〈完結〉離縁予定の王太子妃は初恋をやり直す

ごろごろみかん。

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ロウディオ

エピローグ 2

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「私に問題がなければ、おそらく」

「そう………」

両陛下はどこか納得がいかなそうな顔をしていたが、最終的には婚姻継続の許可を出した。
陛下には言わなかったが、仮にソフィアに子が出来なくても離縁する気などさらさらなかった。そもそもこの国の成り立ち、過去の歴史を鑑みるに、血筋を保つなど馬鹿馬鹿しくなってくる。
過去、他国の血をたくさん取り込み、一時は王家が乗っ取られるとまで揶揄された国なのだ。歴史だけ長いが、その血筋の正当性は薄い。
ソフィアが懐妊せずとも子をほかから調達すれば事足りる。唯一懸念すべき点は王家の印だが、あんなもの刺青でも彫って、子には"もともとこんなものは体裁を整えるための痣にしか過ぎない"とでも言えば解決するだろう。王家の印の魔力質を確認する神官長や教会のものが面倒だが、その口を封じる手段がないことはない。それは必要になった時、おいおい考えればいい。

僕は婚姻続行にあたり、生み出した王太子とその妃の絆の愛情物語を臣下に流行らせた。日記で知り得たこと以外の知識は無いので、王太子教育も並行して行われ、自由になる時間はあまりなかった。しかし一度覚えたことだからか、するすると情報は飲み込めた。

夜、宮廷魔術師から頼みの品を受け取ると、僕はソフィアの部屋への向かう。昼間会ったばかりだが、彼女の顔を早く見たくてたまらない。
僕はきっと──二回目の恋を、二十五歳のソフィアにしたのだろう。
騎士に声をかけるなと指示を出し、自分で扉をノックする。侍女だと思ったのか、ソフィアは部屋の中から声をかけた。

「どなた?」

「僕だよ。ロウディオだ。ソフィアに渡したいものがあって」

「ロロ?」

ソフィアは薄いショールを羽織った状態で、扉を開けた。あまり他人には見せたくない姿だったので、すぐに部屋に入る。彼女の赤茶けた髪は夜なのもあって紅茶色になっている。もう眠るところだったのだろう。髪は下ろして、ビスチェを身にまとっていた。

「寝るところだった?」

「いえ……ううん。そうだけど……でも」

ソフィアの部屋に入ると、机の上に開かれたままの日記に気がついた。どうやらソフィアは日記を書いていたようだった。


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