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08.初夜-3 *
しおりを挟む腕の中のヴィオラの体の向きを変えて、イザークへ背中を預けて座らせる。そうして覆いかぶさるように前へ腕をまわし、抱き締めた。掴んだ肩や腰と、腕に触れる乳房の柔らかさへ意識を向けると、もっと触れたくなって、髪の香りに引き寄せられるように鼻を寄せた。うなじは下ろした髪で隠れているので、代わりに耳へ口づける。
ヴィオラの肩がぴくりと震える。
そのまま耳の輪郭をなぞり、耳たぶを唇だけで食む。そして音がよく聞こえるように、外耳の溝を舐めれば、彼女の肩が緊張で上がってきた。
「ひ……、ん……」
手を握って我慢している様子なので、その隙に夜着の上から、ヴィオラの乳房へそっと触れる。張りのある感触を手のひらへ受けつつ、布越しに頂きを二本の指で転がす。
「あ……!? や、こんな、ところ……」
耳への責めに気を取られている内に胸を触られていたと気付き、ヴィオラは拒むようにイザークの腕を掴んだが、すぐにこれは普通のことだと思い至ったのか、手を引っ込めていった。
それにしても行為中に胸を触ったぐらいで『こんなところ』とは、彼女の夫たちは一体どうなっているのか。まさか最低限繋がるだけなのではないかと、恐ろしい、許しがたい想像が湧いてくる。
乳房を弄びながら、体をずらしてヴィオラの表情を窺う。目を閉じて少し浅い呼吸を繰り返している。嫌悪感は見えず、与えられる刺激に集中しようとしているかのようで、受け入れてくれているのだと悟ってイザークの中で喜びと興奮が高まった。
頬に手を添えてまた口づければ、大人しく迎え入れて、舌を寄り添わせてくる。
ヴィオラにもっと、触れたい。他の男たちに許した場所を、自分にも。
口づけつつ、逸る気持ちで乱暴にならないよう気をつけながら、夜着の前の結び目を解く。上からそっとはだけていけば、まず先端をつんと尖らせた瑞々しい双球があらわになった。続けて、引き締まった白い腹が。そして、彼女の髪と同じ暗色の下生えに隠された秘所が晒される。
普段は、襟の高い、顔と手しか肌が出ないようなドレスしか着ない、ヴィオラの生まれたままの姿だ。心底、美しいと思った。何の欠点もない神聖さすら感じるような。
だがすぐに、裸体を晒していると気付いたヴィオラが、恥ずかしげに腿をすり合わせ、胸を手で隠す。その行動によりイザークは、この体を今から肉欲で組み伏せるのだと思い出し、欲望が沸き立った。
「隠すな。見せてくれ」
「は、はい……」
手をどければ、抵抗したり隠し直したりすることはなかった。
先ほどまで布越しに高めた乳房を、直接触れる。一瞬ふるりと体を震わせたが、すぐ大人しくなった。
胸元へ口づけ、少しずつ下りていき、頂点を口に含む。
「は、あ……」
そう来ると覚悟していたのか、悲鳴を上げることはなかった。むしろ、感じ入るような微かな声を漏らしていて、ひどく煽情的だ。
もういいだろうかと期待して、そのまま脇腹を辿り、下腹部を滑り、足の間へ手を差し込んだ。
「あっ!?」
触れた瞬間、ヴィオラが目を見開いて体を跳ねさせた。そこは、熱く、そして少し濡れている。
包皮の上から陰核をゆるく押すと、ヴィオラの腿がぎゅっと閉じ合わされた。それでも、力づくで腿の間へ手を捻じ込んで、じわじわと刺激を与え続ける。
「はぁ……、んっ……」
しばらくして、ヴィオラの吐息と身じろぎが大きくなってきた頃に、イザークは腕の中の彼女を横たわらせ、足の方へ移動した。
「開くぞ」
「え?」
何故か不思議そうな返事をするヴィオラの、膝裏を持ち上げ、そのままぐいっと大きく足を開かせる。
「へっ、陛下! あ、明かりを……!」
「見えていた方がいいだろう」
潤み、蜜を零し始めているその場所が、ランプの明かりできらきらと光る。白い肌の上に突如現れる、赤い秘裂。ここをよく解してやらなくてはならない。
これまで肌を重ねた女たちは、手指で高めて挿入へ至った。だがヴィオラに対しては特別にしたいと思い、腿を押さえ、そこへ顔を近づけていく。
「あ、え? 陛下?」
イザークは自分の欲に気を取られていた。だから少し顔を上げれば確認できた、信じがたいものを見るようなヴィオラの引きつった表情に気付けなかった。
包皮を引き上げて露出させた陰核へ、舌を伸ばした。その時。
「きゃああッ! 何をなさるのです!」
彼女が身を捩り、腿を押さえていたイザークの手が滑って外れる。
「ぐおっ」
死角から襲った顔面への重い衝撃に、思わずのけ反った。すぐ頭を戻せば、それは彼女の足だった。
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