異世界探訪!~VRMMOプレイ記~

劉竜

文字の大きさ
上 下
39 / 110
第6章

5話~その後~

しおりを挟む
 機巧騎士の『守護龍逆鱗』により部位崩壊が発生したためログアウトするしかなかった翌日。昨日部位崩壊でログアウトした時間まで待ってからログインした。で、まず目に入ったのが機巧騎士。見事な土下座中だ。で、メイがそのよこで鞭を持っている。やばいな、見ちゃいけないところだったか?
「耀一~、おかえりなさいです~。シノンちゃんは今日はログイン出来ないそうです~」
「ああ、わかった。その前に説明をしてほしいことがあるんだが…」
ちなみに説明をしてほしいことは今の機巧騎士とメイの状況だ。明らかにちょうき…ゲフンゲフン。お叱り中っぽいんだが。
「ああ~、今の状況ですか~?それなら簡単です、土下座の訓練をさせてました~」
あのー。それなら~の後から吹雪が来たような気がするんだが?寒いし。いや、それは置いといて、土下座の訓練をしてるってのはどういうことだ?どうみても完璧だと思うんだが…わかる人にしかわからない物なのかね?
「あと~、調教もです~」
うわぁ、言っちゃったよ、この人。
「えっと、何が原因でなんだ?」
「もちろん、昨日のことです~」
だよね。逆にそれ以外だったら何が原因かわからなくなる。
「それはそうと~、このあとどうします~?」
「うん、あー、どうしようか?俺としては一回ここを出て三人と合流した方が良いと思うんだが…」
「耀一がそういうなら~、そうしましょう~。私も一度合流した方が良いと思ってましたので~」
そうか、それなら話は早いな。それじゃあ機巧騎士とはここでお別れかな。次は…いつになるだろう。

 機巧騎士と別れてからゴロウ、カナ、ミユの三人と合流。今回のアップデートで追加されたダンジョンに行くことにした。五人では少し心もとなかったのでクライン、ウェルの姉であるウィーさんをメンバーに追加。六人で向かった。

 アップデートで追加されたダンジョンは全部で七つ。一つ目は駆け出しプレイヤー向けのダンジョン。モンスターはラビットンとスライムしかでないそう。二つ目は、クリメトス城地下ダンジョンくらいの難易度のダンジョン。モンスターはスッポンが中心で、爬虫類系が多い。三つ目は中級者くらいの難易度のダンジョン。ドラゴンの巣らしく、ドラゴン素材が手にはいる。ドラゴン素材も今回のアップデートで追加されたもので、更に強力な装備を作るのに必要らしい。四つ目はレベル百前後のプレイヤー向けのダンジョン。比較的魔法を使うモンスターが多く出てくる。五つ目は同じくレベル百前後のダンジョン。こちらは物理攻撃がメインのモンスターが多く出てくる。六つ目は上級者向けのダンジョン。上級者向けよろしく基本パーティを組んでいないと攻略は難しいと思う。七つ目は、トッププレイヤーの人たちでも攻略は難しいと言わしめているほどの高難易度のダンジョン。パーティは必須で、個人個人でしっかりと役割をこなすことが出来なければ現状攻略は不可能と言われている。今回向かったのは、ドラゴンの巣。パーティプレイが推奨らしく、ドロップも中々よさそうだからだ。ちなみに、ドラゴンの素材というのは、基本後付けの素材で、武器等が完成してから組み合わせる物が多い。で、武器を作るための素材はたくさんあるから、いわば強化用の素材集めといったところか。それで三人の武器防具を強化しようというところだ。
「じゃ、行くぞ…」
そう言いながら進んだ先は、木の幹のようなものが縦横無尽に伸びている空間だった。
しおりを挟む

処理中です...