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第3章
6話目
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『ノアニール』国に入り近くの町に向かって歩いて行く。
はじめは特に違和感を感じなかったが、町に近づくと顕著になった。
森が深いのだ。
低木から高木まで様々な木が密集している。
ジャングルではなく、きちんと考えられた配置のようだ。
流石は森の民、『エルフ』が管理している森だよね♪
ガーデナーもビックリだろう。
緑が豊かで、日光をしっかりと浴びて輝いている。
森林浴を楽しみながらウォーキングをしている気分だ!
ドラゴンの里とは違う趣きが有るので、ピュアちゃんも興味津々な表情をしている。
「姉様、素敵な道ですね!」
キラキラ笑顔がものすごく可愛い!
本当に可愛いくて、自慢したいくらい♪
しかも、気が付きましたか?
『姉様』呼びですよ!
胸がキュンキュンする。
色々街中を歩く事を想定して、お互いの呼び方を考え、私はピュアちゃんを『ピュア』と、呼び捨てにすることになった。
ピュアちゃんは私の事を『姉様』と、呼ぶ事になった。
『お姉ちゃん』でも良かったのですが、ピュアちゃんが『姉様』が良いと言ったので私は『姉様』です。
誰が何と言っても私は『姉様』ですよ!
見た目、年が近いので周りから見た印象を考慮した結果そうなったのだが、私は一人っ子だったので、妹が出来たみたいで嬉しい気持ちでいっぱいだ!
「ピュア、余所見をしていると転ぶぞ!」
心配性のウォルフは今日もぶれない・・・。
本当にぶれない。
周囲の警戒をしているのに、浮かれているピュアちゃんの事もちゃんと見ているらしい。
『大丈夫ですわ!ウォル兄、ちゃんと地面も見ております」
ちょっぴり頬を染めて主張するピュアちゃんも、また可愛い♪
おねーさんの顔はにやけてしまうよ!
まあ、確かにピュアちゃんの身体能力は高いから大丈夫だろう。
それに、ドラゴンの体はそう易々と傷つかないし!
それでも心配してしまうのが、年長者というものだろう。
ピュアちゃんも解っているのか、心配されて満更でもない表情をしている。
「ホラホラ二人とも、そろそろ町が見えて来たよ!」
私は二人の気を反らす様に声をかける。
ちょっと遠くには『ノアニール』国最初の町が見えた。
どうか、変な人達がいませんように!
祈りが通じたのか、すんなりと町に入れた。
相変わらす身分証明が無い二人も、簡単な質問と犯罪歴を調べられて、無いと解ると銀貨三枚払っただけで終わった。
拍子抜けしていると、入国審査が終わっているから簡単なのだと説明を受けたよ。
私、変な顔をしてたかな?
それと、私がSランクだからみたい。
信用が有るのね・・・。
このランクにしてくれた『グロアリール』国に、少しだけ感謝した。
町の中は耳が少しだけ尖ったスレンダーな人がたくさんいて、思い描いていた『エルフ』と、そんなに変わりが無かった事に驚いた!
『誰かこの世界の人が、地球に転生してラノベを書いた』と、言われたら、間違いなく私は納得するよ!
町中を歩き、門の兵士さんに聞いたギルドの場所に向かう。もちろん二人のギルドカードを作るためだ。
二人とも、とっても楽しみにしているためか、ニコニコ顔で足取りも軽い。
この町はギルドカードを作るだけで、後は少しだけぶらついたら出る予定にしている。
私達なら途中の野営でも問題ないので、王都の近くの『リベアー』の街までは、長く滞在する事は極力避けようと思っている。
適度に町と森を堪能する予定だ!
面倒な事は避けたいからね。
じみーに『グロアリール』国の事が、引っ掛かっているのは仕方がない事だと思うよ!
そう主張しよう!
はじめは特に違和感を感じなかったが、町に近づくと顕著になった。
森が深いのだ。
低木から高木まで様々な木が密集している。
ジャングルではなく、きちんと考えられた配置のようだ。
流石は森の民、『エルフ』が管理している森だよね♪
ガーデナーもビックリだろう。
緑が豊かで、日光をしっかりと浴びて輝いている。
森林浴を楽しみながらウォーキングをしている気分だ!
ドラゴンの里とは違う趣きが有るので、ピュアちゃんも興味津々な表情をしている。
「姉様、素敵な道ですね!」
キラキラ笑顔がものすごく可愛い!
本当に可愛いくて、自慢したいくらい♪
しかも、気が付きましたか?
『姉様』呼びですよ!
胸がキュンキュンする。
色々街中を歩く事を想定して、お互いの呼び方を考え、私はピュアちゃんを『ピュア』と、呼び捨てにすることになった。
ピュアちゃんは私の事を『姉様』と、呼ぶ事になった。
『お姉ちゃん』でも良かったのですが、ピュアちゃんが『姉様』が良いと言ったので私は『姉様』です。
誰が何と言っても私は『姉様』ですよ!
見た目、年が近いので周りから見た印象を考慮した結果そうなったのだが、私は一人っ子だったので、妹が出来たみたいで嬉しい気持ちでいっぱいだ!
「ピュア、余所見をしていると転ぶぞ!」
心配性のウォルフは今日もぶれない・・・。
本当にぶれない。
周囲の警戒をしているのに、浮かれているピュアちゃんの事もちゃんと見ているらしい。
『大丈夫ですわ!ウォル兄、ちゃんと地面も見ております」
ちょっぴり頬を染めて主張するピュアちゃんも、また可愛い♪
おねーさんの顔はにやけてしまうよ!
まあ、確かにピュアちゃんの身体能力は高いから大丈夫だろう。
それに、ドラゴンの体はそう易々と傷つかないし!
それでも心配してしまうのが、年長者というものだろう。
ピュアちゃんも解っているのか、心配されて満更でもない表情をしている。
「ホラホラ二人とも、そろそろ町が見えて来たよ!」
私は二人の気を反らす様に声をかける。
ちょっと遠くには『ノアニール』国最初の町が見えた。
どうか、変な人達がいませんように!
祈りが通じたのか、すんなりと町に入れた。
相変わらす身分証明が無い二人も、簡単な質問と犯罪歴を調べられて、無いと解ると銀貨三枚払っただけで終わった。
拍子抜けしていると、入国審査が終わっているから簡単なのだと説明を受けたよ。
私、変な顔をしてたかな?
それと、私がSランクだからみたい。
信用が有るのね・・・。
このランクにしてくれた『グロアリール』国に、少しだけ感謝した。
町の中は耳が少しだけ尖ったスレンダーな人がたくさんいて、思い描いていた『エルフ』と、そんなに変わりが無かった事に驚いた!
『誰かこの世界の人が、地球に転生してラノベを書いた』と、言われたら、間違いなく私は納得するよ!
町中を歩き、門の兵士さんに聞いたギルドの場所に向かう。もちろん二人のギルドカードを作るためだ。
二人とも、とっても楽しみにしているためか、ニコニコ顔で足取りも軽い。
この町はギルドカードを作るだけで、後は少しだけぶらついたら出る予定にしている。
私達なら途中の野営でも問題ないので、王都の近くの『リベアー』の街までは、長く滞在する事は極力避けようと思っている。
適度に町と森を堪能する予定だ!
面倒な事は避けたいからね。
じみーに『グロアリール』国の事が、引っ掛かっているのは仕方がない事だと思うよ!
そう主張しよう!
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