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終章
最終話 のこされたもの
アイシャを巡る争いが起きてから、十数年の月日が流れた。
いずれ王太子となるだろう王子を生んだアイシャは、今や名実ともにトゥルティエールの正妃だった。
彼の他にも三人の子を持つアイシャはますます艶やかに美しくなっていた。
「母上、またハーメイ領にお出かけになられるのですか?」
「ええ。少し留守をしますけれど、頼みますよ。ウィルター」
アイシャの言葉に、しかし今年十三になったウィルターは不満そうな顔をした。
「毎年、母上はこの日にはハーメイ領に出かけられますね」
「ええ、そうよ。わたしにとって大事な方の命日なの。だから申し訳ないけれど、出かけることは許してほしいわ」
息子の不機嫌に、アイシャは少し困ったように眉を下げた。
吟遊詩人達にいろいろと詠われているルドガーのアイシャ略奪の顛末をこの王子も幼少から知っている。
だが、父王を尊敬する息子は、アイシャが前の夫のことで思い煩うような行動には以前から反発していた。
「……なんでも母上の以前の夫君の命日だそうですね。……もしかして母上は父王よりもその方を愛されていたのですか?」
ウィルターにそう言われて、アイシャは瞳を見開いた。
それを是と受け取ったのかウィルターはますます不機嫌な顔になる。
このままでは、難しい年頃の息子に愛されない子供だと誤解されてしまうかもしれないとアイシャは危惧して、とうとう自分の正直な想いを打ち明けることにした。
「……いいえ、わたしは幼い頃から陛下を愛していました」
「でしたら、なぜ父王にそのことをおっしゃらないのです。父王は母上に憎まれていると常々言われておられます」
憤慨したようにウィルターに言われて、アイシャは苦く微笑んだ。
──確かに伝えれば、楽にはなるのかもしれない。
でも、これはなんの咎もない人達を死に追いやったわたしと陛下の罪。
「……けれど、ハーメイの方とは政略結婚だったのだけれど、彼はわたしをとても愛してくれたの。それに彼の他にハーメイの民も犠牲になりました。ですから、わたしのために亡くなられたその方やハーメイの民のためにも、わたしはこの想いを告げてはならないのです。たぶん一生、わたしは陛下にこの想いを告げることはないでしょうね」
これは陛下には内緒にね、と言うアイシャに、ウィルターは口を噤んだ。
十数年もそれを口にしなかった母の意志が堅いことを理解したからだ。
難しい顔で黙り込んだ王子を宥めながらも、やがてアイシャは魔術師を連れてトゥルティエールの一部となったハーメイ領へと出かけていった。
「父王。母上はハーメイ領に出かけて行きましたよ」
国王の執務室で、ウィルターはルドガーに報告した。
「そうか。……そういえば、今日はかの王の命日か」
あれから毎年、アイシャはハーメイの王達が眠る霊廟に花束を添えに出かけていく。
目的は彼女のかつての夫、カルラートの墓参りだ。
それを耳にする度に、未だにアイシャは彼を愛しているのかと、ルドガーは身が焦がされるような思いがする。そして、今でもカルラートに斬りつけられた傷が疼いた。
ルドガーが苦悩を顔に出したことで、ウィルターは黙っていてくれとアイシャに口止めされたことをつい口にしてしまった。
「ご心配なさらなくとも、母上は誠に父王を愛されていますよ」
ルドガーは自分の息子の言葉に目を瞠った。
どういうことだと問いつめると、彼はしまったという顔をした後、仕方なさそうにアイシャの言葉を伝えた。
──なんということだ。
ルドガーは衝撃のあまり、目元を片手で覆って椅子にもたれかかった。
それでは、アイシャは自分のことをずっと愛していたというのか。
自分がただ素直に想いを伝えていれば、なんの障害もない恋だったのだ。
それなのに、ただの嫉妬心からなんの罪もないかの王やハーメイの民を苦境に追いやり、死なせてしまった。
そう考えれば、アイシャが罪の意識を持って、自分に頑ななまでに心を開いてくれないのも理解できる気がした。
「……そうか」
しかし、後悔してももうかの王はこの世にはいない。
ルドガーは今はハーメイ領にいるであろうアイシャに思いをはせたまま、そのまま黙り込んだ。
「アイシャ様、こちらでございます」
霊廟の守護者に案内されて、アイシャはカルラートの墓参りに来ていた。
一年に一度だけルドガーに許されたその弔い。
だが、アイシャにとってはそれだけでも充分ありがたかった。
アイシャが花束を持って一年ぶりにハーメイ王家の霊廟の中を歩いていくと、カルラートの墓標の前に幾分かやつれたが、見知った男性が立っているのが見えた。
「……オルグレン?」
それはかつてのハーメイ宰相の姿だった。
この十数年の内に彼はめっきり老け込んだらしく、老人といっても差し障りないような風体になっていた。
「アイシャ様、ますますお綺麗になられて。……陛下も久しぶりにあなた様にお会いになられて、さぞお喜びになられていることでしょう」
「ありがとう。……そうだといいのだけれど」
そう言うと、アイシャはカルラートの墓標の前に献花した。
しばらくアイシャが膝を折って祈りを捧げた後、オルグレンは苦難を乗り越えた者だけが見せる穏やかな表情で言った。
「……アイシャ様にはとても感謝しているのです」
それにアイシャは驚いて立ち上がり、彼を凝視した。
「なにを言っているのです。わたしがハーメイに来なければカルラートは死なずに済んだのですよ?」
「それでも、アイシャ様はわたくし共やハーメイの民を守ってくださいました。アイシャ様やガルディアの口添えがなければとうの昔に我々は粛正されていたでしょうから」
心から感謝されている目で見られて、アイシャは居心地の悪さに彼から目を逸らした。
アイシャがルドガーに意見したことは確かだった。それによって、カルラートにごく近い親族は、ハーメイ公爵として領土はそのままに治めてはいる。
「……それはガルディアの存在が大きいでしょう。きっと、わたしではどうにもなりませんでしたよ」
「いいえ。やはり、アイシャ様のおかげでございます。さすが陛下が命をかけて選んだお方でございます」
否定してもきっぱりと言い切る老人に、アイシャはなぜだか泣きたくなってしまった。
──ああ。なぜ、この人達はこんなにも優しいのだろう。
わたしは今でもカルラートではなく、陛下を愛すという罪を犯しているというのに。
涙がアイシャの頬を伝う。
カルラートの墓標の前で、彼の最期の言葉が思い起こされた。
──アイシャ、愛している。
罪なく亡くなったハーメイ王国、最後の王カルラート。
優しすぎるくらい、優しかった人。
あなたを愛せたらどんなに良かっただろう。
「アイシャ様……」
オルグレンが突然泣きだしたアイシャに困ったような顔をした。けれど、彼女の涙は止まらなかった。
「短い間でしたが、陛下はとても幸せだったと思いますよ。アイシャ様を愛されていた陛下はとても生き生きされていましたから」
慰めるようなその言葉に、しかしアイシャは子供のように泣きじゃくってしまう。
「ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい……」
あなたを死なせてしまってごめんなさい。
あなたを愛せなくてごめんなさい。
もう一度、アイシャはカルラートの墓前にひざまずく。
そして、困り果てている老人の前で、アイシャは長い間泣いていたのであった。
それから数年後、ハーメイ公爵領はルドガーによって、ハーメイ公国として独立を許されることになる。
一度領土としたものを手放すことに決めた彼の心の内は誰も知らない。
アイシャとルドガー、そしてカルラートの恋の歌は、数多くの吟遊詩人に長く詠われたが、それについては未だに触れられないままである──
<了>
いずれ王太子となるだろう王子を生んだアイシャは、今や名実ともにトゥルティエールの正妃だった。
彼の他にも三人の子を持つアイシャはますます艶やかに美しくなっていた。
「母上、またハーメイ領にお出かけになられるのですか?」
「ええ。少し留守をしますけれど、頼みますよ。ウィルター」
アイシャの言葉に、しかし今年十三になったウィルターは不満そうな顔をした。
「毎年、母上はこの日にはハーメイ領に出かけられますね」
「ええ、そうよ。わたしにとって大事な方の命日なの。だから申し訳ないけれど、出かけることは許してほしいわ」
息子の不機嫌に、アイシャは少し困ったように眉を下げた。
吟遊詩人達にいろいろと詠われているルドガーのアイシャ略奪の顛末をこの王子も幼少から知っている。
だが、父王を尊敬する息子は、アイシャが前の夫のことで思い煩うような行動には以前から反発していた。
「……なんでも母上の以前の夫君の命日だそうですね。……もしかして母上は父王よりもその方を愛されていたのですか?」
ウィルターにそう言われて、アイシャは瞳を見開いた。
それを是と受け取ったのかウィルターはますます不機嫌な顔になる。
このままでは、難しい年頃の息子に愛されない子供だと誤解されてしまうかもしれないとアイシャは危惧して、とうとう自分の正直な想いを打ち明けることにした。
「……いいえ、わたしは幼い頃から陛下を愛していました」
「でしたら、なぜ父王にそのことをおっしゃらないのです。父王は母上に憎まれていると常々言われておられます」
憤慨したようにウィルターに言われて、アイシャは苦く微笑んだ。
──確かに伝えれば、楽にはなるのかもしれない。
でも、これはなんの咎もない人達を死に追いやったわたしと陛下の罪。
「……けれど、ハーメイの方とは政略結婚だったのだけれど、彼はわたしをとても愛してくれたの。それに彼の他にハーメイの民も犠牲になりました。ですから、わたしのために亡くなられたその方やハーメイの民のためにも、わたしはこの想いを告げてはならないのです。たぶん一生、わたしは陛下にこの想いを告げることはないでしょうね」
これは陛下には内緒にね、と言うアイシャに、ウィルターは口を噤んだ。
十数年もそれを口にしなかった母の意志が堅いことを理解したからだ。
難しい顔で黙り込んだ王子を宥めながらも、やがてアイシャは魔術師を連れてトゥルティエールの一部となったハーメイ領へと出かけていった。
「父王。母上はハーメイ領に出かけて行きましたよ」
国王の執務室で、ウィルターはルドガーに報告した。
「そうか。……そういえば、今日はかの王の命日か」
あれから毎年、アイシャはハーメイの王達が眠る霊廟に花束を添えに出かけていく。
目的は彼女のかつての夫、カルラートの墓参りだ。
それを耳にする度に、未だにアイシャは彼を愛しているのかと、ルドガーは身が焦がされるような思いがする。そして、今でもカルラートに斬りつけられた傷が疼いた。
ルドガーが苦悩を顔に出したことで、ウィルターは黙っていてくれとアイシャに口止めされたことをつい口にしてしまった。
「ご心配なさらなくとも、母上は誠に父王を愛されていますよ」
ルドガーは自分の息子の言葉に目を瞠った。
どういうことだと問いつめると、彼はしまったという顔をした後、仕方なさそうにアイシャの言葉を伝えた。
──なんということだ。
ルドガーは衝撃のあまり、目元を片手で覆って椅子にもたれかかった。
それでは、アイシャは自分のことをずっと愛していたというのか。
自分がただ素直に想いを伝えていれば、なんの障害もない恋だったのだ。
それなのに、ただの嫉妬心からなんの罪もないかの王やハーメイの民を苦境に追いやり、死なせてしまった。
そう考えれば、アイシャが罪の意識を持って、自分に頑ななまでに心を開いてくれないのも理解できる気がした。
「……そうか」
しかし、後悔してももうかの王はこの世にはいない。
ルドガーは今はハーメイ領にいるであろうアイシャに思いをはせたまま、そのまま黙り込んだ。
「アイシャ様、こちらでございます」
霊廟の守護者に案内されて、アイシャはカルラートの墓参りに来ていた。
一年に一度だけルドガーに許されたその弔い。
だが、アイシャにとってはそれだけでも充分ありがたかった。
アイシャが花束を持って一年ぶりにハーメイ王家の霊廟の中を歩いていくと、カルラートの墓標の前に幾分かやつれたが、見知った男性が立っているのが見えた。
「……オルグレン?」
それはかつてのハーメイ宰相の姿だった。
この十数年の内に彼はめっきり老け込んだらしく、老人といっても差し障りないような風体になっていた。
「アイシャ様、ますますお綺麗になられて。……陛下も久しぶりにあなた様にお会いになられて、さぞお喜びになられていることでしょう」
「ありがとう。……そうだといいのだけれど」
そう言うと、アイシャはカルラートの墓標の前に献花した。
しばらくアイシャが膝を折って祈りを捧げた後、オルグレンは苦難を乗り越えた者だけが見せる穏やかな表情で言った。
「……アイシャ様にはとても感謝しているのです」
それにアイシャは驚いて立ち上がり、彼を凝視した。
「なにを言っているのです。わたしがハーメイに来なければカルラートは死なずに済んだのですよ?」
「それでも、アイシャ様はわたくし共やハーメイの民を守ってくださいました。アイシャ様やガルディアの口添えがなければとうの昔に我々は粛正されていたでしょうから」
心から感謝されている目で見られて、アイシャは居心地の悪さに彼から目を逸らした。
アイシャがルドガーに意見したことは確かだった。それによって、カルラートにごく近い親族は、ハーメイ公爵として領土はそのままに治めてはいる。
「……それはガルディアの存在が大きいでしょう。きっと、わたしではどうにもなりませんでしたよ」
「いいえ。やはり、アイシャ様のおかげでございます。さすが陛下が命をかけて選んだお方でございます」
否定してもきっぱりと言い切る老人に、アイシャはなぜだか泣きたくなってしまった。
──ああ。なぜ、この人達はこんなにも優しいのだろう。
わたしは今でもカルラートではなく、陛下を愛すという罪を犯しているというのに。
涙がアイシャの頬を伝う。
カルラートの墓標の前で、彼の最期の言葉が思い起こされた。
──アイシャ、愛している。
罪なく亡くなったハーメイ王国、最後の王カルラート。
優しすぎるくらい、優しかった人。
あなたを愛せたらどんなに良かっただろう。
「アイシャ様……」
オルグレンが突然泣きだしたアイシャに困ったような顔をした。けれど、彼女の涙は止まらなかった。
「短い間でしたが、陛下はとても幸せだったと思いますよ。アイシャ様を愛されていた陛下はとても生き生きされていましたから」
慰めるようなその言葉に、しかしアイシャは子供のように泣きじゃくってしまう。
「ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい……」
あなたを死なせてしまってごめんなさい。
あなたを愛せなくてごめんなさい。
もう一度、アイシャはカルラートの墓前にひざまずく。
そして、困り果てている老人の前で、アイシャは長い間泣いていたのであった。
それから数年後、ハーメイ公爵領はルドガーによって、ハーメイ公国として独立を許されることになる。
一度領土としたものを手放すことに決めた彼の心の内は誰も知らない。
アイシャとルドガー、そしてカルラートの恋の歌は、数多くの吟遊詩人に長く詠われたが、それについては未だに触れられないままである──
<了>
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