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第15章
2話~阿修羅~
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「大丈夫ですか!?」
ボスのいるであろう部屋から二人の男女が放り出され、地面に横たわっていたのでそう問いかける。幸い、意識はあったようですぐに反応があった。
「君達…この先には行くな…奴は僕らの知っている「彼」ではない…」
彼?どういうことだ?
「ね、ねぇ、貴方。貴方は冒険者なの?だったら…だったら、私達の友人を止めて!」
女性の方が叫ぶようにこちらに言ってくる。一体なんなのだろう?全く状況が掴めないのだが…
そんなことを思っていると、ボスのいるであろう部屋から一人?一体?の人のような物体が出てきた。一人?一体?となったのは、その出てきた人のような物体の背中から三面六臂の阿修羅のような腕が出てきていたからだ。
「シンニュウシャ…ハイジョ…シンニュウシャ…ハイジョ…」
阿修羅のような物体がそうつぶやきながらこちらに向かってくる。と、同時に背中に生えている腕に得物が握られていく。剣、槍、杖のプレイヤーの扱える武器に始まり、斧、銃、弩といったまだプレイヤーの扱えない(正確には作れない)武器などがどんどん出てくる。更に持てない武器は全て阿修羅のような物体のそばに浮いている。その姿はさながらフルウエポンズといったところか。
「な、なんだよ、あれ!あ、あんなんが人だったっていうのかよ!?」
思わずそう叫んでしまった俺を責める人はこの場にはいないだろう。全員が呆気にとられていたのだから。
「…エドワード……レイナ……逃げ…………シンニュウシャ、ハイジョ!」
エドワード?レイナ?そうか、それが男女の名前か。しかし、本人の意識を全て押し潰した、と言っていいのだろうか?となると、ただのモンスターでしかなくなるな。
「皆、あいつは敵だ!倒すぞ!」
この言葉と共にパーティメンバーが戦闘準備に入る。そして、阿修羅のような物体…これ以降は阿修羅とする…が弓を引き絞り矢を放ってきた。
その矢は俺の盾で簡単に受ける。そしてゴロウ、シノンの二人が阿修羅に攻撃をする。ゴロウが大剣を横に凪ぎ払い、シノンがゴロウの背後からミーちゃんと共に阿修羅に襲いかかる。が、阿修羅はシノンの攻撃を一番上の右腕で持っていた片手剣で受け、ミーちゃんの攻撃を上から二番目の左腕の盾で受け流す。ゴロウの攻撃に至っては逆にゴロウの大剣を弾き弓矢で反撃を与えた。そしてそのまま阿修羅は魔法の詠唱を始める。
「下がれ!ゴロウ、シノン!吹き飛ばされるぞ!」
阿修羅が唱えた魔法…それは『ボム』というそのまんますぎるスキルで、術者の指定した一定範囲に中規模の爆発を起こし相手との距離を開けたり攻撃の中継ぎに使ったりと凡用性がとても高いソーサラーで習得できるスキルのひとつ。で、ここまで知っていることから分かるだろうけど、俺もメイも『ボム』を使うことができる。ただ、使うタイミングがあまり無いんだが。
阿修羅が『ボム』を使い、ゴロウとミーちゃんを吹き飛ばし、唯一吹き飛ばされなかったシノンに突剣とレイピアで突き攻撃を繰り出していた。勿論短剣とレイピア・突剣コンビでは、間合いの面で圧倒的に短剣が不利である。そのため阿修羅が一方的に攻撃を繰り出し、シノンは防御で手一杯の状況。ここに割って入るのが壁の役目なのだが、こちらはこちらで阿修羅の弓を三つも使った攻撃を受けるのに精一杯。その放たれてくる矢の数は「何で矢が無くならないの?」と言いたくなるほどの数を放ってきている。おおよそ毎秒五本から六本ほど放ってきている位だろう(ここで補足だが、あくまで三面六臂のような六本腕は背中から生えているので、元からある腕と合わせて腕は八本ある)。
「シノンさん、下がれ!その攻撃は俺が受ける!」
【了解!】
ゴロウとシノンが入れ替り、ゴロウが壁に。シノンがアタッカーとして隙を伺う。
「ゴロウ、無理はするなよ!そいつの攻撃は時々おかしいからな」
「分かっている!」
そう言いながらレイピア・突剣コンビの攻撃を大剣で受けるゴロウ。シノン、ミーちゃんが一人と一体がかりで阿修羅に攻撃を加える。が、未だクリーンヒットは無い。それどころか、二人と一体の攻撃を受ける回数が増えてきている。何がずるいってすぐに武器を持ち変えて攻撃をすることなんだよな。その間こちらへの攻撃速度は少し落ちるんだが、壁が要らないか?と言われたらいいえとしか答えられないような速度で矢が飛んでくる。阿修羅はまさに臨機応変という言葉が合いすぎる…しかも全てにおいて高いレベルで纏まっている。戦闘に関しては何でも出来るような奴なんだな…普通は全体的にある程度出来るのはずなのに…これはゲームだから出来ることだな。その気になればプレイヤーだって出来ないことはないしな。ていうか、このままじゃやばくないか?
ボスのいるであろう部屋から二人の男女が放り出され、地面に横たわっていたのでそう問いかける。幸い、意識はあったようですぐに反応があった。
「君達…この先には行くな…奴は僕らの知っている「彼」ではない…」
彼?どういうことだ?
「ね、ねぇ、貴方。貴方は冒険者なの?だったら…だったら、私達の友人を止めて!」
女性の方が叫ぶようにこちらに言ってくる。一体なんなのだろう?全く状況が掴めないのだが…
そんなことを思っていると、ボスのいるであろう部屋から一人?一体?の人のような物体が出てきた。一人?一体?となったのは、その出てきた人のような物体の背中から三面六臂の阿修羅のような腕が出てきていたからだ。
「シンニュウシャ…ハイジョ…シンニュウシャ…ハイジョ…」
阿修羅のような物体がそうつぶやきながらこちらに向かってくる。と、同時に背中に生えている腕に得物が握られていく。剣、槍、杖のプレイヤーの扱える武器に始まり、斧、銃、弩といったまだプレイヤーの扱えない(正確には作れない)武器などがどんどん出てくる。更に持てない武器は全て阿修羅のような物体のそばに浮いている。その姿はさながらフルウエポンズといったところか。
「な、なんだよ、あれ!あ、あんなんが人だったっていうのかよ!?」
思わずそう叫んでしまった俺を責める人はこの場にはいないだろう。全員が呆気にとられていたのだから。
「…エドワード……レイナ……逃げ…………シンニュウシャ、ハイジョ!」
エドワード?レイナ?そうか、それが男女の名前か。しかし、本人の意識を全て押し潰した、と言っていいのだろうか?となると、ただのモンスターでしかなくなるな。
「皆、あいつは敵だ!倒すぞ!」
この言葉と共にパーティメンバーが戦闘準備に入る。そして、阿修羅のような物体…これ以降は阿修羅とする…が弓を引き絞り矢を放ってきた。
その矢は俺の盾で簡単に受ける。そしてゴロウ、シノンの二人が阿修羅に攻撃をする。ゴロウが大剣を横に凪ぎ払い、シノンがゴロウの背後からミーちゃんと共に阿修羅に襲いかかる。が、阿修羅はシノンの攻撃を一番上の右腕で持っていた片手剣で受け、ミーちゃんの攻撃を上から二番目の左腕の盾で受け流す。ゴロウの攻撃に至っては逆にゴロウの大剣を弾き弓矢で反撃を与えた。そしてそのまま阿修羅は魔法の詠唱を始める。
「下がれ!ゴロウ、シノン!吹き飛ばされるぞ!」
阿修羅が唱えた魔法…それは『ボム』というそのまんますぎるスキルで、術者の指定した一定範囲に中規模の爆発を起こし相手との距離を開けたり攻撃の中継ぎに使ったりと凡用性がとても高いソーサラーで習得できるスキルのひとつ。で、ここまで知っていることから分かるだろうけど、俺もメイも『ボム』を使うことができる。ただ、使うタイミングがあまり無いんだが。
阿修羅が『ボム』を使い、ゴロウとミーちゃんを吹き飛ばし、唯一吹き飛ばされなかったシノンに突剣とレイピアで突き攻撃を繰り出していた。勿論短剣とレイピア・突剣コンビでは、間合いの面で圧倒的に短剣が不利である。そのため阿修羅が一方的に攻撃を繰り出し、シノンは防御で手一杯の状況。ここに割って入るのが壁の役目なのだが、こちらはこちらで阿修羅の弓を三つも使った攻撃を受けるのに精一杯。その放たれてくる矢の数は「何で矢が無くならないの?」と言いたくなるほどの数を放ってきている。おおよそ毎秒五本から六本ほど放ってきている位だろう(ここで補足だが、あくまで三面六臂のような六本腕は背中から生えているので、元からある腕と合わせて腕は八本ある)。
「シノンさん、下がれ!その攻撃は俺が受ける!」
【了解!】
ゴロウとシノンが入れ替り、ゴロウが壁に。シノンがアタッカーとして隙を伺う。
「ゴロウ、無理はするなよ!そいつの攻撃は時々おかしいからな」
「分かっている!」
そう言いながらレイピア・突剣コンビの攻撃を大剣で受けるゴロウ。シノン、ミーちゃんが一人と一体がかりで阿修羅に攻撃を加える。が、未だクリーンヒットは無い。それどころか、二人と一体の攻撃を受ける回数が増えてきている。何がずるいってすぐに武器を持ち変えて攻撃をすることなんだよな。その間こちらへの攻撃速度は少し落ちるんだが、壁が要らないか?と言われたらいいえとしか答えられないような速度で矢が飛んでくる。阿修羅はまさに臨機応変という言葉が合いすぎる…しかも全てにおいて高いレベルで纏まっている。戦闘に関しては何でも出来るような奴なんだな…普通は全体的にある程度出来るのはずなのに…これはゲームだから出来ることだな。その気になればプレイヤーだって出来ないことはないしな。ていうか、このままじゃやばくないか?
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