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1章
22話 シイロ宅へ
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ラルンド卿と行方不明の話をした後は俺の事を少し話、薬を置いて帰って来た。ラルンド卿の母親が高齢なので風邪など病気にかかりやすく、撫子の薬が一番良く聞くからと、撫子に定期的に薬を頼んでいる様だ。
行方不明の話はこの町に宿などを取り、宿の日数がまだ残って居るのに返金手続きもせずに急に居なくなったり。人族とパーティーを組んで居た者が何の連絡もなく居なくなったりしていたから上がって来た報告、らしい。
緘口令を敷いて居るので、内密にと言う事だった。
後は、最後になって。ラルンド卿が言って居た。
「ただ実力の無いままに、冒険に出て魔物にやられたまま、餌になってしまったと言う可能性もあるが。サリュ殿も十分気をつけるのが良い。」
ラルンド卿には他意はないんだろうがサリュが少しバツの悪そうな顔をして居た。
しかし、貴族というのはもう少し偉そうかと思ったが、暑苦しさを除けばなかなか話しやすい人だった。
「ねね、ワヒト!御屋敷で出た、クッキーおみやげにもらったんだ!こんなに!」
馬車の中ではしゃぐサリュは、ラルンド卿の言葉をもう気にはしていない様だった。
しかし、行方不明か。
少し、気を付けなきゃな。
ラルンド邸での用事が早めに終わったので。シイロの家に遊びに行こうかと提案してみた。以外に撫子が乗り気だったので、このまま行く事にした。
「赤ちゃん見るの楽しみだなー。」
「そういや、サリュは連れて言った事無かったな。」
「クッキー食べれるかな・・・?」
「流石に無理じゃ無いか?」
いくら獣人が成長が早いとはいえ、まだ無理だろう。
そんな話をして居ると冒険者ギルドの前に着いたので馬車から降り、歩いて向かう事にする、近くに馬車を止めておく場所もないのでケインには先に帰る様に言っておく。
少し歩きシイロの家に着く、トントンっとドアを叩くと、中からメルムが顔を出してくる。
「あ、クロト君にナデシコさん!いらっしゃい、遊びに来てくれたのね?そっちの子は・・・黒獅子・・・?」
なんだか厨二的な言葉が出たが。中に入れてもらって説明してもらう事にした。
「クロトの知り合いの子は白狼族の赤ちゃんだったんだね・・・」
「ああ、何かあるのか?」
「白狼族と黒獅子族はとても数の少ない種族で、ガルス帝国で王から気に入られててね。王家に仕える者が多いのだけれど。白狼と黒獅子は、まあ仲が本当に悪いのよ。それでねちょっと驚いたって感じかな、私はまあ、そう言うのは気にならないけど。」
サリュに問い掛けた質問にメルムが答える。
取り敢えず、お互いに喧嘩腰では無さそうだ。
「サリュも別に気にはしてない・・・けど、」
チラリとシイロを見ると、言葉を濁す。
俺はソファに座り、シイロを抱かせてもらって居る。
しかし、大人しい子だ、何かある時だけ、訴えて教えてくれる。
「くおぉ、にーた いあ、いあ」
抱き方がイマイチらしい。手の位置を変えて抱き直すと満足そうに目を瞑る。
3ヶ月ほど経ったが、だいぶ話せる様になって来た。
「サリュも抱いてみたいんじゃ無いか?」
「でも うーん、いいのかな・・・?」
許可を求める様にシイロの母親でもあるメルムに顔を向ける。
微笑んで頷くメルムを見てホッとするサリュ。
俺はサリュにゆっくりシイロを渡してやる。
シイロはゆっくり目を開けるとサリュの顔を少し見つめ何事もなかった様に目を瞑った。
抱いて居ても良いと言う事らしい。
「か、かわいいね!大人の毛よりフワフワしてる。」
軽く頭を撫でるとサリュは目を細め優しい顔をシイロに向けた。
「早く私にも抱かせて下さい。」
少し小さい声で撫子が呟いた。
行方不明の話はこの町に宿などを取り、宿の日数がまだ残って居るのに返金手続きもせずに急に居なくなったり。人族とパーティーを組んで居た者が何の連絡もなく居なくなったりしていたから上がって来た報告、らしい。
緘口令を敷いて居るので、内密にと言う事だった。
後は、最後になって。ラルンド卿が言って居た。
「ただ実力の無いままに、冒険に出て魔物にやられたまま、餌になってしまったと言う可能性もあるが。サリュ殿も十分気をつけるのが良い。」
ラルンド卿には他意はないんだろうがサリュが少しバツの悪そうな顔をして居た。
しかし、貴族というのはもう少し偉そうかと思ったが、暑苦しさを除けばなかなか話しやすい人だった。
「ねね、ワヒト!御屋敷で出た、クッキーおみやげにもらったんだ!こんなに!」
馬車の中ではしゃぐサリュは、ラルンド卿の言葉をもう気にはしていない様だった。
しかし、行方不明か。
少し、気を付けなきゃな。
ラルンド邸での用事が早めに終わったので。シイロの家に遊びに行こうかと提案してみた。以外に撫子が乗り気だったので、このまま行く事にした。
「赤ちゃん見るの楽しみだなー。」
「そういや、サリュは連れて言った事無かったな。」
「クッキー食べれるかな・・・?」
「流石に無理じゃ無いか?」
いくら獣人が成長が早いとはいえ、まだ無理だろう。
そんな話をして居ると冒険者ギルドの前に着いたので馬車から降り、歩いて向かう事にする、近くに馬車を止めておく場所もないのでケインには先に帰る様に言っておく。
少し歩きシイロの家に着く、トントンっとドアを叩くと、中からメルムが顔を出してくる。
「あ、クロト君にナデシコさん!いらっしゃい、遊びに来てくれたのね?そっちの子は・・・黒獅子・・・?」
なんだか厨二的な言葉が出たが。中に入れてもらって説明してもらう事にした。
「クロトの知り合いの子は白狼族の赤ちゃんだったんだね・・・」
「ああ、何かあるのか?」
「白狼族と黒獅子族はとても数の少ない種族で、ガルス帝国で王から気に入られててね。王家に仕える者が多いのだけれど。白狼と黒獅子は、まあ仲が本当に悪いのよ。それでねちょっと驚いたって感じかな、私はまあ、そう言うのは気にならないけど。」
サリュに問い掛けた質問にメルムが答える。
取り敢えず、お互いに喧嘩腰では無さそうだ。
「サリュも別に気にはしてない・・・けど、」
チラリとシイロを見ると、言葉を濁す。
俺はソファに座り、シイロを抱かせてもらって居る。
しかし、大人しい子だ、何かある時だけ、訴えて教えてくれる。
「くおぉ、にーた いあ、いあ」
抱き方がイマイチらしい。手の位置を変えて抱き直すと満足そうに目を瞑る。
3ヶ月ほど経ったが、だいぶ話せる様になって来た。
「サリュも抱いてみたいんじゃ無いか?」
「でも うーん、いいのかな・・・?」
許可を求める様にシイロの母親でもあるメルムに顔を向ける。
微笑んで頷くメルムを見てホッとするサリュ。
俺はサリュにゆっくりシイロを渡してやる。
シイロはゆっくり目を開けるとサリュの顔を少し見つめ何事もなかった様に目を瞑った。
抱いて居ても良いと言う事らしい。
「か、かわいいね!大人の毛よりフワフワしてる。」
軽く頭を撫でるとサリュは目を細め優しい顔をシイロに向けた。
「早く私にも抱かせて下さい。」
少し小さい声で撫子が呟いた。
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