63 / 67
第五章 決戦、第二次〈ムーン〉制圧作戦編
第2話 思いと、お茶と
しおりを挟む
「…………さて、私も……お茶を出さないわけには………いきませんな……。」
ベッドの傍に置いてある、小さな机に手を掛けて立ち上がろうとするが、よろめいて上手くいかない。僕は、見ていられなかった。
「気にしないで、ほら、寝ててよ。僕が淹れるからさ。」
涙を必死に堪え、ホスロの方に、ニコッと笑顔を向ける。それをみてホスロはふぅとため息をつきながら、また元の姿勢に戻る。
「…………今日は、暖かいですからな。ササン茶がピッタリだと思いますぞ。」
「ササン茶か………。うーんと、この茶棚の奥にある小さい瓶のやつ?」
「…そうです。“ZN-0304”と、……書いてあるでしょう?」
引っ張り出して、瓶を見る。“ZN-0304”と書かれた瓶の中に、とても真っ赤な茶葉が隅っこの方に入っていた。
「茶葉の量が残り少ないけど、大丈夫かな?」
「ええ………もとより、ササン茶は…瓶に入っている小袋1つ分の少ない量しか入れません。……こんなもので、本当に色が出るのか、とお思いですかな? ……私に騙されたと思って、淹れてみてくだされ。」
「…………うん。」
茶葉を、ポットに入れる。お湯は……そうだ、この大瓶に入っている水を魔法で熱すれば…。
「……おっと、タイト様。………お湯なら、それ、そのもう1つの陶器のポットの中に沢山入っていますぞ。それに、火魔法と水魔法でお湯を作り出しても、自然の水には敵いませんからな。……ふふふ、やはりお茶に関してはまだ私の方が上ですな。」
「そりゃあそうだよ、僕が敵いっこないさ。」
ホスロの言葉を聞きながら、お湯を注ぎ、蓋をする。たった数秒で、芳しい香りが中から匂ってくる。
「ホントに、数秒しか経ってないけど、大丈夫なの?」
「………ええ。…………さあ、淹れてみてくだされ。」
カップを手に持ち、帝国式の入れ方をする。入れ方の作法は、前に帝国の大臣であるサガミのを、見よう見まねで覚えた。カップに注がれていくのは―――真っ赤な、いや、少し茶色がかっているのか? 違う、朱色も仄かに出ているような…。
「………ほっほっほ、驚きでしょうな。あんな僅かな茶葉の量でも、これだけ良い香りと良い色が出せるのです。不思議なモノでしょう? 勿論、見た目だけではありませんぞ。……さあ、飲んでみてくだされ。」
一口、口に含む。なんだ………これ。花の香りが、スーッと奥に抜けていく。それと同時に、燻しの奥深さやコク、茶葉本来の成分が溶け出してまろやかさも出てくる。一つの茶の中に、華やかさと厳かさ、そしてそれと相対するはずの落ち着きさが同時に感じられる。これまで飲んできた、どんなお茶にも敵わないと思う。
「………さて、私も一口いただきますかな。」
といって、僕と同じように口に含み、香りを楽しみながら一杯を飲み干す。
「…………やはり、ササン茶には不思議な魅力が詰まっていますな。」
そして、さっきは一切立ち上がれなかったホスロが、ゆっくりとではあるが、ベッドから降り立った。
「ホスロ、大丈夫なの?」
「ええ。タイト様、飲んでいて気づいたことはありませんか?」
「ん? なんだろう…………あっ。」
ふと、ステータスを開いて確認すると、体力と魔力が満タンになっていた。それに、魔力にも+値がついている。
「このササン茶には、“癒し”の成分が含まれています。どれだけ疲れていようと、……どれだけ重い病気にかかっていようと、これを一杯飲むだけで、元気になれるのです。」
そういって、椅子に座って瓶を手に取り、日に当てながら眺める。
「ササン茶の主成分、ササン草は、対の顔を持っています。上手く活かせば、このように人々を癒すものに、逆に悪意を持って活かせば、それは人を殺す毒薬に変わるのです。少ない量でも、善意を持てば美しく、儚い、お茶にも一変します。面白い薬草なのです。……私も、これからもずっとタイト様のお役に立てれば良かったのですがな。」
カップを持つ手が、震えているのが分かる。そして、僕自信は気づかない、何かが胸の奥から込み上げて来るのが分かった。視界がぼやける。カップと、腕に、ポツリと雫が垂れる。僕は、留めていた思いが、膨れ上がっていた。
「どうして…………どうしてホスロが…………なんでホスロがっ!! ガリアーヌ病なんかにっ!!!」
ガリアーヌ病。父も罹患した精霊病の1つ。日に日に体が石のように硬化し、最終的には歩けなくなってしまうのだ。……自分の意思は、残ったまま。
僕の顔を見て、ホスロは一瞬黙り、悲しい表情を見せる。だが、すぐに顔を強ばらせ、
「タイト様っ!!!」
と、思い切り怒鳴り付けた。
「タイト様、あなたが泣いてどうするのです? そんなものでは、国を背負う執政官など、務まりませぬぞ!!!」
ホスロの声色は、いつもとは全く違う、厳しいものだった。それなのに、台詞の裏に、優しさがあるようにも感じた。
「……あなたの父上、ルーク様は、例え長年連れ添ってきた側近が、自分の政治を支えてくれた部下達が重い病にかかろうとも、一切弱みをみせず、一心不乱に戦い抜きました。だからこそ、複数の民族や仲間達の集合国家を、まとめることができたのです。あなたは、父上でもあり、理想の主君でもある、ルーク・タールの意思を継ぐ者。それも、他人から押し付けられた役目ではなく、自分で選ばれたのです。タイト様、ルーク様が強かった理由を、今一度、よくお考えくだされ。」
父、ルークが強かった理由。僕には、彼が優秀なスキルを持っており、適性持ちで、それでいて、努力家で……。考えれば色々出てくるが、ホスロの求める答えとは違う。なんだ、何が父を…………。
「………そのうちタイト様にも分かるはずです。あせる必要はないですからな。それよりも、まず、落ち着いてくだされ。」
僕は、大きく息を吸う。さっきまで溢れていたものが、なんとなく落ち着いた気がする。………うん。
「ホスロ、ごめん。泣いてても、始まらないよね。」
「そうですな。それに、ガリアーヌ病には治療法があるとか………あと、私はまだ倒れるわけにはいきませんからな。」
「だね。………本当に。」
ホスロに残された時間があとわずかだとしたら、この問題も早急に解決に導かなければいけない。
「…………ホスロ、衛兵から募って捜索隊を編成したんだけど、やっぱり見つからなかったよ。〈ムーン〉の拠点。」
「焦らず、騒がずです。一つ一つ探していきましょう。」
僕は、拳をぎゅっと握りしめた。
ベッドの傍に置いてある、小さな机に手を掛けて立ち上がろうとするが、よろめいて上手くいかない。僕は、見ていられなかった。
「気にしないで、ほら、寝ててよ。僕が淹れるからさ。」
涙を必死に堪え、ホスロの方に、ニコッと笑顔を向ける。それをみてホスロはふぅとため息をつきながら、また元の姿勢に戻る。
「…………今日は、暖かいですからな。ササン茶がピッタリだと思いますぞ。」
「ササン茶か………。うーんと、この茶棚の奥にある小さい瓶のやつ?」
「…そうです。“ZN-0304”と、……書いてあるでしょう?」
引っ張り出して、瓶を見る。“ZN-0304”と書かれた瓶の中に、とても真っ赤な茶葉が隅っこの方に入っていた。
「茶葉の量が残り少ないけど、大丈夫かな?」
「ええ………もとより、ササン茶は…瓶に入っている小袋1つ分の少ない量しか入れません。……こんなもので、本当に色が出るのか、とお思いですかな? ……私に騙されたと思って、淹れてみてくだされ。」
「…………うん。」
茶葉を、ポットに入れる。お湯は……そうだ、この大瓶に入っている水を魔法で熱すれば…。
「……おっと、タイト様。………お湯なら、それ、そのもう1つの陶器のポットの中に沢山入っていますぞ。それに、火魔法と水魔法でお湯を作り出しても、自然の水には敵いませんからな。……ふふふ、やはりお茶に関してはまだ私の方が上ですな。」
「そりゃあそうだよ、僕が敵いっこないさ。」
ホスロの言葉を聞きながら、お湯を注ぎ、蓋をする。たった数秒で、芳しい香りが中から匂ってくる。
「ホントに、数秒しか経ってないけど、大丈夫なの?」
「………ええ。…………さあ、淹れてみてくだされ。」
カップを手に持ち、帝国式の入れ方をする。入れ方の作法は、前に帝国の大臣であるサガミのを、見よう見まねで覚えた。カップに注がれていくのは―――真っ赤な、いや、少し茶色がかっているのか? 違う、朱色も仄かに出ているような…。
「………ほっほっほ、驚きでしょうな。あんな僅かな茶葉の量でも、これだけ良い香りと良い色が出せるのです。不思議なモノでしょう? 勿論、見た目だけではありませんぞ。……さあ、飲んでみてくだされ。」
一口、口に含む。なんだ………これ。花の香りが、スーッと奥に抜けていく。それと同時に、燻しの奥深さやコク、茶葉本来の成分が溶け出してまろやかさも出てくる。一つの茶の中に、華やかさと厳かさ、そしてそれと相対するはずの落ち着きさが同時に感じられる。これまで飲んできた、どんなお茶にも敵わないと思う。
「………さて、私も一口いただきますかな。」
といって、僕と同じように口に含み、香りを楽しみながら一杯を飲み干す。
「…………やはり、ササン茶には不思議な魅力が詰まっていますな。」
そして、さっきは一切立ち上がれなかったホスロが、ゆっくりとではあるが、ベッドから降り立った。
「ホスロ、大丈夫なの?」
「ええ。タイト様、飲んでいて気づいたことはありませんか?」
「ん? なんだろう…………あっ。」
ふと、ステータスを開いて確認すると、体力と魔力が満タンになっていた。それに、魔力にも+値がついている。
「このササン茶には、“癒し”の成分が含まれています。どれだけ疲れていようと、……どれだけ重い病気にかかっていようと、これを一杯飲むだけで、元気になれるのです。」
そういって、椅子に座って瓶を手に取り、日に当てながら眺める。
「ササン茶の主成分、ササン草は、対の顔を持っています。上手く活かせば、このように人々を癒すものに、逆に悪意を持って活かせば、それは人を殺す毒薬に変わるのです。少ない量でも、善意を持てば美しく、儚い、お茶にも一変します。面白い薬草なのです。……私も、これからもずっとタイト様のお役に立てれば良かったのですがな。」
カップを持つ手が、震えているのが分かる。そして、僕自信は気づかない、何かが胸の奥から込み上げて来るのが分かった。視界がぼやける。カップと、腕に、ポツリと雫が垂れる。僕は、留めていた思いが、膨れ上がっていた。
「どうして…………どうしてホスロが…………なんでホスロがっ!! ガリアーヌ病なんかにっ!!!」
ガリアーヌ病。父も罹患した精霊病の1つ。日に日に体が石のように硬化し、最終的には歩けなくなってしまうのだ。……自分の意思は、残ったまま。
僕の顔を見て、ホスロは一瞬黙り、悲しい表情を見せる。だが、すぐに顔を強ばらせ、
「タイト様っ!!!」
と、思い切り怒鳴り付けた。
「タイト様、あなたが泣いてどうするのです? そんなものでは、国を背負う執政官など、務まりませぬぞ!!!」
ホスロの声色は、いつもとは全く違う、厳しいものだった。それなのに、台詞の裏に、優しさがあるようにも感じた。
「……あなたの父上、ルーク様は、例え長年連れ添ってきた側近が、自分の政治を支えてくれた部下達が重い病にかかろうとも、一切弱みをみせず、一心不乱に戦い抜きました。だからこそ、複数の民族や仲間達の集合国家を、まとめることができたのです。あなたは、父上でもあり、理想の主君でもある、ルーク・タールの意思を継ぐ者。それも、他人から押し付けられた役目ではなく、自分で選ばれたのです。タイト様、ルーク様が強かった理由を、今一度、よくお考えくだされ。」
父、ルークが強かった理由。僕には、彼が優秀なスキルを持っており、適性持ちで、それでいて、努力家で……。考えれば色々出てくるが、ホスロの求める答えとは違う。なんだ、何が父を…………。
「………そのうちタイト様にも分かるはずです。あせる必要はないですからな。それよりも、まず、落ち着いてくだされ。」
僕は、大きく息を吸う。さっきまで溢れていたものが、なんとなく落ち着いた気がする。………うん。
「ホスロ、ごめん。泣いてても、始まらないよね。」
「そうですな。それに、ガリアーヌ病には治療法があるとか………あと、私はまだ倒れるわけにはいきませんからな。」
「だね。………本当に。」
ホスロに残された時間があとわずかだとしたら、この問題も早急に解決に導かなければいけない。
「…………ホスロ、衛兵から募って捜索隊を編成したんだけど、やっぱり見つからなかったよ。〈ムーン〉の拠点。」
「焦らず、騒がずです。一つ一つ探していきましょう。」
僕は、拳をぎゅっと握りしめた。
0
あなたにおすすめの小説
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
奇跡の少女セリア〜私は別に特別ではありませんよ〜
アノマロカリス
ファンタジー
王国から遠く離れた山奥の小さな村アリカ…
そこに、如何なる病でも治してしまうという奇跡の少女と呼ばれるセリアという少女が居ました。
セリアはこの村で雑貨屋を営んでおり、そこでも特に人気な商品として、ポーションが好評で…
如何なる病を治す…と大変評判な話でした。
そのポーションの効果は凄まじく、その効果は伝説のエリクサーに匹敵するという話も…
そんな事から、セリアは後に聖女と言われる様になったのですが…?
実は…奇跡の少女と呼ばれるセリアには、重大な秘密がありました。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる