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オレ!フラメンコの陽気な調べ

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椅子に置かれていた楽譜をそれぞれ手にとり、ついで自分のギターを取ってパートごとに指定された場所へと向かっていった。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
眩魏が担当する、セカンドの担当は長野先輩だった。
「ほな、早速練習していくけどまずこのプリントを配るわ」
といって渡されたプリントには、なにやらわけのわからぬアルファベットと、『m(マイナー)』などの記号。
さらにはギターをあしらった六つの横線に五つの縦線が引いており、その所々に黒い丸記しがふってある。
「あの、これは一体…」
「これか?これはコード表ってゆうて和音の押さえる場所を●で表してるんや。例えばCのコードは、」
C
┃-┃─┃─┃─┃─┃
┃─┃●┃─┃─┃─┃
┃─┃─┃─┃─┃─┃
┃─┃─┃●┃─┃─┃
┃─┃─┃─┃●┃─┃
┃─┃─┃─┃─┃─┃

「いう風に書いてあるわ。んで、m(マイナー)とかはそのコードのアレンジみたいなもんやけどこの曲じゃEm(イーマイナー)しか使わんし、一端保留しよか」
「へぇ。これ極めたら作曲とか出来そうですね」
「出来る出来る。作曲だけやなしに既存する曲もコードが弾ければ大ざっぱにはなるけども一応弾けるわ」
「へぇー」
「あと、楽譜になんか音符の上に虹みたいなん書いてあるやろ?」
「えぇっと…」
「こんなんや」
と言って長野先輩が楽譜を見て探しだし、あったあったと言って眩魏に見てた。見れば、確かに虹のように見えなくもない記号が書いてあった。
「これな、『スラー』って記号なんやけど、ピアノとかやったら『伸ばして』みたいな意味なんやけど、なんでこんな事したんかわからんけど、弾いている指を押さえたままに音を鳴らしながらフレットを移動するって意味になるんや。ちなみにフレットってのはギターの縦線だ」
と言いながら、分かり易く、どこから持ってきたかわからない自由帳に、
┃─┃─┃─┃─┃─┃
┃─┃─┃─┃─┃─┃
┃●┃→┃→┃→┃●┃←これ
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┃─┃─┃─┃─┃─┃
┃─┃─┃─┃─┃─┃

と丁寧に描いてくれた。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「よーし、今日の練習はここまで!」
「ありがとうございました!」
夕暮れ色の空を黒いカラスが飛ぶ頃、お世辞にも綺麗とは言えない部室に声が響いた。
「男、全員集合!~!」
と、秋空先輩が呼んだので、二年一年生の男子はしぶしぶと秋空先輩の周りに集まった。
「なんだ、秋空」
「ケン君、いい質問だねぇー!」
「そんな茶番はいい、早く話せ」
「えぇー、けち!まぁいいや。皆で裸のつきあいなんてどうでしょうかねぇ!」
と言う発言に男たちは賛成の声が、
「裸の…つきあい…?」
と遠くで聞いていた北上と星柳は小首を傾げていた。
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どうも…お久しぶりでございます!たらしゅーです!ついにWi-Fiが完全復活しました!よっしゃー!Wi-Fiが繋がらない間、ずっと本を読んでいたので、出来れば文は綺麗に出来ている事を願います!では!😅
ps 次回は別にギターは弾きません。挿し絵の無い温泉回です。あと、コードの挿し絵とか見にくかったらコメントで指摘待ってます。あと最後にお気に入り登録ありがとうございました!ハラショー!
ではまた次回!
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