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「…ここは」
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
いつも通りの昼食も終わり部屋に戻ってぐうたらしてようかと思っていたのだが、リエルに止められた。
「ちょっと待って、カイト兄上。連れて行きたいところがあるんだ」
リエルに言われたものだからしぶしぶついて行くことにした。
俺はてっきりリエルの住むオニキス宮殿に連れて行かれると思っていたのだが、そこは通り過ぎてしまった。
だとしてあと残ったのは、魔術師の塔・研究者の塔・鍛練場だった。
この3つどこに行ったとしても嫌な予感しかなかった。
「…あー、リエル。少しお腹が痛いような気がするのだが」
こうなったら仮病だ。嫌な予感というのは結構当たってしまう。
「大丈夫だよ兄上。もうすぐ着くからね」
顔には、『あー、はいはい。大丈夫そうだな』と書いてあるものだから諦めてついて行く。
そして着いたところは…
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
「…ここは、鍛練場だな」
俺が連れられてやってきたところは、鍛練場だった。だが、そこには練習している騎士や魔術師の姿がなかった。
「何故、ここに?」
そうリエルに問いた俺に返ってきたのは返事ではなく、一本の剣だった。
(お前、召喚魔法も使えるのかよ?!それは高度で俺は成功出来てないのに!)
しかも、ただの木剣ではなく真剣だ。
「カイト兄上、今から闘いましょう。私、本気で闘ってみたかったんです!」
どうやら俺はリエルに嫌われていたらしい。周りから聞こえてくる噂ではリエルはとんでもなく強いらしい。そんなのと真剣で闘ったら負けるどころではない。
しかも、本気で闘う?そんなの無理だろ!
「ほら、剣を持ってください!今日は魔法使うのなしにします。後で付き合ってくれたお礼もしますから、ねっ?」
お前…今日はと言ったか?気のせいだよな、無理だぞ…
それに何が『ねっ?』だ。逃す気ないだろ!
今のリエルの目は捕食者の目をしている。俺は死を覚悟して剣を持った。
「分かった。付き合ってやるよ」
震えそうになる足と湧き上がる恐怖心、鳴り止まない心臓の音をなんとか抑えようと深呼吸をして剣を構える。
「じゃあ、いくよ」
「…っつ、いいぞ」
リエルの威圧感が一気に身体を襲って、どっと身体が重くなったように感じた。
「3・2・1!」
初まったと同時に剣の交わった音が辺りに響いた。
まさか、俺がリエルの剣を受け止めれるとは思っておらず俺が驚いた。だけど、腕力差や体格差をどうしても感じる。俺は幾ら鍛練をしても筋肉が付かないのだ。
一撃を受け止めるのに必死な俺は気づかなかった…リエルが凄く楽しんでいたということに。
辺りにカキンッカキンッという音が数十分間響き続いていたが、終わりが来た。
俺の体力に限界が来たのだ。
フラッと倒れそうになった俺の身体をリエルが受け止めてくれた。
「お疲れ、カイト兄上。凄く楽しかったよ、ありがとう。付き合ってくれたお礼に何かしたいんだけど…希望あったりする?」
そうだな、疲れたから甘いものが食べたい。
「…お前とお茶したい。できればお前の宮殿で」
一度食べてみたいのだ。きっと料理長が違うのだ、味も違うのだろう。
「そう言うと思って用意してあるよ。じゃあ、行こうか」
お前は優秀か?あぁ、優秀か…
それにしてもすっごく楽しみだ!
きっと美味しいんだろうなー。
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
いつも通りの昼食も終わり部屋に戻ってぐうたらしてようかと思っていたのだが、リエルに止められた。
「ちょっと待って、カイト兄上。連れて行きたいところがあるんだ」
リエルに言われたものだからしぶしぶついて行くことにした。
俺はてっきりリエルの住むオニキス宮殿に連れて行かれると思っていたのだが、そこは通り過ぎてしまった。
だとしてあと残ったのは、魔術師の塔・研究者の塔・鍛練場だった。
この3つどこに行ったとしても嫌な予感しかなかった。
「…あー、リエル。少しお腹が痛いような気がするのだが」
こうなったら仮病だ。嫌な予感というのは結構当たってしまう。
「大丈夫だよ兄上。もうすぐ着くからね」
顔には、『あー、はいはい。大丈夫そうだな』と書いてあるものだから諦めてついて行く。
そして着いたところは…
➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖ー➖
「…ここは、鍛練場だな」
俺が連れられてやってきたところは、鍛練場だった。だが、そこには練習している騎士や魔術師の姿がなかった。
「何故、ここに?」
そうリエルに問いた俺に返ってきたのは返事ではなく、一本の剣だった。
(お前、召喚魔法も使えるのかよ?!それは高度で俺は成功出来てないのに!)
しかも、ただの木剣ではなく真剣だ。
「カイト兄上、今から闘いましょう。私、本気で闘ってみたかったんです!」
どうやら俺はリエルに嫌われていたらしい。周りから聞こえてくる噂ではリエルはとんでもなく強いらしい。そんなのと真剣で闘ったら負けるどころではない。
しかも、本気で闘う?そんなの無理だろ!
「ほら、剣を持ってください!今日は魔法使うのなしにします。後で付き合ってくれたお礼もしますから、ねっ?」
お前…今日はと言ったか?気のせいだよな、無理だぞ…
それに何が『ねっ?』だ。逃す気ないだろ!
今のリエルの目は捕食者の目をしている。俺は死を覚悟して剣を持った。
「分かった。付き合ってやるよ」
震えそうになる足と湧き上がる恐怖心、鳴り止まない心臓の音をなんとか抑えようと深呼吸をして剣を構える。
「じゃあ、いくよ」
「…っつ、いいぞ」
リエルの威圧感が一気に身体を襲って、どっと身体が重くなったように感じた。
「3・2・1!」
初まったと同時に剣の交わった音が辺りに響いた。
まさか、俺がリエルの剣を受け止めれるとは思っておらず俺が驚いた。だけど、腕力差や体格差をどうしても感じる。俺は幾ら鍛練をしても筋肉が付かないのだ。
一撃を受け止めるのに必死な俺は気づかなかった…リエルが凄く楽しんでいたということに。
辺りにカキンッカキンッという音が数十分間響き続いていたが、終わりが来た。
俺の体力に限界が来たのだ。
フラッと倒れそうになった俺の身体をリエルが受け止めてくれた。
「お疲れ、カイト兄上。凄く楽しかったよ、ありがとう。付き合ってくれたお礼に何かしたいんだけど…希望あったりする?」
そうだな、疲れたから甘いものが食べたい。
「…お前とお茶したい。できればお前の宮殿で」
一度食べてみたいのだ。きっと料理長が違うのだ、味も違うのだろう。
「そう言うと思って用意してあるよ。じゃあ、行こうか」
お前は優秀か?あぁ、優秀か…
それにしてもすっごく楽しみだ!
きっと美味しいんだろうなー。
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