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1章
18話 男の浪漫が詰まってるっ!
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今日は鍛冶屋のオッさんに刀を納品してもらう日だ。
実はかなり楽しみでしょうがない、オッさんには失礼だが。正直に言うとメインウェポンでは無いのだ。
これから自分の武器をその都度作って行く為の教材なのだ、だがワクワクはする。新作の漫画や、ゲームとかをネットで買うと届く日は何故かワクワクするだろ?
そんな感じである。
サリュと準備をして出かける事にする、サリュも心なしか落ち着かない様だ。
尾と耳がヤケにヒクヒクしている。
「サリュ、楽しみなのか?」
「う、うん。だって武器が出来るまで1週間狩にも行ってなかったし。モーニングスターも、一緒に今日受け取る事になってるしさ。」
うん、思った以上に楽しみにしていてくれる様だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「オッさーん、来たぞー。」
言いながら店に入って行くと、オッさんが奥から顔を出す。しかし俺って側から見たら相当生意気そうなガキに見えるんだろうな。
そう感じながらオッさんと奥さんが武器を作業台に乗せて行くのを見る。
こっちじゃなんて言うか知らないけど 打刀。後は短刀。
しかし、この間は深く考えなかったが刀文化ってあったんだな。日本みたいな国が有るのか。親父がこの世界に刀という概念を持ち込んだか、だな。
「えーと、こっちが坊主ので、こっちが嬢ちゃんの。後はウォーハンマーと、モーニングスター2本だったなさてと、持って見な。店の奥に試し切りのスペースが有るから、使っても良いぞ?」
俺は言われた通りに刀を手に取る、能力値が高いせいか重さは感じない。細工、装飾はとても良い感じだ。注文通りに洋風の装飾だ、つかは持ちやすい様に蛇革の様な物が貼って有る全体的に白を基調にして有り、ツバの形は日本刀と同じだが装飾は白地に銀で模様を付け青い宝石が埋め込まれている。鞘も同様で特に柄頭や、鯉口、コジリなどは強めに装飾が成されている。
「コレさ、細工に結構金かかってるんじゃ無いのか?宝石も使ってるしさ、」
「まあ、装飾代込みの値段だ、宝石は透明度の低いクズ石みたいなもんだからなぁ。そんなんでも無い。それになあ、刀自身に力を入れるのはもちろんだとしても装飾も大事な所だ。」
という事らしい、だが、なかなか俺好みだ。
鞘から刀を抜いてみる、少し波打つ刃紋の様だ。そして本命の解析眼をかける・・・
打刀 等級4
おお、中々良い出来の様だ。というか、オッさんの能力値見た事なかったな。
名前すら知らない。という事でオッさんにも解析眼をかける。
モルグス ♂
年齢 41
lv 28
str 335
def 274
agi 190
int 520
dex 1120
ギフト 感覚
スキル 器用 4 鍛冶 4細工 5
魔法技術 火魔法 3 水魔法 1
オッさんは中々レベルと能力値が高かった。
城の騎士が平均20超え位だ、元冒険者とかなのだろうか?
まあ、確かにこの能力なら刀の出来にも納得出来る。
サリュの方も見てみる、2本揃いのデザインで俺のデザインと似ているがこっちは黒を基調にしている・・・・
あ、成る程 髪の色に合わせたのか、気が付かなかった。
装飾は打刀よりも抑え目だが中々良い。
サリュは1本を手に持ち鞘から横に抜くと、
「わぁ・・凄く綺麗な剣・・・」
眼を爛々と輝かせてそう呟く。
「刀 と言うんだサリュ。後で一緒に使い方の練習をしよう。」
「刀かぁ… ありがとう!クロト!大事にするねっ!」
教材のつもりだったのに、なんだかサリュにも オッさんにも悪い気がしてきたぞ。
でも、俺自身もこの刀はすごく気に入ってる。まあ有り体に言えばカッコいいっ!
試し切り・・・出来るって言ってたな。
オッさんに許可を取ると店の奥にある広いスペースに進む。
中央には台座が有り、太さが違う丸太が数十本置いて有る、台座に固定して使う様だ。
オッさんが丸太を固定する所だ、太さは直径10センチ程、
「オッさん、もう少し太くても良いぞ?そっちの奴くらい。」
俺が指をさしたのは直径20センチほどの丸太だ、丁度 硬さも太さもオークの腕くらいだろう。今の鈍らの鉄剣でも切断は出来るが、切れ味を比べるには丁度良いかな?
「いや、7歳の坊主に刀なんてもん作ってやる俺が言えた事じゃあねぇが。コレは流石に無理なんじゃねえか?」
オッさんはそう言いながらも丸太をセットしてくれる様だ、オッさんって良い人なんだよなぁ。
「ありがと、オッさん。」
鞘から刀を出し構える、丸太を斜めに切るイメージだ叩くのではなく切る。包丁を引いて切るときのイメージだ、
ザンッ!!!
音と共に丸太が斜めにずれ落ちる、おおっ!とは、オッさんの声だ。
異常なstrだからだろう、丸太を切るときに抵抗がほとんど無かった。
オッさんが落ちた丸太に近付くと切断面を指で撫でる。
「あー、こりゃダメだな。坊主は確かにすげー力だが、こりゃ剣を使ってるのとそう変わらねえ、切る時に刀が真っ直ぐじゃあねえんだろうな。持ち方が少しズレてるのかも知れんなあ、まあ、構えと動きはそれっぽかったがな。」
オッさん、そんな事も解るのか、オッさん凄い。
「そうか、鍛練有るのみだな。」
「クロトクロト!サリュもやりたい!」
「おう、やってみな!」
半分になった丸太をどかして新しい丸太を固定する。
サリュが、短刀を抜くと丸太に向かう 構えて・・・・
トーントーンっと軽くステップを踏むと・・・・
ガッガガガガガガッ!ガガガガガガッ!
10秒ほどだろうか。丸太の中心にクビレを作る様に丸太が削れて行く。
真ん中が指一本分程の細さになるとバキリと音を立て丸太が折れる・・・
チンッ!とツバ鳴りの音が響き・・・・
「ねねね!凄い?サリュ凄いんじゃない?」
「あ、ああ、凄いな うん 凄いと思うぞ。」
チラリとおっさんを見るとあんぐりと口を開けたままだった。
実はかなり楽しみでしょうがない、オッさんには失礼だが。正直に言うとメインウェポンでは無いのだ。
これから自分の武器をその都度作って行く為の教材なのだ、だがワクワクはする。新作の漫画や、ゲームとかをネットで買うと届く日は何故かワクワクするだろ?
そんな感じである。
サリュと準備をして出かける事にする、サリュも心なしか落ち着かない様だ。
尾と耳がヤケにヒクヒクしている。
「サリュ、楽しみなのか?」
「う、うん。だって武器が出来るまで1週間狩にも行ってなかったし。モーニングスターも、一緒に今日受け取る事になってるしさ。」
うん、思った以上に楽しみにしていてくれる様だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「オッさーん、来たぞー。」
言いながら店に入って行くと、オッさんが奥から顔を出す。しかし俺って側から見たら相当生意気そうなガキに見えるんだろうな。
そう感じながらオッさんと奥さんが武器を作業台に乗せて行くのを見る。
こっちじゃなんて言うか知らないけど 打刀。後は短刀。
しかし、この間は深く考えなかったが刀文化ってあったんだな。日本みたいな国が有るのか。親父がこの世界に刀という概念を持ち込んだか、だな。
「えーと、こっちが坊主ので、こっちが嬢ちゃんの。後はウォーハンマーと、モーニングスター2本だったなさてと、持って見な。店の奥に試し切りのスペースが有るから、使っても良いぞ?」
俺は言われた通りに刀を手に取る、能力値が高いせいか重さは感じない。細工、装飾はとても良い感じだ。注文通りに洋風の装飾だ、つかは持ちやすい様に蛇革の様な物が貼って有る全体的に白を基調にして有り、ツバの形は日本刀と同じだが装飾は白地に銀で模様を付け青い宝石が埋め込まれている。鞘も同様で特に柄頭や、鯉口、コジリなどは強めに装飾が成されている。
「コレさ、細工に結構金かかってるんじゃ無いのか?宝石も使ってるしさ、」
「まあ、装飾代込みの値段だ、宝石は透明度の低いクズ石みたいなもんだからなぁ。そんなんでも無い。それになあ、刀自身に力を入れるのはもちろんだとしても装飾も大事な所だ。」
という事らしい、だが、なかなか俺好みだ。
鞘から刀を抜いてみる、少し波打つ刃紋の様だ。そして本命の解析眼をかける・・・
打刀 等級4
おお、中々良い出来の様だ。というか、オッさんの能力値見た事なかったな。
名前すら知らない。という事でオッさんにも解析眼をかける。
モルグス ♂
年齢 41
lv 28
str 335
def 274
agi 190
int 520
dex 1120
ギフト 感覚
スキル 器用 4 鍛冶 4細工 5
魔法技術 火魔法 3 水魔法 1
オッさんは中々レベルと能力値が高かった。
城の騎士が平均20超え位だ、元冒険者とかなのだろうか?
まあ、確かにこの能力なら刀の出来にも納得出来る。
サリュの方も見てみる、2本揃いのデザインで俺のデザインと似ているがこっちは黒を基調にしている・・・・
あ、成る程 髪の色に合わせたのか、気が付かなかった。
装飾は打刀よりも抑え目だが中々良い。
サリュは1本を手に持ち鞘から横に抜くと、
「わぁ・・凄く綺麗な剣・・・」
眼を爛々と輝かせてそう呟く。
「刀 と言うんだサリュ。後で一緒に使い方の練習をしよう。」
「刀かぁ… ありがとう!クロト!大事にするねっ!」
教材のつもりだったのに、なんだかサリュにも オッさんにも悪い気がしてきたぞ。
でも、俺自身もこの刀はすごく気に入ってる。まあ有り体に言えばカッコいいっ!
試し切り・・・出来るって言ってたな。
オッさんに許可を取ると店の奥にある広いスペースに進む。
中央には台座が有り、太さが違う丸太が数十本置いて有る、台座に固定して使う様だ。
オッさんが丸太を固定する所だ、太さは直径10センチ程、
「オッさん、もう少し太くても良いぞ?そっちの奴くらい。」
俺が指をさしたのは直径20センチほどの丸太だ、丁度 硬さも太さもオークの腕くらいだろう。今の鈍らの鉄剣でも切断は出来るが、切れ味を比べるには丁度良いかな?
「いや、7歳の坊主に刀なんてもん作ってやる俺が言えた事じゃあねぇが。コレは流石に無理なんじゃねえか?」
オッさんはそう言いながらも丸太をセットしてくれる様だ、オッさんって良い人なんだよなぁ。
「ありがと、オッさん。」
鞘から刀を出し構える、丸太を斜めに切るイメージだ叩くのではなく切る。包丁を引いて切るときのイメージだ、
ザンッ!!!
音と共に丸太が斜めにずれ落ちる、おおっ!とは、オッさんの声だ。
異常なstrだからだろう、丸太を切るときに抵抗がほとんど無かった。
オッさんが落ちた丸太に近付くと切断面を指で撫でる。
「あー、こりゃダメだな。坊主は確かにすげー力だが、こりゃ剣を使ってるのとそう変わらねえ、切る時に刀が真っ直ぐじゃあねえんだろうな。持ち方が少しズレてるのかも知れんなあ、まあ、構えと動きはそれっぽかったがな。」
オッさん、そんな事も解るのか、オッさん凄い。
「そうか、鍛練有るのみだな。」
「クロトクロト!サリュもやりたい!」
「おう、やってみな!」
半分になった丸太をどかして新しい丸太を固定する。
サリュが、短刀を抜くと丸太に向かう 構えて・・・・
トーントーンっと軽くステップを踏むと・・・・
ガッガガガガガガッ!ガガガガガガッ!
10秒ほどだろうか。丸太の中心にクビレを作る様に丸太が削れて行く。
真ん中が指一本分程の細さになるとバキリと音を立て丸太が折れる・・・
チンッ!とツバ鳴りの音が響き・・・・
「ねねね!凄い?サリュ凄いんじゃない?」
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チラリとおっさんを見るとあんぐりと口を開けたままだった。
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