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第一章 ゼイウェンの花 編
2 馬車に揺られて
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街道を進むたびにガタン、ガタンと揺られる車内。その窓の外に広がる田園風景は、全体が黄金色に染まっている。これで不作というのだから、普段はもっと沢山の黄色が辺り一帯を埋め尽くすのだろう。その穂先はフワフワとし、まるで羽毛のように見える。あれだけの羽毛に包まれたなら、どれだけ気持ちのいいことだろう………そう考えながら、黄昏る。僕の隣で、慣れていないのか、少しぎこちない座り方をするコールが、僕に尋ねてくる。
「あの………、クラムさん。」
「…なーに?」
「…何故、乗り合い馬車なのでしょうか。車労の幹部の方からいただいた、個人馬車の優待利用券があったはずでは…?」
コールの言う車労というのは、“乗用馬車労働組合”のこと。街から街を繋ぐ中継馬車を管理する団体だ。ウィル大陸国家の殆どで、市井の人々が利用する馬車は、基本的には運営する都市それぞれが管理する法律が定められている。これは、公共の乗り物で皆が不利益を被らないようにするためなのだが、国家間を移動する馬車は話が異なってくる。
国と国を繋ぐ道――街道は、往来の多い主要な道は管理がしっかりとなされているが、それでも完全に安心して通れると言い切ることはできない。
もしも公費で馬車を走らせ、万が一でも事故が起こってしまったら…?
その時責任が問われるのは言うまでもなく、運営する都市自身だ。
だから、中々手を出しづらい。
そんなわけで、中継馬車運営を担うのは一般の御者となるわけだが…。彼らも、何の保険も無しに運営などはしたくない。そこで設立されたのが、“乗用馬車労働組合”だ。
所属する各員がお金を出し合って、万が一のことがあった時には全体で助け合おうという互助方式。その“車労”の運営資金は、残念ながら所属する人々自身で賄うことは難しい。保険以外にも、馬車の貸与・馬の餌・その他道具諸々も“車労”で維持管理しているからだ。
その“車労”に資金提供しているのが、僕たちのような商人だ。
“車労”に資金提供するメリットは沢山ある。人々を移動させる彼らの仕事は、経済をも大きく動かすことにつながるからだ。
個人馬車の優待利用券は、その見返りにもらっているわけだけど…。
「そうだね………。もらったものを有難く使うのもいいけどさ。」
なんとはなしに周りに視線を移すと、コールもまた同じようにした。僕たちの腰掛ける隣は、談笑で暖かく包まれていた。向いもまた、同じような雰囲気に包まれている。
「こうやってみんなの明るい声を聴くのも、心地よいものじゃない?」
「………素直に、お金を払いたいと仰れば良いのに。」
「なんか言った?」
「なんでもないです。」
コールは何故か、むくれていた。
すると、隣で談笑していた一人が、僕たちを見て微笑んだ。
「あなた達、随分と仲が良いのねぇ。」
「め、滅相もありません! 私は…商会長の秘書。仲が良いなど…そんな………。」
「照れ屋さんね。自分には素直になった方が楽しいわよ。」
「素直になりなさいよ~。」
「商会長まで……からかわないでくださいっ!」
コールは顔を真っ赤にしてそう怒った。ちょっとからかいすぎたカナ…。
「それはそうと………。あなた、商会長…と呼ばれてたわね。」
「…なに、しがない旅の商人ですよ。」
両手をブラブラとさせる。問うてきた婦人はそれを見ると、更に笑みを深めた。
「そうかしらね。………まあ、いいわ。話したくないならそれでもね。」
懐から小さな石を取り出すと、彼女は窓にかざした。光に透かして、何かを見ているのか………。
「あなた方は、どちらへ?」
「野暮用で、エレッセへね。………ご婦人は?」
「偶然ね。私もなのよ…。ガウル帝都ラクロポリスにしかないあるものを求めに行った帰りよ。………少々期待外れだけど、ね。」
小さくため息をつき、婦人が懐にその石をしまおうとする。
もし………なら……………。
「………真理は、噓の中にある。」
「どうしたの、突然?」
「僕たちの種族に伝わる古い言葉です。僕たちの故郷では、昔魔導石が沢山取れました。それらは決して質が良いとは言えませんでしたが、魔導石は魔導石。魔法使いの練習用や、錬金術師が簡単な錬成をするなど用途があったので、質が悪くとも売れました。それらで生計を立てていたのですが、ある時突然として取れなくなってしまった。彼らは困り果てた。明日から、どうやって食い扶持をつなごうか。エルフの住む森の生き物を狩るだけでは、沢山増えた同族を養うことは難しい。どうすればよいのか。彼らは何日も考え続けた。………そんなある日。枯渇したはずの鉱山から、一人のエルフが沢山の魔導石を持ってきました。しかも、どれも今まで取れていたものよりも質が良い。……………一体どうやって調達したと思います?」
「………見当もつかないわ。彼らに残された鉱山には、使えないただの石が転がっているだけですものね。本当にどうやって………。」
「もうヒントは出てますよ、ご婦人。」
そう言って笑いかけるも、婦人は分からないようだった。コールも頭を巡らせていたが、ハッとした顔つきになった。
「………ただの石、ですか?」
「そういうこと。」
「でも、その石っていうのは、掘り出すときに邪魔になったものでしょう。」
「ええ。魔導石特有の光を放っていない、ね。」
「それが、どうして魔導石に化けるのかが………。」
「……………逆なんですよ。」
そういうと、婦人は疑問符を浮かべた顔になった。からくりが分かれば、簡単なことなんだが。
「魔導石が、石に化けていたんですよ。」
婦人が気をとられている間に、婦人の手にあった石を拝借する。それに、小さく魔力を込めると……………淡いが、確かに光が灯った。
「生物は生きるために、他の生き物に化けることがある。それは、自然界にあるものだって同じ。鉱山に向かったエルフが投げやりに込めた魔力が、積まれていた砂利に光を灯したから見つけることができた、新種の魔導石。それが、“トルカムト・フォース”です。市場に出回ることの少ないこれを、良く見つけられましたね。」
微笑んで、婦人の手に戻した。何度か転がすと、黙ってそれを懐に戻し…婦人は柔和な表情になった。
「あなた………ゼイウェンの花はご存じ?」
「………心得ているほどですが。」
そう、余裕を持って返す。聞きなれない単語を聞いたコールは、小さな声で僕にその意味を問うた。
「クラムさん。………ゼイウェンの花、とは?」
「エレッセ王国にしか咲かない貴重な花だよ。僕たちも見ることが叶えばいいけどね。」
「………僻地にあるのですか?」
「ある意味、ね。」
はっきりとした答えを返さなかったために、コールは不満げだった。
………その意味は、すぐに知ることになると思うけど。
その後は、ただの世間話が中心となった。最近の帝国の様子、高止まりする穀物の価格だとか、重たいテーマではあったものの、場の空気が重くなることは決してなかった。
談笑すること数刻。馬車は、終点が近づいていることを告げる鐘を三回ついた。降りる仕度をしろという合図だ。それを聞いて、周りの人々は一斉に荷物を片づけ始めた。僕たちも、片づけをしないと。そう思って手を動かし始めたその時、婦人が僕たちに思いがけない提案をした。
「あなた方、エレッセ王国は初めてかしら?」
「ええ、そうですね。」
「それならば………私が、案内いたしましょう。」
そういうと、また同じように微笑んだ。
「あの………、クラムさん。」
「…なーに?」
「…何故、乗り合い馬車なのでしょうか。車労の幹部の方からいただいた、個人馬車の優待利用券があったはずでは…?」
コールの言う車労というのは、“乗用馬車労働組合”のこと。街から街を繋ぐ中継馬車を管理する団体だ。ウィル大陸国家の殆どで、市井の人々が利用する馬車は、基本的には運営する都市それぞれが管理する法律が定められている。これは、公共の乗り物で皆が不利益を被らないようにするためなのだが、国家間を移動する馬車は話が異なってくる。
国と国を繋ぐ道――街道は、往来の多い主要な道は管理がしっかりとなされているが、それでも完全に安心して通れると言い切ることはできない。
もしも公費で馬車を走らせ、万が一でも事故が起こってしまったら…?
その時責任が問われるのは言うまでもなく、運営する都市自身だ。
だから、中々手を出しづらい。
そんなわけで、中継馬車運営を担うのは一般の御者となるわけだが…。彼らも、何の保険も無しに運営などはしたくない。そこで設立されたのが、“乗用馬車労働組合”だ。
所属する各員がお金を出し合って、万が一のことがあった時には全体で助け合おうという互助方式。その“車労”の運営資金は、残念ながら所属する人々自身で賄うことは難しい。保険以外にも、馬車の貸与・馬の餌・その他道具諸々も“車労”で維持管理しているからだ。
その“車労”に資金提供しているのが、僕たちのような商人だ。
“車労”に資金提供するメリットは沢山ある。人々を移動させる彼らの仕事は、経済をも大きく動かすことにつながるからだ。
個人馬車の優待利用券は、その見返りにもらっているわけだけど…。
「そうだね………。もらったものを有難く使うのもいいけどさ。」
なんとはなしに周りに視線を移すと、コールもまた同じようにした。僕たちの腰掛ける隣は、談笑で暖かく包まれていた。向いもまた、同じような雰囲気に包まれている。
「こうやってみんなの明るい声を聴くのも、心地よいものじゃない?」
「………素直に、お金を払いたいと仰れば良いのに。」
「なんか言った?」
「なんでもないです。」
コールは何故か、むくれていた。
すると、隣で談笑していた一人が、僕たちを見て微笑んだ。
「あなた達、随分と仲が良いのねぇ。」
「め、滅相もありません! 私は…商会長の秘書。仲が良いなど…そんな………。」
「照れ屋さんね。自分には素直になった方が楽しいわよ。」
「素直になりなさいよ~。」
「商会長まで……からかわないでくださいっ!」
コールは顔を真っ赤にしてそう怒った。ちょっとからかいすぎたカナ…。
「それはそうと………。あなた、商会長…と呼ばれてたわね。」
「…なに、しがない旅の商人ですよ。」
両手をブラブラとさせる。問うてきた婦人はそれを見ると、更に笑みを深めた。
「そうかしらね。………まあ、いいわ。話したくないならそれでもね。」
懐から小さな石を取り出すと、彼女は窓にかざした。光に透かして、何かを見ているのか………。
「あなた方は、どちらへ?」
「野暮用で、エレッセへね。………ご婦人は?」
「偶然ね。私もなのよ…。ガウル帝都ラクロポリスにしかないあるものを求めに行った帰りよ。………少々期待外れだけど、ね。」
小さくため息をつき、婦人が懐にその石をしまおうとする。
もし………なら……………。
「………真理は、噓の中にある。」
「どうしたの、突然?」
「僕たちの種族に伝わる古い言葉です。僕たちの故郷では、昔魔導石が沢山取れました。それらは決して質が良いとは言えませんでしたが、魔導石は魔導石。魔法使いの練習用や、錬金術師が簡単な錬成をするなど用途があったので、質が悪くとも売れました。それらで生計を立てていたのですが、ある時突然として取れなくなってしまった。彼らは困り果てた。明日から、どうやって食い扶持をつなごうか。エルフの住む森の生き物を狩るだけでは、沢山増えた同族を養うことは難しい。どうすればよいのか。彼らは何日も考え続けた。………そんなある日。枯渇したはずの鉱山から、一人のエルフが沢山の魔導石を持ってきました。しかも、どれも今まで取れていたものよりも質が良い。……………一体どうやって調達したと思います?」
「………見当もつかないわ。彼らに残された鉱山には、使えないただの石が転がっているだけですものね。本当にどうやって………。」
「もうヒントは出てますよ、ご婦人。」
そう言って笑いかけるも、婦人は分からないようだった。コールも頭を巡らせていたが、ハッとした顔つきになった。
「………ただの石、ですか?」
「そういうこと。」
「でも、その石っていうのは、掘り出すときに邪魔になったものでしょう。」
「ええ。魔導石特有の光を放っていない、ね。」
「それが、どうして魔導石に化けるのかが………。」
「……………逆なんですよ。」
そういうと、婦人は疑問符を浮かべた顔になった。からくりが分かれば、簡単なことなんだが。
「魔導石が、石に化けていたんですよ。」
婦人が気をとられている間に、婦人の手にあった石を拝借する。それに、小さく魔力を込めると……………淡いが、確かに光が灯った。
「生物は生きるために、他の生き物に化けることがある。それは、自然界にあるものだって同じ。鉱山に向かったエルフが投げやりに込めた魔力が、積まれていた砂利に光を灯したから見つけることができた、新種の魔導石。それが、“トルカムト・フォース”です。市場に出回ることの少ないこれを、良く見つけられましたね。」
微笑んで、婦人の手に戻した。何度か転がすと、黙ってそれを懐に戻し…婦人は柔和な表情になった。
「あなた………ゼイウェンの花はご存じ?」
「………心得ているほどですが。」
そう、余裕を持って返す。聞きなれない単語を聞いたコールは、小さな声で僕にその意味を問うた。
「クラムさん。………ゼイウェンの花、とは?」
「エレッセ王国にしか咲かない貴重な花だよ。僕たちも見ることが叶えばいいけどね。」
「………僻地にあるのですか?」
「ある意味、ね。」
はっきりとした答えを返さなかったために、コールは不満げだった。
………その意味は、すぐに知ることになると思うけど。
その後は、ただの世間話が中心となった。最近の帝国の様子、高止まりする穀物の価格だとか、重たいテーマではあったものの、場の空気が重くなることは決してなかった。
談笑すること数刻。馬車は、終点が近づいていることを告げる鐘を三回ついた。降りる仕度をしろという合図だ。それを聞いて、周りの人々は一斉に荷物を片づけ始めた。僕たちも、片づけをしないと。そう思って手を動かし始めたその時、婦人が僕たちに思いがけない提案をした。
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「ええ、そうですね。」
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