婚約破棄までの大切なプロセス

ごろごろみかん。

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よんじゅーさん

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「私はメアリー。ほら、よく言うでしょう?東方の言葉だったかしら………。障子に耳あり壁にメアリー?なんちゃってね」

「冗談がお好きな方なのですね」

「そうでもないわ」

突然何言い出したと引かれるかと思ったがちゃんとわかってくれたようでほっとする。
そう、この男は金さえ積めばなんでもする。それは逆に言えば私がここで裏口から脱出したという情報も、彼にとっては商品になり得るということ。それの口止めも含めての3ビニアということを知ってもらわなくてはならない。私は意味もなく大金を支払った訳では無い。意味があるからこそ、3ビニアを差し出した。

こうして突然の飛び入り客、メアリーは誕生したのであった。ここでの私はシャルロットではなく、メアリー。

カティはにこりとまたひとつ笑うと、では、と恭しく腰をおった。何もかも、仕草が妙に優雅な男だと思う。もしかしてこいつ………貴族?

「では、ご案内いたします。侍女の方には私の方からうまくお伝えしておきます」

「ありがとう」

アメリアをすぐ侍女と見抜いているということは、私がどこかの貴族の娘だともう既に気づいているのだろう。ああ見えてアメリアは口が堅い。私の筆頭侍女なだけあって、余計なことは言わない。私の許可が降りていない以上余計なことは言わないだろう。
でも、少し心配でもあった。何となくーーー、これはあくまで体感だが、この男は読めない。裏の裏までかいてきそうな………そう。言葉にするなら賢しい、というところだろうか。妙に頭の回る男なような気がする。アメリアが知らずに誘導尋問などに引っかからなければいいけど………。そこだけ少し気になった。

私はカティについて階段を上る。裏口からでるのに、なぜ登る必要が………?
そう思いながら三階の突き当たりの扉を開ける。やはりここもどことなく絢爛豪華だ。だけど成金のように悪趣味ではない。所々ワンポイントに高価な品を置いている。やはりこの男は貴族の出なのだろうか。

突き当たりの扉を開けると土壁が覗いた。………洞窟?まさか、こんなところに?
そう不思議に思いながらカティについていく。そうするとカティが突然

「足元にお気をつけください」

と告げた。
言われた言葉を噛み砕く前に足がなにかを踏み込む。

「へ?えっ、あきゃっ…!」
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