14 / 39
女神選抜試験
第13話 問い
しおりを挟む
そしてクライドの説明が終わって、マリーは育成の整理をすると言って帰って行った。
一方のクリスは、クライドに育成の願いを申し出た。
育成資料にそうするようにと書いてあったからだ。
二人して転移門へ移動して、クリスはあることを聞いてないことを思い出した。
「わたくしと魔物討伐にお出になったルーカス様には記憶障害は起こらないのですか?」
「わたし達には魔術に対する耐性がありますから大丈夫ですよ。それにもう間違っていた術式は直されていますし」
穏やかにクライドが微笑むのを見て、クリスはほっと息をついた。
「そうなのですか。それは不幸中の幸いですわね」
これ以上試験がおかしなことになるのはさけたかったのでそれは喜ばしいことだ。
それから、クライドとクリスは転移門をくぐって楽園へ出た。
「女神様! ようこそいらっしゃいました!」
クリスを待ちわびていたかのように年若い神官が寄ってきた。
育成資料によると、彼の名はハンスだ。
「ええ、あの、ハンスでしたかしら。突然で悪いのですけれど、わたくし、ここへ来た時の記憶がなくなってしまったの。なにか失礼したらごめんなさいね」
「えっ」
ショックを隠しきれない様子で、ハンスがクリスの顔を呆然と見つめた。
「な、なぜ、そんなことに……」
「転移門の術式に間違いがありまして、その影響で彼女の記憶がなくなってしまったんですよ」
クライドの説明にもハンスは衝撃を受けたようだ。
「それでは、女神様はわたしや楽園のことを忘れてしまわれたのですね」
クリスも彼に申し訳ないと思うが、起こってしまったことは仕方がない。
「ごめんなさいね。この埋め合わせはこれからの育成で行いますから。……あ、こちらは土の魔術師のクライド様よ」
育成資料によると、水の魔術師としか楽園に渡っていないらしいから、彼らは初対面だろう。
「初めまして、クライドです。よろしくお願いします」
腰の低い魔術師に、ハンスは恐縮していた。
「こちらこそ、自己紹介が遅れまして申し訳ございません。楽園の統括神官長のハンスです。よろしくお願いします」
その肩書きを聞いて、クリスは驚いた。
まさかこの年で統括神官長だとは思わなかったのだ。
クリスが感心したようにそう言うと、ハンスは照れたように笑った。
「いえ、育成には多くの時間が必要になりますから、わたしのように若いものが最初から当たっていた方がよいとの上の者の判断です」
「まあ、そうですの」
なるほど、その理論にも納得はできる。
しかし、ハンスが神官の中でもエリートなのは間違いはないだろう。
「では、そろそろ育成を始めますか」
「はい。よろしくお願いします」
クライドの言葉に頷くと、目の前にこの世界の地図が展開された。
「……それでは、祈りを」
「はい」
クライドの指導に従って、クリスは胸の前で指を組み合わせる。それからクライドの詠唱が始まり、それにクリスの祈りが合わさってその力が楽園へと散りばめられていった。
「……まあ、凄い……」
浄化された場所の土地がみるみる肥沃になっていくのを目の当たりにしてクリスは素直な感想を漏らした。
すると、クライドが照れたように笑って、親密度と愛情度が上がった。
「まあ、他の魔術師も同じような感じですけれどね。それに、あなたの祈りも素晴らしいですよ」
「まあ、ありがとうございます。嬉しいですわ」
褒められるのは素直に嬉しい。それが筆頭魔術師なら尚更だ。
クリスが嬉しさに頬を染めて微笑むと、クライドの親密度と愛情度がまた上がった。
──愛情度はどうだか分からないけれど、魔術師様方と信頼関係を結ぶのは重要なことだわね。また信頼度が上がったようでよかったこと。
まだ慣れない視界の隅のグラフに、これが乙女ゲームだと認識していないクリスはそう納得することにした。
「それでは、おいとましましょうか」
クライドに声をかけられてクリスははい、と微笑んだ。
「それでは、女神様またのお越しをお待ちしております」
「ええ、それではまた来ますわね。ごきげんよう」
「はい!」
ハンスと挨拶を交わしたクリスはクライドと共に転移門をくぐった。
すると、そこには水の魔術師ルーカスがいた。
本物の彼は写真よりも色気がある分、数段麗しく見える。
「まあ、ルーカス、様……?」
彼がどうしてここにいるか分からずにクリスは首を傾げる。
「やあ、クリスティアナ、クライド。ご苦労様だね」
「まあ、ありがとうございます」
よく見ると、彼との親密度と愛情度は100MAXだ。
昨日見舞いに来ていたとのノーラの言葉通り、その程度には彼と親しかったのだろう。
「クリスティアナを出迎えに来たんですか。それでは邪魔者は消えますよ」
おどけたようにクライドがそう言ったので、クリスは慌てた。
「まあ、ルーカス様とはそんなではないですわ」
そう言うと、ルーカスの顔がわずかに曇った。
──まさか、この方とわたくしは恋仲だったのかしら。……でもこの短期間にそんなことってあるのかしら。
「それではまた、クリスティアナ」
「はい。またお願いいたしますわ。本日はまことにありがとうございました」
微笑んで頭を下げると、クライドとの親密度が上がった。
そうしてクライドが去ると、後にはクリスとルーカスが残された。
「ルーカス様、昨日はお見舞いに来てくださったようで、ありがとうございました」
クリスが深々とお辞儀をすると、ルーカスは手を挙げてそれを止めた。
「いや、わたしが君に会いたかったのだから、君が礼を言うことはないよ」
「ま……」
これはひょっとして口説かれているのだろうか、とクリスは思わず赤くなる。
「……そういうところは以前の君のままだね」
くすくすとルーカスは笑った。
そして愛しそうに見られて、クリスはますます赤くなる。
それを隠すためにクリスは慌てて尋ねた。
「記憶を失う前に、わたくしはルーカス様と親しかったのですか?」
すると、ルーカスは笑うのをやめ、真摯な顔でクリスを見た。
「そうだね……。君とわたしが恋人同士だったと言ったら、クリスティアナ、君は信じるかい?」
一方のクリスは、クライドに育成の願いを申し出た。
育成資料にそうするようにと書いてあったからだ。
二人して転移門へ移動して、クリスはあることを聞いてないことを思い出した。
「わたくしと魔物討伐にお出になったルーカス様には記憶障害は起こらないのですか?」
「わたし達には魔術に対する耐性がありますから大丈夫ですよ。それにもう間違っていた術式は直されていますし」
穏やかにクライドが微笑むのを見て、クリスはほっと息をついた。
「そうなのですか。それは不幸中の幸いですわね」
これ以上試験がおかしなことになるのはさけたかったのでそれは喜ばしいことだ。
それから、クライドとクリスは転移門をくぐって楽園へ出た。
「女神様! ようこそいらっしゃいました!」
クリスを待ちわびていたかのように年若い神官が寄ってきた。
育成資料によると、彼の名はハンスだ。
「ええ、あの、ハンスでしたかしら。突然で悪いのですけれど、わたくし、ここへ来た時の記憶がなくなってしまったの。なにか失礼したらごめんなさいね」
「えっ」
ショックを隠しきれない様子で、ハンスがクリスの顔を呆然と見つめた。
「な、なぜ、そんなことに……」
「転移門の術式に間違いがありまして、その影響で彼女の記憶がなくなってしまったんですよ」
クライドの説明にもハンスは衝撃を受けたようだ。
「それでは、女神様はわたしや楽園のことを忘れてしまわれたのですね」
クリスも彼に申し訳ないと思うが、起こってしまったことは仕方がない。
「ごめんなさいね。この埋め合わせはこれからの育成で行いますから。……あ、こちらは土の魔術師のクライド様よ」
育成資料によると、水の魔術師としか楽園に渡っていないらしいから、彼らは初対面だろう。
「初めまして、クライドです。よろしくお願いします」
腰の低い魔術師に、ハンスは恐縮していた。
「こちらこそ、自己紹介が遅れまして申し訳ございません。楽園の統括神官長のハンスです。よろしくお願いします」
その肩書きを聞いて、クリスは驚いた。
まさかこの年で統括神官長だとは思わなかったのだ。
クリスが感心したようにそう言うと、ハンスは照れたように笑った。
「いえ、育成には多くの時間が必要になりますから、わたしのように若いものが最初から当たっていた方がよいとの上の者の判断です」
「まあ、そうですの」
なるほど、その理論にも納得はできる。
しかし、ハンスが神官の中でもエリートなのは間違いはないだろう。
「では、そろそろ育成を始めますか」
「はい。よろしくお願いします」
クライドの言葉に頷くと、目の前にこの世界の地図が展開された。
「……それでは、祈りを」
「はい」
クライドの指導に従って、クリスは胸の前で指を組み合わせる。それからクライドの詠唱が始まり、それにクリスの祈りが合わさってその力が楽園へと散りばめられていった。
「……まあ、凄い……」
浄化された場所の土地がみるみる肥沃になっていくのを目の当たりにしてクリスは素直な感想を漏らした。
すると、クライドが照れたように笑って、親密度と愛情度が上がった。
「まあ、他の魔術師も同じような感じですけれどね。それに、あなたの祈りも素晴らしいですよ」
「まあ、ありがとうございます。嬉しいですわ」
褒められるのは素直に嬉しい。それが筆頭魔術師なら尚更だ。
クリスが嬉しさに頬を染めて微笑むと、クライドの親密度と愛情度がまた上がった。
──愛情度はどうだか分からないけれど、魔術師様方と信頼関係を結ぶのは重要なことだわね。また信頼度が上がったようでよかったこと。
まだ慣れない視界の隅のグラフに、これが乙女ゲームだと認識していないクリスはそう納得することにした。
「それでは、おいとましましょうか」
クライドに声をかけられてクリスははい、と微笑んだ。
「それでは、女神様またのお越しをお待ちしております」
「ええ、それではまた来ますわね。ごきげんよう」
「はい!」
ハンスと挨拶を交わしたクリスはクライドと共に転移門をくぐった。
すると、そこには水の魔術師ルーカスがいた。
本物の彼は写真よりも色気がある分、数段麗しく見える。
「まあ、ルーカス、様……?」
彼がどうしてここにいるか分からずにクリスは首を傾げる。
「やあ、クリスティアナ、クライド。ご苦労様だね」
「まあ、ありがとうございます」
よく見ると、彼との親密度と愛情度は100MAXだ。
昨日見舞いに来ていたとのノーラの言葉通り、その程度には彼と親しかったのだろう。
「クリスティアナを出迎えに来たんですか。それでは邪魔者は消えますよ」
おどけたようにクライドがそう言ったので、クリスは慌てた。
「まあ、ルーカス様とはそんなではないですわ」
そう言うと、ルーカスの顔がわずかに曇った。
──まさか、この方とわたくしは恋仲だったのかしら。……でもこの短期間にそんなことってあるのかしら。
「それではまた、クリスティアナ」
「はい。またお願いいたしますわ。本日はまことにありがとうございました」
微笑んで頭を下げると、クライドとの親密度が上がった。
そうしてクライドが去ると、後にはクリスとルーカスが残された。
「ルーカス様、昨日はお見舞いに来てくださったようで、ありがとうございました」
クリスが深々とお辞儀をすると、ルーカスは手を挙げてそれを止めた。
「いや、わたしが君に会いたかったのだから、君が礼を言うことはないよ」
「ま……」
これはひょっとして口説かれているのだろうか、とクリスは思わず赤くなる。
「……そういうところは以前の君のままだね」
くすくすとルーカスは笑った。
そして愛しそうに見られて、クリスはますます赤くなる。
それを隠すためにクリスは慌てて尋ねた。
「記憶を失う前に、わたくしはルーカス様と親しかったのですか?」
すると、ルーカスは笑うのをやめ、真摯な顔でクリスを見た。
「そうだね……。君とわたしが恋人同士だったと言ったら、クリスティアナ、君は信じるかい?」
20
あなたにおすすめの小説
異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが
カレイ
恋愛
天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。
両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。
でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。
「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」
そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる