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5章
エピローグ
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「舞花、起きなさいよ」
「は~い・・・」
母が、いつものように舞花にそう言った。
だが、やはり舞花は寝ぼけた声で、答えるのである。そんな舞花に大きな
ため息を吐いた母は、今している、ニュースに目を向けた。
《えー、昨日のことです。警察が追っていた、連続殺人犯が捕まりました。
警察によると、殺人犯のほうから自訴したとのことです。》
そして、詠歌天(えいま)の姿が映し出された。
《いやー、心変わりってものが、殺人犯にもあるんですかね?》
「え?えいまだっ!」
寝ぼけていた、舞花が声を上げる。もう目は、覚めたようだ。
舞花がテレビの前にやってきて、母は目を見張った。
「舞花、この人知ってるの?」
母の声は、舞花には届いてない。目の前のテレビに映っている、
ある名前に視線が釘付けになっているのだ。
「え・・・?えいま、嘘ついてたの?」
えいまの本当の名前が、詠歌天だったなんて・・・。
本当の名前を知り、舞花は驚いた。だが、母の声に、我に返る。
「舞花、学校に行かないと遅れるわよ」
「わかった」
そう短く返事をすると舞花は、家を飛び出していった。
舞花がいなくなり、しんとした家にテレビから、えいまの声が響いた。
《なんであの時、顔を隠したのか、考えたらわかるよな?》
この意味が分かるのは、天と舞花だけだろう。
喋っている時の、天の顔は笑顔で満ちていた。が、その笑顔は
”えいま”としてのものでなく、”天”としての心からの、本当の笑顔だった。
「は~い・・・」
母が、いつものように舞花にそう言った。
だが、やはり舞花は寝ぼけた声で、答えるのである。そんな舞花に大きな
ため息を吐いた母は、今している、ニュースに目を向けた。
《えー、昨日のことです。警察が追っていた、連続殺人犯が捕まりました。
警察によると、殺人犯のほうから自訴したとのことです。》
そして、詠歌天(えいま)の姿が映し出された。
《いやー、心変わりってものが、殺人犯にもあるんですかね?》
「え?えいまだっ!」
寝ぼけていた、舞花が声を上げる。もう目は、覚めたようだ。
舞花がテレビの前にやってきて、母は目を見張った。
「舞花、この人知ってるの?」
母の声は、舞花には届いてない。目の前のテレビに映っている、
ある名前に視線が釘付けになっているのだ。
「え・・・?えいま、嘘ついてたの?」
えいまの本当の名前が、詠歌天だったなんて・・・。
本当の名前を知り、舞花は驚いた。だが、母の声に、我に返る。
「舞花、学校に行かないと遅れるわよ」
「わかった」
そう短く返事をすると舞花は、家を飛び出していった。
舞花がいなくなり、しんとした家にテレビから、えいまの声が響いた。
《なんであの時、顔を隠したのか、考えたらわかるよな?》
この意味が分かるのは、天と舞花だけだろう。
喋っている時の、天の顔は笑顔で満ちていた。が、その笑顔は
”えいま”としてのものでなく、”天”としての心からの、本当の笑顔だった。
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