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第3章
7話目
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ギルドに着いて二人のギルドカードを作る。
色々なイベントが有るかな?と、思っていたけど、すんなりとすんだので、道中に倒した魔物と薬草類を買い取りに出した時、それは起こった。
「キャーーー!」
買い取り所の職員の悲鳴が響き渡る。
「・・・・・・」
買い取り所の職員でしょ?
何故、そんなに驚くのだろう?
私が出したのは、グレイトダイヤウルフ一体だ。
まだまだ有るが、先ずは一体を出して様子を見ようと思ってそうした。
レッドウルフやシルバーウルフの方が良かったかな?
職員さんの悲鳴で注目を集めている。
さて、どうしようかな・・・。
「はっ!た、た、大変、申し訳ありません!」
髪が茶色で瞳はブルーのスレンダーなエルフの職員さんの顔は青ざめ、可哀想そうな程震えている。
死んだ狼でも恐いのかな?
まあ、かなりの巨体だけど・・・。
「ふぅ……。
突然出してごめんね。
驚かせるつもりは無かったのだけど、大丈夫?顔色悪いよ」
職員さんの様子を見て、そんなに驚かせたなら申し訳無いと思い、声をかけた。
「姉様が悪いわけでは有りませんわ!ギルドの職員なのに、このような狼ごときで、こんなに驚くこの方が悪いのです。
おかげで、姉様のお嫌いな大勢の方の注目を集めてしまいましたわ。
皆様!見せ物では有りません事よ!
じろじろと見ないで下さいませ!
失礼でしてよ!」
「確かに、この視線は不愉快だな!
主よ、このウルフを出す必要は無かろう。
この町に滞在する必要も無い事だし、さっさと出るか!」
あ~。こうなるか・・・。
確かにウォルフの言う通り、この町にこれ以上は用はないかな?
色々と絡まれる前に出る方が得策か。
震えている職員さんには申し訳無いけど、私はそっと、買い取りに出した物を収納する。
「そんなに驚かせてごめんね・・・」と、声をかけて、何故、そんなに驚くのか疑問に思ったが、ギルドを出る為に出口に向かおうとした。
「騒がせて申し訳無い。少しだけ待って頂けるだろうか?」
後ろから声がした。
振り向くと、緑の髪と目をしたスラッとした男性が立っている。
「ギルドの職員があなた方に不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。
私は彼女の上司で《グレイン》と、言います。
お願い致します、 もう少しだけ待って頂けませんか」
「キャリー、しっかりしなさい!
このウルフは貴女を襲った物とは違います。
冒険者の方に失礼です。
そんな事では、このギルドで働く事は出来ません。
先ずは謝罪をした後でゆっくり泣くなり、倒れるなり好きにしなさい!」
成る程ね、ウルフに襲われた経験が有るならこの恐慌状態にも納得できる。
可哀想に、フラッシュバックしたんだな・・・。
確かに、ウルフ系を見る度に悲鳴を上げていたら仕事に成らないだろう。
こちらの世界には『心の病気』というものの理解が少ない。
オークやゴブリン等に拐われた後で救助された場合に、『気がふれた』と、言われる者達が出るが、直ぐに死んでしまう。
この情報はセラールさんが刷り込んでくれたものなのだが・・・。
治療の手立てが無い為、自分で克服するしか無いようだ。
「も、も申し訳ありませんでした。
ご迷惑をおかけしました事を謝罪致します」
顔色は悪く、震えたままだが、一生懸命な事が解る。
「貴女だけが悪いわけでは無いでしょう。
ウルフを見るとこの様に成ると解っていて、買い取り所の係にするギルドも悪いのだから」
そうだろう、ウルフを見る事が無ければ大丈夫だと解っているなら、配慮してあげれば良いことだ。
これは新手のいじめなのだろうか?
それとも、涙を流しながら震える姿を見て喜ぶ変態がいるのか?
そう考えていると、他人事ながら怒りが湧く。
「そう思われるのは解っているのですが、彼女は数少ない『鑑定』持ちなので、買い取り業務なのです。
ウルフさえ見なければ、査定をする為には欠かせないのです。
状況を知っている冒険者の方は、出す前に申告してくれるので何時もは対応出来るのですが、今回貴女がグレイトダイヤウルフを出すとは解らなかったので、ご迷惑をおかけする事に成りました。
真に申し訳ありません」
二人そろって頭を深々と下げた・・・。
色々なイベントが有るかな?と、思っていたけど、すんなりとすんだので、道中に倒した魔物と薬草類を買い取りに出した時、それは起こった。
「キャーーー!」
買い取り所の職員の悲鳴が響き渡る。
「・・・・・・」
買い取り所の職員でしょ?
何故、そんなに驚くのだろう?
私が出したのは、グレイトダイヤウルフ一体だ。
まだまだ有るが、先ずは一体を出して様子を見ようと思ってそうした。
レッドウルフやシルバーウルフの方が良かったかな?
職員さんの悲鳴で注目を集めている。
さて、どうしようかな・・・。
「はっ!た、た、大変、申し訳ありません!」
髪が茶色で瞳はブルーのスレンダーなエルフの職員さんの顔は青ざめ、可哀想そうな程震えている。
死んだ狼でも恐いのかな?
まあ、かなりの巨体だけど・・・。
「ふぅ……。
突然出してごめんね。
驚かせるつもりは無かったのだけど、大丈夫?顔色悪いよ」
職員さんの様子を見て、そんなに驚かせたなら申し訳無いと思い、声をかけた。
「姉様が悪いわけでは有りませんわ!ギルドの職員なのに、このような狼ごときで、こんなに驚くこの方が悪いのです。
おかげで、姉様のお嫌いな大勢の方の注目を集めてしまいましたわ。
皆様!見せ物では有りません事よ!
じろじろと見ないで下さいませ!
失礼でしてよ!」
「確かに、この視線は不愉快だな!
主よ、このウルフを出す必要は無かろう。
この町に滞在する必要も無い事だし、さっさと出るか!」
あ~。こうなるか・・・。
確かにウォルフの言う通り、この町にこれ以上は用はないかな?
色々と絡まれる前に出る方が得策か。
震えている職員さんには申し訳無いけど、私はそっと、買い取りに出した物を収納する。
「そんなに驚かせてごめんね・・・」と、声をかけて、何故、そんなに驚くのか疑問に思ったが、ギルドを出る為に出口に向かおうとした。
「騒がせて申し訳無い。少しだけ待って頂けるだろうか?」
後ろから声がした。
振り向くと、緑の髪と目をしたスラッとした男性が立っている。
「ギルドの職員があなた方に不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。
私は彼女の上司で《グレイン》と、言います。
お願い致します、 もう少しだけ待って頂けませんか」
「キャリー、しっかりしなさい!
このウルフは貴女を襲った物とは違います。
冒険者の方に失礼です。
そんな事では、このギルドで働く事は出来ません。
先ずは謝罪をした後でゆっくり泣くなり、倒れるなり好きにしなさい!」
成る程ね、ウルフに襲われた経験が有るならこの恐慌状態にも納得できる。
可哀想に、フラッシュバックしたんだな・・・。
確かに、ウルフ系を見る度に悲鳴を上げていたら仕事に成らないだろう。
こちらの世界には『心の病気』というものの理解が少ない。
オークやゴブリン等に拐われた後で救助された場合に、『気がふれた』と、言われる者達が出るが、直ぐに死んでしまう。
この情報はセラールさんが刷り込んでくれたものなのだが・・・。
治療の手立てが無い為、自分で克服するしか無いようだ。
「も、も申し訳ありませんでした。
ご迷惑をおかけしました事を謝罪致します」
顔色は悪く、震えたままだが、一生懸命な事が解る。
「貴女だけが悪いわけでは無いでしょう。
ウルフを見るとこの様に成ると解っていて、買い取り所の係にするギルドも悪いのだから」
そうだろう、ウルフを見る事が無ければ大丈夫だと解っているなら、配慮してあげれば良いことだ。
これは新手のいじめなのだろうか?
それとも、涙を流しながら震える姿を見て喜ぶ変態がいるのか?
そう考えていると、他人事ながら怒りが湧く。
「そう思われるのは解っているのですが、彼女は数少ない『鑑定』持ちなので、買い取り業務なのです。
ウルフさえ見なければ、査定をする為には欠かせないのです。
状況を知っている冒険者の方は、出す前に申告してくれるので何時もは対応出来るのですが、今回貴女がグレイトダイヤウルフを出すとは解らなかったので、ご迷惑をおかけする事に成りました。
真に申し訳ありません」
二人そろって頭を深々と下げた・・・。
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