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聖国と帝国と金色の勇者
冥王、異世界へ来訪の目的と知名度。
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アイスクォールの国から南下しカツオフィレを突き抜けそのままアテルレナスをも通りその次の国聖国へと入る。
聖国は、人族が暮らす世界の中心に位置をしその国は神エウラロノースが住んでいるもしくは、近いと言われている。
だが、その前にカツオフィレで俺とペルセポネは、コベソ達の帰りをまっている。
コベソは、ユカリ達と共に謁見の間へ行き、王がいなくなり事実上亡国となったカツオフィレの王に変わってランドベルク王が、この国を治める事となりカツオフィレは、ランドベルクと統一される事だと言う。
話が終わったのか、コベソは、明らか様に困惑した顔で俺達が待つ馬車に向かってくる。
リフィーナやフェルトもそんな顔をしているが、ユカリは、更に深刻な表情をしている。
ため息を吐きながら御者に「出してくれっ」と伝えるコベソは、重い空気を漂わせゆっくりと席に座る。
その重くのしかかってくる空気にトンドが、押しのけるように発言する。
「何が、あったんだ。 そんな感じするなら何が言えよ」
「あぁ、すまん。 だが、何から話して……いや、言葉にするのに少し落ち着かせようとしてな」
「もしかして……アイスクォールとのか?」
「いや、それはヒロックアクツ商事が、全面的に行商することになった」
「なんだよ。 何処かの貴族や競合が割って入って来たかと思ったんだ。 アイスクォールまで言って魔王に危険な状況になって。 見返りがないなんてな」
「それよりも深刻な事が、起きているんだ」
胸を撫で下ろすトンドだが、コベソの鋭い目付きにトンドも息を飲む。
すると、そこにリフィーナが、奇声を吐き出した。
「キィーーーッ!! なんなのっ、なんなのよぉっ。 こんなの酷じゃないっ」
「リフィーナ!! いきなりなんて声を」
「だってだって、おっかしいじゃないっ!!」
怒り心頭のリフィーナを宥めるようにするフェルトも同じような気持ちの表情にみえる。
「何が、あった?」
「私、元のあの……日本に帰れないみたい」
俯いて膝にやる手は力強く握られ大粒の涙を流しだすユカリ。
リフィーナの怒りは鎮まると、ユカリの鼻をすする音が馬車の中で響く。
そして、ミミンがペルセポネの目を見つめながら口を開く。
「おねぇさま。 実は、魔王を率いる軍勢が、帝国と争っているんです」
「それが、ユカリが泣くのと、何かあるの?」
「あるのです。おねぇさま。 確か……。 聖国に、勇者が、何とか……」
「ミミン私が話すわ。 神エウラロノース様が、勇者召喚の指示を聖国にしたのよ。 『勇者ユカリが死んだ』と各国に神託して……」
そこにフェルトが、冷静に話し始める。
「カツオフィレ、ランドベルクが、一時的に魔界同等になり、その地にユカリと仲間の私たちはが、入ったが中々空から魔素が消えなかった――――」
――――魔王ノライフに占領されたのは人族の神は知っているそうだが、それで何故ユカリは死んだ事になっている?
話を食いるようにするペルセポネと俺は、フェルトの言葉の続きを耳を澄まして聞いている。
「――――消えたと分かった時には、私たち勇者一行が、どちらの国にもいなかったのと、死者の悲しみにくれる人々とユカリの姿が見えない事で、『勇者ユカリは、死んだ』と、エウラロノース様は判断したと……。聖女様は仰ってましたわ」
「なにそれ、自分が召喚に携わった神なのに勇者をユカリを信頼してないなんて」
「つまりだ。 その人族の神は、魔素が空に広がった世界、魔界を見る事が出来ないということか?」
「ハーデスさん、そう思いますね。 なんせ人族の国が魔界に変わったのが、今まで無いと」
――――召喚された聖国の勇者は、地球の人間なのか?
「もぅ、私……魔王を倒すのなんて。 勇者やるのは……」
「何言ってるのユカリ?」
「魔王ノライフを倒したのですから、次の魔王も倒して目的を果たすのですわ」
「むっ、着いていくのです」
「私は向こうでも死んだ事になり、こっちでも死んだ事になった。 これから何をやっても結果なんて……」
「バッカじゃないの。 死んで『はい』終わり何て本当に死んだ人が、言う事よ。 まだ死んでもいないのにやる事諦めているなんて、だれも同情しないよ」
「ですが、私が死んだ扱いとなった今、魔王を倒した所で神エウラロノース様が、目的を果たしてくれるとは考えられません」
励ましたリフィーナ達たが、それでも涙をあふれさせるユカリ。そして呆れるペルセポネと女性同士の言い合いに黙る男性陣。
「ユカリあんたが、魔王を倒してくれなければあのクサ女に会えないのよ」
「クサ女って……」
「エウラロノース様の事ですか?」
「むっ、神に悪口ダメ」
リフィーナ達が、険しい顔をしながらペルセポネに突っかかっているが、ミミンだけは、可愛らしさアピールなのか口の前に両手の人差し指でバッテンしている。
「そうね。 あの神に合わなければならないのよ」
「なんで?」
ペルセポネが、俺の顔を見て視線を合わせる。
――――ユカリが、意気消沈か。聖国に行ってエウラロノースの住処がわかった所で会えるとは限らん。会うとなるとユカリが魔王を倒したという実績か……。
そして、俺は口を開く。
「ユカリ、いや……鈴木ゆかり。 魔王を倒す事を嘆願し、もし人族の神と俺が、会合し俺の目的も果たす」
「何で、ハーデスさんが、私の……名前を?」
「俺は、冥王だ……」
「めいおう?」
「そう、重要な事は二回言っておくとする。 俺は、冥王だ……」
「私が、その妻ペルセポネよ」
「……」
「はぁっ? 二人とも何言ってるの?」
「ペルセポネさんが、ハーデスさんの妻なのは分かってますわ。 ですが『めいおう』とは」
「むっ……」
困惑するユカリ達に、コベソが割って入る。
「この流れ、俺から説明するぞ。 こちらはユカリ嬢ちゃんの世界の神、冥王ハデス様にそのお妃ペルセポネ様だ――――」
固まるユカリ達をそのままにコベソは、話を続ける。
「――――俺は、この方達の名を聞いた時。 遂にと……」
「遂に、何?」
リフィーナの言葉に何故かわからないが、コベソは黙り込んでしまう。その話を続けるかのように俺は、視線をコベソに一瞬動かし、またユカリ達に向ける。
「コベソの止めた言葉通り。 この二人にも言ったが、俺は地球に存在する数多の神の一人たが、この世界の神に、地球からの転移を阻止する為に来たのだ」
頷くコベソとトンドに、沈黙するリフィーナ達だが、そこに涙で目を真っ赤にするユカリが、俺の顔を直視する。
「どこの神様か知らないですが、私が魔王を倒したら帰してくれますか?」
「え? どこの神か……知らない?」
「ええ、めいおう様は知りません。 学問の神様の菅原道真公と、あと古事記に出てくるイザナミとイザナギに、西洋の神様ゼウスぐらい」
――――イザナミとゼウス知っているのに何故?ゼウス知ってたら必然的に俺とポセイドンは知ってると思うが……。
「ユカリ。 冥王様は、あなたを帰す事を約束するわ」
「ほんとですか? あぁ、良かった。これで第三の魔王も倒しに……。みんな頑張ろう」
「「「おぅっ!」」」
「ユカリは、こうでなくてはね」
リフィーナ達は笑顔でユカリに話しかけると、ユカリが俺とペルセポネに話しかけてくる。
「やはりエウラロノース様は、約束を守っていてくれました」
「えっ?」
エウラロノースの威厳に納得のリフィーナ達は、頷いているがユカリの発言にコベソとトンドは、目を丸くしている。
―――ユカリ、少し抜けているような気もするが。やはり確認するしかない。
「ユカリよ。 ちなみに……ポセイドンは知っているか?」
「……あぁっ、知ってますよ。 三叉の矛をもっている海の神様ですよね」
「あぁ、そ、そうだ。 ちなみに冥王ハデスは?」
「すみません、本当に存じ上げないです」
「あっ、そう……」
肩が落ちる俺を見るペルセポネは、頬を膨らませながら肩を上下に動かなさように必死に笑いを抑えている。
――――それにしても、そんなに知名度ないのか?
先程まで涙目のユカリは、今では外からの風に髪を靡かせ明るい笑顔で外の景色を眺めている。
聖国は、人族が暮らす世界の中心に位置をしその国は神エウラロノースが住んでいるもしくは、近いと言われている。
だが、その前にカツオフィレで俺とペルセポネは、コベソ達の帰りをまっている。
コベソは、ユカリ達と共に謁見の間へ行き、王がいなくなり事実上亡国となったカツオフィレの王に変わってランドベルク王が、この国を治める事となりカツオフィレは、ランドベルクと統一される事だと言う。
話が終わったのか、コベソは、明らか様に困惑した顔で俺達が待つ馬車に向かってくる。
リフィーナやフェルトもそんな顔をしているが、ユカリは、更に深刻な表情をしている。
ため息を吐きながら御者に「出してくれっ」と伝えるコベソは、重い空気を漂わせゆっくりと席に座る。
その重くのしかかってくる空気にトンドが、押しのけるように発言する。
「何が、あったんだ。 そんな感じするなら何が言えよ」
「あぁ、すまん。 だが、何から話して……いや、言葉にするのに少し落ち着かせようとしてな」
「もしかして……アイスクォールとのか?」
「いや、それはヒロックアクツ商事が、全面的に行商することになった」
「なんだよ。 何処かの貴族や競合が割って入って来たかと思ったんだ。 アイスクォールまで言って魔王に危険な状況になって。 見返りがないなんてな」
「それよりも深刻な事が、起きているんだ」
胸を撫で下ろすトンドだが、コベソの鋭い目付きにトンドも息を飲む。
すると、そこにリフィーナが、奇声を吐き出した。
「キィーーーッ!! なんなのっ、なんなのよぉっ。 こんなの酷じゃないっ」
「リフィーナ!! いきなりなんて声を」
「だってだって、おっかしいじゃないっ!!」
怒り心頭のリフィーナを宥めるようにするフェルトも同じような気持ちの表情にみえる。
「何が、あった?」
「私、元のあの……日本に帰れないみたい」
俯いて膝にやる手は力強く握られ大粒の涙を流しだすユカリ。
リフィーナの怒りは鎮まると、ユカリの鼻をすする音が馬車の中で響く。
そして、ミミンがペルセポネの目を見つめながら口を開く。
「おねぇさま。 実は、魔王を率いる軍勢が、帝国と争っているんです」
「それが、ユカリが泣くのと、何かあるの?」
「あるのです。おねぇさま。 確か……。 聖国に、勇者が、何とか……」
「ミミン私が話すわ。 神エウラロノース様が、勇者召喚の指示を聖国にしたのよ。 『勇者ユカリが死んだ』と各国に神託して……」
そこにフェルトが、冷静に話し始める。
「カツオフィレ、ランドベルクが、一時的に魔界同等になり、その地にユカリと仲間の私たちはが、入ったが中々空から魔素が消えなかった――――」
――――魔王ノライフに占領されたのは人族の神は知っているそうだが、それで何故ユカリは死んだ事になっている?
話を食いるようにするペルセポネと俺は、フェルトの言葉の続きを耳を澄まして聞いている。
「――――消えたと分かった時には、私たち勇者一行が、どちらの国にもいなかったのと、死者の悲しみにくれる人々とユカリの姿が見えない事で、『勇者ユカリは、死んだ』と、エウラロノース様は判断したと……。聖女様は仰ってましたわ」
「なにそれ、自分が召喚に携わった神なのに勇者をユカリを信頼してないなんて」
「つまりだ。 その人族の神は、魔素が空に広がった世界、魔界を見る事が出来ないということか?」
「ハーデスさん、そう思いますね。 なんせ人族の国が魔界に変わったのが、今まで無いと」
――――召喚された聖国の勇者は、地球の人間なのか?
「もぅ、私……魔王を倒すのなんて。 勇者やるのは……」
「何言ってるのユカリ?」
「魔王ノライフを倒したのですから、次の魔王も倒して目的を果たすのですわ」
「むっ、着いていくのです」
「私は向こうでも死んだ事になり、こっちでも死んだ事になった。 これから何をやっても結果なんて……」
「バッカじゃないの。 死んで『はい』終わり何て本当に死んだ人が、言う事よ。 まだ死んでもいないのにやる事諦めているなんて、だれも同情しないよ」
「ですが、私が死んだ扱いとなった今、魔王を倒した所で神エウラロノース様が、目的を果たしてくれるとは考えられません」
励ましたリフィーナ達たが、それでも涙をあふれさせるユカリ。そして呆れるペルセポネと女性同士の言い合いに黙る男性陣。
「ユカリあんたが、魔王を倒してくれなければあのクサ女に会えないのよ」
「クサ女って……」
「エウラロノース様の事ですか?」
「むっ、神に悪口ダメ」
リフィーナ達が、険しい顔をしながらペルセポネに突っかかっているが、ミミンだけは、可愛らしさアピールなのか口の前に両手の人差し指でバッテンしている。
「そうね。 あの神に合わなければならないのよ」
「なんで?」
ペルセポネが、俺の顔を見て視線を合わせる。
――――ユカリが、意気消沈か。聖国に行ってエウラロノースの住処がわかった所で会えるとは限らん。会うとなるとユカリが魔王を倒したという実績か……。
そして、俺は口を開く。
「ユカリ、いや……鈴木ゆかり。 魔王を倒す事を嘆願し、もし人族の神と俺が、会合し俺の目的も果たす」
「何で、ハーデスさんが、私の……名前を?」
「俺は、冥王だ……」
「めいおう?」
「そう、重要な事は二回言っておくとする。 俺は、冥王だ……」
「私が、その妻ペルセポネよ」
「……」
「はぁっ? 二人とも何言ってるの?」
「ペルセポネさんが、ハーデスさんの妻なのは分かってますわ。 ですが『めいおう』とは」
「むっ……」
困惑するユカリ達に、コベソが割って入る。
「この流れ、俺から説明するぞ。 こちらはユカリ嬢ちゃんの世界の神、冥王ハデス様にそのお妃ペルセポネ様だ――――」
固まるユカリ達をそのままにコベソは、話を続ける。
「――――俺は、この方達の名を聞いた時。 遂にと……」
「遂に、何?」
リフィーナの言葉に何故かわからないが、コベソは黙り込んでしまう。その話を続けるかのように俺は、視線をコベソに一瞬動かし、またユカリ達に向ける。
「コベソの止めた言葉通り。 この二人にも言ったが、俺は地球に存在する数多の神の一人たが、この世界の神に、地球からの転移を阻止する為に来たのだ」
頷くコベソとトンドに、沈黙するリフィーナ達だが、そこに涙で目を真っ赤にするユカリが、俺の顔を直視する。
「どこの神様か知らないですが、私が魔王を倒したら帰してくれますか?」
「え? どこの神か……知らない?」
「ええ、めいおう様は知りません。 学問の神様の菅原道真公と、あと古事記に出てくるイザナミとイザナギに、西洋の神様ゼウスぐらい」
――――イザナミとゼウス知っているのに何故?ゼウス知ってたら必然的に俺とポセイドンは知ってると思うが……。
「ユカリ。 冥王様は、あなたを帰す事を約束するわ」
「ほんとですか? あぁ、良かった。これで第三の魔王も倒しに……。みんな頑張ろう」
「「「おぅっ!」」」
「ユカリは、こうでなくてはね」
リフィーナ達は笑顔でユカリに話しかけると、ユカリが俺とペルセポネに話しかけてくる。
「やはりエウラロノース様は、約束を守っていてくれました」
「えっ?」
エウラロノースの威厳に納得のリフィーナ達は、頷いているがユカリの発言にコベソとトンドは、目を丸くしている。
―――ユカリ、少し抜けているような気もするが。やはり確認するしかない。
「ユカリよ。 ちなみに……ポセイドンは知っているか?」
「……あぁっ、知ってますよ。 三叉の矛をもっている海の神様ですよね」
「あぁ、そ、そうだ。 ちなみに冥王ハデスは?」
「すみません、本当に存じ上げないです」
「あっ、そう……」
肩が落ちる俺を見るペルセポネは、頬を膨らませながら肩を上下に動かなさように必死に笑いを抑えている。
――――それにしても、そんなに知名度ないのか?
先程まで涙目のユカリは、今では外からの風に髪を靡かせ明るい笑顔で外の景色を眺めている。
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