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第六部 ざまぁ編
ストーカー宅へ訪問します
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野心家がテカテカの笑顔で緊急招集した重役会議で、国へ反旗を翻す支度を着々と進めていた頃。
ハンスは馬車を走らせ、例のアーメンガートのストーカーの元へ足を運んでいた。
彼の名はベリル・グラスリー。
王立学園の同級生で、代々有能な文官を輩出する伯爵家の次男坊。
家のコネに加えて学園での成績も優秀だったので、一足飛びに官僚枠で採用されてたと聞いていたが、せっかくのキャリアをストーカー稼業で台無しにしている問題児である。
普通なら職務怠慢で解雇になっていそうだが、就業時間中はサボっていても仕事は期限内にきちんとこなしているらしいので、首の皮一枚で繋がっているとのこと。
アーメンガートに張り付くためにはクビになるわけにはいかないので、そこら辺は要領よくやっているのだろう。
実に才能の無駄遣いだが。
さて、そんな彼との関係性を学生時代の友人と言ったが、彼はジゼルがたとえるところの“スクールカースト底辺の陰キャ”で、陽キャとは言わないまでも社交的で地位も身分もあるハンスとは対極に位置する存在。
また、彼がアーメンガート派でハンスがジゼル派だったこともあり、事務的な会話をする程度で親しい付き合いがあったわけではない。
まあ、派閥が違うからと言っていがみ合っていたわけではなく、オタクの礼儀でお互いの趣味への不干渉を貫いていただけなのだが……それはさておき。
根っこは同類とはいえ、親しくもない同級生から急に会いたいと言われても怪しまれるだろうと思い、いろいろなパーティーに出席して同級生と昔話に花を咲かせつつ「あいつ今どうしてる?」みたいな会話で探りを入れると、実家を離れて暮らし始めたらしいというネタを仕入れた。
いずれは実家を出なければいけない身だが、男なら三十路を超えない限り自立を急ぐ歳でもなく、結婚の予定どころか婚約者もいないのに独り立ちをするなど不可解だ。
しかも、王都郊外にある住宅街にある小さな貸家に住んでいるという。
ベリル一人の収入ではそこを借りるくらいがせいぜいだとは思うが、王宮へ通勤するにしてもストーキングするにしても不便だ。どちらも辞めてしまうという可能性もなきにしもあらずだが……噂ではそれ以上の情報を得ることはできなかった。
しかし、接触を図るための取っ掛かりとしては十分だった。
一人暮らしらしいが元気でやっているのか、困っていることがあれば相談に乗る、という内容の手紙を出しで反応を見たら、予想外の返事が返ってきた。
――ハイマン家の次期公爵閣下から心配されるとは光栄だ。君とは一度ゆっくり話してみたいと思っていたし、新しい我が家に招待するのでぜひ来てほしい。
と、いきなりご招待されてしまった。
何度かやり取りをして懐に入ってから切り出そうと思っていたのに、向こうから誘ってくるなど想定外だったが、早期に接触できるならそれに越したことはないし、相手の気が変わらないうちに招待を受けることにした。
ご夫人も一緒にどうぞと言われていたし、本人も有力な情報を掴もうと息まき行きたそうにしていたが、ストーカー野郎と引き合わせるのは気が引けるので留守番を頼んだ。
(虎穴に入らずんばなんとやらだけど、ロゼッタに危険が及ぶのだけは避けないと……)
ハンスが重度のシスコンなのは周知の事実だし、ロゼッタもまたジゼル派のガチ勢だ。異常なまでのアーメンガート信奉者なら彼女を害する者を排除するべく、こちらの動きを把握していてもおかしくない。
ミステリー小説ではないのだから口封じのために殺される、なんて非現実的なことはないと信じているし、こちらも腕に覚えのある従僕を連れてはいるが、恫喝されるネタは少ないに越したことはないので、ロゼッタが傍にいない方がいいと判断した。
……というのは半分建前で、どうしてもハンスには妻をベリルに会わせたくない理由があった。
(あいつ、ストーカーのくせに無駄にイケメンなんだよなぁ……!)
テッドやミリアルドのような美男子にも無関心そうな妻のことだから、そう簡単に二心を抱かないと信頼しているが、絶対などない世の中で不安なものは不安なのだ。
そんな心の狭いことを考えている間に、教えられた住所にたどり着いた。
馬車を降りると、貴族街ほどではないが裕福そうな世帯の屋敷が軒を連ねており、ベリル宅は中でもひときわこぢんまりとした邸宅だった。
庭の草木は手入れされていないのか伸び放題だし、ひび割れた壁や塀に蔦が縦横無尽に這い回っており、廃墟とまでは言わないまでも陰気な雰囲気の漂う建物で、こうして眺めているだけでも帰りたい気分にさせられる。
「ハ、ハンス様……このような場所に、貴族のご令息がお住まいだとは思えませんけれど……」
「だ、大丈夫だよ。独立したばっかりだし庭師を雇う余裕がないだけ……じゃないかな?」
「はあ、そうだとよいのですが……」
従僕とボソボソと話し合っていると、玄関がきしんだ音を立てて開き、ベリル・グラスリーが姿を現した。
長身痩躯で彫刻のように彫りの深い顔立ちの持ち主だ。
色白を通り越して病的なまでに青白い肌と、目の下にくっきりと浮かぶ黒い隈のせいで、せっかくの美貌が半減しているかに思えるが、それらがうまく組み合わさって猟奇的で儚げな印象を与え、悪魔や死神にも似た妖しいオーラに満ち満ちている。
学生時代はもっと肉付きも血色もよく健康そうで、学園のパーティーでは令嬢たちの熱い視線を集めていたものだったが、長時間アーメンガートに張り付いているせいで体を壊しているのだろうか。
久しぶりに会った同級生の変わり様に、別の意味でロゼッタと会わせなくてよかったと安堵する一方で、どんな第一声をかけるべきか戸惑っていると、向こうから挨拶をしてきた。
「お久しぶりです、ハイマンくん。遠路はるばる……ってことはないけど、こんな辺鄙なところまでご足労いただきありがとうございます。ようこそいらっしゃいました。次期公爵閣下を招くにはいろいろと至らない場所ではあるけれど、外観より中は片付いてるからゆっくりくつろいでいってくださいね」
作り物めいた顔に笑みを浮かべ、ベリルは流暢に歓迎の台詞を並べる。
ここでくつろげるのかハンスも従僕も心底不安だったが、出迎えてもらって「じゃあさようなら」と帰るわけもいかない。
「……久しぶりだね、グラスリーくん。今日はお招きいただき、ありがとうございます。卒業してから全然会う機会がなかったから、こうして君の顔を見れて嬉しいよ。ここに来るまでの道すがら最近人気の店を見つけてさ、焼き菓子の詰め合わせを買ってきたんだ。どれがいいか分からなくて、店員さんにおすすめされるままいろいろ買っちゃって量が増えちゃったから、メイドさんたちにもおすそ分けしてあげて」
従僕に持たせていた紙袋を指しながらそう言うと、ベリルは少し困ったように眉根を下げた。
「おや、相変わらず気の利く紳士ですねぇ、ハイマンくんは。ですが残念なことに、ここは正真正銘私一人で住んでいますし、通いのメイドもいないんです。ああでも、せっかくのいただきものなので、ご近所に配ることにします」
「う、うん。そうしてくれると嬉しいな。ていうか、ひ、一人で生活できるなんてすごいね。僕は無理だな。尊敬するよ」
「それほどでもありませんよ。家事も慣れれば楽しいですし――っと、お客様をこんなところで立ち話をさせてはいけませんね。中へどうぞ」
「お、お邪魔しまーす……」
へっぴり腰になりそうになるのを必死に自制しながら、ハンスたちはストーカーの住処へと招かれた。
一体どんな魔窟なのかと戦々恐々としたが、本人の弁通り内部は外観に比べて断然きれいで、全体的に古びてはいるが整理整頓と掃除が行き届いている。
しかし、ほっとしたのも束の間……通された居間にはストーカーの本領発揮されていた。
ハンスは馬車を走らせ、例のアーメンガートのストーカーの元へ足を運んでいた。
彼の名はベリル・グラスリー。
王立学園の同級生で、代々有能な文官を輩出する伯爵家の次男坊。
家のコネに加えて学園での成績も優秀だったので、一足飛びに官僚枠で採用されてたと聞いていたが、せっかくのキャリアをストーカー稼業で台無しにしている問題児である。
普通なら職務怠慢で解雇になっていそうだが、就業時間中はサボっていても仕事は期限内にきちんとこなしているらしいので、首の皮一枚で繋がっているとのこと。
アーメンガートに張り付くためにはクビになるわけにはいかないので、そこら辺は要領よくやっているのだろう。
実に才能の無駄遣いだが。
さて、そんな彼との関係性を学生時代の友人と言ったが、彼はジゼルがたとえるところの“スクールカースト底辺の陰キャ”で、陽キャとは言わないまでも社交的で地位も身分もあるハンスとは対極に位置する存在。
また、彼がアーメンガート派でハンスがジゼル派だったこともあり、事務的な会話をする程度で親しい付き合いがあったわけではない。
まあ、派閥が違うからと言っていがみ合っていたわけではなく、オタクの礼儀でお互いの趣味への不干渉を貫いていただけなのだが……それはさておき。
根っこは同類とはいえ、親しくもない同級生から急に会いたいと言われても怪しまれるだろうと思い、いろいろなパーティーに出席して同級生と昔話に花を咲かせつつ「あいつ今どうしてる?」みたいな会話で探りを入れると、実家を離れて暮らし始めたらしいというネタを仕入れた。
いずれは実家を出なければいけない身だが、男なら三十路を超えない限り自立を急ぐ歳でもなく、結婚の予定どころか婚約者もいないのに独り立ちをするなど不可解だ。
しかも、王都郊外にある住宅街にある小さな貸家に住んでいるという。
ベリル一人の収入ではそこを借りるくらいがせいぜいだとは思うが、王宮へ通勤するにしてもストーキングするにしても不便だ。どちらも辞めてしまうという可能性もなきにしもあらずだが……噂ではそれ以上の情報を得ることはできなかった。
しかし、接触を図るための取っ掛かりとしては十分だった。
一人暮らしらしいが元気でやっているのか、困っていることがあれば相談に乗る、という内容の手紙を出しで反応を見たら、予想外の返事が返ってきた。
――ハイマン家の次期公爵閣下から心配されるとは光栄だ。君とは一度ゆっくり話してみたいと思っていたし、新しい我が家に招待するのでぜひ来てほしい。
と、いきなりご招待されてしまった。
何度かやり取りをして懐に入ってから切り出そうと思っていたのに、向こうから誘ってくるなど想定外だったが、早期に接触できるならそれに越したことはないし、相手の気が変わらないうちに招待を受けることにした。
ご夫人も一緒にどうぞと言われていたし、本人も有力な情報を掴もうと息まき行きたそうにしていたが、ストーカー野郎と引き合わせるのは気が引けるので留守番を頼んだ。
(虎穴に入らずんばなんとやらだけど、ロゼッタに危険が及ぶのだけは避けないと……)
ハンスが重度のシスコンなのは周知の事実だし、ロゼッタもまたジゼル派のガチ勢だ。異常なまでのアーメンガート信奉者なら彼女を害する者を排除するべく、こちらの動きを把握していてもおかしくない。
ミステリー小説ではないのだから口封じのために殺される、なんて非現実的なことはないと信じているし、こちらも腕に覚えのある従僕を連れてはいるが、恫喝されるネタは少ないに越したことはないので、ロゼッタが傍にいない方がいいと判断した。
……というのは半分建前で、どうしてもハンスには妻をベリルに会わせたくない理由があった。
(あいつ、ストーカーのくせに無駄にイケメンなんだよなぁ……!)
テッドやミリアルドのような美男子にも無関心そうな妻のことだから、そう簡単に二心を抱かないと信頼しているが、絶対などない世の中で不安なものは不安なのだ。
そんな心の狭いことを考えている間に、教えられた住所にたどり着いた。
馬車を降りると、貴族街ほどではないが裕福そうな世帯の屋敷が軒を連ねており、ベリル宅は中でもひときわこぢんまりとした邸宅だった。
庭の草木は手入れされていないのか伸び放題だし、ひび割れた壁や塀に蔦が縦横無尽に這い回っており、廃墟とまでは言わないまでも陰気な雰囲気の漂う建物で、こうして眺めているだけでも帰りたい気分にさせられる。
「ハ、ハンス様……このような場所に、貴族のご令息がお住まいだとは思えませんけれど……」
「だ、大丈夫だよ。独立したばっかりだし庭師を雇う余裕がないだけ……じゃないかな?」
「はあ、そうだとよいのですが……」
従僕とボソボソと話し合っていると、玄関がきしんだ音を立てて開き、ベリル・グラスリーが姿を現した。
長身痩躯で彫刻のように彫りの深い顔立ちの持ち主だ。
色白を通り越して病的なまでに青白い肌と、目の下にくっきりと浮かぶ黒い隈のせいで、せっかくの美貌が半減しているかに思えるが、それらがうまく組み合わさって猟奇的で儚げな印象を与え、悪魔や死神にも似た妖しいオーラに満ち満ちている。
学生時代はもっと肉付きも血色もよく健康そうで、学園のパーティーでは令嬢たちの熱い視線を集めていたものだったが、長時間アーメンガートに張り付いているせいで体を壊しているのだろうか。
久しぶりに会った同級生の変わり様に、別の意味でロゼッタと会わせなくてよかったと安堵する一方で、どんな第一声をかけるべきか戸惑っていると、向こうから挨拶をしてきた。
「お久しぶりです、ハイマンくん。遠路はるばる……ってことはないけど、こんな辺鄙なところまでご足労いただきありがとうございます。ようこそいらっしゃいました。次期公爵閣下を招くにはいろいろと至らない場所ではあるけれど、外観より中は片付いてるからゆっくりくつろいでいってくださいね」
作り物めいた顔に笑みを浮かべ、ベリルは流暢に歓迎の台詞を並べる。
ここでくつろげるのかハンスも従僕も心底不安だったが、出迎えてもらって「じゃあさようなら」と帰るわけもいかない。
「……久しぶりだね、グラスリーくん。今日はお招きいただき、ありがとうございます。卒業してから全然会う機会がなかったから、こうして君の顔を見れて嬉しいよ。ここに来るまでの道すがら最近人気の店を見つけてさ、焼き菓子の詰め合わせを買ってきたんだ。どれがいいか分からなくて、店員さんにおすすめされるままいろいろ買っちゃって量が増えちゃったから、メイドさんたちにもおすそ分けしてあげて」
従僕に持たせていた紙袋を指しながらそう言うと、ベリルは少し困ったように眉根を下げた。
「おや、相変わらず気の利く紳士ですねぇ、ハイマンくんは。ですが残念なことに、ここは正真正銘私一人で住んでいますし、通いのメイドもいないんです。ああでも、せっかくのいただきものなので、ご近所に配ることにします」
「う、うん。そうしてくれると嬉しいな。ていうか、ひ、一人で生活できるなんてすごいね。僕は無理だな。尊敬するよ」
「それほどでもありませんよ。家事も慣れれば楽しいですし――っと、お客様をこんなところで立ち話をさせてはいけませんね。中へどうぞ」
「お、お邪魔しまーす……」
へっぴり腰になりそうになるのを必死に自制しながら、ハンスたちはストーカーの住処へと招かれた。
一体どんな魔窟なのかと戦々恐々としたが、本人の弁通り内部は外観に比べて断然きれいで、全体的に古びてはいるが整理整頓と掃除が行き届いている。
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