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1章
7話 其れこそ新たな人生の始まり
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よし、ある意味吹っ切れた。戻れないものは戻れない、昨日の撫子との会話の中で転生陣はもう起動する事は無いとの事だし、ある意味吹っ切るしか無い。
此の世界で、此の世界をっ面白おかしく、後悔のない様に生きていかねばならんのだ!はははははははっつ!!
ヤバい、現実逃避からテンションが可笑しくなりかけた。
スっと風が流れた感じがして、扉の方を見やると、撫子がドアノブに手を掛けたまま、固まって居る。
おい、妹?よそんな目で見るな。
「あー起こしにきてくれたのか?」
「ええと、兄様、おはようございます…朝の支度が整っておりますので食堂までどうぞ………」
生暖かい目で見られたかと思ったら、スッと目を逸らされた。
フッ、遠慮しなくなったじゃないかあ。まあ、おそらく当分、撫子に世話になるんだ、お互い気を使わないくらいが丁度いい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なあ、撫子、昨日はさ、色々と混乱していたし、現状把握で精一杯だった、でもさ、折角生まれ変わった?んだ、俺って此の世界で何をしたら良いのかなあ。」
「特に、母様は兄様に何かをしてほしいとは言って居りませんでした。兄様がしたい事をなさる事が最適かと思います。」
「此の世界って、魔族とか居るんだろう?魔族の王、魔王みたいな奴って居ないのか?人族とかを襲ったりさ。」
「魔族を統治する、人族と同じ意味での王なら居ますね。兄様のいう意味での人族に仇をなす様な魔王、という意味では何百年か前には居ました。」
ちょっと気になったから参考までに聞いて見る。いや、魔王がいた所で、倒すつもりは無い。むしろあまり関わりあいたくも無い。苦労せずに生きて行きたい。
だが、一応現在いる魔王という存在は人族には害はないようだ、よかったよかった。
そういや、なんか俺って自堕落に成ってるか?いやいや、今まで苦労したんだ、両親がわざわざ用意してくれた環境を甘んじて受け入れるとしよう。
しかし、苦労せずに生きる、とは言え、先立つ物は必要だ。此の施設には一体、どのくらいの資金が有るのだろうか。
「撫子、ちょっと質問なんだが、生活費って言うか、資金的なものってどのくらい残ってるんだ?」
「そうですね白金貨30枚ほどでしょうか?」
「白金貨30枚っ!?。て言うのはさ、どのくらいの価値があるんだ?」
「そうですね、実際見て説明した方が良いかもしれません。」
そう言うと撫子は自身のポケットに手を入れる。鉄らしきものでできた貨幣が一枚、銅色の貨幣が一枚、銅貨なんだろうな。銀貨が一枚、金貨が一枚。撫子の説明によれば。
鉄貨=1ヌル、パン、果物、野菜等が一枚で買える程度、100円くらいか?
銅貨=10ヌル 1000円程度
銀貨=100ヌル 1万程度。
金貨=1000ヌル 10万程度
大金貨=1万ヌル 100万程度
白金貨=10万ヌル 1000万程度
らしい、て事は3億程度か?
少し綺麗な宿が銀貨一枚で泊まれるらしいから、そんなもんだろう。
普通に贅沢せずに生きて行くには十分だろう。
俺が黙って考え込んで居ると、何を勘違いしたのか撫子が困った顔をして頭を垂れた。
「申し訳ありません、研究に使ってしまい、元々資金は潤沢だったのですが、母様はお金に無頓着な人で、残額が幾らかも把握していなかったかと。」
おいおい母さん、エルフってさ、賢い森の賢者なんだろ?いや、森の生活のせいで逆に金に対して無頓着に成ったのか?
しかし、そうなるとある程度の稼ぎも必要か?
まぁ、丈夫な体なんだ。この施設に引きこもってないで冒険?てのもしてみたい、旅なんかもいいな。
「なぁ、ギルドカードに登録したんだ。もう冒険者として活動できるのか?」
「いえ、実は、冒険者ギルドでは年齢が10歳以上でなければ登録を受け付けて居ないんです。カード自体には何歳でも登録できるのですが、ギルドで受け付けて居ない以上、兄様以外の人間が10歳未満で登録するという事は実質不可能でしょう。」
「なるほどね、じゃあまだ冒険は出来ないって事か。」
困ったな、特に何もすることが思いつかない。
うんうんと、俺が唸っていると、撫子が声をかけてくる、
「兄様、提案・・なのですが、この世界には学園という、教育機関があります。剣、魔法、鍛治、魔道具、錬金術、薬学。と、学ぶことが出来るのです。そちらの学校に入ってみるというのは如何ですか?7歳以上であれば何歳でも入学できるので、タイミング的・・・・・には丁度いいかと思います。」
何故か、少し含みのある言い方をする撫子を見やると、多少嫌そう?そこまででもないが、そんな顔をしている。俺が学園に入るのに反対なのだろうか?いやでも、撫子から提案してきたじゃないか。
しかし、学園か、小学生の頃病気になったから、通ったうちに入らない程しか、行ってないな。
有りかもしれないな。学園に通うのは。
「そうだな、学園に通ってみるのも良いかもしれない。この世界で知り合いを作るというのも、大切な事だしな、この世界で生きていくにはさ。
あっ、そういやさ、この世界ってなんて名前なんだ??惑星、なのか、ずっと平らな世界なのかは、わからないが。」
「この世界の名前は、アスガレリアと言います。惑星という概念はこの世界にはありません。星々と私たちが住むこの世界は別なのだと、一般的には考えられて居ます。世界の形は、球体であると予想されて居ますが、確認された訳ではなく、まだまだ、未踏の地が多いです。」
成る程、どうやって予想したんだろう、、まあ、外の世界に出てみればわかることか。
と言うか、学園に行くのは良いが、まず外に出て外界に慣れとかないとな。
「なあ、取り敢えず学園には行く事にしたとして、一度先に外の世界を見てみたいんだけどさ、」
「ええ、学園に入ることが出来るのは年の始まりですので、あと半年程あります、此のダンジョンの外、30キロほど南に町が有ります。幸い、私もそちらの町に住居を構えて居ますので。学園に入るまでの間、其方で此の世界の事を勉強しながら暮らすと言うのは如何でしょうか?」
「それは良いけど、こんな研究所みたいな施設、放ったらかしにして大丈夫なのか?」
「ええ、エルフでも在る私の、精霊魔法で侵入者がいた場合や何か異常があった場合などどんなに離れていてもすぐに解るように成っていますし、それ以前に、此のダンジョン自体が特殊な結界で囲まれており。元々が精霊と会話できるものしか入口が解らない事と、其処を通れたとしてもその後に父様や母様たちが張った結界が有りますので、その結界は母様たちの魔力が、結界の扉の鍵になっており、他のものに通る事は出来ないのです、ですが勿論、私と兄様は母様たちの体から生まれて居るので通る事が出来ますけど……」
まあ、それなら大丈夫なんだろうな、さてと、それじゃあ、近いうちに外へでも出るとしよう。
此の世界で、此の世界をっ面白おかしく、後悔のない様に生きていかねばならんのだ!はははははははっつ!!
ヤバい、現実逃避からテンションが可笑しくなりかけた。
スっと風が流れた感じがして、扉の方を見やると、撫子がドアノブに手を掛けたまま、固まって居る。
おい、妹?よそんな目で見るな。
「あー起こしにきてくれたのか?」
「ええと、兄様、おはようございます…朝の支度が整っておりますので食堂までどうぞ………」
生暖かい目で見られたかと思ったら、スッと目を逸らされた。
フッ、遠慮しなくなったじゃないかあ。まあ、おそらく当分、撫子に世話になるんだ、お互い気を使わないくらいが丁度いい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なあ、撫子、昨日はさ、色々と混乱していたし、現状把握で精一杯だった、でもさ、折角生まれ変わった?んだ、俺って此の世界で何をしたら良いのかなあ。」
「特に、母様は兄様に何かをしてほしいとは言って居りませんでした。兄様がしたい事をなさる事が最適かと思います。」
「此の世界って、魔族とか居るんだろう?魔族の王、魔王みたいな奴って居ないのか?人族とかを襲ったりさ。」
「魔族を統治する、人族と同じ意味での王なら居ますね。兄様のいう意味での人族に仇をなす様な魔王、という意味では何百年か前には居ました。」
ちょっと気になったから参考までに聞いて見る。いや、魔王がいた所で、倒すつもりは無い。むしろあまり関わりあいたくも無い。苦労せずに生きて行きたい。
だが、一応現在いる魔王という存在は人族には害はないようだ、よかったよかった。
そういや、なんか俺って自堕落に成ってるか?いやいや、今まで苦労したんだ、両親がわざわざ用意してくれた環境を甘んじて受け入れるとしよう。
しかし、苦労せずに生きる、とは言え、先立つ物は必要だ。此の施設には一体、どのくらいの資金が有るのだろうか。
「撫子、ちょっと質問なんだが、生活費って言うか、資金的なものってどのくらい残ってるんだ?」
「そうですね白金貨30枚ほどでしょうか?」
「白金貨30枚っ!?。て言うのはさ、どのくらいの価値があるんだ?」
「そうですね、実際見て説明した方が良いかもしれません。」
そう言うと撫子は自身のポケットに手を入れる。鉄らしきものでできた貨幣が一枚、銅色の貨幣が一枚、銅貨なんだろうな。銀貨が一枚、金貨が一枚。撫子の説明によれば。
鉄貨=1ヌル、パン、果物、野菜等が一枚で買える程度、100円くらいか?
銅貨=10ヌル 1000円程度
銀貨=100ヌル 1万程度。
金貨=1000ヌル 10万程度
大金貨=1万ヌル 100万程度
白金貨=10万ヌル 1000万程度
らしい、て事は3億程度か?
少し綺麗な宿が銀貨一枚で泊まれるらしいから、そんなもんだろう。
普通に贅沢せずに生きて行くには十分だろう。
俺が黙って考え込んで居ると、何を勘違いしたのか撫子が困った顔をして頭を垂れた。
「申し訳ありません、研究に使ってしまい、元々資金は潤沢だったのですが、母様はお金に無頓着な人で、残額が幾らかも把握していなかったかと。」
おいおい母さん、エルフってさ、賢い森の賢者なんだろ?いや、森の生活のせいで逆に金に対して無頓着に成ったのか?
しかし、そうなるとある程度の稼ぎも必要か?
まぁ、丈夫な体なんだ。この施設に引きこもってないで冒険?てのもしてみたい、旅なんかもいいな。
「なぁ、ギルドカードに登録したんだ。もう冒険者として活動できるのか?」
「いえ、実は、冒険者ギルドでは年齢が10歳以上でなければ登録を受け付けて居ないんです。カード自体には何歳でも登録できるのですが、ギルドで受け付けて居ない以上、兄様以外の人間が10歳未満で登録するという事は実質不可能でしょう。」
「なるほどね、じゃあまだ冒険は出来ないって事か。」
困ったな、特に何もすることが思いつかない。
うんうんと、俺が唸っていると、撫子が声をかけてくる、
「兄様、提案・・なのですが、この世界には学園という、教育機関があります。剣、魔法、鍛治、魔道具、錬金術、薬学。と、学ぶことが出来るのです。そちらの学校に入ってみるというのは如何ですか?7歳以上であれば何歳でも入学できるので、タイミング的・・・・・には丁度いいかと思います。」
何故か、少し含みのある言い方をする撫子を見やると、多少嫌そう?そこまででもないが、そんな顔をしている。俺が学園に入るのに反対なのだろうか?いやでも、撫子から提案してきたじゃないか。
しかし、学園か、小学生の頃病気になったから、通ったうちに入らない程しか、行ってないな。
有りかもしれないな。学園に通うのは。
「そうだな、学園に通ってみるのも良いかもしれない。この世界で知り合いを作るというのも、大切な事だしな、この世界で生きていくにはさ。
あっ、そういやさ、この世界ってなんて名前なんだ??惑星、なのか、ずっと平らな世界なのかは、わからないが。」
「この世界の名前は、アスガレリアと言います。惑星という概念はこの世界にはありません。星々と私たちが住むこの世界は別なのだと、一般的には考えられて居ます。世界の形は、球体であると予想されて居ますが、確認された訳ではなく、まだまだ、未踏の地が多いです。」
成る程、どうやって予想したんだろう、、まあ、外の世界に出てみればわかることか。
と言うか、学園に行くのは良いが、まず外に出て外界に慣れとかないとな。
「なあ、取り敢えず学園には行く事にしたとして、一度先に外の世界を見てみたいんだけどさ、」
「ええ、学園に入ることが出来るのは年の始まりですので、あと半年程あります、此のダンジョンの外、30キロほど南に町が有ります。幸い、私もそちらの町に住居を構えて居ますので。学園に入るまでの間、其方で此の世界の事を勉強しながら暮らすと言うのは如何でしょうか?」
「それは良いけど、こんな研究所みたいな施設、放ったらかしにして大丈夫なのか?」
「ええ、エルフでも在る私の、精霊魔法で侵入者がいた場合や何か異常があった場合などどんなに離れていてもすぐに解るように成っていますし、それ以前に、此のダンジョン自体が特殊な結界で囲まれており。元々が精霊と会話できるものしか入口が解らない事と、其処を通れたとしてもその後に父様や母様たちが張った結界が有りますので、その結界は母様たちの魔力が、結界の扉の鍵になっており、他のものに通る事は出来ないのです、ですが勿論、私と兄様は母様たちの体から生まれて居るので通る事が出来ますけど……」
まあ、それなら大丈夫なんだろうな、さてと、それじゃあ、近いうちに外へでも出るとしよう。
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