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番外編
拳奴と少年
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前回のあらすじ、ロリぼくっこに喧嘩売られた。以上!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
当たり前の事だが無空の放った連環腿は空を切った。連環腿、それはちぐはぐの二段蹴りに近い技である。
(避けられる事ぐらいすぐにわかる。俺がこの技を出した理由…それは歩法『フットワーク』を確かめるため!)
歩法とは、フットワークの事である。これはどの武術にでもあり、例えるなら、空手の猫足立ちや三戦立ちもその一つとして捉える事も出来る。そしてフットワークは相手がどのような武術に属しているかを知る大きな手掛かりになる。そして、無空の見たフットワークは…
「お前、ボクシングか?」
ボクシングのフットワークだった。
「うーん、ちょっと違うかな!」
そう言って出したのは疾風のように速い上段回し蹴りだった。
「キックボクシングか?!」
避けながら無空は焦った。キックボクシングとは、日本で生まれた格闘技であり、ベースとしているのはミャンマーラウェイと並び、立ち技最強と言われる『ムエタイ』である。ムエタイの蹴りは恐ろしく、とあるムエタイ選手はバナナの木を蹴りで切り倒したりしている。
「違うよ、わた…僕の格闘技は『シュートボクシング』だ!」
そう言って小森が繰り出したのはチョック(首締め)だった。それを無空は八卦掌の歩法でかわした。
「お前、無理して僕って言ってないか?」
「う、五月蝿い!」
「どうして無理して僕なんて言う」
そう言うと小森の目に底知れぬ暗闇が見えたように思えた。まるで底なし沼のような冷え切り、絶望している目だった。
「だって…『犯される』んだもん…」
「犯される?」
「僕が女ってバレた瞬間、皆こぞって私を取り合った。『この子は俺が犯すんだ!』ってね」
「お前もしかして…」
格闘技をやり、しかもこの仕打ちである。無空の考えは一つに絞られていた。
「ああ、僕は『拳奴』。動物や人と戦わされるだけの『道具』だ」
「…そうか」
「さぁ、お話はお仕舞い!勝負はまだついてないからね!」
そう言うと小森は今度はジャブのオンパレードを繰り出した。
「…くっ!」
怒りを込め、さらに速くなった拳は反撃の隙を与えてくれることもなく、無空は防戦一方だった。そんな中でも、無空は冷静にこの状態を打開する方法を模索していた。そして、
「!」
人間はずっと動けない生き物である。速く、強い突きを出そうとすると、それなりに力もいるものである。力を出すために人は貯めを作る。その貯めという動作は隙が大きい。右のジャブをひき、左を出そうとした瞬間に、無空は小森の肩をそっと手のひらで触れた。
「怒りは長くは続かない!『双てい手』!」
それは、八極拳の一手で、ケイを使い、相手を吹き飛ばす技…!
「きゃぁぁぁ!」
と悲鳴を上げながら宙に飛び、少ししてから地面に落ちた。
「…、私の負けよ。さぁ、煮るなり焼くなり好きにして!」
「しねぇよ!ただ一つだけ守って欲しい事がある。聞いてくれるか?」
「なによ」
「もう拳奴なんて辞めろ。君は君だ。他人に支配されるなんて馬鹿げてる。もしそれで君の主人が連れ戻しにきても、俺がそれを守ってやる。それと、僕なんて無理していわなくていい。誰もお前を犯さないからな。いいな?」
「けど辞めても寝床なんてないし…」
「俺の家に来いよ、一人だしな。」
「待って、中学生なのに一人暮らしなの!?」
「親が居ないからな」
「あぁ、ごめんね、いやなこと聞いて」
「いや、君も拳奴だってことを素直に言ってくれたからね。これぐらいは当然だろ?」
と言いながら、無空は倒れている小森に手を差し伸べた。
「全く、君はすごいお人好しだね。それこそホレテシマウホドニ…」
「?何か言ったか?」
「いいえ何も!」
と言いながら二人は家へと帰っていった。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
どうも、こんにちは。たらしゅー放送局でございます。さて、文が乱れまくってますが許して下さい。しかしまぁ小森ちゃんの設定にどれだけ苦労したことか!学校からの帰り道に
『詠春拳がいいかなぁ?それとも…』とかんがえておりましたら結果、RENA選手を思い出してシュートボクシングになりました!そんなこんなですが、読んで下さりありがとうございました!
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当たり前の事だが無空の放った連環腿は空を切った。連環腿、それはちぐはぐの二段蹴りに近い技である。
(避けられる事ぐらいすぐにわかる。俺がこの技を出した理由…それは歩法『フットワーク』を確かめるため!)
歩法とは、フットワークの事である。これはどの武術にでもあり、例えるなら、空手の猫足立ちや三戦立ちもその一つとして捉える事も出来る。そしてフットワークは相手がどのような武術に属しているかを知る大きな手掛かりになる。そして、無空の見たフットワークは…
「お前、ボクシングか?」
ボクシングのフットワークだった。
「うーん、ちょっと違うかな!」
そう言って出したのは疾風のように速い上段回し蹴りだった。
「キックボクシングか?!」
避けながら無空は焦った。キックボクシングとは、日本で生まれた格闘技であり、ベースとしているのはミャンマーラウェイと並び、立ち技最強と言われる『ムエタイ』である。ムエタイの蹴りは恐ろしく、とあるムエタイ選手はバナナの木を蹴りで切り倒したりしている。
「違うよ、わた…僕の格闘技は『シュートボクシング』だ!」
そう言って小森が繰り出したのはチョック(首締め)だった。それを無空は八卦掌の歩法でかわした。
「お前、無理して僕って言ってないか?」
「う、五月蝿い!」
「どうして無理して僕なんて言う」
そう言うと小森の目に底知れぬ暗闇が見えたように思えた。まるで底なし沼のような冷え切り、絶望している目だった。
「だって…『犯される』んだもん…」
「犯される?」
「僕が女ってバレた瞬間、皆こぞって私を取り合った。『この子は俺が犯すんだ!』ってね」
「お前もしかして…」
格闘技をやり、しかもこの仕打ちである。無空の考えは一つに絞られていた。
「ああ、僕は『拳奴』。動物や人と戦わされるだけの『道具』だ」
「…そうか」
「さぁ、お話はお仕舞い!勝負はまだついてないからね!」
そう言うと小森は今度はジャブのオンパレードを繰り出した。
「…くっ!」
怒りを込め、さらに速くなった拳は反撃の隙を与えてくれることもなく、無空は防戦一方だった。そんな中でも、無空は冷静にこの状態を打開する方法を模索していた。そして、
「!」
人間はずっと動けない生き物である。速く、強い突きを出そうとすると、それなりに力もいるものである。力を出すために人は貯めを作る。その貯めという動作は隙が大きい。右のジャブをひき、左を出そうとした瞬間に、無空は小森の肩をそっと手のひらで触れた。
「怒りは長くは続かない!『双てい手』!」
それは、八極拳の一手で、ケイを使い、相手を吹き飛ばす技…!
「きゃぁぁぁ!」
と悲鳴を上げながら宙に飛び、少ししてから地面に落ちた。
「…、私の負けよ。さぁ、煮るなり焼くなり好きにして!」
「しねぇよ!ただ一つだけ守って欲しい事がある。聞いてくれるか?」
「なによ」
「もう拳奴なんて辞めろ。君は君だ。他人に支配されるなんて馬鹿げてる。もしそれで君の主人が連れ戻しにきても、俺がそれを守ってやる。それと、僕なんて無理していわなくていい。誰もお前を犯さないからな。いいな?」
「けど辞めても寝床なんてないし…」
「俺の家に来いよ、一人だしな。」
「待って、中学生なのに一人暮らしなの!?」
「親が居ないからな」
「あぁ、ごめんね、いやなこと聞いて」
「いや、君も拳奴だってことを素直に言ってくれたからね。これぐらいは当然だろ?」
と言いながら、無空は倒れている小森に手を差し伸べた。
「全く、君はすごいお人好しだね。それこそホレテシマウホドニ…」
「?何か言ったか?」
「いいえ何も!」
と言いながら二人は家へと帰っていった。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
どうも、こんにちは。たらしゅー放送局でございます。さて、文が乱れまくってますが許して下さい。しかしまぁ小森ちゃんの設定にどれだけ苦労したことか!学校からの帰り道に
『詠春拳がいいかなぁ?それとも…』とかんがえておりましたら結果、RENA選手を思い出してシュートボクシングになりました!そんなこんなですが、読んで下さりありがとうございました!
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