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起源から世界を思う神、樹海と祀るエルフ。
冥王、魔族の神と攻防と時間停止の能力。
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笑を浮かべるクロセアノスと俺は、距離を保ちつつ睨み合う。
ジリジリと地を這うように足をずらし、お互いの隙を伺っている。
その中、ペルセポネが二本の剣を握りクロセアノスへ襲撃しようと膝を動かす。
「ペルセポネ、来るなっ!!」
大気を揺るがす程の大声を上げる俺の声に、ペルセポネは目を丸くし、その場から更に遠くへ離れる。
アヌビス達も、その声で危険と分かったのかユカリ達を連れ離れていく。
「へぇ、あの娘ペルセポネっていうんだぁ~」
「汚い口で妻の名をするなっ」
「へぇ……妻……ってことは、そう……か」
「何か言いたげ、顔だな」
「……いや」
「?」
クロセアノスの振るう鎌と俺のバイデントが、幾度も交差しようとするも、ぶつかり合い、その度に火花を散らす。
ただ、火花とともに金属と金属の衝突音が辺りに響く。
「全くっ、めんどくせぇ」
「面倒くさいなら、その鎌を捨てひれ伏せばいい」
「ひれ伏すのはハーデースっ!! おまっ――――」
クロセアノスの言葉が止まる。
いや、俺は意識を切り替える。
飛びかかってくるクロセアノスは、ほくそ笑みながら鎌を大きく振りかぶっている。
バイデントでアダマスの鎌を弾く。
反動で地を滑るクロセアノスは、俺を睨む。
「ちっ、上手くいくと思ったんだがな」
「俺以外の時が止まったように錯覚させ、その時の中でお前が動く」
「まぁ、正解かな。 時幻影という、幻影で錯覚し時を止めて襲うってやつさ」
「幻影も使うか」
「というかさぁ、全然気付いてないみたいだから教えてやるよ」
「何をだ?」
「さっきから弱体化の魔法バンバンてめぇに使ってるんだけど、全く気付いてねぇなんて……アホだろ」
「俺を愚弄するとはな」
「好きな人に声を掛ける事すら出来ず、突然誘拐する奴なんて、アホだろ」
「それはあっているな。 確かにあの時はどうにかしていた」
「まぁ、それ真実だったとはウケるぜ。 それにしても神と話せるなんて」
――――神……だと?
「いつから知っていた?」
「神話的なやつ昔かじっててな。 名前を聞いて分かってた」
――――俺がペルセポネの名を言った時か。
「なんで伸ばしてないか、そこが突っかかってたけどな……てめぇが、あの娘の名を呼んで思い出したよ」
「ハーデス……ハーデースか?」
俺の返答に頷くクロセアノスは、笑いを堪えながらも攻撃の手を止めない。
「神の女を……てめぇを倒せばペルセポネちゃんは俺の女って事で良いよなぁ」
ペルセポネを舐め回すように見るいやらしい目付きと不気味な笑みをするクロセアノス。
「貴様みたいな、下半身の欲にまみれた奴に渡す気は無い」
「ふーん。 でもこの際、俺の女でいいっしょ」
「ふざけるなっ」
時が止まる中ぶつかり合う刃と刃。
クロセアノスの光る鎌の刃が大きな弧を描き俺の首を狙う。
バイデントの穂先で鎌が描く弧を遮る。
小刻みに振るう鎌。
少し間合いを開く俺にクロセアノスは、執拗に迫る。
「なんでぇぇっ当たらねぇ――んだよっ!!」
「何度、永久に振ろうが当たらん」
「何故だっ!?」
「その解答に行き着かない事が、お前の攻撃が当たらないという理由だ」
「何意味わからん事をぉぉぉっ!! 俺は魔族の神だぞっ」
アダマスの鎌を無我夢中に振り回すクロセアノス。
――――時が止まろうとも、弱体化の魔法がかけられてたとしても、俺とお前のこの決定的な関係を打破する事は出来ない。
「ちっ、ちっくっしょぉぉぉっ」
「息切れしているぞ。 傷を負っても時を戻して身体を戻せばいい」
「はぁ、はぁ」
再び時が進む。
風が流れ、草木が踊る。
乱れていた息が元に戻るクロセアノスは、俺に向け剣幕をまくしあげる。
「貴様ぁぁっ!!」
まるで絶叫のような大声を上げるクロセアノスに襲いかかる四つの影。
「おまえっ!!」
「王にキズをっ」
「断じて許さん」
殴り掛かるアヌビス達。
身体が変に歪むクロセアノスの顔が更に怒りを増す。
「なっ、ガッ、ハッ」
「私の愛する旦那を傷つけた事ぉぉっ、お前の命で償ってもらうわ」
その言葉が、クロセアノスに届くと目を大きく見開き鬼気迫るペルセポネの姿が視界に入る。
「と、とぎぃをぉぉ――――」
「破……」
地を蹴り、砂埃を巻き上げたペルセポネの姿が消える。
それと同時にクロセアノスの腕の付け根から、地を噴き出す。
両腕が斬られ、その腕が地に転がるクロセアノスは、フラフラとなりながらも俺たちに睨みつける。
「観念なさい」
「クックック……ハッハァッハッハッ!!」
「その流血で笑うか?」
「この世界の神って異常だわ」
「アヌビスとヘル。 お前ら人の事言えん」
「「お前(オリシス)だって言えん見た目だっ」」
アヌビス達が、クロセアノスの姿に引いている。そのクロセアノスの血が止まると、腕が元に戻っていく。
地に転がる腕が消え、アダマスの鎌を拾うクロセアノス。
ペルセポネの笑みが穏やかではない。
「もぅ使えないんじゃない。 その時間停止……魔法」
「ちっ、いつから気付いていた?」
「最初に使った時からかなぁ」
「くっ」
「魔法を使ってないように見せかけていたけど、魔法を使う時に流れる魔力を見ればハッキリと分かるわ」
――――魔法だったのか? 時の魔法があるのなら、なぜ真っ先にエウラロノースはユカリを殺さない?
「どうせ、スキルに見せかけたあなたしか使えない特殊な魔法のようだし」
「クックック、時間停止中は四人とも動けまい。 俺はお前らを殺すっ!!」
アダマスの鎌を力強く握りるクロセアノスは、身構える。
オリシスが、ボソッと「四人ではなく、四柱だろ」と口にするとアヌビスとヘルが愛想笑いで流していた。
「俺の妻に、仲間に手をかける事はっ、許さん!」
「バレたんでなっ。 時戻しで何度でも魔力全快なんだよっ。 てめぇの仲間を殺し、女は飽きたら殺してやんよっ」
平然とするペルセポネとヘルだが、アヌビスとオリシスは怒りを見せる。
俺の手招きにクロセアノスは不敵な笑みをする。
「来いよ。魔族の神クロセアノス」
「あぁ神であるオレを、怒らせた事を後悔しろぉぉぉっ」
「さっきの解答。 わからないやつが何をほざく」
「うるせぇ!!」
再び、時の流れが止まる。
鎌を握りしめ襲いかかるクロセアノス。
俺はバイデントを身構える。
「かかった……なぁ」
「?」
「サンダァァッ、ストォォォムゥゥッ!」
大気が振動し、吹き荒れる風が渦をまく。鳴り響く雷雲から無数の落雷が、ペルセポネ達に向け振り落ちる。
ジリジリと地を這うように足をずらし、お互いの隙を伺っている。
その中、ペルセポネが二本の剣を握りクロセアノスへ襲撃しようと膝を動かす。
「ペルセポネ、来るなっ!!」
大気を揺るがす程の大声を上げる俺の声に、ペルセポネは目を丸くし、その場から更に遠くへ離れる。
アヌビス達も、その声で危険と分かったのかユカリ達を連れ離れていく。
「へぇ、あの娘ペルセポネっていうんだぁ~」
「汚い口で妻の名をするなっ」
「へぇ……妻……ってことは、そう……か」
「何か言いたげ、顔だな」
「……いや」
「?」
クロセアノスの振るう鎌と俺のバイデントが、幾度も交差しようとするも、ぶつかり合い、その度に火花を散らす。
ただ、火花とともに金属と金属の衝突音が辺りに響く。
「全くっ、めんどくせぇ」
「面倒くさいなら、その鎌を捨てひれ伏せばいい」
「ひれ伏すのはハーデースっ!! おまっ――――」
クロセアノスの言葉が止まる。
いや、俺は意識を切り替える。
飛びかかってくるクロセアノスは、ほくそ笑みながら鎌を大きく振りかぶっている。
バイデントでアダマスの鎌を弾く。
反動で地を滑るクロセアノスは、俺を睨む。
「ちっ、上手くいくと思ったんだがな」
「俺以外の時が止まったように錯覚させ、その時の中でお前が動く」
「まぁ、正解かな。 時幻影という、幻影で錯覚し時を止めて襲うってやつさ」
「幻影も使うか」
「というかさぁ、全然気付いてないみたいだから教えてやるよ」
「何をだ?」
「さっきから弱体化の魔法バンバンてめぇに使ってるんだけど、全く気付いてねぇなんて……アホだろ」
「俺を愚弄するとはな」
「好きな人に声を掛ける事すら出来ず、突然誘拐する奴なんて、アホだろ」
「それはあっているな。 確かにあの時はどうにかしていた」
「まぁ、それ真実だったとはウケるぜ。 それにしても神と話せるなんて」
――――神……だと?
「いつから知っていた?」
「神話的なやつ昔かじっててな。 名前を聞いて分かってた」
――――俺がペルセポネの名を言った時か。
「なんで伸ばしてないか、そこが突っかかってたけどな……てめぇが、あの娘の名を呼んで思い出したよ」
「ハーデス……ハーデースか?」
俺の返答に頷くクロセアノスは、笑いを堪えながらも攻撃の手を止めない。
「神の女を……てめぇを倒せばペルセポネちゃんは俺の女って事で良いよなぁ」
ペルセポネを舐め回すように見るいやらしい目付きと不気味な笑みをするクロセアノス。
「貴様みたいな、下半身の欲にまみれた奴に渡す気は無い」
「ふーん。 でもこの際、俺の女でいいっしょ」
「ふざけるなっ」
時が止まる中ぶつかり合う刃と刃。
クロセアノスの光る鎌の刃が大きな弧を描き俺の首を狙う。
バイデントの穂先で鎌が描く弧を遮る。
小刻みに振るう鎌。
少し間合いを開く俺にクロセアノスは、執拗に迫る。
「なんでぇぇっ当たらねぇ――んだよっ!!」
「何度、永久に振ろうが当たらん」
「何故だっ!?」
「その解答に行き着かない事が、お前の攻撃が当たらないという理由だ」
「何意味わからん事をぉぉぉっ!! 俺は魔族の神だぞっ」
アダマスの鎌を無我夢中に振り回すクロセアノス。
――――時が止まろうとも、弱体化の魔法がかけられてたとしても、俺とお前のこの決定的な関係を打破する事は出来ない。
「ちっ、ちっくっしょぉぉぉっ」
「息切れしているぞ。 傷を負っても時を戻して身体を戻せばいい」
「はぁ、はぁ」
再び時が進む。
風が流れ、草木が踊る。
乱れていた息が元に戻るクロセアノスは、俺に向け剣幕をまくしあげる。
「貴様ぁぁっ!!」
まるで絶叫のような大声を上げるクロセアノスに襲いかかる四つの影。
「おまえっ!!」
「王にキズをっ」
「断じて許さん」
殴り掛かるアヌビス達。
身体が変に歪むクロセアノスの顔が更に怒りを増す。
「なっ、ガッ、ハッ」
「私の愛する旦那を傷つけた事ぉぉっ、お前の命で償ってもらうわ」
その言葉が、クロセアノスに届くと目を大きく見開き鬼気迫るペルセポネの姿が視界に入る。
「と、とぎぃをぉぉ――――」
「破……」
地を蹴り、砂埃を巻き上げたペルセポネの姿が消える。
それと同時にクロセアノスの腕の付け根から、地を噴き出す。
両腕が斬られ、その腕が地に転がるクロセアノスは、フラフラとなりながらも俺たちに睨みつける。
「観念なさい」
「クックック……ハッハァッハッハッ!!」
「その流血で笑うか?」
「この世界の神って異常だわ」
「アヌビスとヘル。 お前ら人の事言えん」
「「お前(オリシス)だって言えん見た目だっ」」
アヌビス達が、クロセアノスの姿に引いている。そのクロセアノスの血が止まると、腕が元に戻っていく。
地に転がる腕が消え、アダマスの鎌を拾うクロセアノス。
ペルセポネの笑みが穏やかではない。
「もぅ使えないんじゃない。 その時間停止……魔法」
「ちっ、いつから気付いていた?」
「最初に使った時からかなぁ」
「くっ」
「魔法を使ってないように見せかけていたけど、魔法を使う時に流れる魔力を見ればハッキリと分かるわ」
――――魔法だったのか? 時の魔法があるのなら、なぜ真っ先にエウラロノースはユカリを殺さない?
「どうせ、スキルに見せかけたあなたしか使えない特殊な魔法のようだし」
「クックック、時間停止中は四人とも動けまい。 俺はお前らを殺すっ!!」
アダマスの鎌を力強く握りるクロセアノスは、身構える。
オリシスが、ボソッと「四人ではなく、四柱だろ」と口にするとアヌビスとヘルが愛想笑いで流していた。
「俺の妻に、仲間に手をかける事はっ、許さん!」
「バレたんでなっ。 時戻しで何度でも魔力全快なんだよっ。 てめぇの仲間を殺し、女は飽きたら殺してやんよっ」
平然とするペルセポネとヘルだが、アヌビスとオリシスは怒りを見せる。
俺の手招きにクロセアノスは不敵な笑みをする。
「来いよ。魔族の神クロセアノス」
「あぁ神であるオレを、怒らせた事を後悔しろぉぉぉっ」
「さっきの解答。 わからないやつが何をほざく」
「うるせぇ!!」
再び、時の流れが止まる。
鎌を握りしめ襲いかかるクロセアノス。
俺はバイデントを身構える。
「かかった……なぁ」
「?」
「サンダァァッ、ストォォォムゥゥッ!」
大気が振動し、吹き荒れる風が渦をまく。鳴り響く雷雲から無数の落雷が、ペルセポネ達に向け振り落ちる。
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