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しおりを挟む「あっ……う……」
何かが傾いた。
全身が脈を打つように痙攣している。これは恐怖か、それとも歓喜からくる震えなのか。
自分では分からない。誰も教えてくれない。
吐き気がしていた。息が苦しい。
窓の外で鳴り響くサイレンは頭痛を強め、一秒刻みで地獄に叩き落としてくる。
けど今思えば、初めから地獄だった。幸せに感じた瞬間は虚構で、全て騙されていただけ。
愚直な自分は忘れても忘れても繰り返す。
忘れるからこそ救われ、振り出しに戻る。
捻れた縄が首に絡まって、解けてくれない。
「ごめんなさい……っ」
けどおかしいのは俺の方か。
掌についた生温い液体。
気付けば膝から崩れ落ちて、部屋の扉が開くまで泣き叫んだ。
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