片腕の黒竜と剣魔学園

シオノメ=E=メル

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第壱式

2話 編入生の兄妹と学園

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 ⌬学園内校長室にて⌬

校長  「編入早々で悪いけど君たちには試験を受けてもらおうか。」

音乃葉 「げ、まじでか。」

    露骨に嫌な顔をする

日乃葉 「だ、大丈夫だよきっと。」

校長  「別に身構える必要は無いよ、簡単なものだからね。」

音乃葉 「そう…なのか。」

校長  「付いてきてくれ。」

音乃葉 「はい。」
日乃葉 「はい。」

    そう言って二人は校長について行ったのだ

 ⌬地下闘技場にて⌬

    2人が連れてこられたのは学園の体育館の地下にある仄暗い闘技場だった

音乃葉 「な、なんちゅう学校だよ…。」

日乃葉 「初めて見たけど凄いね。」

校長  「あちらの世界にはこんなものは学校にありませんからね。」

ドラゴン「面白ソウナ場所デハナイカ。」

音乃葉 「そんなものかね?」

音乃葉 (あ、そう言えばこいつ校長室に居なかったぞ、どこいってたんだ?)

校長  「後は試験監の指示に従って下さいね。」

日乃葉 「あれ、校長先生は?」

校長  「私は用があるのでこの辺で。」

日乃葉 「分かりました」

    それからほんの少したち2人の試験監がやってきた

試験監A「これから君たちには適正試験を行ってもらう。」

    男の人が言う

音乃葉 「その前に質問いいすか?」

試験監A「どうした柊音乃葉。」

音乃葉 「その試験って何をするんですか?」

試験監B「これから君たちにはモンスターと戦ってもらう。」

    女の人が言う

音乃葉 「え?」
日乃葉 「え?」

     2人は口を揃えて言う

音乃葉 「も、モンスターぁ?」

試験監A「対象はスライムだから死ぬことはまず有り得ないが万が一の事を考えて監視はしておく。」

試験監督B「武器等は闘技場の端に置いてある、好きに使ってもらって構わない。」

音乃葉 「何だかよく分からんがそいつを倒せば良いのか!?」

日乃葉 「わかりやすい回答有難うお兄ちゃん。」

音乃葉 「妹に馬鹿にされてる。泣きたい。」

    涙目になる音乃葉

ドラゴン「カッカッカッ中々楽シソウデハナイカ。」

    どうやら闘技場の場所を見て回っていた様だ

音乃葉 「お前また勝手にいなくなるなよ、心配じゃねぇか。」

    肩に乗っかってきたドラゴンを見て言った

ドラゴン「ソレハ悪カッタノウ。」

日乃葉 「あ、ドラゴンさんおかえり。」

    日乃葉がドラゴンに声をかける

ドラゴン「オォタダイマ妹君ヨ。」

    返事をするドラゴン

音乃葉 「とにかく、無事に帰ったから許す。」

    我ながら軽いことを言ってしまったと思った音乃葉

ドラゴン「ソレハソウト1ツ気ニナル事ガアルノダガ。」

音乃葉 「ん?」

    音乃葉が気にする間もなく試験監達の声が聞こえた

試験監A「これより模擬戦を開始する!」

    男の試験監が大声で叫んだ

試験監B「ゲートの解放をお願いします。」

    女の試験監の方はどこかに連絡を入れたようだ

    すると入口が閉じられモンスターが居ると思わしきゲートが開く

音乃葉 「はぇ~スッゴイな。」

日乃葉 「き、緊張してきちゃった…。」

ドラゴン「…。」

    その時だった

??? 「ルオオオオオォォォォ!!!!」

音乃葉 「?!」
日乃葉 「?!」

    聞いたことがない咆哮を耳にした、ズリズリとヘビの様なモノはこちらへと近づいてきた。

ドラゴン「ウォーバースネーク水蛇カ。」

    ぼそりと背中のドラゴンは呟く

試験監B「何故危険度Sのモンスターが解放されている、おい!管理官どうなっている!」

    耳に付けている通信機らしきものが使えないのか、無反応を示した…様に見えた

??? 「ブツ竜…の…ブツ器は…ブツこ…ブツリ。」

    何者かの声はノイズ混じりに途切れてしまった

試験監B「何が…起こっている。」

    戸惑う女の人を押しのけ男の人が割り入る

試験監A「おい!お前達、今すぐその場を離れろ!」

音乃葉 「ちょっと!これどうなってるんですか?!」

    音乃葉の声は届かずに試験監2人は下に降りるためにその場を後にした

音乃葉 (まずいぞ、日乃葉だけでも安全な場所に…いや、こんな障害物もない所にあるはずが無い。)

    音乃葉が思考をめぐらしている中1人楽しそうな人がいた

日乃葉 「お兄ちゃん!スライムってこんな形してるんだね!」

音乃葉 「ファッ?!」

    音乃葉がびっくりする

ドラゴン「カッカッカッ。オ主ノ妹君ハ面白イヨノウ。将来頼モシイ戦士ニナルデアロウナ。」

    ドラゴンが嘲笑する

音乃葉 「うせやろ…。」

日乃葉 「凄いよお兄ちゃん。スライムさん身体がスッゴイぷにぷにだね。柔らかいな。」

    気付かぬうちにウォーバースネーク水蛇の懐に入り込み身体を触っている

水蛇  「…。」

    どうやら困惑している様だ

音乃葉 「いや、それどう見てもスライムじゃねぇだろ。」

    そう安心していられたのは今のうちだった

水蛇  「ルオオオオオオオオオォォ!!」

    水蛇はいきなり咆哮を上げる

ドラゴン「怒ッタヨウダナ。」

日乃葉 「私何か悪いことした?」

音乃葉 「そんな事言ってる場合じゃねぇこっち来るぞ。」

    そう音乃葉が言った矢先に水蛇はこちらへと突進してきた

音乃葉 「逃げるぞ!」

日乃葉 「うひゃぁこっちに来たぁ。」

音乃葉 「取り敢えず逃げるぞ、試験監達がこれば何とかなる…はず。」

試験監A「助けに来たぞ。」

    全力疾走して来たのか息が荒い

音乃葉 「よかった、これで何とかな…」

試験監A「な、扉が開かない…だと…。」

音乃葉 「早速期待を裏切ってくれる試験監マジでなんなの。」

    知ってた

日乃葉 「お兄ちゃん!スライムさんがこっちに!」

音乃葉 「そいつ絶対スライムじゃねぇから!」

    音乃葉はその場から離れようとして日乃葉の手を引っ張り逃げた

水蛇  「ルオオオオオォォ!!」

音乃葉 (どうすれば…どうすればいいんだ。)

    音乃葉が逃げながら考えているとドラゴンが声をかけてくる

ドラゴン「何故逃ゲテバカリイルノダ主ヨ。」

音乃葉 「あんな奴に勝てるわけが無いだろうが!」

    余裕がなくなってしまったのか声が乱暴になる

ドラゴン「主次第デコノ戦闘ガ変ワルゾ。」

音乃葉 「どういう…事だよ。」

    悠長に話していた時だった

日乃葉 「きゃぁ!」

音乃葉 「日乃葉ぁ!」

    日乃葉が手を離してしまい転倒してしまった

水蛇  「ルオオオオオォォ!!」

    水蛇がすぐそこまで来ていた

日乃葉 「た、助けて!お兄ちゃん!」

    転んだ際に足を捻ったのかその場から動けない様子だ

ドラゴン「ドウスル?主ヨ。」

音乃葉 「どうするって…助けるだろ!」

    音乃葉は当たり前の様に答え日乃葉の前に守るように出た

音乃葉 「妹には手出しはさせんぞ!」

日乃葉 「お、お兄ちゃん。」

    その刹那だった

    身体が一瞬うごかなくなり身に覚えのない記憶が刻まれた

 ⌬深淵の闇(?)にて⌬

音乃葉 「…!?」


    気がついたら真っ黒な空間に音乃葉はいた

音乃葉 「あれ、さっきまで闘技場にいたはず。。」

    あたりを見回すが何も無い…が

音乃葉?「ようこそ…深淵の闇へ。」

    さっきまで居なかった場所にもう一人、音乃葉と同じ人間がその場に立っていた

音乃葉 「だ、誰だ!」

音乃葉?「君の方から来てくれるとは思わなかった。」

    左腕のない男はその姿形を陽炎の様に揺らめきながら変えこう答えた

音乃葉?「我は黒竜。」

音乃葉 「お前…ふざけているのか?」

    拳を握りしめる

黒竜  「本当の事を言ったまでだ、君は知っているだろ?」

黒竜  「自分が『器』だと言うことに。」

音乃葉 「!」

黒竜  「だが、今は悠長に話している時間は無い。」

黒竜  「君には我の力を共有する資格がある。」

音乃葉 「…。」

    音乃葉は黙って黒竜の話を聞いていた

黒竜  「妹君を救いたければ力になる。」

音乃葉 「お…おい、どういう事だ!」

黒竜  「また何処かで会おう。」

    音乃葉の言葉も聞かずに黒竜は消えてしまった。

    その瞬間現実世界での自分の身体に異変が起きた

          次回に続く
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