わだつみの宮にさよなら 小説版

高木解緒 (たかぎ ときお)

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 最近、SUP(スタンダップ・パドルボード)の水上散歩がマイブームだ。昔のボードと違って私のような運動音痴でも楽に立てるし、バヤックのフロートなどに使用されている高滑性塗装こうかっせいとそうが裏面になされているため、漕ぐのも随分と楽になった。
 夏、まだ日が昇ってそれほど経たない頃、水上通勤者や夏休みの子供たちが繰り出す前の川面かわもを滑るのは大変気持ちが良い。ビル街の断崖絶壁だんがいぜっぺきに挟まれた峡谷はどこまでも静かで、涼風が通り抜ける様子はグランドキャニオンの川下りに勝るとも劣らない清流の旅情に満ちている。
 そんなのんびりした時間を、突然、無粋ぶすいな警告音が打ち破る。目の前に立体映像が立ち上がり、つまらないデフォルメをされたキャラクターが自信ありげに「自主規制水域」であることを告げる。「この場所で、漁やそれに準じる活動を行うことは禁じられています」などと言う。環境保護団体「青の秩序ブルー・オーダー」が設置したセンサー型警告投影機が在るのだ。
 続いて、我々人類が大型海生動物に対し、どのようなむごい仕打ちをしてきたものか、その資料映像が延々流される。ヒゲクジラ類の乱獲らんかく、血なまぐさいイルカ漁、ひれを切り取られて海洋投棄されるサメ類、そしてもちろん、ステラーカイギュウの悲劇。
 こうした映像をエンドクレジットまで見た奇特な人間は私くらいのものかもしれない。
 その私にしてもこの記事を書くという目的が無ければ、人類が海の同胞どうほうへ行ってきた数多な残虐非道の陳列に対し、最後まで付き合うことはなかったはずだ。
 別の時間帯に偵察すると、センサーに引っかかった大人たちは大抵、げんなりした顔つきで映像へ目を向けようともしないし、子供たちは唇を尖らせて映像や投影機そのものを睨み付ける。「それをやったのはあなたたちでしょう?」とでも言いたげな顔つきで。――中略――。
 川は誰のものか。皆のものであるという意見に異論はない。この美しくよみがえった大川は、文明の最大の成果のうちの一つと言っても過言かごんではない。我々自身の会心かいしん力作りきさくである。堂々と胸を張って川の恵みを享受きょうじゅし、最先端の環境技術を世界へほこることができる。
 だが、我々は誇るために川を取り戻したのだろうか。あの大事業は未来への「贖罪しょくざい」ではなかったか。我々は世界最高の遺産を子々孫々、受け継いでもらいたいのではなかったか。
 そもそもこの規制は「青の秩序」による自主規制である。「青の秩序」は禁漁区を犯すとして「水軍」や「フィンズ」の子供たちを不良グループ扱いしているが(区役所に陳情書まで提出したそうだ)、しかし彼らの自主規制は彼ら自身が守るべきものであり、子供たちがこれに従うべき根拠は何もないと言える。それなのに、元々川で遊ぶ子供たちにいい顔をしていなかった一部地域住民を抱き込んでの海賊扱いはいかがなものか。
 その場所を最もよく知る者がその場所をよりよく治めることができるのは自明じめいである。
 川の子供たちは長きに渡って川や生き物たちに親しみ、知識と経験をはぐくんできた。また、恵みを甘受かんじゅするだけでなく、利用者としての責任も果たしてきた。この川の環境や生態系に最も配慮しているのはこの川の子供たちである。この川との最良な付き合い方を模索し続け、後継育成に努めているのもこの川の子供たちである。彼ら、彼女らはただ受け継ぐだけの者ではない。この大川の文化を醸成じょうせいさせたとうの本人たちでもあるのだ。
 確かに騒々しい一面もある。しかし、だからといってその貢献に敬意を払う必要がなくなるわけではない。この川の主役、後継者はあくまで子供たちだ。イナゴのようにネタを探して文化破壊を繰り返す自称「環境保護主義者」の根無し草に川の、地域の未来が背負えるだろうか。我々は今一度この素晴らしい川べりに立ち、それを見極めなければならない。
            
 総合情報サイト『ダゴンネット』 
 八月十日付論評より抜粋


     ※


「あー、うっさい、うっさい!」
 自分の両耳をふさぎながらコハダがえた。怒りに満ちた目を川の本流筋へ向ける。
 視線の先には色とりどりのカヤック、カヌーや伝統の江戸和船「五大力船ごだいりきぶね」復元船からなる大船団の行進があって、「蘇ったカイギュウを守れ」と数秒おきにシュプレヒコールを上げている。このところ毎日、河口から浅草隅田公園までを繰り返し往来おうらいしては、今の大川がいかに保護されるべき自然遺産であり文化遺産であるかを大音量でき回っているのだ。
「そんなこと、今更よその奴に言われるまでもないっちゅーの!」
 コハダが手をメガホンのようにして叫ぶが、船団に届いたとは思われない。
「――で、保安官、あのおばさんたちはなんだって?」
 漁労長ぎょろうちょうと一緒にデモを見送っていたマルタが振り返って問う。帆織は肩をすくめた。
「許可申請は下りてる、の一点張りだ。今調べたら、確かに団体使用許可がでてる。そうなると君らと同じ正当な河川利用者だからな。危険行為をしているわけじゃなし、俺にはなにもできん」
 すまんな、と謝る帆織へマルタは首を振り、
「保安官のせいじゃない」
「やっぱりあの人たちも〝青の秩序〟の手先、ってわけ?」
「多分な」
 コハダの問いに頷いた帆織は、ふと首筋に視線を感じて振り返った。五〇メートルほど下流のこちら岸には小舟やバヤックを川へ下ろすための小さな公共スロープが設けられている。幾つもの目がそこにあった。感情の無い、ぎょろ付いた目だ。日に焼けた中高年の男女が大部分で、しわの刻まれた浅黒い顔の中、全員の白目だけがやけに光る。
 色とりどりのカラフルなカヤックがモノクロな雰囲気の中に際立っていた。
 先ほどまであれだけ無邪気にはしゃぎ、カヤックがひっくり返るたびに大爆笑、水面すいめんを叩いていた「教室」の初心者たちは今、げの二枚潮にまいじおの表面で巧みにバランスを取りながら静止し、その全員がこちらを見つめていた。一言も発せず、ただ、見ていた。
「川遊びがこんなに楽しいなんて、この歳になるまで知りませんでしたわ!」
 かなりやかましい、見慣れない集団がカヤック教室を開いている、スロープを占領してご飯を食べたり休憩したりするので注意したら逆切れされた、という子供たちからの苦情を受けた帆織が事情を聴きに近づいた際、上品な老婆がいかにも楽し気に訴えた。
「すいません、なにぶん初心者の方々なもんですから」
 スロープでの乗降じょうこうに時間がかかってしまうのだ、とガイドの男も申し訳なさそうに頭を下げ、
「一応、御役所には、このスロープだけを使うってことで許可取ってるんですが」
 その時は、丁寧な口ぶりと遠慮がちな目つきが印象的だった。
「もちろん、スロープを使われるのはかまいませんが、船を上げたあとの休憩は別の場所でお願いします。他の河川利用者の方々も使用される場所ですので」
 声をかけつつ帆織は薄々気が付いたが、そうした彼らの態度は全て、やはり演技だったのだ。あの受講者たちの中に今日初めてカヤックに乗る者など一人もいないだろう。
「さあ、みなさん、またいっぱい練習しましょう!」
 ガイドが見開いた目をこちらへ向け、真顔のまま明るい声を出した。途端に受講者たちは童心に帰ったかのような大歓声を上げる。ひっくり返ったり上がったりを再開する。
 くっだらねぇ、とマルタがつぶやき、
「わざとらしく遊ぶふりするくらいなら、思いっきり遊びゃいいんだ」
「漁の妨害だって気づかれることなんか織り込み済み、ってわけね」
 コハダが忌々いまいまに鼻を鳴らした。
「でも、ずっとあんな感じで騒がれてちゃ、アナゴがどっか行ちゃう。お祭りまでに量を揃えられるか、分かんなくなってきたね」
「それが目的なんだろ。町会の副会長は川遊びの規制派だってさ。揃えられなかったら何言われるかわかりゃしねぇ……」
「うまいもんねぇ。外から来てまだ幾らにもならないのに、もう仕掛けを張り終えてる」
「感心してる場合かよ?」
 マルタの突っ込みをやり過ごし、コハダは「見て、保安官――」
 折り畳まれた一枚の紙きれを帆織へ差し出した。広げると、
「正しい川との関わり方を知りましょう。水軍は水上のギャングです……なんだこれ?」
「今朝、部活の用事で学校に行ったのよ。そうしたら学校の前で胡散臭うさんくさいおばさんがそれ配ってたの。水軍に加わってる友達がいたら勇気をもって注意しましょう、だってさ」
「最近、商店街の入り口とかでも配ってるのよく見るよな」
 マルタの言葉にコハダが頷く。
「嫌がらせがひどくなってるの。スロープに停めておいたバヤックを川へ蹴込けこまれたり、係留けいりゅうロープを切って流されたりした子も出てきてる」
「水軍の中には親から川へ出るなって言われた奴も多い。表向きは海獣保護の平和活動家がやって来ただけだけど、結果としては川全体が奴らのせいできな臭くなってるんだ」
「でも青の秩序が直接、そういう工作に関わってる証拠はないんだろ?」
「証拠なんていらねえよ、保安官。ここらにゃ、他にそんなことする奴がいねえ」
「それに、あいつらが一番、常軌をいっしてるってのは間違いないよね。私なんかドローンにストーカーされたもん。普通にバヤック漕いでたらさ、あなたは知的生命体の虐待に加担しています、生命を冒涜ぼうとくしています、って大声で叫びながら延々ついてくるの」
「それで、どうしたんだ?」
「どうもしないよ。無視して釣りして、川から上がったら、さすがについてこなくなった」
「そういう時は通報してくれよ。持ち主を見つけられたかもしれないのに」
「見つけても保安官には注意くらいしかできないじゃない。それに電話したらさ、今日は保安官、非番を使って秩父ちちぶへ山登りに行ったって潤地うるちさんが言ってたんですけど!」
「なんだ、昨日の話か……石でも投げつけて撃墜げきついすればよかったんだ」
「あ、意外と分かってないんだ、保安官。私はそういう戦い方はしないの。私はね」
 海の秩序ブルー・オーダーの攻勢は理由なくエスカレートしているわけではない。反発する子供たちが隙をついて警告投影機を壊したり、自主規制エリアを示すブイを沈めたりすることが彼らの更なる強硬姿勢を促しているとも言える。コハダは佃水軍の面々に対して、直接闘争ではなく「理性と言論による戦い」を命じ、他の水軍にも呼び掛けていた。公的な場での真摯しんしな姿勢や積極的な地域貢献によって水軍の味方を増やそうというのが彼女の作戦だ。
 しかし、ただでさえ血のの多い水辺の子供たちの中には、その方針に納得しない者も多かった。コハダは外部の圧力と内部の暴走を同時にさばかなければならなかった。彼女の携帯端末には水軍メンバーの抗議や不平不満の声が連日、引きも切らないらしく、
「あーあ、こんなめんどくさい夏休みになるとは思わなかったなー」
 疲れた様子で漁労長はぼやく。
「カイギュウは可愛いけど!」
「そういや」
 帆織は思い出した。
「……カイギュウアイスって知ってるか?」
「うちじゃないからね」
 先を読んで答えるコハダ。
「確かに、保安官に渡した日焼け止めの乳液はカイギュウのミルクよ。昔の資料にカイギュウのミルクが素晴らしい飲み物だって書いてあったからさ、試したくなってカジメに水中搾乳機すいちゅうさくにゅうきを作ってもらったのよ」
「飲んだのか?」
「少しね。まあ、うまくもなし、まずくもなし。普通にちょっと濃い牛乳みたいな感じ。それより、日焼け止めに使うと効果は抜群、ってことが分かってさ」
「確かに。日焼けの直りが早いってか、焼けても突っ張ったりしないんだよな、アレ」
「でしょッ? でも、もう無いよ。搾乳そのものをやめちゃったから」
「どうしてだ? カイギュウが痛がるとか?」
「あのねー、保安官。うちのカジメがそんな欠陥品作るわけないでしょ? 寝てるメスのカイギュウに忍び寄って、血を吸う時の蚊よりも気づかれずにお乳搾ちちしぼりできたわよ」
「じゃあなんで?」
李下りかかんむりたださず、瓜田かでんくつかず、ってとこ。とにかく言いがかり付けてこっちをおとしめてやろうって連中がいる時に、カイギュウを資源として扱ってるって知られちゃぁ、何言われるか分かんないもの。争いのネタをこっちが提供するわけにいかないでしょ」
「なるほどな」
 帆織はにやりと笑って頷いた。事務所の会議で触れられていたように、実際、青の秩序の活動本格化を促したのは「カイギュウアイス」の噂などである可能性が高い。コハダの危機察知能力、眼力はさすがに正しかったというわけだ。さすがだな、と誉められて、へへん、とコハダは胸を張る。
「よし、取れた!」
 それまで黙って水際にしゃがみこんでいたカジメが、立ち上がって背筋を伸ばした。
「見ろよコハダ。これでもまだ非暴力、不服従とか言ってられるのか?」
 彼は渋い顔で、旧式のタブレットパソコンに何やらごてごてくっつけた手製の観測機を漁労長へ示す。そのディスプレイにはある波形が記録されている。コハダが首をひねり、
「なにこれ?」
「こっちも見てくれ」
 カジメが自分のポケットから出した端末を示す。そちらのディスプレイには一本の電子論文が開かれており、やはり波形図が挿入されていた。
「似てる!」
 両者を見比べながらコハダが言い、マルタも頷く。
「これって音波よね? なんの音なの? カイギュウの会話とか?」
「そんな可愛らしいもんじゃねえよ。携帯の方の論文、題名見てみろ」
「……魚類迷入めいにゅう防止策における音響効果?」
「魚が音に敏感だってことはお前らも知ってるだろ? 置石漁法おきいしぎょほうじゃ仕掛けを沈めた周りで石を鳴らして魚を呼ぶし、海外のトレバリーフィッシングじゃ客にルアーを投げさせる前に、ガイドが針なしのポッパーを引きまくって魚の興味を水面へ向けさせる。日本でも海を汚さないってんで、マダイ釣りの遊漁船が誘引ゆういん効果のある音を流して釣らせたりするらしい。この論文はその逆なんだ。ダムの放水路とか工業用水路に魚が入り込んでしまわないように、水の出入口で魚の嫌がる音を流す研究の解説と結果発表さ」
「それがこの波形なの?」
「そう。海獣博士が言うにゃ、最近スナメリどもの機嫌が悪いんだと。人間が魚を散らす歌を歌ってるって文句を言われたそうだ。博士が本当にスナメリと会話できるのかはさておき、調べてみたらこの通りってわけだ」
「音のでどころは?」
「あいつら以外にだれがいるんだよ」
 カジメはカヤック講習会をあごでしゃくり、
「あいつらだけじゃねえ、さっきデモ隊が通り過ぎた時にも録音したんだ。やっぱり同じ音を出してやがった」
「つまりあいつらは毎日、河口から隅田公園まで繰り返し往復しながら、デモの片手間に魚を散らして回ってるってことか?」
「片手間じゃねえ、こっちが本業だろうよ」
 マルタの問いにカジメは断じた。
「正確に言えば、連中が流してるのは同じ迷入防止音でも魚を追い払う忌避音きひおんじゃない。警戒を促す音だ。そんなものを四六時中流されてみろ、俺らの漁は上がったりだぜ」
「でも魚にも〝れ〟があるはずよ」
 コハダが言った。
「たとえ警戒音波を流してたって、四六時中聞いていればその状態が当たり前になって、警戒を解いてしまうでしょ?」
「あのスナメリが〝歌〟って言ってるんだぜ」
 カジメが皮肉な笑みを浮かべる。
「奴ら、変奏へんそうしてやがるのさ」
 ほら、と彼がディスプレイを指でなぞると、映し出されている画像がそれまでの一部の拡大図から長時間での記録に切り替わった。確かにそれは電子楽譜のようにも見え、
「多分コンピューターを使った自動変奏だ。ランダムに警戒音や短い忌避音を取り混ぜて、魚たちがこの水域からいなくなってしまわないように、でもひどく敏感な状態がなるべく長く続くように細工した音波を流してるんだ。奴ら流に言えば、生態系を壊さず、俺たちの漁だけを限定して妨害してることになるんだろ」
「でも、そんなのおかしいでしょ。魚にだってかなりストレスをかけるじゃない」
「俺たちの邪魔ができればそれでいいのさ。……なぁ、コハダ」
 これでも俺たちはやられっぱなしでなきゃいけないのかよ――と、カジメの声はいつになく熱がこもっていた。皮肉屋の彼は彼なりに、この川や水軍を思っているのだろう。
「ダゴンネットが、青の秩序は不要である、って声明を出したの知ってるか? あそこはそのせいで今、かなり荒らされてるんだ。色んな環境保護論者たちの美味しい標的になってる。でも、それでも、川は子供たちの財産だ、って書いてた。そういう理解してくれる大人もいるんだ。だからこそ、今こそ、俺たちは何か行動を起こすべき時なんじゃないのか?」
 帆織もダゴンネットの姿勢については知っている。ノガレの映り込んだ映像を見てから、こまめにチェックするようになっていたのだ。このサイトは現在、子供たちの河川利用について、賛成派と反対派のデジタル最前線の様相をていしているのだった。
 コハダは神妙な口ぶりでカジメに返す。
「行動はしてるでしょ。地域活動に参加したり広告打ったり、そだ、お祭りの日の夕方に河川利用に関するシンポジウムがあるの知ってる? 私たち、そこにまねかれてるのよ?」
「だからよ……」
「だから、そんなこっちゃ生ぬるいんですよ」
 ふいに声がして、四人はそちらを振り返った。日差しの中、つば広の麦わら帽子とパステルカラーのタンキニが良く映える、愛らしい少女がゆっくりと、しかし軽やかに近づいてくる。
「それでは生ぬるい、直接対決あるのみ、っておっしゃってるんですよ、カジメ先輩は」
「イナコ……」
 コハダが呟き、
「おひさしぶりです、コハダ先輩」
 長髪の乙女は慇懃無礼いんぎんぶれいな挨拶をした。白い微笑みの中に一瞬、酷薄こくはくな眼光がまたたく。
 コハダがずい、と一歩前に出て、
「あんたたちはもう、青の秩序と直接やりあってるじゃないの。そのせいであの人たちのやり方もエスカレートしたところあるんだよ? 自覚してる?」
「甘いですねぇ、先輩。私たちが何かしようがしまいが、彼らは同じことしてました。この素敵な川の〝守護者〟という名の支配者になることが彼らの目的なんですからね」
「彼らの投影機ブイを片っ端から沈めなくても、どのみち青の秩序の嫌がらせは強まっていた、って言うの?」
「ちょっと、ショーをやってもいいですか?」
 イナコはその場の全員を見渡し、手品師が小道具を取り出す時のような仕草で肩かけのトートバッグからB4サイズのシート型パソコンを取り出した。
「保安官!」
「な、なんだ?」
 唐突な指名に帆織は少し、うろたえる。
「青の秩序の評判が意外と良いのはなぜでしょう。あんな、いかにも日本人の嫌いそうなへんてこな思想団体の外面そとづらを見せているくせに、大川周辺の住人たちの中には〝彼らだってこの川の未来を真剣に考えてるんだから〟なんていう人もいますよね。今まで、日本ではそれほど目立つ活動をしてこなかった彼らがあまり苦労せず受け入れられた理由は?」
 帆織は腕を組んだ。
「そりゃやっぱり、あのクルーザーの一件だろ。なあ、コハダ」 
「……そうね。あれは、悔しいけど、してやられたって感じ」
 漁労長も歯噛はがみして頷いた。
 一週間ほど前、一隻の豪華クルーザーが河口から遡上そじょうしてきた時の話だ。カイギュウを見物するために金持ちの外国人がチャーターした船だったと帆織は聞いているが、大勢の「チャラい」ブルジョアが乗り込んだその船の観光マナーは最低以下だった。カイギュウを見るのに飽きると船上で乱痴気騒らんちきさわぎを始め、ごみの嵐が水面へ降り注いだ。酒に酔って川へ吐く者、その上から飛び込む者、帆織たち指導員を始め、水上警察まで出張でばって彼らに注意を促したが、外交官関係者が乗船していることもあって、てんで効果が無かった。水軍の抗議活動は、それこそ歯牙にもかけられなかった。クルーザーへ乗り込んでこられないことが分かっていて、やかましい小猿扱いされたり、小銭を投げつけられたりした。
 そんな傍若無人ぼうじゃくぶじん闖入者ちんにゅうしゃいさめ、海へ追い返したのが青の秩序のデモ隊だったのだ。
「そう。デモ隊は勇敢にもクルーザーをカヤックやカヌーで包囲し、やがて隊の指導者と他数名が後部デッキから乗り込みました。実にスマートな突入作戦でしたよね」
 イナコはまるで謎解きをする名探偵のような口ぶりで、淡々と事実の確認をする。
「指導者たちは船上ではしゃぐ若者連中を叱り、諫め、リーダーと冷静に対峙して、この場所の価値を懇々こんこんと説いたそうです。結果愚かなプチブルジョワどもは反省の涙を流し、川を出ていった。デモ隊は彼らが拾い切らなかったゴミを回収し終えると、河川利用者の無言、あるいは鳴り物入りの喝采かっさいを浴びながら、再びデモに戻っていったのです。愚か者たちを容易に説き伏せることができたのは、青の秩序の国際的なネームバリューが一国の外交官の名前など吹き飛ばすほどのものだったから、とも言われていますが、とにもかくにも彼らがこの川への愛情と誠意を示したことに変わりはありません。彼らは彼らなりに私たち同様、この川を、この川に棲む生きとし生けるもの全てを愛しているのです――」
「だからどうだって言うのよ」
 コハダが不満げな調子で口を挟んだ。
「この川への愛情比べでもするの? より愛してる方が愛の少ない方を追い出すの?」
「だからコハダ先輩はだめなんですよ」
「な、ん、で、す、っ、て?」
「目の前の物事をそのままにしか捉えられない。何も見えていないのと同じです」
 突っかかろうとするコハダを怪しげな微笑みで押しとどめたイナコは、シートパソコンのディスプレイをこちらへ向けたまま、その表面をなぞった。一編の動画が再生される。当の事件の記録映像だ。白い豪奢な船を取り囲んだ色とりどりの小舟、その乗船者たちの決意みなぎる眼差し。オールからしたたる水がきらめく。クルーザーが帰り、拍手が沸き起こった。
「これはフィンズのメンバーが撮った動画なんですけどね。ちなみに旧式回路を使ってるから、私たちのカメラにはジャミングが効きません。青の秩序のデモ隊が似たような角度から動画を撮っていて、それがネットやテレビで報道されたことから、青の秩序がただの狂信集団ではないような認識が世間に共有されていったと思います……ところで」
 にやりと笑うイナコ。
「ここに、別の角度からこの事件を撮影した動画があります」
 彼女の指が画面をタップすると、映像が切り替わった。水面近くから船を見上げる角度で、ただし、かなり遠景で撮影されたものだ。
「これをズームして、画像を鮮明に、っと……」
「ちょっと待って、イナコ。これ、あんたんとこの仕掛けカメラの映像でしょ。いい加減やめにしろって何度も忠告したのに。そうか、ダゴンネットの夜の映像もアンタが――」
「つまらないお小言は、今はいいです、先輩。それよりもこれ。クルーザーの乗客は基本、アジア系のセレブリティですが、三人、白人が混ざっているのが見えますか?」
 イナコは画面が全員へ見えるように動かしながら説明する。
「ワインだかシャンパンだか頭から浴びてはしゃいでる、顎ひげの連中か?」
「そうです」
 マルタへ頷いたイナコは動画を止め、三人の顔の部分を拡大して見せた。
「私、この顔に見覚えあったんです。どこでかなって考えて、昔のニュースデータ漁って、ようやく見つけました。三人とも〝全世界イルカ教団〟の元メンバーですよ」
「なんだと?」
 帆織は思わず声を上げた。崩壊した教団から多くのメンバーが青の秩序へ流れたと、ひいらぎも言っていたはずだ。
「とすると、もしかしてクルーザーの一件は……」
「そう」
 イナコは過去に三人がノルウェーの捕鯨基地で逮捕された時の写真を画面に映しながら、軽やかに微笑む。
「くだらない〝やらせ〟なんですよ、保安官」
「なんてこった……」
「まあ二〇世紀末ならともかく、今は環境保護団体と名乗っても素直に歓迎してもらえる時代ではなくなりましたからね。アメリカの潜水艦に特攻をしかけて、あわや第三次大戦の引き金を引きかけた集団も過去にはいましたし――。〝正義の味方〟として地域に受け入れてもらうためには、こんな小細工も必要だと考えたんでしょう」
 皆、押し黙った。イナコはそんな面々めんめんを満足そうに見回し、十分に余韻よいんを含ませてから「で」と切り出す。
「ここまでは、彼らのショー。ここからが、私の……」
 細い指が官能的にタッチパネルを這いまわる。
「この事実を見やすいリポート動画にまとめて……はい、アップロード完了!」
「……おい、まさか」
 マルタとカジメが同時にうめいた。
「そうですよ。手始めに、ダゴンネットのインスマフェスタに投下しました。どんな反響があるでしょうねぇ。大川端おおかわばたピューリッツァー賞間違いなし?」
 ペロっと小さく舌先を出して見せるコハダ。
「これが私のショーなんです」
「やべぇ」
 マルタが唸り、カジメははるか上をいく形でお株を奪われたためか茫然自失ぼうぜんじしつだ。
 帆織はすぐさま自分の端末からダゴンネットにアクセスした。常駐して監視している者がいるらしい、早くも非難と喝采かっさいのコメントが公開投稿され始めている。
「コハダ先輩。私の戦い方、認めてくださいますか? 攻撃こそ最大の防御ですよ」
「どうして……」
 仁王立ちでイナコを見据えていたコハダがようよう口を開いた。
「どうして、私たちにこれを見せたの。インスマフェスタに夜の川の中の動画を投稿してるの、あなたなんでしょ? 私たちがこの前引き揚げた以上に、フィンズは川の中に固定カメラを仕掛け始めてるのね。それとも、私たちが見つけたカメラは囮だったとか?」
「そうですよ」
 イナコは得意げに微笑む。
「私たちは以前から川へ音響や熱センサーを設置して、この川の観測網を整えてきました。でも、やっぱり映像としてみたいじゃないですか。百聞は一見にかず、が私たちのモットーなんです」
「うちのモットーは君子危うきに近寄らず、よ。あなたたちのやり方に私が断固反対ってことはあなたも十分知ってるでしょ? それなのにどうしてこれを見せるの? 夜の川の動画投稿が皆の興味を悪戯いたずらあおって、例えば小さな子を危険にさらす可能性を考えたりはしないの? それとも、今は非常時だからそんなこと関係ない、それより敵の、青の秩序の嘘を暴いたから、このやり方が正しいと言うの? 私はあなたたちが正しいとは思えない。彼らの嫌がらせがエスカレートしてるのだって、あなたがそそのかした子が規制表示ブイを沈めたり落書きしたり、警告投影機を壊したりしたことへの報復みたいなもんじゃない。今の投稿だって、これからもっと過剰な反応を引き起こすに決まってる」
「そう、今は非常時なんです。だから共闘しましょう、コハダ先輩」
「は?」
「フィンズだとか水軍だとか、細かい分類はどうでもいいんです。今は大川の子供たちが協力して、イカレた大人たちを追い払わなければならない。だから共闘しましょう」
 にんまり微笑むイナコをコハダは呆気あっけにとられて見上げた。小学生のイナコの方が体の成長は盛んで、知らない人が見れば中学生と小学生の肩書きが逆だと思うかもしれない。
「あなたたちのやり方は、好きじゃない。ダゴンネットに〝カイギュウ・ライブビュー〟とかいう広告打ったのアンタでしょ? 今はまだ成功してないみたいだけど、夜のカイギュウの映像を売って一儲ひともうけしようって魂胆こんたん、見え見えよ。自分の居場所を守ることと商売を混同してる」
「それ、いけないことなんですか?」
 しゃあしゃあとイナコは言って、挑発の視線でコハダをあおった。
「そちらはそちらで、非科学的で何の根拠もない、下らない自主規制という大義名分がおありでしょうが、利益を一番に考えるから見えるものだってあるんですよ、先輩。だって」
 不公平じゃないですか、と、ふいに彼女は帆織を見上げた。熱のこもった目つきで、
「川の恩恵は、川の子供たちが一番にあずかるべきなんです」
 少女は力強く拳を振り上げる。
「青の秩序は侵略的な大人たちの代表にすぎません。カイギュウが登場して以来、どこの馬とも知れないガイド業者やプロカメラマンやメディア関係者が我が物顔にのさばって、子どもは向こうへ行ってろなんて平然と言う始末じゃないですか。あるいは、学者連中。例えば、分類学の分野では日本の固有種の多くが海外の研究者によって記載され、手柄を横取りされてしまいましたよね。それは日本が分類学の発展に乗り遅れていたからです。それと同じことが再び起ころうとしてます。私たちがカイギュウに最も身近な人間であるのに、よその学者や院生が、ネットへ不用心に上げられた私たちの自由研究のムービーやブログをあさって研究のヒントを得て、さも自分が発見した事柄であるかのように報告する日もそう遠くはない。そして管轄かんかつの権利は、その場を知る、と知られている者が握る」
「それは、そういうこともあるかもしれないな……」
 帆織は思わず頷いた。
 ガイドトラブルやマスコミの傍若無人な取材姿勢について、実際に苦情や通報を何件も受けている彼としてはこの言い分に頭ごなしの否定ができない。そして研究者の手柄争てがらあらそいが生々なまなましいことは、自分が研究者予備軍のはしくれであっただけに納得するしかない。
「知識の先取せんしゅはそれだけで武器になります。実効支配の口実になる。私たちは一刻も早く大川の様々な知識をもっと吸収する必要があります。夜のタブーなんて言ってる場合じゃなくなったんです。知ったかぶりした陸上人に私たちの大川を語られていいんですか? それだけじゃない、こちらの知識が足りなければその弱みに付け込んで、規制をかけたり追い出そうとしたり、何を仕掛けてくるかわかりません。実際、青の秩序がやろうとしていることはそういうことですよね? 私たちは大川に棲むものとして名誉を守らなければならないんです。フィンズは水軍をライバル視なんてしていません。むしろ同じ子供同士で協調し、共闘しようとしてるんです。それなのにコハダ先輩ときたら――」
「具体的に、あなたたちに何ができるって言うの?」
「先輩がお嫌いな直接的な対策については、先輩はご存じないままの方がいいでしょう。私も知られない方が良い。とやかく言われたくありませんから。ただただ、観測網の設置を邪魔しないで欲しいんです。このあいだみたいに勝手に引き上げたりしないで欲しい」
「見返りは? あなたのいう共闘って、そういう意味でしょ?」
「さすが先輩。そうですね、お祭りのシンポジウムまでに、青の秩序が大川をべる者にふさわしくないということをより証明する動画を送って差し上げます。先輩はそれで連中を叩けます。つまり見返りは、監視網の最初の成果を献上する、ってことになりますかね」
「そりゃいい」
 カジメが言った。
「青の秩序は水遊び反対派の地域住民と組んで、河川利用に関する新しい条例設定のための住民投票案を通そうとしてるって話だ。その案が通った場合、投票権がない俺たちは中立派や賛成派の大人にまかせきりにするほかねぇ。だけど、さっきアップした動画で皆の不審に火をつけたところで、そんな映像を流せたら――」
 悪い話じゃないでしょう、と微笑んだイナコがコハダへ歩みよる。彼女が握手しようと差し出す白い手をコハダはじっと見つめ、
「タブー破りの手は借りない」
「なんです?」
「川は完全に私たちの味方ってわけじゃないの。あなたはあまり潜らないから気付かないのかもしれないけど、川は幾つも、いろんな顔を持ってる。夕暮れに水から上がるのが少し遅れちゃって、ずっと遠くから、さぁっと川底を夜が這って来るところなんか、あなた、見たことないでしょう。私は完全になったあれに関わりたくないし、あなたを含めた後輩たちに関わらせる気もない。それに、あなたはもう関係ないつもりかもしれないけど、私のやることを見ている後輩は他にも沢山いる。私はその子たちに自分が決まりを破っている姿を見せたくない。私は私のやり方で青の秩序と戦うから、あなたたちの手は借りない」
「そうですか」
 イナコはあっけらかんとした調子で、
「なら、敵とみなしても構いませんか」
「――好きにしたら?」
 イナコはきらびやかな微笑みを見せ、一礼すると去っていった。
「おい、良かったのかよ」
「情報協力だけでも……」
 言いつのる男子二人を無視し、
「あー、もう三週間っちゃったんだよね」
 振り返ったコハダは気の抜けた声を上げる。
「ほんと、こんな面倒くさい夏休みになるなんてなぁ……、もうッ!」


     ※


 フック様
 本日、会より最終連絡がありました。昨日、そちらに投稿した動画を見て決定したとのことです。こちらが撮影した夜間の静止画、動画記録と観測データを全てサンプルとして提示した中から、彼らが指定するものを完全譲渡することで活動資金の一〇〇パーセントが会より出資され、かつ社会的な支援が私たちに確約されます。もちろん私はこの契約を結ぶつもりでいます。これまでのフック様の御協力に心から感謝します。どれほどお礼を言っても私の感謝の全てを言い表すことはできません。本当に、ありがとうございました。そしてこれからも、よろしくお願いいたします。
 マレット


 マレット様
 計画の順調な進捗しんちょく、心からお喜び申し上げます。私もサイトを見やすく手入れしたり、工夫したりしたかいがありました。正直言って、最初、そちらからお話をいただいた時は半信半疑だったのですが、まさかこれほど簡単に釣れるとは思いませんでした。彼らにはプロモーションの舞台として川を存分に利用したいという思惑があるはずで、我々がそのてのひらに乗る形は好ましいものではありません。しかし、あの連中をこの水域から追い払えるならば形式にこだわる必要など皆無です。大きな力を利用しつくしてやりましょう。この川はまだまだ美しくなる。もっと素晴らしい場所、原始の楽園につなげることができる、と私は考えています。これからもお互い、川のために尽くしましょう。
 フック
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