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第一回戦目は終わった。
勝者は8人。
ここから4人、2人と絞られて決勝となる。
二回戦目に入る前に休憩があるので兄の元へ、みんなで行くことにしたのだ。
出場者には一人一部屋の控室が設けられている。
「アディ、お疲れ様。次も頑張りなさいね。油断は禁物よ。応援しているわ」
「アディなら余裕だろう?優勝を取ってこい!」
母と父が控室で座っていた兄に話しかけた。
「ありがとう。もちろん頑張るよ。
みんなも応援ありがとう。どうだい?楽しめているかな?」
兄は椅子から立ち上がり、私達の方に目を向け、笑顔で問いかけて来たのだ。
「はい。とても白熱していて驚きました!剣術がすごい物だと改めて実感しております。優勝、頑張ってください」
「ありがとう、アグネス譲。楽しめているのならよかったよ!
まだ、優勝までは長いが、応援よろしくね」
アグネスは『もちろんです』と笑顔で兄に伝えたのだ。
そして、頬を染めたメルティアが、兄に話しかける。
「あの、アディエル様。とても格好良かったです。頑張ってください。応援しております」
「ありがとう。メルティア譲にそう言ってもらえるなんて、嬉しいよ。
格好良い所をもっと見せられる様に頑張るから、最後まで応援よろしくね!」
メルティアは更に頬を染めたのだ。
兄はこれを素で言っている。
・・・なんて罪作りな人なのでしょう。
他の女性にも同じ事をしているのではないかと、心配になるフェアリエルであった。
「お兄様。もうそろそろ始まりますよね?
私達も最後まで応援しますので、思う存分に楽しんでください」
「ありがとう。楽しんでくるよ!」
そう言って笑顔で手を挙げたのだ。
兄が剣術を始めたきっかけは【男らしくなりたい】だったが、今は違う。
剣術がとても好きなのだ。
生き甲斐と言っても過言ではないだろう。
そうでなければ、雨の日も、風の日も、毎日続ける事はできない。
・・・だから、楽しんでもらいたい。
応援席に戻り、辺りを見回すと、人が減っていた。
・・・あれ?
後ろで、すごい声援を送っていた女性達がいないわね。
お化粧室なのかしら?
・・・もう、始まるのに。
「第二回戦目を始めます」
と、審判の声が響いたのだった。
お兄様の試合は最後だ。
競技場を見ていたら、後ろからゾロゾロと歩いて来る音がしたので、振り返ると女性達が戻って来る所だった。
間に合ったのね。
・・・ん?
さっきとは違う女性陣になっているわね・・・。
「一試合目を始めます。両者位置について下さい」
お兄様の出番ではないで、両競技場を行ったり来たりと見る事にした。
・・・あれ?あの人、小さいわね。
成人男性には見えないわ。
それに、動きがとても機敏ね。
お兄様よりも小さいから、170センチくらいかしら?
この国の成人男性の平均身長は180センチ以上だ。お兄様も180センチはあると思う。
因みに、父は190センチ超えだ。
帽子を被っていて顔が良く見えない。
・・・気になるわね。
アグネスも気になったのか話しかけてきた。
「あの人すごく素早いのよ!相手の攻撃が全く当たらないわ」
そうなのだ。回避力がすごい。
でも、相手をダウンか降参、又は、場外にさせなければ、勝利は得られないのだが、どうするのだろうか。
結構、時間が掛りそうな試合ね・・・。
とそう思っていたら、拳で相手の顔を叩きのめしたのだ。
!?
え?・・・剣は、飾り?
しかも、あの体躯では考えられない程の威力だ。
相手はそのまま吹っ飛び場外となった。
「勝者、アルマ・ニコネス」
「エル?剣を使わなくても良いの?」
メルティアが驚いて聞いて来る。
「剣技に伴う体術は、ありなのよ。なので、剣を持ってさえいれば大丈夫なの。
・・・けど、私も初めて見たわ」
体術より、剣術の方が攻撃範囲が広い為、皆剣を使う。
なかなかに面白い戦い方をするものだ。
と思うフェアリエルだった。
そして、立て続けに二試合目が始まる。
お兄様が来たわ。
後ろからは、またしても、すごい声援が沸き起こる。
メルティアも負けじと応援していた。
アグネスは隣の一試合目がまだ終わっていないので、そちらを見ていたのだった。
兄がこちらに向かって笑顔で手を振ってくれる。
楽しんでいるわね。
とその時。
【バタン!バタン!】
え!?なんの音?
後ろから、もの凄い音がしたので、振り返ろうとしたら、『始め!』と審判の声が聞こえた為、意識を試合に戻したのだ。
次の相手は、兄と同程度の体格だろうか。
短剣を持っている。
・・・短剣?
体術を使ってくるのかしら?
兄は構えもせずに、相手へと近寄って行く。
相手も、普通にやって来る兄にビビリ気味だ。
とその時、相手が懐から何かを投げた。
手裏剣の様な円盤型の飛び道具だ。
兄は全く動じず、円盤を剣で叩き落したのだ。
・・・しかも、笑顔で。
相手は、さぞかし怖かろう。
だが、相手も負けじと、兄の懐へと入り込む。
動きは速い。
でも、兄の方が上手だった。
相手をかわし、剣を振り抜く。
そして、相手の腹に入った。
倒れてはいないものの、相手は審判にギブアップを伝え、試合終了となったのだ。
多分、兄が怖かったのだろう。
笑顔の相手に、叩きのめされるのだ。想像に難くない。
そうして無事、準決勝へと進む事となったのだった。
勝者は8人。
ここから4人、2人と絞られて決勝となる。
二回戦目に入る前に休憩があるので兄の元へ、みんなで行くことにしたのだ。
出場者には一人一部屋の控室が設けられている。
「アディ、お疲れ様。次も頑張りなさいね。油断は禁物よ。応援しているわ」
「アディなら余裕だろう?優勝を取ってこい!」
母と父が控室で座っていた兄に話しかけた。
「ありがとう。もちろん頑張るよ。
みんなも応援ありがとう。どうだい?楽しめているかな?」
兄は椅子から立ち上がり、私達の方に目を向け、笑顔で問いかけて来たのだ。
「はい。とても白熱していて驚きました!剣術がすごい物だと改めて実感しております。優勝、頑張ってください」
「ありがとう、アグネス譲。楽しめているのならよかったよ!
まだ、優勝までは長いが、応援よろしくね」
アグネスは『もちろんです』と笑顔で兄に伝えたのだ。
そして、頬を染めたメルティアが、兄に話しかける。
「あの、アディエル様。とても格好良かったです。頑張ってください。応援しております」
「ありがとう。メルティア譲にそう言ってもらえるなんて、嬉しいよ。
格好良い所をもっと見せられる様に頑張るから、最後まで応援よろしくね!」
メルティアは更に頬を染めたのだ。
兄はこれを素で言っている。
・・・なんて罪作りな人なのでしょう。
他の女性にも同じ事をしているのではないかと、心配になるフェアリエルであった。
「お兄様。もうそろそろ始まりますよね?
私達も最後まで応援しますので、思う存分に楽しんでください」
「ありがとう。楽しんでくるよ!」
そう言って笑顔で手を挙げたのだ。
兄が剣術を始めたきっかけは【男らしくなりたい】だったが、今は違う。
剣術がとても好きなのだ。
生き甲斐と言っても過言ではないだろう。
そうでなければ、雨の日も、風の日も、毎日続ける事はできない。
・・・だから、楽しんでもらいたい。
応援席に戻り、辺りを見回すと、人が減っていた。
・・・あれ?
後ろで、すごい声援を送っていた女性達がいないわね。
お化粧室なのかしら?
・・・もう、始まるのに。
「第二回戦目を始めます」
と、審判の声が響いたのだった。
お兄様の試合は最後だ。
競技場を見ていたら、後ろからゾロゾロと歩いて来る音がしたので、振り返ると女性達が戻って来る所だった。
間に合ったのね。
・・・ん?
さっきとは違う女性陣になっているわね・・・。
「一試合目を始めます。両者位置について下さい」
お兄様の出番ではないで、両競技場を行ったり来たりと見る事にした。
・・・あれ?あの人、小さいわね。
成人男性には見えないわ。
それに、動きがとても機敏ね。
お兄様よりも小さいから、170センチくらいかしら?
この国の成人男性の平均身長は180センチ以上だ。お兄様も180センチはあると思う。
因みに、父は190センチ超えだ。
帽子を被っていて顔が良く見えない。
・・・気になるわね。
アグネスも気になったのか話しかけてきた。
「あの人すごく素早いのよ!相手の攻撃が全く当たらないわ」
そうなのだ。回避力がすごい。
でも、相手をダウンか降参、又は、場外にさせなければ、勝利は得られないのだが、どうするのだろうか。
結構、時間が掛りそうな試合ね・・・。
とそう思っていたら、拳で相手の顔を叩きのめしたのだ。
!?
え?・・・剣は、飾り?
しかも、あの体躯では考えられない程の威力だ。
相手はそのまま吹っ飛び場外となった。
「勝者、アルマ・ニコネス」
「エル?剣を使わなくても良いの?」
メルティアが驚いて聞いて来る。
「剣技に伴う体術は、ありなのよ。なので、剣を持ってさえいれば大丈夫なの。
・・・けど、私も初めて見たわ」
体術より、剣術の方が攻撃範囲が広い為、皆剣を使う。
なかなかに面白い戦い方をするものだ。
と思うフェアリエルだった。
そして、立て続けに二試合目が始まる。
お兄様が来たわ。
後ろからは、またしても、すごい声援が沸き起こる。
メルティアも負けじと応援していた。
アグネスは隣の一試合目がまだ終わっていないので、そちらを見ていたのだった。
兄がこちらに向かって笑顔で手を振ってくれる。
楽しんでいるわね。
とその時。
【バタン!バタン!】
え!?なんの音?
後ろから、もの凄い音がしたので、振り返ろうとしたら、『始め!』と審判の声が聞こえた為、意識を試合に戻したのだ。
次の相手は、兄と同程度の体格だろうか。
短剣を持っている。
・・・短剣?
体術を使ってくるのかしら?
兄は構えもせずに、相手へと近寄って行く。
相手も、普通にやって来る兄にビビリ気味だ。
とその時、相手が懐から何かを投げた。
手裏剣の様な円盤型の飛び道具だ。
兄は全く動じず、円盤を剣で叩き落したのだ。
・・・しかも、笑顔で。
相手は、さぞかし怖かろう。
だが、相手も負けじと、兄の懐へと入り込む。
動きは速い。
でも、兄の方が上手だった。
相手をかわし、剣を振り抜く。
そして、相手の腹に入った。
倒れてはいないものの、相手は審判にギブアップを伝え、試合終了となったのだ。
多分、兄が怖かったのだろう。
笑顔の相手に、叩きのめされるのだ。想像に難くない。
そうして無事、準決勝へと進む事となったのだった。
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