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番外編(初夜編)
4.昼日中の初夜(2)*
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「気持ちよかったな」
「うん……」
心底嬉しそうに、ジークが瞼に口づけてくる。
ルディも、現実の体が問題なく快感を得られて安堵していた。
今なら、更に続きをしても上手くできるのではないか。
結局痛い可能性は高いが、緊張により最大限痛いのに対し、それよりはマシな痛みで済むかもしれない。
「ジーク、最後までしてくれる?」
「急がなくてもいい」
「大丈夫。急いでるんじゃなくて、なんだか、今はすごく前向きな気分なの」
初夜に失敗した日から、性交に後ろ向きになり、恐怖があった。だが、現在は一時的にかもしれないが、前向きになって痛みの可能性にも勇気が湧いている。
夢から得た快感と、ジークに不安を打ち明けた心理的な変化のおかげだ。
ルディが無理をしている様子はないとわかってくれたのか、ジークは力強く頷いた。
「わかった。でも、いつでもやめていいや、ってぐらいに思っていてくれ」
「うん。ありがとう」
そうしてジークは、肉芽に指で弱く刺激を与えながら、隘路にゆっくり指を沈めていった。
ルディは深呼吸をしながら、埋め込まれた指へ落ち着いて意識を向ける。圧迫感はあるが、戸惑い、ジークにとりあえず先へ進めてもらった最初の夜ほど違和感はない。
「次いくぞ」
一旦引き抜かれてから、続いて二本のそろえられた指が押し入ってくる。
初日は、それはもう痛くて怖かった。だが今回は、入り口付近の浅いところに弱い痛みがあった程度で、平気だった。
「大丈夫か?」
「うん」
ジークの言う通り、最初にあれだけ痛かったのは濡れていなかったからなのだろう。
まだ指二本より太い未知の領域が残っているが、越えられない壁ではないように思えた。
そのまま中を弱く圧迫されたり、出し入れを繰り返され、ゆっくり慣らされていくのがわかる。また、快感が途切れないようにと、肉芽も舐って絶えず刺激を与えられる。
ルディの呼吸が快感でまた早くなってきたころに、ジークは指を引き抜いた。
「いつでもやめられるのは、ここから先もそうだからな」
再度念押ししながら、ジークは服を脱いでいく。
下穿きから飛び出た、彼の腹部に付きそうなほど反り返った性器は、夢での経験からするとすぐにでも挿入できる状態だ。
夢で絶頂したせいか、それは夢精で既に白濁にまみれており、何とも言えないにおいが漂ってくる。
「うん。大丈夫。半魔は人より頑丈だから。ひと思いにお願い」
丈夫なのと痛みを感じないのとは別だが、ルディは枕を握りしめ、衝撃に備えた。
ジークはルディの膝裏を抱えるようにして広げ、体を密着させる。
「まぁ、痛くないかはさておき、正直俺のは人並みだから、大変なことにはならないと思うよ……」
「今はむしろ、もっと細かったらよかったのにと思ってる」
「おいおい。ありのままのこいつを好きになってくれ」
「うん……」
心底嬉しそうに、ジークが瞼に口づけてくる。
ルディも、現実の体が問題なく快感を得られて安堵していた。
今なら、更に続きをしても上手くできるのではないか。
結局痛い可能性は高いが、緊張により最大限痛いのに対し、それよりはマシな痛みで済むかもしれない。
「ジーク、最後までしてくれる?」
「急がなくてもいい」
「大丈夫。急いでるんじゃなくて、なんだか、今はすごく前向きな気分なの」
初夜に失敗した日から、性交に後ろ向きになり、恐怖があった。だが、現在は一時的にかもしれないが、前向きになって痛みの可能性にも勇気が湧いている。
夢から得た快感と、ジークに不安を打ち明けた心理的な変化のおかげだ。
ルディが無理をしている様子はないとわかってくれたのか、ジークは力強く頷いた。
「わかった。でも、いつでもやめていいや、ってぐらいに思っていてくれ」
「うん。ありがとう」
そうしてジークは、肉芽に指で弱く刺激を与えながら、隘路にゆっくり指を沈めていった。
ルディは深呼吸をしながら、埋め込まれた指へ落ち着いて意識を向ける。圧迫感はあるが、戸惑い、ジークにとりあえず先へ進めてもらった最初の夜ほど違和感はない。
「次いくぞ」
一旦引き抜かれてから、続いて二本のそろえられた指が押し入ってくる。
初日は、それはもう痛くて怖かった。だが今回は、入り口付近の浅いところに弱い痛みがあった程度で、平気だった。
「大丈夫か?」
「うん」
ジークの言う通り、最初にあれだけ痛かったのは濡れていなかったからなのだろう。
まだ指二本より太い未知の領域が残っているが、越えられない壁ではないように思えた。
そのまま中を弱く圧迫されたり、出し入れを繰り返され、ゆっくり慣らされていくのがわかる。また、快感が途切れないようにと、肉芽も舐って絶えず刺激を与えられる。
ルディの呼吸が快感でまた早くなってきたころに、ジークは指を引き抜いた。
「いつでもやめられるのは、ここから先もそうだからな」
再度念押ししながら、ジークは服を脱いでいく。
下穿きから飛び出た、彼の腹部に付きそうなほど反り返った性器は、夢での経験からするとすぐにでも挿入できる状態だ。
夢で絶頂したせいか、それは夢精で既に白濁にまみれており、何とも言えないにおいが漂ってくる。
「うん。大丈夫。半魔は人より頑丈だから。ひと思いにお願い」
丈夫なのと痛みを感じないのとは別だが、ルディは枕を握りしめ、衝撃に備えた。
ジークはルディの膝裏を抱えるようにして広げ、体を密着させる。
「まぁ、痛くないかはさておき、正直俺のは人並みだから、大変なことにはならないと思うよ……」
「今はむしろ、もっと細かったらよかったのにと思ってる」
「おいおい。ありのままのこいつを好きになってくれ」
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