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第1章
6話目
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あれから解った事は、今いるのは大陸の左下≪グロアリール≫という国にある魔境の端の森だった。
森を抜け少し移動すると、国境の町≪ガリル≫がある、私はその町のギルドで冒険者登録をしようと思っている。そのため、家の周囲をウォルフと散歩しながらこの身体の使い方を確認していた。
ドシュ! バスッ! ドゴッ! レッドオーガ、ブルーオーガをそれぞれ刀と風魔法で首から切断し、最後に踵落としで仕留めた。
「ウーン、身体の切れがいまいち?どう思うウォルフ?」 私は側で見ていたウォルフに聞いてみた。
【良いんじゃないか、魔境の端とはいえこの辺の魔物はかなり強い、それを一撃で仕留める事が出来るんだ、上出来だろう。我の出番が無いんだから 】
「そうかな?まあ、ウォルフが言うんだから大丈夫だよね! じゃあ、辺りの薬草類や木の実、果物何かを採取しながら家に帰ろうか! 明日は町に向けて出発する予定だし、今夜はカレーを作って食べようよ
」
「ウム、カレーが何かは知らんが、主の作る物は全てうまい!今夜はも楽しみだ!」
人化して採取を手伝ってくれるウォルフと共に、楽しくおしゃべりをしながら帰宅した。もちろん、周囲の警戒も怠らない。
翌朝、家を《無限収納》にしまって《神セラール》に貰ったコートを羽織り、ウォルフの背中に乗って出発した。
弱い魔物はウォルフを警戒して出てこず、順調に進みに直ぐに街道に出て来れた。地図を確認して≪ガリル≫の町を目指す。(ウーン、やっぱりフェンリルは目立つよねぇ~。さて、どうしようかな )とりあえず、隠そうかな。
「ねぇウォルフ、町の門の手前で一旦私の影に入ってくれない?ちょっとだけ様子が見たいの」
【了解した 】
人が居ない街道で一旦ウォルフを私の影に入れる。従魔はこんな事が出来るから有難いよねぇ~。
私はその場所から歩いて門に向かった。
「止まれ、止まれー。そこのお前、フードを外して顔を見せろ!一人か?どこから来た?」一人の兵士が槍の刃先を向け聞いてきた。
フードを外し兵士に顔を見せながら質問に答える。
「こんにちは、怪しい者じゃありません。私はあそこの森で採取してました。ちょっと道に迷って・・・。街道に出て町が有るかな?と、思い歩いてここまで来たんです 」
私は来た道の奥の魔境を指差しながら話す。
「何!魔境の森で採取だと!」
「はい。ところでここはどこですか?」
「ここは≪グロアリール≫国のガリルの町だ!」
兵士はまだ槍の刃先を私に向け、ある程度の距離を保ちながら答えてくれた。まぁ、知ってて確認のために聞いたんだけど。この兵士の対応は合格だよね、私という存在を女と油断せずにきちんと警戒しているんだもの。
(綾乃はまだ知らなかった、普通の女性は一人で魔境の森で採取等しない事を )
ちょっと考え込む振りをしながら。
「私はまたしても変に迷ってしまったのですね 」と、かなりのショックを受けている振りもした。(長年看護婦をしてきたのだ、ちょっとした演技はお手のもの、上手くいくと良いけど・・・ )
「んっ?大丈夫か?」
「はい、よくある事何で・・・・」
「よ、よ、よくある事なのか?」
「ええ、採取に夢中になると回りが見えなくなり、魔物と戦闘後走り回る事で、迷うんです。今回もそこまで深く森に入るつもりが無かったんですが、魔物に追いかけられて走っていたら迷いました。2、3日迷ってここまで来たんです 」
はぁ~。と、ため息を付きながら座り込む。
「お、おい、大丈夫か? とりあえず町に入るなら身分証明書を見せてくれ 」
「すみません。身分証明書は持ってないんです。村の出入り位じゃいらないと思って、置いて来たので」と、困った様に話すと。(あらかじめ用意していた設定だけど、大丈夫かな?)
「そうか、身分証明書がないなら、すまんが銀貨3枚いるぞ。何か採取して有るなら町のギルドで換金すれば良いが、金は有るか?」
ちょっと心配そうに兵士の方が聞いてくる。
「ええ、そのくらいなら有ります 」と、ちょっと困り顔の笑顔を作り返事を返す。
「はい、銀貨3枚です」斜めがけのバックから銀貨を取り出し兵士に渡す。
「確かに、じゃあ後はこの水晶に手を置いてくれ」
指し示された水晶に手を置く。すると中が白く輝く。
「よし、犯罪歴も無いな。じゃあ、ようこそ、≪ガリル≫の町へ! 後無事に村へ帰れると良いな」
「ありがとうございます」
兵士の方にお礼を言って門をくぐる。(うん、もう少し疑われるって思ったけど、チョロかった)
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あれから解った事は、今いるのは大陸の左下≪グロアリール≫という国にある魔境の端の森だった。
森を抜け少し移動すると、国境の町≪ガリル≫がある、私はその町のギルドで冒険者登録をしようと思っている。そのため、家の周囲をウォルフと散歩しながらこの身体の使い方を確認していた。
ドシュ! バスッ! ドゴッ! レッドオーガ、ブルーオーガをそれぞれ刀と風魔法で首から切断し、最後に踵落としで仕留めた。
「ウーン、身体の切れがいまいち?どう思うウォルフ?」 私は側で見ていたウォルフに聞いてみた。
【良いんじゃないか、魔境の端とはいえこの辺の魔物はかなり強い、それを一撃で仕留める事が出来るんだ、上出来だろう。我の出番が無いんだから 】
「そうかな?まあ、ウォルフが言うんだから大丈夫だよね! じゃあ、辺りの薬草類や木の実、果物何かを採取しながら家に帰ろうか! 明日は町に向けて出発する予定だし、今夜はカレーを作って食べようよ
」
「ウム、カレーが何かは知らんが、主の作る物は全てうまい!今夜はも楽しみだ!」
人化して採取を手伝ってくれるウォルフと共に、楽しくおしゃべりをしながら帰宅した。もちろん、周囲の警戒も怠らない。
翌朝、家を《無限収納》にしまって《神セラール》に貰ったコートを羽織り、ウォルフの背中に乗って出発した。
弱い魔物はウォルフを警戒して出てこず、順調に進みに直ぐに街道に出て来れた。地図を確認して≪ガリル≫の町を目指す。(ウーン、やっぱりフェンリルは目立つよねぇ~。さて、どうしようかな )とりあえず、隠そうかな。
「ねぇウォルフ、町の門の手前で一旦私の影に入ってくれない?ちょっとだけ様子が見たいの」
【了解した 】
人が居ない街道で一旦ウォルフを私の影に入れる。従魔はこんな事が出来るから有難いよねぇ~。
私はその場所から歩いて門に向かった。
「止まれ、止まれー。そこのお前、フードを外して顔を見せろ!一人か?どこから来た?」一人の兵士が槍の刃先を向け聞いてきた。
フードを外し兵士に顔を見せながら質問に答える。
「こんにちは、怪しい者じゃありません。私はあそこの森で採取してました。ちょっと道に迷って・・・。街道に出て町が有るかな?と、思い歩いてここまで来たんです 」
私は来た道の奥の魔境を指差しながら話す。
「何!魔境の森で採取だと!」
「はい。ところでここはどこですか?」
「ここは≪グロアリール≫国のガリルの町だ!」
兵士はまだ槍の刃先を私に向け、ある程度の距離を保ちながら答えてくれた。まぁ、知ってて確認のために聞いたんだけど。この兵士の対応は合格だよね、私という存在を女と油断せずにきちんと警戒しているんだもの。
(綾乃はまだ知らなかった、普通の女性は一人で魔境の森で採取等しない事を )
ちょっと考え込む振りをしながら。
「私はまたしても変に迷ってしまったのですね 」と、かなりのショックを受けている振りもした。(長年看護婦をしてきたのだ、ちょっとした演技はお手のもの、上手くいくと良いけど・・・ )
「んっ?大丈夫か?」
「はい、よくある事何で・・・・」
「よ、よ、よくある事なのか?」
「ええ、採取に夢中になると回りが見えなくなり、魔物と戦闘後走り回る事で、迷うんです。今回もそこまで深く森に入るつもりが無かったんですが、魔物に追いかけられて走っていたら迷いました。2、3日迷ってここまで来たんです 」
はぁ~。と、ため息を付きながら座り込む。
「お、おい、大丈夫か? とりあえず町に入るなら身分証明書を見せてくれ 」
「すみません。身分証明書は持ってないんです。村の出入り位じゃいらないと思って、置いて来たので」と、困った様に話すと。(あらかじめ用意していた設定だけど、大丈夫かな?)
「そうか、身分証明書がないなら、すまんが銀貨3枚いるぞ。何か採取して有るなら町のギルドで換金すれば良いが、金は有るか?」
ちょっと心配そうに兵士の方が聞いてくる。
「ええ、そのくらいなら有ります 」と、ちょっと困り顔の笑顔を作り返事を返す。
「はい、銀貨3枚です」斜めがけのバックから銀貨を取り出し兵士に渡す。
「確かに、じゃあ後はこの水晶に手を置いてくれ」
指し示された水晶に手を置く。すると中が白く輝く。
「よし、犯罪歴も無いな。じゃあ、ようこそ、≪ガリル≫の町へ! 後無事に村へ帰れると良いな」
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