アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活

ゼウママ

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第1章

10話目

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お気にいりが100を超えました!!!
皆様、私の稚拙な文章を読んで下さり、ありがとうございます。感無量です。こかれからも、見捨てず、読んで頂ける様に頑張ります。では、以下本文です。お楽しみ頂けると、幸いです。

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

「そうだ!今夜泊まれるおすすめの宿を紹介してくれませんか?」 
ギルドマスターの部屋を出る前に聞いてみた。

「宿ならこのままギルドの宿泊棟に泊まったらどうだ?」と、 まさかの、ギルド泊を勧められた。

「う~ん。それも良いけど、料理が美味しくて、サービスの良い宿が有れば良いなあ、と思ったんです。さっきギルドで派手に騒ぎを起こした後ですし。しばらくひっそりとしていた方が良いでしょ?」   また絡まれても面倒だしね。

「それもそうだが、ギルド内なら何か有ったときフォローしてやれるぞ」
ニヤニヤ笑いながら言われる。

「あら?何か私を甘やかす発言が聞こえましたが?」
サラリと返答する。何か裏が有るのかな?

「甘やかす訳じゃ無いが、お嬢ちゃんは何か色々やらかしそうな気がするんでな」
頭を掻きながら困り顔で返される。

「失礼な!!別に変な事はしませんよ。さっきも私に喧嘩を売って来た奴が悪いんです。まぁ、ウォルフを出したのは目立ちたくない私としては失敗でしたけど」不満げに返す。

「そうだな、お陰で規格外の新人が登録した事が解ったから、ギルドとしては僥倖だな」
満足そうに頷かれた。何がそんなに嬉しいのかな?
私はやりたくない事はしませんよ。

「あっ、そうだ、ここで隠しても仕方ないので言いますが、魔境で倒した魔物がいくらか《無限収納》に入っているですが、買い取りして頂けませんか?」
 ちょっと換金してお金に変えとかないと、お買い物するのに困るから、この際今のうちにしておこう。

「なっ!《無限収納》まで持っているのか・・・」 何故か驚かれた。

「何で驚くんですか?  それなりに持っている人いるでしょう?」
確か少ないですが《無限収納》を持っている人はいるはずです。私の貰った知識の中に有りますからね。

「ああ、確かにいるにはいるが、たいがい大商人か国や騎士団等に高収入で保護されているぞ。冒険者で持っているのは少ない 」と、呆れられた。

「そうなんですね、冒険者こそ持っていると常に活用できるんですが」
私の自論ですが、さっき聞いた所も必要ですね。

「じゃあ、解体用の倉庫に行くか」
席を立って案内してくれるらしい。

私はそのままギルドマスターの後を付いて行った。そこは小さな建物だったが中は大きな体育館程の広さが有り、あちこちで色々な魔物が解体されていた。

「驚いたか?この建物は昔《空間拡張》を使える魔術師が施してくれた建物なんだ。お陰でかなりの量の解体が出来る」と、ドヤ顔をされた。
「ここならかなりの量の魔物を出されても大丈夫だが、それほど無かったか?」
からかう様なニヤケ顔が、ムカつきます!これは、敗けられません。

「大丈夫です。これだけのスペースが有れば迷わず出せますね。この辺に出しても良いですか?」
素知らぬ顔で、開いたスペースを指さして聞いてみる。

「ああ、大丈夫だ、出してくれ」
許可が出たので遠慮なく出しましょう。さぁ~出しますよ、実はあの場所、安全地帯を出たらかなり危険だったんですよ。自分の能力確認をする際群れの討伐とかしたんですよね・・・。

オーガを5匹、レッドオーガを3匹、ブルーオーガを4匹、レッドウルフが35匹、コカトリスが18匹、オークが186匹・・・まだまだ出せますが、何かすごく注目を浴びていますね。何故でしょう?出せと言われたから出しているのに・・・・。

「まだ有るのか?」
ギルドマスターの顔が少し青いのは気のせいでしょう。

「もちろん、まだまだ出せますが?」
気づかないふりして出しましょうかね。
「待ってくれ」
次の魔物を出そうとすると、慌てて止められた。これは、私の勝ちですか?

「・・・すまない。今日はこのくらいにしてくれ、この量だと解体が追い付かない、魔物の肉は鮮度が命だ」
「お前達、大変だろうが頑張って解体してくれ!」ギルドマスターが周囲にいる作業員に声をかけている。
「オー! みんな大仕事だ、気合いを入れていくぞ!」
作業員の皆さんは嬉しそうだ。ブラックにするつもりは無いのでほどほどに頑張って下さいね・・・。心からのェールを送っときます。

「で、まだ有るんだよな?」
「ハイ。まだまだ出せますが?」
余裕の顔を返しておく。

「解った、今出したやつが片付いたら声をかける」
ギルドマスターさん、疲れた顔をしてますよ?

「解りました。何時でも言って下さいね」
私は満面の笑顔をお返ししましょう!
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