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ハッピーエンドへの遠い道のり
再会、そして……
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あれから三か月と少したった、平和で気だるい昼下がり。
私は柔らかな日差しが降り注ぐ窓辺でうたた寝をしながら、カーライル様の帰りを今か今かと待っていた。
一時期は一触即発の状態だと噂されていたが、最悪の事態は無事に回避され、両国間に相互不可侵条約が締結されることとなった。
その立役者は無論フロリアン殿下で、彼の傍には常にカーライル様が控え、未来の国王たる弟を守り支えたという。その武勇伝は王都まで伝わっており、社交界におけるカーライル様の立場も近いうちにいい方向へ変わるだろう。
私も“カーライル・ジードの妻”ということで、あまりいい扱いを受けていなかったし、名誉が回復したのは喜ばしいことだが、急に手のひら返しされるのは少々癪だ。付き合う相手はしっかり考えないといけない。
まあ、それは追々でいいか。
それよりももっと大事なことが、私たち夫婦にはあるのだ。
「奥様、旦那様がお帰りです」
まどろみの中過去を回想していた私を軽く揺すり、侍女が起こしてくれた。
彼女の手を借りてソファーから立ち上がると、廊下から慌ただしく駆ける足音が響き、ノックもなしに部屋に飛び込んできたカーライル様は、一直線に私に向かってきて力いっぱい抱きしめてくれた。
「ちょっ……!」
「プリエラ! 会いたかった、プリエラ!」
「も、もう。子供みたいなこと言わないでくださいよ……」
そう文句は言うものの、私もずっとそう思っていたから、カーライル様の体に自分の体を預け、ギュッと抱きしめ返す。
逞しい腕も分厚い胸板も、最後に触れた時より痩せたような気がする。最前線で長い間緊張感に晒されていれば、嫌でもストレスは溜まっただろう。少しでも彼の気持ちが落ち着けばいいと思いながら背中を撫でてあげると、くすぐったそうな笑い声が聞こえ、腕が緩められて見つめ合う形になる。
「……ただいま、プリエラ」
「お帰りなさい、カーライル様」
なんの合図もなく、磁石が引き寄せられるように唇を重ねる。
何度も繰り返しキスをし、やがていつも通り深いものになろうとしたところで、グッと胸を押して無理矢理離れる。
「プリエラ……?」
「さて。突然ですが、カーライル様に第二次自重期間に入ってもらいます」
ガーン、という効果音が聞こえそうなくらい、ショックで固まった旦那様の顔は傑作で、思わず吹き出しそうになったが、それをどうにか耐えて重大発表を行う。
「赤ちゃんが、いるんです。なので、ちゃんと労わってくださいね?」
「え……あ……ええ!? 子供!?」
「ええ。もう三か月目になります」
おそらくだが、出立前のあの時にできたと思われる。
それまで回数を重ねている割に子供ができないと思っていたが、神様はドラマチックで粋な計らいをしてくれたようだ。どんなに不安でもこの子がいるから悲観的にならずに済んだし……正直初期のつわりがひどすぎて、あれこれ考える余裕もなかった。
前世で『五人に一人はつわりがない』という情報を小耳にはさんだことがあったが、私はその中には含まれていなかったらしい。
「そ、そういうことは早く言ってくれ! 思い切り抱きしめてしまっただろう! い、今ので潰れてないか!? 大丈夫か!?」
お腹に子供がいると知ったカーライル様はひどく狼狽した顔になり、ガバッと体を離してオロオロしまくる。
可愛い。可愛すぎる。
「それくらいで潰れてたら、おちおち寝返りも打てませんよ」
「なら、いいんだが……そうか、子供か……」
そうつぶやく顔にはじわじわと喜色が広がり、さっきよりもずっと優しい抱擁で私を包み込んだ。
「うん……嬉しい」
他には何も言わず――いや、感極まって何も言えないという方が正しいのか、カーライル様は真綿で包むように私を腕の中に抱いた。私と私の中にある新しい命も等しく慈しんでいる、そう感じて心から安堵した。
今日こうして対面するまで、妊娠を伝えることを正直迷っていた。
体を重ねられないことに不満を言われるんじゃないかとか、子供はいらないって言われるんじゃないかとか、いろいろと嫌なことばかりが頭をよぎった。カーライル様はそんな人じゃないと理解していても、もしかしたらと思うと不安でいっぱいになった。
妊娠初期は精神的に不安定で、こういうマイナス思考に走りがちではあるそうだが、多分私が何かにつけて考えすぎる性格も災いしたのだろう。
でも、杞憂に終わって本当によかった。
私も子供も一緒に愛してくれる、最高の旦那様で本当によかった。
しばらくそうして抱き合い……ややあって名残惜しそうに体を離す。
「その、ところで、体の具合は大丈夫なのか? 横になってなくていいのか?」
「ええ。最初はつわりがひどかったですけど、今は少しマシになりました。たまに調子が悪くなることはありますけど、寝込むほどひどくはなりませんよ」
通常は安定期に入るまでつわりは続くと聞いた。下手をしたらもっと長くつわりに苦しむ人もいるらしいが、私の場合は随分と早い段階で軽症化した。
妊娠に対する体の変化への適応能力の高いと、つわりの期間が短い、あるいは続いても軽くて済むとは聞いたことがあったが、私はそっちのパターンだったようだ。妊娠中でも働く必要がなく、身の回りの世話は全部誰かがやってくれるストレスフリーの環境も大きいだろうけど。
まさかこれが転生者特典? まさかね?
「そ、そういうものか? だが、今回の件で長期の休みをもらったし、遠慮なく俺を頼ってくれ。何かしてほしいことはないか?」
うーん……そうは言っても、気の休まらない任務で疲れてるだろうから、しばらくはゆっくりさせてあげたい。でも、命令を待つ忠犬みたいな顔をしているし、何かお願いした方がいいのかな?
しばし頭を悩ませ、そして名案を思い付いた。
「じゃあ、これから毎日、お昼寝に付き合ってください」
「……昼寝?」
「はい。せっかくのお休みですから、一緒にゴロゴロしましょう。この子もお父さんがずっといなくて寂しがってたと思います。これまで離れていた分、しっかり構ってあげてくださいね、お父さん」
「おとうさん……」
恥ずかしさと喜びが混じり合った表情で噛みしめるようにつぶやいたあと、私をひょいと抱き上げて廊下をずんずん進んでいく。
え、ちょっと、またこのパターンなの!?
昼寝したいとは言ったけど、今すぐとは言ってない!
「カ、カーライル様……!」
「心配しなくていい。ちゃんと自重する。子供の前で不埒なことはしない」
そう言いながら寝室へ向かい、私をそっとベッドに寝かせて降ろすと、自分もその横にゴロリと横たわる。
自分の胸に私をそっと抱き寄せ、腹部に手を添える。いやらしい感じはないし、単に宿っている子供を探しているのだろうが……へそより上にはいないと思う。確かに臨月になれば、そのあたりからお腹が出ているけども。
「ふふ、もっと下ですよ」
カーライル様の手を導いて下腹のあたりに当てる。
まだ妊娠と分かるようなふくらみもなければ胎動もないので、男性側からしたらそこに小さな命があるとは想像もできないのだろう。カーライル様は下腹部に手を当てたまま、しげしげと見つめる。
その微笑ましい様子を観察しているうちに、また眠気に襲われて欠伸が出る。さっきまで寝てたんだけどなぁ。カーライル様の無事を確かめられたし、妊娠を喜んでもらえたし、いろいろと安心して眠くなったのだろうか?
「眠いのか?」
「うーん、少しだけ……」
そう言いながらも、まぶたがだんだん重くなって、何も考えられなくなっていく。
「俺はずっと傍にいる。子供が潰れないように見守っておくから、ゆっくり休むといい」
だから、それくらいじゃ潰れませんってば。
言い返したくても半分以上意識が沈んで言葉にならない。優しく髪を漉かれる感触と、久しぶりに包まれる温もりに後押しされ、私は幸せな眠りについた。
また一歩、ハッピーエンドに近づいたことの喜びを噛みしめながら。
私は柔らかな日差しが降り注ぐ窓辺でうたた寝をしながら、カーライル様の帰りを今か今かと待っていた。
一時期は一触即発の状態だと噂されていたが、最悪の事態は無事に回避され、両国間に相互不可侵条約が締結されることとなった。
その立役者は無論フロリアン殿下で、彼の傍には常にカーライル様が控え、未来の国王たる弟を守り支えたという。その武勇伝は王都まで伝わっており、社交界におけるカーライル様の立場も近いうちにいい方向へ変わるだろう。
私も“カーライル・ジードの妻”ということで、あまりいい扱いを受けていなかったし、名誉が回復したのは喜ばしいことだが、急に手のひら返しされるのは少々癪だ。付き合う相手はしっかり考えないといけない。
まあ、それは追々でいいか。
それよりももっと大事なことが、私たち夫婦にはあるのだ。
「奥様、旦那様がお帰りです」
まどろみの中過去を回想していた私を軽く揺すり、侍女が起こしてくれた。
彼女の手を借りてソファーから立ち上がると、廊下から慌ただしく駆ける足音が響き、ノックもなしに部屋に飛び込んできたカーライル様は、一直線に私に向かってきて力いっぱい抱きしめてくれた。
「ちょっ……!」
「プリエラ! 会いたかった、プリエラ!」
「も、もう。子供みたいなこと言わないでくださいよ……」
そう文句は言うものの、私もずっとそう思っていたから、カーライル様の体に自分の体を預け、ギュッと抱きしめ返す。
逞しい腕も分厚い胸板も、最後に触れた時より痩せたような気がする。最前線で長い間緊張感に晒されていれば、嫌でもストレスは溜まっただろう。少しでも彼の気持ちが落ち着けばいいと思いながら背中を撫でてあげると、くすぐったそうな笑い声が聞こえ、腕が緩められて見つめ合う形になる。
「……ただいま、プリエラ」
「お帰りなさい、カーライル様」
なんの合図もなく、磁石が引き寄せられるように唇を重ねる。
何度も繰り返しキスをし、やがていつも通り深いものになろうとしたところで、グッと胸を押して無理矢理離れる。
「プリエラ……?」
「さて。突然ですが、カーライル様に第二次自重期間に入ってもらいます」
ガーン、という効果音が聞こえそうなくらい、ショックで固まった旦那様の顔は傑作で、思わず吹き出しそうになったが、それをどうにか耐えて重大発表を行う。
「赤ちゃんが、いるんです。なので、ちゃんと労わってくださいね?」
「え……あ……ええ!? 子供!?」
「ええ。もう三か月目になります」
おそらくだが、出立前のあの時にできたと思われる。
それまで回数を重ねている割に子供ができないと思っていたが、神様はドラマチックで粋な計らいをしてくれたようだ。どんなに不安でもこの子がいるから悲観的にならずに済んだし……正直初期のつわりがひどすぎて、あれこれ考える余裕もなかった。
前世で『五人に一人はつわりがない』という情報を小耳にはさんだことがあったが、私はその中には含まれていなかったらしい。
「そ、そういうことは早く言ってくれ! 思い切り抱きしめてしまっただろう! い、今ので潰れてないか!? 大丈夫か!?」
お腹に子供がいると知ったカーライル様はひどく狼狽した顔になり、ガバッと体を離してオロオロしまくる。
可愛い。可愛すぎる。
「それくらいで潰れてたら、おちおち寝返りも打てませんよ」
「なら、いいんだが……そうか、子供か……」
そうつぶやく顔にはじわじわと喜色が広がり、さっきよりもずっと優しい抱擁で私を包み込んだ。
「うん……嬉しい」
他には何も言わず――いや、感極まって何も言えないという方が正しいのか、カーライル様は真綿で包むように私を腕の中に抱いた。私と私の中にある新しい命も等しく慈しんでいる、そう感じて心から安堵した。
今日こうして対面するまで、妊娠を伝えることを正直迷っていた。
体を重ねられないことに不満を言われるんじゃないかとか、子供はいらないって言われるんじゃないかとか、いろいろと嫌なことばかりが頭をよぎった。カーライル様はそんな人じゃないと理解していても、もしかしたらと思うと不安でいっぱいになった。
妊娠初期は精神的に不安定で、こういうマイナス思考に走りがちではあるそうだが、多分私が何かにつけて考えすぎる性格も災いしたのだろう。
でも、杞憂に終わって本当によかった。
私も子供も一緒に愛してくれる、最高の旦那様で本当によかった。
しばらくそうして抱き合い……ややあって名残惜しそうに体を離す。
「その、ところで、体の具合は大丈夫なのか? 横になってなくていいのか?」
「ええ。最初はつわりがひどかったですけど、今は少しマシになりました。たまに調子が悪くなることはありますけど、寝込むほどひどくはなりませんよ」
通常は安定期に入るまでつわりは続くと聞いた。下手をしたらもっと長くつわりに苦しむ人もいるらしいが、私の場合は随分と早い段階で軽症化した。
妊娠に対する体の変化への適応能力の高いと、つわりの期間が短い、あるいは続いても軽くて済むとは聞いたことがあったが、私はそっちのパターンだったようだ。妊娠中でも働く必要がなく、身の回りの世話は全部誰かがやってくれるストレスフリーの環境も大きいだろうけど。
まさかこれが転生者特典? まさかね?
「そ、そういうものか? だが、今回の件で長期の休みをもらったし、遠慮なく俺を頼ってくれ。何かしてほしいことはないか?」
うーん……そうは言っても、気の休まらない任務で疲れてるだろうから、しばらくはゆっくりさせてあげたい。でも、命令を待つ忠犬みたいな顔をしているし、何かお願いした方がいいのかな?
しばし頭を悩ませ、そして名案を思い付いた。
「じゃあ、これから毎日、お昼寝に付き合ってください」
「……昼寝?」
「はい。せっかくのお休みですから、一緒にゴロゴロしましょう。この子もお父さんがずっといなくて寂しがってたと思います。これまで離れていた分、しっかり構ってあげてくださいね、お父さん」
「おとうさん……」
恥ずかしさと喜びが混じり合った表情で噛みしめるようにつぶやいたあと、私をひょいと抱き上げて廊下をずんずん進んでいく。
え、ちょっと、またこのパターンなの!?
昼寝したいとは言ったけど、今すぐとは言ってない!
「カ、カーライル様……!」
「心配しなくていい。ちゃんと自重する。子供の前で不埒なことはしない」
そう言いながら寝室へ向かい、私をそっとベッドに寝かせて降ろすと、自分もその横にゴロリと横たわる。
自分の胸に私をそっと抱き寄せ、腹部に手を添える。いやらしい感じはないし、単に宿っている子供を探しているのだろうが……へそより上にはいないと思う。確かに臨月になれば、そのあたりからお腹が出ているけども。
「ふふ、もっと下ですよ」
カーライル様の手を導いて下腹のあたりに当てる。
まだ妊娠と分かるようなふくらみもなければ胎動もないので、男性側からしたらそこに小さな命があるとは想像もできないのだろう。カーライル様は下腹部に手を当てたまま、しげしげと見つめる。
その微笑ましい様子を観察しているうちに、また眠気に襲われて欠伸が出る。さっきまで寝てたんだけどなぁ。カーライル様の無事を確かめられたし、妊娠を喜んでもらえたし、いろいろと安心して眠くなったのだろうか?
「眠いのか?」
「うーん、少しだけ……」
そう言いながらも、まぶたがだんだん重くなって、何も考えられなくなっていく。
「俺はずっと傍にいる。子供が潰れないように見守っておくから、ゆっくり休むといい」
だから、それくらいじゃ潰れませんってば。
言い返したくても半分以上意識が沈んで言葉にならない。優しく髪を漉かれる感触と、久しぶりに包まれる温もりに後押しされ、私は幸せな眠りについた。
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ご指摘ありがとうございます。
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フィクションだから、とご容赦願えれば幸いですが、いずれ修正したいと思います。
完結までまとめて拝読しました。
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最終話の幸せそうな二人にほっこり。
素敵なお話をありがとうございました!
お読みいただきありがとうございました!
拙文ではありますが、お楽しみいただけならなら幸いです。