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恋のライバル
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Sランククラン『焔』のリーダーカルラとその付き人フリットが宿り木のホームに現れひと悶着があってからの一週間、スズネたちの日常はいつも以上に大きな賑わいをみせていた。
「き~さ~ま~、さっさと離れるのじゃーーーーー」
「イヒヒヒヒッ、や~だね~~~」
「ホント…アンタたち毎日毎日よく飽きないわね」
「いい加減にするのじゃ!水牢に閉じ込めてやるのじゃ」
「キャーーーーー!やだ、怖~~~い。クロちゃん助けてーーーーー」
「おい…誰がクロちゃんだ。勝手に変な呼び名をつけるな。それに毎日毎日・・・鬱陶しいからさっさと離れろ!!」
クロノの強さに惚れ込み、その圧倒的な実力を気に入ったカルラは、初対面を果たした翌日からというもの連日宿り木のホームへと足繁く通うようになっていた。
そして、半ば強引にスズネたちの輪の中に入り浸ってはクロノにべったりとくっつき、その度にラーニャと激しいバトルを繰り広げていたのだった。
そんな光景をこの一週間ずっと見せ続けられていた他の者たちは、少し困ったように苦笑いを浮かべながら静かに見守っていた。
「おいスズネ!こいつをなんとかしろ」
「え~、でも楽しそうでいいじゃない」
「何も楽しくねぇーよ!さっさとこいつを引き剥がせ」
「もうもうクロちゃんたら~~~、いくらカルラが可愛いからってそんなに照れなくてもいいのに~~~」
「グヌヌヌヌ…。は~な~れ~る~の~じゃ~~~~~」
最愛の人を奪われまいと必死にカルラの身体を引っ張り奮闘するラーニャ。
しかし、その小さな身体を精一杯使い全体重をかけているのだが、一向に引き剥がすことができない。
まぁ~それも致し方ないことなのかもしれない。
そもそも魔法一筋で魔法書ばかりを読み漁ってきた彼女にとって身体を使った肉体労働的なそれは周囲の目からみても悲しいほどに非力そのものであった。
「ミ~リ~ア~・・・手伝うのじゃーーー」
「イヤよ、面倒くさい。そんなくだらない争いにアタシを巻き込まないで」
「くだらなくなどないのじゃ。マクスウェル ────── 」
「僕も手伝いませんよ。そんな茶番に付き合っていられるほど暇ではありませんので。それじゃ僕は鍛錬に行ってきます」
「はーい。行ってらっしゃい」
「なっ…なんと薄情な奴じゃ。こうなったら・・・シャムロム、お主力には自信があるじゃろ。このふざけた女を引き剥がせ」
「えっ!?嫌っすよ。別にクロノがどちらのものになろうとウチには関係ないっすからね。好きにすればいいっすよ」
「グヌヌヌヌ…セスリーーー!お主は自分の主人がこのような何処の馬の骨かも知れぬ輩に取られてもよいのか!!」
「わ…私はご主人様の思うままにしていただければ文句などありませんので」
どいつもこいつも役に立たない。
自分の味方などどこにもいないのかと諦めかけたその時、ラーニャの目にニコニコと楽しそうに視線を向けてくるスズネの姿が映る。
しかし、その微かな望みは一瞬で砕け散ることに ──────── 。
藁にもすがる思いで助けを求めるよりも早く満面の笑みの乗せられた絶望が彼女の耳に届けられたのだった。
「スズ ───── 」
「同年代の友達ができて良かったね!ラーニャちゃん」
スズネの目にはカルラとラーニャはクロノを中心に仲良く戯れ合っているようにでも見えているのだろうか。
いったいどういう風に見たらそのような見方ができるのか。
ラーニャは混乱していた。
こんなふざけた女と友達?
そんなことあり得ない。
仲良くできる要素など何ひとつとして存在しない。
ただただ腹が立つ。
その口から発せられる言葉も、自身の目に映る一つ一つの行動も、その全てが自分を苛立たせる。
「お前など友達ではないのじゃ!」
「フンッ。カルラだってお前なんかと仲良くするつもりなんかないよーだ。ベーーー」
クロノの左腕にガッチリとくっつき離れようとしないカルラは、ラーニャからの口撃に対して大きく舌を投げ出して応戦する。
しかし、そんなことで諦めるラーニャではない。
カルラの反対側に回ると、恋敵に負けてなるものかとクロノの右腕にしがみつき徹底抗戦の構えをみせるのだった。
これぞまさに両手に花 ───── なのか?
クスクス、クスクス ──────── 。
自然と湧き起こる微かな笑い声。
それは彼女たちに向けられたものではなく、その間に挟まれた状態で今にも怒りの沸点を突破しそうになっている男に向けられたものであった。
そして、いよいよその時が来る。
「あーーーーーーーー!鬱陶しい!!お前らいつまでしがみついてやがるんだ。さっさと離れねぇーと消し炭にすんぞ!!!」
「えっ!?またあの青い火を出してくれんの?」
「はぁ?お前は水責めにして氷漬けだ」
「やだーーーーー。そんなことされたらカルラ死んじゃう」
「ラーニャ・・・・・テメェ~は ──────── 」
「調子に乗り過ぎたのじゃ。ごめんなさいなのじゃ」
「お前ら二人、そこに座れ!!」
クロノに促されて彼の前に並んで正座させられるカルラとラーニャ。
どうやらやり過ぎてしまったようだ。
腕を組み、仁王立ちしながら彼女たちを見下ろすクロノの表情は完全に怒っていた。
連日自身の周りをうろちょろされ、ベタベタと纏わりつかれた挙句、他の者たちの嘲笑の的にされた彼の堪忍袋の尾は手荒く引き千切られていた。
「お前ら ────── いい加減にしろよ」
「「・・・・・」」
クロノの逆鱗に触れ、大目玉を喰らった二人は意気消沈してしまう。
うつむき加減で反省しきった表情を浮かべている二人に先ほどまでの勢いはなく、言われるがままに怒られ、反論することなど一切許されない状況に追い込まれていた。
「いや~なんか久しぶりに静かになったっすね」
「ホント最近やけに騒がしかったからね。クロノ~そのまま静かにさせといて」
「黙れ!お前らも楽しんでただろうが」
「そりゃそうよ。アンタを巡って二人が熱い恋のバトルを繰り広げてんだから。見てて楽しいに決まってんじゃない」
「アハハハハ。カルラさんとラーニャちゃんは恋のライバルだもんね!」
「それいいっすね」
「はい、決定!!二人の恋のライバル関係は宿り木公認としまーす」
「おい!ふざけるな!!」
怒っているクロノと反省しながら正座をさせられている二人の姿を前にして、この一週間のことを思い出しながら笑みを浮かべるスズネたち。
そして、そんな彼女たちの奮闘の日々?を見守ってきたスズネたちによって、カルラとラーニャの関係は宿り木公認のクロノを巡る『恋のライバル』と定められたのだった。
「わっちは認めんぞ!」
「フンッ。クロちゃんはカルラのものだもんね~~~」
「旦那様はわっちの旦那様なのじゃ」
「「 グヌヌヌヌ… ──────── 」」
こうして新たなライバル関係が誕生した。
なんの因果か、王国内最強クラスのクランを率いるリーダーとBランクになったばかりのパーティに所属する魔法師という決して交わることのなかった二人の運命が交差した瞬間であった。
そして、互いに顔を近づけて威嚇し合う二人の少女の姿に、スズネたちは優しい微笑みを向けるのだった。
─────────────────────────
「カルラ様、そろそろ帰りますよ」
「え~~~カルラまだ帰りたくな~い。帰るならフリット一人で帰りなよ」
「いや…そういうわけには・・・」
今日もまた陽が落ち始め、フリットの口から帰宅の時間が告げられる。
しかし、カルラは駄々をこねてその場から動こうとしない。
この一週間の間に何度となく目にしてきた光景。
そんなクランリーダーの姿に頭をかかえるフリットに対して、スズネから一つの提案が出される。
「あの~もしよっかったら今日はうちのホームに泊まって行きませんか?」
「え~~~いいの?いいの?カルラお泊まり会とか初めてだから嬉しーーーーーい」
「駄目じゃ!こんな奴を泊めては絶っっっ対に駄目なのじゃ。わっちは断固反対なのじゃ!!」
「えー、別にいいじゃない。なんだかんだ言ってアンタたち息ピッタリなんだしさ」
「ウチもいいっすよ」
スズネの提案に対してラーニャだけが猛反対の姿勢をみせたのだが、他の者たちは軒並み好意的にそれを受け入れ、カルラ本人もテンション爆上がりとなっていた。
だがしかし ──────── 。
その喜びはフリットの一言によって奈落の底まで叩き落とされることとなる。
「いや…無理ですよ、カルラ様」
「えっ!?なんで?なんでよ!!」
「連日こちらにお邪魔させていただいていることによって、カルラ様の仕事が山のように溜まっていると先ほどクランより連絡がありました。ただちに帰還せよとのことです」
「え~~~。やだ、やだ、やだ、やだーーーーー!!」
フリットの言葉を聞いて一気に感情が暴れだすカルラ。
それはこれまでの癇癪とは比べ物にならないほどの大荒れとなり、その未来が見えていたフリットは困り果てるしかなかった。
ザッザッザッ ──────── 。
カルラの感情が爆発して手の施しようがない現状に頭を抱えるフリット。
その様子を黙って見守ることしかできないスズネたち。
その時、そんな大荒れの状況となっている宿り木のホームに忍び寄る一つの影があった。
「き~さ~ま~、さっさと離れるのじゃーーーーー」
「イヒヒヒヒッ、や~だね~~~」
「ホント…アンタたち毎日毎日よく飽きないわね」
「いい加減にするのじゃ!水牢に閉じ込めてやるのじゃ」
「キャーーーーー!やだ、怖~~~い。クロちゃん助けてーーーーー」
「おい…誰がクロちゃんだ。勝手に変な呼び名をつけるな。それに毎日毎日・・・鬱陶しいからさっさと離れろ!!」
クロノの強さに惚れ込み、その圧倒的な実力を気に入ったカルラは、初対面を果たした翌日からというもの連日宿り木のホームへと足繁く通うようになっていた。
そして、半ば強引にスズネたちの輪の中に入り浸ってはクロノにべったりとくっつき、その度にラーニャと激しいバトルを繰り広げていたのだった。
そんな光景をこの一週間ずっと見せ続けられていた他の者たちは、少し困ったように苦笑いを浮かべながら静かに見守っていた。
「おいスズネ!こいつをなんとかしろ」
「え~、でも楽しそうでいいじゃない」
「何も楽しくねぇーよ!さっさとこいつを引き剥がせ」
「もうもうクロちゃんたら~~~、いくらカルラが可愛いからってそんなに照れなくてもいいのに~~~」
「グヌヌヌヌ…。は~な~れ~る~の~じゃ~~~~~」
最愛の人を奪われまいと必死にカルラの身体を引っ張り奮闘するラーニャ。
しかし、その小さな身体を精一杯使い全体重をかけているのだが、一向に引き剥がすことができない。
まぁ~それも致し方ないことなのかもしれない。
そもそも魔法一筋で魔法書ばかりを読み漁ってきた彼女にとって身体を使った肉体労働的なそれは周囲の目からみても悲しいほどに非力そのものであった。
「ミ~リ~ア~・・・手伝うのじゃーーー」
「イヤよ、面倒くさい。そんなくだらない争いにアタシを巻き込まないで」
「くだらなくなどないのじゃ。マクスウェル ────── 」
「僕も手伝いませんよ。そんな茶番に付き合っていられるほど暇ではありませんので。それじゃ僕は鍛錬に行ってきます」
「はーい。行ってらっしゃい」
「なっ…なんと薄情な奴じゃ。こうなったら・・・シャムロム、お主力には自信があるじゃろ。このふざけた女を引き剥がせ」
「えっ!?嫌っすよ。別にクロノがどちらのものになろうとウチには関係ないっすからね。好きにすればいいっすよ」
「グヌヌヌヌ…セスリーーー!お主は自分の主人がこのような何処の馬の骨かも知れぬ輩に取られてもよいのか!!」
「わ…私はご主人様の思うままにしていただければ文句などありませんので」
どいつもこいつも役に立たない。
自分の味方などどこにもいないのかと諦めかけたその時、ラーニャの目にニコニコと楽しそうに視線を向けてくるスズネの姿が映る。
しかし、その微かな望みは一瞬で砕け散ることに ──────── 。
藁にもすがる思いで助けを求めるよりも早く満面の笑みの乗せられた絶望が彼女の耳に届けられたのだった。
「スズ ───── 」
「同年代の友達ができて良かったね!ラーニャちゃん」
スズネの目にはカルラとラーニャはクロノを中心に仲良く戯れ合っているようにでも見えているのだろうか。
いったいどういう風に見たらそのような見方ができるのか。
ラーニャは混乱していた。
こんなふざけた女と友達?
そんなことあり得ない。
仲良くできる要素など何ひとつとして存在しない。
ただただ腹が立つ。
その口から発せられる言葉も、自身の目に映る一つ一つの行動も、その全てが自分を苛立たせる。
「お前など友達ではないのじゃ!」
「フンッ。カルラだってお前なんかと仲良くするつもりなんかないよーだ。ベーーー」
クロノの左腕にガッチリとくっつき離れようとしないカルラは、ラーニャからの口撃に対して大きく舌を投げ出して応戦する。
しかし、そんなことで諦めるラーニャではない。
カルラの反対側に回ると、恋敵に負けてなるものかとクロノの右腕にしがみつき徹底抗戦の構えをみせるのだった。
これぞまさに両手に花 ───── なのか?
クスクス、クスクス ──────── 。
自然と湧き起こる微かな笑い声。
それは彼女たちに向けられたものではなく、その間に挟まれた状態で今にも怒りの沸点を突破しそうになっている男に向けられたものであった。
そして、いよいよその時が来る。
「あーーーーーーーー!鬱陶しい!!お前らいつまでしがみついてやがるんだ。さっさと離れねぇーと消し炭にすんぞ!!!」
「えっ!?またあの青い火を出してくれんの?」
「はぁ?お前は水責めにして氷漬けだ」
「やだーーーーー。そんなことされたらカルラ死んじゃう」
「ラーニャ・・・・・テメェ~は ──────── 」
「調子に乗り過ぎたのじゃ。ごめんなさいなのじゃ」
「お前ら二人、そこに座れ!!」
クロノに促されて彼の前に並んで正座させられるカルラとラーニャ。
どうやらやり過ぎてしまったようだ。
腕を組み、仁王立ちしながら彼女たちを見下ろすクロノの表情は完全に怒っていた。
連日自身の周りをうろちょろされ、ベタベタと纏わりつかれた挙句、他の者たちの嘲笑の的にされた彼の堪忍袋の尾は手荒く引き千切られていた。
「お前ら ────── いい加減にしろよ」
「「・・・・・」」
クロノの逆鱗に触れ、大目玉を喰らった二人は意気消沈してしまう。
うつむき加減で反省しきった表情を浮かべている二人に先ほどまでの勢いはなく、言われるがままに怒られ、反論することなど一切許されない状況に追い込まれていた。
「いや~なんか久しぶりに静かになったっすね」
「ホント最近やけに騒がしかったからね。クロノ~そのまま静かにさせといて」
「黙れ!お前らも楽しんでただろうが」
「そりゃそうよ。アンタを巡って二人が熱い恋のバトルを繰り広げてんだから。見てて楽しいに決まってんじゃない」
「アハハハハ。カルラさんとラーニャちゃんは恋のライバルだもんね!」
「それいいっすね」
「はい、決定!!二人の恋のライバル関係は宿り木公認としまーす」
「おい!ふざけるな!!」
怒っているクロノと反省しながら正座をさせられている二人の姿を前にして、この一週間のことを思い出しながら笑みを浮かべるスズネたち。
そして、そんな彼女たちの奮闘の日々?を見守ってきたスズネたちによって、カルラとラーニャの関係は宿り木公認のクロノを巡る『恋のライバル』と定められたのだった。
「わっちは認めんぞ!」
「フンッ。クロちゃんはカルラのものだもんね~~~」
「旦那様はわっちの旦那様なのじゃ」
「「 グヌヌヌヌ… ──────── 」」
こうして新たなライバル関係が誕生した。
なんの因果か、王国内最強クラスのクランを率いるリーダーとBランクになったばかりのパーティに所属する魔法師という決して交わることのなかった二人の運命が交差した瞬間であった。
そして、互いに顔を近づけて威嚇し合う二人の少女の姿に、スズネたちは優しい微笑みを向けるのだった。
─────────────────────────
「カルラ様、そろそろ帰りますよ」
「え~~~カルラまだ帰りたくな~い。帰るならフリット一人で帰りなよ」
「いや…そういうわけには・・・」
今日もまた陽が落ち始め、フリットの口から帰宅の時間が告げられる。
しかし、カルラは駄々をこねてその場から動こうとしない。
この一週間の間に何度となく目にしてきた光景。
そんなクランリーダーの姿に頭をかかえるフリットに対して、スズネから一つの提案が出される。
「あの~もしよっかったら今日はうちのホームに泊まって行きませんか?」
「え~~~いいの?いいの?カルラお泊まり会とか初めてだから嬉しーーーーーい」
「駄目じゃ!こんな奴を泊めては絶っっっ対に駄目なのじゃ。わっちは断固反対なのじゃ!!」
「えー、別にいいじゃない。なんだかんだ言ってアンタたち息ピッタリなんだしさ」
「ウチもいいっすよ」
スズネの提案に対してラーニャだけが猛反対の姿勢をみせたのだが、他の者たちは軒並み好意的にそれを受け入れ、カルラ本人もテンション爆上がりとなっていた。
だがしかし ──────── 。
その喜びはフリットの一言によって奈落の底まで叩き落とされることとなる。
「いや…無理ですよ、カルラ様」
「えっ!?なんで?なんでよ!!」
「連日こちらにお邪魔させていただいていることによって、カルラ様の仕事が山のように溜まっていると先ほどクランより連絡がありました。ただちに帰還せよとのことです」
「え~~~。やだ、やだ、やだ、やだーーーーー!!」
フリットの言葉を聞いて一気に感情が暴れだすカルラ。
それはこれまでの癇癪とは比べ物にならないほどの大荒れとなり、その未来が見えていたフリットは困り果てるしかなかった。
ザッザッザッ ──────── 。
カルラの感情が爆発して手の施しようがない現状に頭を抱えるフリット。
その様子を黙って見守ることしかできないスズネたち。
その時、そんな大荒れの状況となっている宿り木のホームに忍び寄る一つの影があった。
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