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願いが叶う署名を五百人集めたらさらに条件付けられた件

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凄く長ったらしいと感じた月曜日もあけ、いつも通りの通学路を眩魏は少し遅く歩いた。
(あちぃーー!あちぇえよぉー!)
最低気温十九度、最高気温二十八度と、まぁ夏らしくなってきたかしら?といった具合の天気なのに、汗だくになりながら学校へと足を運んだ。
★★★★★★★★★★★★★★★
「…眩魏、どうしたその汗」
「どうもこうも無いですよ。僕夏に少しトラウマがありまして…それで夏になるに伴って外気の温度がとても暑く感じる用になったんです」
「そうか、大変だな」
「…お気持ち感謝します…」
「さて、それでは会議を始めようか」
と、平井先輩が仕切り出す。
「なんと、今日で署名五百人突破した!」
「パチパチパチ」
「それでだ。生徒会に対する意見だが…『少人数クラブのを過去の分を含む全ての功績の発表と、今後の活動支援』にしようと思う」
「ちょっと待ってください!」
とストップをかけたのは弦だった。
「ギター部以外にも少人数クラブってあるんですか?」
その質問に、二年生は呆れた顔をし、北上を除く一年生たちは「あぁー確かに」と納得の表情を浮かべた。
「えっとな、この学校の全校生徒が大体千五百人だって事は知ってるよな?」
「はい」
「大体その三分のニ、つまり大体約千人位がサッカー部などのメジャーなクラブに入ってしまう。けどそれに伴い、『サッカー部入りたかったのに入れなかったー!』とか、『いや俺そもそも◯◯部に入るつもりだったし』っていう人が大体残りの五百人ってかんじだな。で、その中でクラブが創られたり潰れたりしてるわけ。けど上のクラブの人が『お前は残り物ワロタ』とちょっかい出すんだ」
「つまりそれが差別の原因何ですか?!子供か!?」
「まぁまぁ、取り敢えずもう申請は出した。んで条件が加わった。」
「でなんて?」
と挑発的に長野先輩が微笑する。
「あぁ、あいつら曰わく、『今度コンクリートで金賞取った曲と、もう一つ、何でもいい。一曲聴かしてよ、十人が聴いてそうだなぁ…五人寝なかったら認めよう』とまぁアホみないな条件をつけやがった」
「おいおい、大丈夫かいな?玄人が聴くんだったらまだしも、素人だぞ?絶対寝るやん!」
「長野落ち着け。秘策はある。」
「ほう、何や言うてみい?」
「今回、二つ目の曲は、『エスパニア・カーニ』でいく」
「なるほどな、確かに『コード』の音やスペイン独特の陽気なリズムは良い眠気覚ましになるやろな」
と全く訳の分からない会話が進んでゆく。
「と言うことで今日から二週間、トルコとエスパニアをみっちり練習するから、覚悟しておけ。エスパニアのパートはファースト、弦
セカンド、眩魏
サード、星柳。で編成した。楽譜はあそこの机に置いてあるから取っておいてくれ」
と指さされた方を見ると、おんぼろ机に乗っかった楽譜がパート別で並べられている。正直、普通なら『うわ、きたねぇ』と思うはずが、今日は思わなかった。この悲惨な状態から抜け出せる。そう思うと、努力する事も苦では無い。
「それじゃあ、打倒生徒会を誓ってぇ…エイエイ、」
『おおーーーー!』
とかけ声を上げた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
秘密ごとは蜜の味、どうもこんちわ!たらしゅーでござんす。まだ宿題終わりません。なんなんや、あの理科のまとめの量…休み二週間しかないねんぞ!というわけで、親に黙ってこうやってあげてます。冬休みも後少しなんで、終わったらまたいつもどうりの投稿ペースに戻る筈です。多分。ということで、今後とも、眩魏を宜しくお願いします。ではでは~。あ、後明けましておめでとうございます!
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