期待しています。他に連絡がないなら解散とします」
汚れた服のアビルが口を開く。
アビル「この部屋の出入り口は?」
ヘルシーク「後ろのドアが表の道具室のなかにつながっている。各客室のドアと連動していて廊下で人と遭遇する可能性が低いときだけそこから出入りできる。あと突き当りのエレベーターで地下1階につながっている。複雑な作りで申し訳ない」
アビル「いえ、大丈夫です。それでは我々は失礼いたします」
道具室を出て二人の部屋の間でアビルが再度口を開く。
アビル「なあ パルミトン・・・ってもしかして」
ミル「気づいた?だけどあなたが思っているのとは少し違うの」
アビル「? ボガトの関係者って意味か?」
ミル「ボガト出身は私のほう。パルさん・・・いえ サクラさんは当時探査隊としてボガトにきて私を助けてくれたの」
ミル「“パルミトン”は私たちボガト出身者が名前変更に一歩踏み出せない中 自ら変更してくれたの。本人が隠す素振りないみたいだからいちゃったけど本当の名前はハルミトン・サクラ」
アビル「・・・すまない」
ミル「なにいってるの ただ出身を話しただけ。それにボガトも全然悪いとこじゃないんだよ。これから隙があれば私の思い出話を山ほどしてあげるから覚悟していてね」
その日の夜隣の部屋は話し声が絶えなかった。さすがに話の内容は聞き取れないが何か温かみを感じる。
翌日以降は基地と現地の往復で現地のデータを基にシュミレーションの精度を上げていった。テスバニアでのスターストームの活動履歴が3件と少ないため他国の事例を参考にしてある。3日目からミルは別行動を開始している。
そして講演会当日の6月6日
アビル「それでは、行きますか」
俺とペアを組んでいる警察Aと一般参加で潜入する。潜入は3組で俺たちとヘルシークペア、あと警察関係者ペアだ。ミルは警備に、パルミトンさんは講演者と一緒だ。
周りに溶け込むためにそれっぽい会話をする。俺たちは生産現場を知らないが。
警察A「有資連合また新しいシリーズですかね?性能はいいんですが価格が・・・」
アビル「うちで使ってるの連合製じゃないから規格にさえ沿っていれば検討するかも」
入場口の警備では手荷物検査と入場券確認が行われている。手荷物検査と同時に顔認証と金属探知、挙動確認が隠しカメラで警備員含め全員に行われる。警備員は有資連合からの派遣でスターストーム対策はされていると聞いている。作戦も連絡済み。
会場は公共ホールで今回のような講演や演劇で使用される一般的なホール。最大人数は1000人だが今回の参加者は500人、席は入場券番号通りになっているが実際は自由に選べるようになっている。
スムーズに事は進み講演会開始時間となった。会場内は騒音防止のため通信が妨害されるが、こちらが使用している骨伝導イヤホン(外付け、口内の2種)は特殊な通信方法のため双方向での通信が可能。だがこちらからは簡単な文章を打ち込む形となる。
講演が始まった。内容は題名の通り産業用ロボットについてだ。有資連合が独自に開発している最新シリーズとその運用方法が紹介される。その話を聞く人たちは照明に擬態した隠しカメラで動きを確認される。3組の潜入班はそれぞれシュミレーション通りの場所に配置されている。そしてついにイヤホンから連絡が入る。
情報1班「不審な行動を確認。アビル班の3つ前の席、紺色のカーディガンを羽織っている。他の人に動きはない」
アビル「了解、待機」
隣にいる警察官がこちらに目を向けている。軽くうなずいて返事をする。
数分後予想通りにターゲットが動き出す。
スターストーム「偉大なる大地を汚す者に我ら・・」
ターゲットは言葉を言い終わる前に床に倒れこんだ。前の座席を踏み台に飛び込んだアビルがターゲットの背中に麻酔弾を打ち込んだからだ。
倒れている男のすぐ横に降りたアビルは躊躇なくターゲットの真横に座っていた男にも打ち込んだ
会場がざわめくが大の大人ばかりなのでパニックにまでは発展しなかった。
有資連合の警備員とヘルシークたちが落ち着かせようとしている。
警察A「ちょっと その人関係ないんじゃないか?」
アビル「一応だよ。それでやっぱり武器は3Dプリントの銃か」
警察A「見た感じ組み立て式らしいな。さっさと手錠つけよう」
講演者を連れたパルミトンがこちらへくる。あと何かを引きずる警備員も。
パルミトン「協力者がいた講演会の後援をしていたらしい。情報1班の人によると有資連合とは無関係だって」
倒れている3人を1か所にまとめたところでアビルがそれぞれから個人端末を取り上げる。
端末のコネクタに装置をつなげて情報をコピーする。1台当たり5秒とかからない。
警察A「この規模だと警察内部には関係者はいなそうですね」
アビル「ほかの国でも同じ感じだ。一人の重要人物よりも世間全体に問いかけるような」
パルミトン「警察の方々がこられたわ。引継ぎするからミル呼んできて。」
警察には最低限の協力だけ仰いであった。他の事件もあるだろうし大人数だと悟られる可能性があったからだ。事態が収束した今動ける人がほとんど来てくれたらしい。
ちなみにエンペラーを知っているのはテスバニア政府と有資連合上層部だけ。
イヤホンから声が聞こえる。
情報1班「お疲れ様。二人の端末から共通の位置情報が見つかった。大通りのビルの地下だ。
あと隣に座っていたやつ今のところ無関係だぞ」
④旧ボガト王国 250年ほど前に内戦のため政治体系が自然消滅した自然あふれる国。近年まで各国が自国の復興に専念していたため10年前に初めての調査団が派遣され10人ほどの子供が救出された。その後、環境保護と救出にかかわる人権侵害が問題となり調査は中断。現在は世界政府が監視している。
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