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1作られた世界の中で
1.3
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<シーレンス王国中央進行室(東)>
「エンペラーは潜伏先を見つけたようですな」
「こうも早く見つかると各国が無能なのかエンペラーが有能なのか」
「エンペラーに譲渡した量子コンピューター、アテンのおかげでしょう。あれには
ナクトリウムを20gも使用してありますので。各国のコンピューターなど電卓も同然です」
「有資連合のゼウスより10g多いだけで50倍のスペックとは恐ろしい」
「アテンだけの性能だけではないのかもしれません。各国が見つけられなくてアテンにて見つかったということは400年前と同等の量子コンピューターを保有している可能性があります」
「もしくはナクトリウムを採用しているかもな」
「それはあり得ないでしょう」
「この話はもういい。あとはエンペラーとハームバークに任せればいい」
「了解です。では今回の議題の1つであるフードメーカーについて進展は?」
「前回ユートピア連合内に存在を確認して以来進展はありません。やはり“彼ら”との交信がどうしても必須です。
国王、“彼ら”との交信は・・・」
「私が脳波計測装置を常につけていることを知らないのか?」
「フルス国王に対し無礼だぞ。貴様こそ進展がないとは今まで何をしていた」
「そう怒らないでください。彼は十分やっていました非難を受けるのは今までユートピア連合を放置していた我々のほうです」
「フードメーカーはまだいいでしょう連合に使い方がわかるわけがないでしょうし。
次のナクトリウム塊については・・・今回も保留ですね。次は祖神木(そしんぼく)の状況は?」
「順調です。3日前に新芽を確認しました」
「根付いてくださった、と考えていいのかね?」
「はい球根の形成がされているのでそう考えて問題ありません」
「とはいってもまだ挿し木には早いですね」
「あと100mは成長してもらわないと難しいです」
「了解です。今まで通り資金には一切の制限はかけませんので大切に扱ってください。最後に地球側の動向についてお願いします」
「状況の変化はあまりありません。光源がいくつか増えた程度です。ただ、破速航行が行われています」
「試験的なものか?」
「同じコースを複数回往復しているので実際の運用と推測されます」
「破速航行が実現したならこちらにすぐ来てもおかしくないが、来ないということはそれほどの状況なのか」
「我々も迎撃の準備を急がなければ」
「期限は?」
「決める必要はない。なるべく早く、早急にだ」
「その他連絡のある方は?
なければこれで終わります」
<テスバニア>
アビル「ボガトにも満日(みつるひ)ってあったのか?」
前回の調査で発見されたアジト周辺をミルと二人で通り過ぎる。
複数の企業の事務所が入っているビル1階には体格のいい男性が一人立っている。おそらくスターストームの関係者だろう。
ミル「満日はあったけど、シュピルミウムは食べなかったよ。お年寄りの人は食べていたけど。大抵の人は捕まえて焼却していたよ」
アビル「俺シュピルミウム苦手なんだよな」
ミル「あれ好きな人なんているのかな?私もできればその日だけ入院したいよ」
アジトから十分な距離がとれたところで話題を変える。
アビル「アジトへの侵入作戦本当に式典の後でいいのか?さすがに刺激しすぎのような」
ミル「さすがにエンペラーのことは知っているでしょう。もういつ実行しても同じことだよ。そろそろ戻りましょう、有資連合の人が来るはずだし。」
前回の作戦時にもお世話になった有資連合の担当者が正式に挨拶に来る予定だ。
アビト「やっと新しい作戦本部に移動か。要求のハードル高すぎたか?」
ミル「この時期まで完成しなかったってことはそうだったみたいね」
近くの売店で待ってくれていたヘルシークの車に乗り込んで状況を説明する。
話をしているうちにテスバニアの軍事基地地帯の一角に用意されたエンペラー専用の設備が見えてきた。
ヘルシーク「ここが新しい基地らしい。あの狭い対策室から解放されたな」
パスカードを扉にかざして中に入ると小柄な女性とパルミトン、そして巨大な機械がいた。
テンプル・コーナー「みなさん初めまして。有資連合より派遣されましたテンプル・コーナーです。これからは工作1班として支援を行わせてもらいます」
ミル「こちらこそよろしくお願いいたします」
男2人が後ろの機械をのぞき込んでいるのを察したコーナーが説明を始める。
コーナー「これは有資連合が設計した製造装置 ヘパイストス です。原料の精錬から性能試験まですべて行うことができます」
アビル「ヘパイストスって地方神話の神様だっけ?」
コーナー「はい道具を祭っている神様らしいです。エンペラーのコンピューターの アテン も地方神話の神様みたいですよ」
ヘルシーク「肯定教は実質一神教だから地方神話のほうが使いやすそうだな」
アビル「地方神の名前ぜんぶかっこいいしな」
パルミトン「そのアテンから連絡があったよ。アジトへの侵入手段について。結論から言うと強襲が一番いいらしい」
アビル「強襲・・・ですか」
パルミトン「端末や、講演を襲撃した2人の過去の監視カメラ映像をたどっても合言葉やセキュリティに関する情報がないみたいで。あとは警察が情報を引き出してくれるのを待つぐらいしか」
ミル「それでは明日から強襲をかけることを想定して進めることにしましょう」
アテンにシュミレーションを依頼して俺たちは準備を始める。
ナクトリウム 不明
フードメーカー 情報なし
⑥ユートピア連合 世界最大の面積を誇る国。自然保護区の管理をはじめとする環境保護に力を入れている。 人口 1億8千万人
祖神木(そしんぼく) シーレンス王国のほぼ中央に位置する全高200mの木。
肯定教のシンボルではなくシーレンス王国が独自で崇拝している。
破速航行 情報なし
満日(みつるひ) 2年に1度、暦を修正するために6月31日として追加される。
シュピルミウム 生態系の最下層に位置する植物質の生物。成体は最大1mほどで毎年6月後半から7月初めにコバエに似た種子を放出する。地上、水中問わず生息しているうえに種子は金属粒子を含むためその時期になると惑星規模での通信障害が発生する。種子は地上、海面から3m以上の高さで飛行するため地上にある種子は人の手で捕獲される。
世界宗教の肯定教、生物の進化上で重要な生物とされており食糧不足の際は多くの地域で食べられていた。今では宗教行事となっているが衛生面から取りやめが議論されている。
「エンペラーは潜伏先を見つけたようですな」
「こうも早く見つかると各国が無能なのかエンペラーが有能なのか」
「エンペラーに譲渡した量子コンピューター、アテンのおかげでしょう。あれには
ナクトリウムを20gも使用してありますので。各国のコンピューターなど電卓も同然です」
「有資連合のゼウスより10g多いだけで50倍のスペックとは恐ろしい」
「アテンだけの性能だけではないのかもしれません。各国が見つけられなくてアテンにて見つかったということは400年前と同等の量子コンピューターを保有している可能性があります」
「もしくはナクトリウムを採用しているかもな」
「それはあり得ないでしょう」
「この話はもういい。あとはエンペラーとハームバークに任せればいい」
「了解です。では今回の議題の1つであるフードメーカーについて進展は?」
「前回ユートピア連合内に存在を確認して以来進展はありません。やはり“彼ら”との交信がどうしても必須です。
国王、“彼ら”との交信は・・・」
「私が脳波計測装置を常につけていることを知らないのか?」
「フルス国王に対し無礼だぞ。貴様こそ進展がないとは今まで何をしていた」
「そう怒らないでください。彼は十分やっていました非難を受けるのは今までユートピア連合を放置していた我々のほうです」
「フードメーカーはまだいいでしょう連合に使い方がわかるわけがないでしょうし。
次のナクトリウム塊については・・・今回も保留ですね。次は祖神木(そしんぼく)の状況は?」
「順調です。3日前に新芽を確認しました」
「根付いてくださった、と考えていいのかね?」
「はい球根の形成がされているのでそう考えて問題ありません」
「とはいってもまだ挿し木には早いですね」
「あと100mは成長してもらわないと難しいです」
「了解です。今まで通り資金には一切の制限はかけませんので大切に扱ってください。最後に地球側の動向についてお願いします」
「状況の変化はあまりありません。光源がいくつか増えた程度です。ただ、破速航行が行われています」
「試験的なものか?」
「同じコースを複数回往復しているので実際の運用と推測されます」
「破速航行が実現したならこちらにすぐ来てもおかしくないが、来ないということはそれほどの状況なのか」
「我々も迎撃の準備を急がなければ」
「期限は?」
「決める必要はない。なるべく早く、早急にだ」
「その他連絡のある方は?
なければこれで終わります」
<テスバニア>
アビル「ボガトにも満日(みつるひ)ってあったのか?」
前回の調査で発見されたアジト周辺をミルと二人で通り過ぎる。
複数の企業の事務所が入っているビル1階には体格のいい男性が一人立っている。おそらくスターストームの関係者だろう。
ミル「満日はあったけど、シュピルミウムは食べなかったよ。お年寄りの人は食べていたけど。大抵の人は捕まえて焼却していたよ」
アビル「俺シュピルミウム苦手なんだよな」
ミル「あれ好きな人なんているのかな?私もできればその日だけ入院したいよ」
アジトから十分な距離がとれたところで話題を変える。
アビル「アジトへの侵入作戦本当に式典の後でいいのか?さすがに刺激しすぎのような」
ミル「さすがにエンペラーのことは知っているでしょう。もういつ実行しても同じことだよ。そろそろ戻りましょう、有資連合の人が来るはずだし。」
前回の作戦時にもお世話になった有資連合の担当者が正式に挨拶に来る予定だ。
アビト「やっと新しい作戦本部に移動か。要求のハードル高すぎたか?」
ミル「この時期まで完成しなかったってことはそうだったみたいね」
近くの売店で待ってくれていたヘルシークの車に乗り込んで状況を説明する。
話をしているうちにテスバニアの軍事基地地帯の一角に用意されたエンペラー専用の設備が見えてきた。
ヘルシーク「ここが新しい基地らしい。あの狭い対策室から解放されたな」
パスカードを扉にかざして中に入ると小柄な女性とパルミトン、そして巨大な機械がいた。
テンプル・コーナー「みなさん初めまして。有資連合より派遣されましたテンプル・コーナーです。これからは工作1班として支援を行わせてもらいます」
ミル「こちらこそよろしくお願いいたします」
男2人が後ろの機械をのぞき込んでいるのを察したコーナーが説明を始める。
コーナー「これは有資連合が設計した製造装置 ヘパイストス です。原料の精錬から性能試験まですべて行うことができます」
アビル「ヘパイストスって地方神話の神様だっけ?」
コーナー「はい道具を祭っている神様らしいです。エンペラーのコンピューターの アテン も地方神話の神様みたいですよ」
ヘルシーク「肯定教は実質一神教だから地方神話のほうが使いやすそうだな」
アビル「地方神の名前ぜんぶかっこいいしな」
パルミトン「そのアテンから連絡があったよ。アジトへの侵入手段について。結論から言うと強襲が一番いいらしい」
アビル「強襲・・・ですか」
パルミトン「端末や、講演を襲撃した2人の過去の監視カメラ映像をたどっても合言葉やセキュリティに関する情報がないみたいで。あとは警察が情報を引き出してくれるのを待つぐらいしか」
ミル「それでは明日から強襲をかけることを想定して進めることにしましょう」
アテンにシュミレーションを依頼して俺たちは準備を始める。
ナクトリウム 不明
フードメーカー 情報なし
⑥ユートピア連合 世界最大の面積を誇る国。自然保護区の管理をはじめとする環境保護に力を入れている。 人口 1億8千万人
祖神木(そしんぼく) シーレンス王国のほぼ中央に位置する全高200mの木。
肯定教のシンボルではなくシーレンス王国が独自で崇拝している。
破速航行 情報なし
満日(みつるひ) 2年に1度、暦を修正するために6月31日として追加される。
シュピルミウム 生態系の最下層に位置する植物質の生物。成体は最大1mほどで毎年6月後半から7月初めにコバエに似た種子を放出する。地上、水中問わず生息しているうえに種子は金属粒子を含むためその時期になると惑星規模での通信障害が発生する。種子は地上、海面から3m以上の高さで飛行するため地上にある種子は人の手で捕獲される。
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