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第2章
閑話
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クズの皆さんにお怒り中の方が多い事と存じます。
ちょっとだけ小休止。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
「アヤノ殿には迷惑をかけてしもうたのぅ、交渉事はややこしい。特に人族はズル賢く狡猾、嫌な役目を負わせたというに、笑顔で受けてくれた・・・。ほんに素晴らしい娘子じゃ。事がなったあかつきには存分に礼をせねばならぬのぅ!」
ドラゴンの長はアヤノが作り置いているクッキーを摘まみながら、最近アヤノ関係で行動を共にする様になったエシャントに話しかける。
今二人はお互いに人化して、長の家でお茶を飲みながら話をしていた。
内容はもっぱらアヤノの事で有り、まるで連れ添った夫婦が子供の話をするような雰囲気だ。
「その通りです!長、何を、どうすれば喜んでくれるでしょうか?
本来なら私も一緒に着いて行き、害されぬ様にお守したかったのですが、『ドラゴンは一緒に来ない方が良い』と、言われて断念しました。
ウォルフ殿がついておられるので、大丈夫だとは思うのですが、何せアヤノ殿はお優しいので心配です」
エシャントは本気で心配して、最後まで一緒に行こうとしていたが、アヤノに説得されしぶしぶ留守番をしている。
心優しいアヤノが傷付けられないか、かなり本気で心配しているが、側にいられない為、どうにも出来ないと諦めつつ、今は長と共に帰りを待ちながら、アヤノへのプレゼントを思案中。
長もまた、アヤノに負担を強いた事に対して、心苦しく思っているが、こればかりはどうしようもなく、気をまぎらわせる為に、お茶を飲んでアヤノへのプレゼントを思案しているのだ。
二人であーでもない、コーでもないとアヤノへのプレゼントを言い合いながら、時に不安感を語り時間が過ぎて行く。
心配でもあり、不安でもあり、心待ちでもあるという、何とも不思議な感覚を共有する二人。
さてさて、アヤノへのプレゼントは何になるのかなぁ?
早く戻って来ないと、とんでもない物をプレゼントされる事になるよ!
ドラゴン達がのんびりしているのは、アヤノが解決方法を話していないからである。
ドラゴンの里を出て来る時に、『詳しくは話せない』、『必要になったら相談の為帰って来るから連絡したら迎えに来て』、『ちょっと調べたいことが有るから、時間がかかるよ!』等々説明をしていたからである。
まして、アヤノはかなり強い、フェンリルのウォルフもいるので、その辺の魔物では傷すら付けられない。
アヤノが『事を成し遂げる』と、信じて疑わないドラゴン達は、任せたアヤノの帰りを待っているのである。
エシャントについては、お迎え連絡を今か、今かと待っているのだ!
ー・ー・ー・ー・ー・ー
その頃≪神セラール≫は、かなり焦っていた。
「アワワワワ、どうしよう、こんな事にアヤノさんを巻き込んでしまうなんて・・・・・。
穏やかで、楽しい異世界生活をして頂くはずだったのに・・・・・。
しかも、何なんだあの人族は!!クズにも程が有る!
失礼だろう!
アヤノさんに嫌な思いを、させるなんて!!!
許せん!
あ~、このお詫びはどうしたら良いのだのうか?
神である事が怨めしい。
何か出来る事は無いかな?
自分が造った世界なのに、手出しが出来ないなんて!
もどかしいにも程がある!」
支離滅裂な内容の言葉が羅列されていく。
いくらなんでも神としてどうだろうか?
他の誰かが見ていたらきっと『頭がおかしくなったのでは?』と、思うに違いない。
アッパレ!『えこひいき』ここに極まれり!
何も助ける事が出来ないと悟ると、今度は何かアヤノに役に立つ物が無いか探し始める≪神≫の姿がみられたとさ。
アヤノはますますチートになるのか?
ちょっとだけ小休止。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
「アヤノ殿には迷惑をかけてしもうたのぅ、交渉事はややこしい。特に人族はズル賢く狡猾、嫌な役目を負わせたというに、笑顔で受けてくれた・・・。ほんに素晴らしい娘子じゃ。事がなったあかつきには存分に礼をせねばならぬのぅ!」
ドラゴンの長はアヤノが作り置いているクッキーを摘まみながら、最近アヤノ関係で行動を共にする様になったエシャントに話しかける。
今二人はお互いに人化して、長の家でお茶を飲みながら話をしていた。
内容はもっぱらアヤノの事で有り、まるで連れ添った夫婦が子供の話をするような雰囲気だ。
「その通りです!長、何を、どうすれば喜んでくれるでしょうか?
本来なら私も一緒に着いて行き、害されぬ様にお守したかったのですが、『ドラゴンは一緒に来ない方が良い』と、言われて断念しました。
ウォルフ殿がついておられるので、大丈夫だとは思うのですが、何せアヤノ殿はお優しいので心配です」
エシャントは本気で心配して、最後まで一緒に行こうとしていたが、アヤノに説得されしぶしぶ留守番をしている。
心優しいアヤノが傷付けられないか、かなり本気で心配しているが、側にいられない為、どうにも出来ないと諦めつつ、今は長と共に帰りを待ちながら、アヤノへのプレゼントを思案中。
長もまた、アヤノに負担を強いた事に対して、心苦しく思っているが、こればかりはどうしようもなく、気をまぎらわせる為に、お茶を飲んでアヤノへのプレゼントを思案しているのだ。
二人であーでもない、コーでもないとアヤノへのプレゼントを言い合いながら、時に不安感を語り時間が過ぎて行く。
心配でもあり、不安でもあり、心待ちでもあるという、何とも不思議な感覚を共有する二人。
さてさて、アヤノへのプレゼントは何になるのかなぁ?
早く戻って来ないと、とんでもない物をプレゼントされる事になるよ!
ドラゴン達がのんびりしているのは、アヤノが解決方法を話していないからである。
ドラゴンの里を出て来る時に、『詳しくは話せない』、『必要になったら相談の為帰って来るから連絡したら迎えに来て』、『ちょっと調べたいことが有るから、時間がかかるよ!』等々説明をしていたからである。
まして、アヤノはかなり強い、フェンリルのウォルフもいるので、その辺の魔物では傷すら付けられない。
アヤノが『事を成し遂げる』と、信じて疑わないドラゴン達は、任せたアヤノの帰りを待っているのである。
エシャントについては、お迎え連絡を今か、今かと待っているのだ!
ー・ー・ー・ー・ー・ー
その頃≪神セラール≫は、かなり焦っていた。
「アワワワワ、どうしよう、こんな事にアヤノさんを巻き込んでしまうなんて・・・・・。
穏やかで、楽しい異世界生活をして頂くはずだったのに・・・・・。
しかも、何なんだあの人族は!!クズにも程が有る!
失礼だろう!
アヤノさんに嫌な思いを、させるなんて!!!
許せん!
あ~、このお詫びはどうしたら良いのだのうか?
神である事が怨めしい。
何か出来る事は無いかな?
自分が造った世界なのに、手出しが出来ないなんて!
もどかしいにも程がある!」
支離滅裂な内容の言葉が羅列されていく。
いくらなんでも神としてどうだろうか?
他の誰かが見ていたらきっと『頭がおかしくなったのでは?』と、思うに違いない。
アッパレ!『えこひいき』ここに極まれり!
何も助ける事が出来ないと悟ると、今度は何かアヤノに役に立つ物が無いか探し始める≪神≫の姿がみられたとさ。
アヤノはますますチートになるのか?
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