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疑う事は警察と艦長の仕事らしい
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「おいしいですね!」
と言ってお兄さんはバクバクとカレーを頬張った。
「お褒めに預かり光栄です」
「いやいや、本当に美味しいよ!すごいなぁ。学生がこんなに美味しいカレーを作れるなんて」
と言っているうちにもう食べ終えていた。
どんだけ腹減ってんだよ。とか思ったのは内緒だ。
「さて、本題ですが、どうして最低辺の瑞雪に何の用ですか?」
「はは、そこまで慎重にならなくていいよ」
「いえ、一応艦長なんで。諜報員かどうかの警戒はしておかなければ…」
特に今は。と付け足しておいた。
「…しっかりしてるね、君。だけど大ハズレ。本当に首都テレビのディレクターだよ」
といって俺に名刺を渡した。
見てみると、本当に首都テレビのロゴマークが描かれていた。どうやら本当らしい。
「島津(しまづ)さんですか。大変失礼しました」
名刺には、島津潮(うしお)と書いてあった。
「ははは、いいんだよ。疑う事も艦長の仕事の内だからね。立派だよ」
と言って笑っていた。顔と一緒で心も優しい人らしい。罪悪感がこみ上げてくる。なんか負けた気分だ。
「そこで、そんな頼れる艦長さんに企画がありましてね」
と言って何枚か束ねてある紙を手渡された。その表紙には、『実録!海洋高校対中国海軍育成校!』と書かれていた。
「…なんですか?これ」
「見ての通りだよ。海洋高校と海軍育成校の演習。その様子を知りたくてね。すでに学校には許可を得ている。心配しなくていい」
と言われても、流石に軽々しくOKを出す訳にはいかない。
「それなら戦艦の方が安全ですよ。装甲も厚いですし、基本的に遠距離からの砲撃が戦艦の仕事なので遠くから海戦が見れます。それに比べて、駆逐艦は前線に出て索敵をしなくてはなりません。勿論、前線に出ているので迫力のある画が撮れると思いますけど、戦艦とかから狙われやすいんで結構危険なんです」
単純に危ないのだ。しかも、取材のせいでうまく組織が機能しないかもしれない。事故が起こる可能性もある。
しかし、島津さんは大丈夫と笑ってみせた。
「乗るのは僕だけだし、カメラも普通のハンディカムのやつだから場所も取らない。結構良心的に考慮したつもりだけど、これでどうかな?」
…こいつ、マジだ。マジで取材しようとしている。
そんな事を考えている間にも、島津はキラキラした目で俺を見てくる。やめろ!そんな目で俺を見るな!
「どうでしょう?」
「…わかりました。今日、乗組員を集めてミーティングすることにします。そこで許可するかどうか、決めます」
「そうですか。よろしくお願いします。それと…」
ぐるるると腹の鳴る音が応接室に響く。まさかとは思ったが、音の主は島津だった。
「もういっぱい良いですか?」
結局、島津はカレーを三杯おかわりして帰って行った。
「えー、今からミーティングを始める。まぁ、議題は皆も知っての通りだ。これに関しては多数決をとる。まず、反対の人ー」
0人。
「…えー、賛成のひ…と」
バババババ!っと全員の手が上がった。
全会一致。
「わかった。全会一致で取材を許可します」
うおおお!と、歓声が上がった。
ずっと艦橋にいることなど、多少の制限をかけたが、取材を受ける事にした。
朝五時、出航喇叭の大きな音が学校だけでなく、街中に響いた。
「総員、出航準備!前部員、錨鎖詰め方!錨をあげー!」
からからから…と錨鎖が巻き上げられていく。
航海員の村上誠(まこと)が白旗を上げた。
「正錨ー!」
「よっしゃ。瑞雪、出航!両舷前進微速。進路3ー5ー0度よーそろー!」
ゆったりと進んで行くのがわかる。目的地は東シナ海。ここであいつらと決着がつく。
「今回はどんな船がでるんですか?」
ハンディカムを向けられながら島津に聞かれた。
「今回の編成は戦艦二隻、巡洋艦五隻、駆逐艦三隻ですね。それぞれ戦艦『水戸(みと)』『伊賀(いが)』、巡洋艦『雲取(くもとり)』『火打(ひうち)』『九頭竜(くずりゅう)』『木津(きづ)』『宇治(うじ)』。駆逐艦は俺達『瑞雪』『翠雨(すいう)』『薄雲(うすぐも)』ですね」
ほうほう、と相づちをうつ。本当にわかっているかはわからないが、とにかく今は操艦に集中しなくては。
船が港を抜けた。
「よし、航海長操艦!」
『航海長操艦!』
と皆も復唱する。
「両舷前進原速赤黒なし。針路3ー5ー0よーそろー」
「いただきました。航海長。両舷前進原速赤黒なし、速針路3ー5ー0よーそろー!」
船はスピードを出し、やがて隊列を組んだ。縦一列に並ぶ単縦陣。取り敢えずはこれでいくらしい。
「あ、そうだ!島津さん。これ」
と言って俺は島津にライフジャケットを渡した。瑞雪と書かれたライフジャケット。この艦の物だ。
「一応、乗組員扱いなんで。戦闘用意って号令をかけたら着てください」
「ありがとうございます」
なんて言いながら、早速着ていた。
そして時間は流れ、目標海域についた。
「見張り員。警戒を厳となせ」
『了解!』
空は快晴。風は潮の香りを運んでいた。
正直、このまま甲板でゆっくり昼寝したいが、そうはいかない。
『艦長、旗艦から入電!「駆逐艦は哨戒活動を開始。敵艦を見つけ次第、打電。巡洋艦と戦艦は、駆逐艦が出発し次第輪形陣をなせ。戦艦は無人偵察機『韋駄天』が準備できしだい、発艦」との事です!』
「了解。副艦長、一応対艦と対潜戦闘用意。どっちが良いと思う?」
「え?そうですね…。一応対艦メインで行きましょう。敵潜水艦も恐らく旗艦を狙うと思いますね。けど、一応対潜の用意にも移れるように軽めで行きましょう」
「OK!」
俺は伝声管の蓋を開け、叫んだ。
「総員、対艦戦闘用意!但し、対潜に移る可能性もあるため、軽くでいい」
『了解だ!』
と向こうから大島の声が聞こえた。
「航海長、ジグザグに進みます。面舵十五度!」
「わかりました!おもーかーじ!じゅーごどー!」
艦橋に、今田の声が響きわたった。
*号令、方位を間違えている可能性があります。
と言ってお兄さんはバクバクとカレーを頬張った。
「お褒めに預かり光栄です」
「いやいや、本当に美味しいよ!すごいなぁ。学生がこんなに美味しいカレーを作れるなんて」
と言っているうちにもう食べ終えていた。
どんだけ腹減ってんだよ。とか思ったのは内緒だ。
「さて、本題ですが、どうして最低辺の瑞雪に何の用ですか?」
「はは、そこまで慎重にならなくていいよ」
「いえ、一応艦長なんで。諜報員かどうかの警戒はしておかなければ…」
特に今は。と付け足しておいた。
「…しっかりしてるね、君。だけど大ハズレ。本当に首都テレビのディレクターだよ」
といって俺に名刺を渡した。
見てみると、本当に首都テレビのロゴマークが描かれていた。どうやら本当らしい。
「島津(しまづ)さんですか。大変失礼しました」
名刺には、島津潮(うしお)と書いてあった。
「ははは、いいんだよ。疑う事も艦長の仕事の内だからね。立派だよ」
と言って笑っていた。顔と一緒で心も優しい人らしい。罪悪感がこみ上げてくる。なんか負けた気分だ。
「そこで、そんな頼れる艦長さんに企画がありましてね」
と言って何枚か束ねてある紙を手渡された。その表紙には、『実録!海洋高校対中国海軍育成校!』と書かれていた。
「…なんですか?これ」
「見ての通りだよ。海洋高校と海軍育成校の演習。その様子を知りたくてね。すでに学校には許可を得ている。心配しなくていい」
と言われても、流石に軽々しくOKを出す訳にはいかない。
「それなら戦艦の方が安全ですよ。装甲も厚いですし、基本的に遠距離からの砲撃が戦艦の仕事なので遠くから海戦が見れます。それに比べて、駆逐艦は前線に出て索敵をしなくてはなりません。勿論、前線に出ているので迫力のある画が撮れると思いますけど、戦艦とかから狙われやすいんで結構危険なんです」
単純に危ないのだ。しかも、取材のせいでうまく組織が機能しないかもしれない。事故が起こる可能性もある。
しかし、島津さんは大丈夫と笑ってみせた。
「乗るのは僕だけだし、カメラも普通のハンディカムのやつだから場所も取らない。結構良心的に考慮したつもりだけど、これでどうかな?」
…こいつ、マジだ。マジで取材しようとしている。
そんな事を考えている間にも、島津はキラキラした目で俺を見てくる。やめろ!そんな目で俺を見るな!
「どうでしょう?」
「…わかりました。今日、乗組員を集めてミーティングすることにします。そこで許可するかどうか、決めます」
「そうですか。よろしくお願いします。それと…」
ぐるるると腹の鳴る音が応接室に響く。まさかとは思ったが、音の主は島津だった。
「もういっぱい良いですか?」
結局、島津はカレーを三杯おかわりして帰って行った。
「えー、今からミーティングを始める。まぁ、議題は皆も知っての通りだ。これに関しては多数決をとる。まず、反対の人ー」
0人。
「…えー、賛成のひ…と」
バババババ!っと全員の手が上がった。
全会一致。
「わかった。全会一致で取材を許可します」
うおおお!と、歓声が上がった。
ずっと艦橋にいることなど、多少の制限をかけたが、取材を受ける事にした。
朝五時、出航喇叭の大きな音が学校だけでなく、街中に響いた。
「総員、出航準備!前部員、錨鎖詰め方!錨をあげー!」
からからから…と錨鎖が巻き上げられていく。
航海員の村上誠(まこと)が白旗を上げた。
「正錨ー!」
「よっしゃ。瑞雪、出航!両舷前進微速。進路3ー5ー0度よーそろー!」
ゆったりと進んで行くのがわかる。目的地は東シナ海。ここであいつらと決着がつく。
「今回はどんな船がでるんですか?」
ハンディカムを向けられながら島津に聞かれた。
「今回の編成は戦艦二隻、巡洋艦五隻、駆逐艦三隻ですね。それぞれ戦艦『水戸(みと)』『伊賀(いが)』、巡洋艦『雲取(くもとり)』『火打(ひうち)』『九頭竜(くずりゅう)』『木津(きづ)』『宇治(うじ)』。駆逐艦は俺達『瑞雪』『翠雨(すいう)』『薄雲(うすぐも)』ですね」
ほうほう、と相づちをうつ。本当にわかっているかはわからないが、とにかく今は操艦に集中しなくては。
船が港を抜けた。
「よし、航海長操艦!」
『航海長操艦!』
と皆も復唱する。
「両舷前進原速赤黒なし。針路3ー5ー0よーそろー」
「いただきました。航海長。両舷前進原速赤黒なし、速針路3ー5ー0よーそろー!」
船はスピードを出し、やがて隊列を組んだ。縦一列に並ぶ単縦陣。取り敢えずはこれでいくらしい。
「あ、そうだ!島津さん。これ」
と言って俺は島津にライフジャケットを渡した。瑞雪と書かれたライフジャケット。この艦の物だ。
「一応、乗組員扱いなんで。戦闘用意って号令をかけたら着てください」
「ありがとうございます」
なんて言いながら、早速着ていた。
そして時間は流れ、目標海域についた。
「見張り員。警戒を厳となせ」
『了解!』
空は快晴。風は潮の香りを運んでいた。
正直、このまま甲板でゆっくり昼寝したいが、そうはいかない。
『艦長、旗艦から入電!「駆逐艦は哨戒活動を開始。敵艦を見つけ次第、打電。巡洋艦と戦艦は、駆逐艦が出発し次第輪形陣をなせ。戦艦は無人偵察機『韋駄天』が準備できしだい、発艦」との事です!』
「了解。副艦長、一応対艦と対潜戦闘用意。どっちが良いと思う?」
「え?そうですね…。一応対艦メインで行きましょう。敵潜水艦も恐らく旗艦を狙うと思いますね。けど、一応対潜の用意にも移れるように軽めで行きましょう」
「OK!」
俺は伝声管の蓋を開け、叫んだ。
「総員、対艦戦闘用意!但し、対潜に移る可能性もあるため、軽くでいい」
『了解だ!』
と向こうから大島の声が聞こえた。
「航海長、ジグザグに進みます。面舵十五度!」
「わかりました!おもーかーじ!じゅーごどー!」
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