魔王召喚 〜 召喚されし歴代最強 〜

四乃森 コオ

文字の大きさ
28 / 200

指名依頼

しおりを挟む
パーティの連携を深めるため、以前にも増して精力的にクエストをこなしているスズネたち“宿り木”。
今回の標的である“漆黒の狼ブラックウルフ”との戦闘中、その群れを率いていた魔獣“闇魔狼ガルム”と遭遇。

スズネたち宿り木がその圧倒的なスピードと闇魔狼ガルムの繰り出す闇魔法に悪戦苦闘し、なかなか決め手を見出せない状況の中で、闇魔狼ガルムが標的をクロノへと変更したことでこの戦いも終焉を迎えることとなった。

そして、今回も無事にクエストの目的である素材を手にしたスズネたちはクエスト完了の報告をするためにギルドへとやってきていた。


「はぁ~もうホント最悪。もうちょっとで倒せそうな感じだったのに」

「まぁまぁ落ち着いてよミリア。必要な素材は手に入れたんだし、何よりみんなに怪我がなくて良かったよ」


強敵を前にしてアドレナリンが出まくっていたミリアは、何としてでも闇魔狼ガルムを自分の手で倒したかったようだ。
ザグレスの森からの道中はもちろんのこと、ギルドに到着してからもなお未練タラタラで愚痴をこぼし続けていた。


「くどいですよミリア。僕たちは五人がかりで仕留めきれなかったわけですから、何を言ったところで言い訳にしかなりませんよ」

「うっさいわね!!そんなこと分かってるわよ」


頭では理解しているがそれに心がついて来ず、自問自答の中でなかなかスッキリしたものが得られず、ミリアのイライラは続くのだった。
自分の無力さが原因だと分かっているからこそ、ミリアがクロノに対して何かを言うことはなかった。
そして、クロノもまたミリア自身が自分と向き合うことでしかその“こたえ”を得ることが出来ないと理解していた。
だからこそ、ザグレスの森から愚痴をこぼし続けているミリアに対し口を挟むことをしなかったのであった。

そんなゴタゴタもある中、スズネたちはクエスト完了をマリに報告しに行く。


「マリさーん、今回も無事にクエスト完了しました」

「お疲れ様。今回は漆黒の狼ブラックウルフだったわね。今の宿り木なら問題ないとは思うけど、大丈夫だった?」

「は…はい。漆黒の狼ブラックウルフは問題なかったんですけど・・・」


質問に対して歯切れの悪い返答をするスズネの様子に、マリは不思議そうな顔を見せる。


「実は、今回の闇魔狼ブラックウルフの群れを率いていたのが闇魔狼ガルムだったんです」

!? ────────── 。

「ちょっ、ちょっと待って。闇魔狼ガルムって、魔獣闇魔狼ガルム?まさか、あなたたち戦ってないわよね」


思いもしていなかった名前が飛び出し、マリは驚きのあまり前のめりになってスズネたちを問い詰める。


「いや…相手が急に襲ってきたからみんなで何とか応戦したんですけど、全く歯が立たず・・・最後は今回もクロノがスパッと ─────── 」

「打ち取ったの!?」


興奮のあまり大きくなったマリの声がギルド中に響き渡る。
突然発せられたその声の大きさにギルドにいる冒険者たちの視線が一気に集まる。
そして、自身に集められた視線に気づき我に返ったマリは、恥ずかしそうに顔を赤らめながら冒険者たちに向けて頭を下げたのだった。


「あなたたちちゃんと理解してるの?闇魔狼ガルムはCランクの討伐対象なのよ。個体によってはBランクになることもあるほど危険な魔獣なんだからね」

「でもマリさん、もうちょっとで ───── 」

「え?」


ミリアが自身の抱えるモヤモヤを話そうとしたその時、普段はとても穏やかな表情と空気感で冒険者たちを包み込んでくれているマリが鬼の形相でミリアへと視線を向けた。
その眼光の鋭さとマリの背後に現れた怒れる般若の幻影を前にして、喉まで出かかった言葉を慌てて押し留めるミリアなのであった。


「まさかとは思うけど、討伐しようなんてしてないわよね」

「も…もちろんですよ。やだなぁ~マリさんってば、Dランクのアタシたちなんて防戦一方で、後退しながら逃げる算段を整えるのがやっとだったんですから。そうこうしていたら、たまたまクロノがサクッとやっちゃっただけですよ~。アハハハハ・・・」


身の危険を察知したミリアが必死になって誤魔化そうと言葉を並べる。
その様子を疑いの目をもって聞いていたマリであったが、諦めたようにひと息吐いた後、通常運転へと戻る。


「はぁ~、もう分かったわ。でも、魔獣は本当に危険なんだからね。以前の大爪熊ベアクローの時とは比べ物にならないんだから、間違っても自分たちよりも上のランクを相手にしようなんて考えないでよ」

「「はい・・・」」


マリからしっかりめに怒られたスズネたちは、反省した様子を見せつつ返事をするのだった。


「それじゃ、今回のクエスト素材の確認をしてくるから少し待っててね」

「はい。お願いします」



──────── 三十分後 ────────


「お待たせ。漆黒の狼ブラックウルフ二十頭と闇魔狼ガルム一頭を確認しました。こちらが今回のクエスト報酬の銅貨百枚。そして、こちらが闇魔狼ガルム討伐報酬の銀貨三十枚になります」

「「「「「 お~~~~~ 」」」」」


今回の報酬を前にし、クロノを除く五人は歓喜の声を漏らす。
これまでに見たことのない報酬を前にして自然を笑みがこぼれる宿り木の面々。


「ゴホン。さっきも言ったけど、本来今のあなたたちじゃ絶対に勝てない相手だからね。クロノさんが強いだけであって、“宿り木”自体はまだまだヒヨッコパーティなんだから、間違っても勘違いだけはしないように!!」

「「「「「 はい。肝に銘じておきます 」」」」」


報酬を前に浮き足立つスズネたちであったが、即座にマリにクギを刺され現実へと引き戻されるのであった。


「あと、新しくシャムロムがパーティーに加入したことで正式なメンバーが四人になったから、改めて“宿り木”をパーティ登録しておいたからね。こちらもまずはEランクからのスタートよ。各自の冒険者カードに新しく記載してあると思うから確認しておいてね」

「あっ!?ホントだ、新しくパーティ名が追加されてる」


マリの説明を聞き、すぐに冒険者カードを確認したミリアの声に反応し、スズネ・ラーニャ・シャムロムの三人も急いで冒険者カードを確認する。



─────────────────────────

冒険者ランク D

氏名:スズネ Lv.15 魔法師

召喚獣:クロノ Lv.1

所属パーティ:宿り木(リーダー) Eランク


                 Dランククエスト達成回数 0/150

─────────────────────────


─────────────────────────

冒険者ランク D

氏名:ミリア Lv.22 剣士

武具:炎帝の剣 Lv.5

所属パーティ:宿り木 Eランク


                 Dランククエスト達成回数 0/150

─────────────────────────


─────────────────────────

冒険者ランク D

氏名:ラーニャ Lv.27 魔法師

召喚獣:ルドラ(グリフォン) Lv.320

所属パーティ:宿り木 Eランク


                 Dランククエスト達成回数 0/150

─────────────────────────


─────────────────────────

冒険者ランク D

氏名:シャムロム Lv.31 大盾使い

武具:白月の大盾 Lv.347

所属パーティ:宿り木 Eランク


                 Dランククエスト達成回数 13/150

─────────────────────────


「なんか・・・仲間って感じがするね。あれ??私がリーダーになってるよ!?」

「まぁ~リーダーはスズネでしょ。そんな事より愛しの“炎帝の剣”がレベルアップしてる~~~」

「むしろウチはずっとスズネがリーダーだと思ってたっすよ」

「わっちは何でもいいのじゃ。───── ん?ちょっと待て!!シャムロム、お主なんでわっちよりもレベルが上なんじゃ」

「なんでって言われても、ウチの方が冒険者歴が長いからじゃないっすか?」


スズネの驚きに対して他のメンバーは一切驚くことなく、《何を今更 ─── 》と言いたげな反応を見せる。
そして、そんな事はどうでもいいと言わんばかりに、自身よりもシャムロムの方がレベルが高いことに苛立ちを見せるラーニャ。
ラーニャは、レベルが高いイコール強いと思っているようだが、そんなことは決してない。
レベルは、自身の経験や鍛錬の度合いによって上がっていくものであり、それと実践の強さとは全くの別物である。
その事を必死になってラーニャに説明するシャムロム。
その甲斐もあり、ラーニャは満足気な顔をしながら落ち着きを取り戻す。


「わーっはっはっはっ。何じゃ脅かしおって、実践では天才であるわっちが一番なのじゃ」

「あはははは…そうっすね。《はぁ~疲れた~。とりあえず納得してくれて良かったっす~》」


怒れるラーニャを宥め終えると、シャムロムは疲れた様子で苦笑いを見せるのだった。

冒険者カードをめぐって少々話が脱線してしまったが、こうしてスズネたち“宿り木”は無事にギルドへのパーティ登録を完了させたのであった。



◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「緊急クエストです!!Cランク以上の冒険者で手の空いている方は集まってください」


ギルド職員によって緊急クエストが発表される。
どうやらモアの街近くにある“ニグル洞窟”にて大量のゴブリンが現れ、新人をはじめ低ランク冒険者が数多く襲撃されているとのこと。
このまま放置しておくとモアの街にまで被害が及ぶ可能性があるため、この度ゴブリンの大討伐が行われることとなったのだ。

“緊急クエスト”という響きと先程の闇魔狼ガルムの件によって心も身体もウズウズしているミリアは参加したくてしょうがない様子。


「緊急クエスト~。なんでCランク以上なのよ!!アタシも参加させろーーー」

「あはははは、戦いたくてしょうがないって感じだね」

「そりゃそうよ。さっきは不完全燃焼だったんだから。身体が疼いてるわ」


とにかく実践経験を重ねたい衝動が溢れ出るミリア。
そんなミリアの様子に苦笑いを浮かべるスズネたち他のメンバーなのであった。


「討伐クエストはCランクからだからダメよ」


そんな事はミリアも重々承知していることを理解した上で、あえてマリがクギを刺す。


「いくら相手がEランクのゴブリンであったとしても、群れともなれば集団で襲いかかってくるし、その数は百を超えることだってあるんだからね」


ギルドに登録している冒険者にランクがあるように、討伐対象となる魔物や魔獣にもその危険度に応じてランクが設定されている。
最低ランクのEから始まり、最高ランクがSとされている。
ランクが低い対象であれば単体のパーティで臨む場合がほとんどであり、Bランクを超えてくると複数の高ランクパーティが合同で臨む場合もある。
そして、Aランクを超えてくるような対象ともなると王国聖騎士団も討伐に乗り出すほどだ。

今回は討伐対象がEランクのゴブリンなのに対して多くの冒険者に声が掛けられた理由は、その数である。
現在ギルドに報告されているだけでも二百体を超えている。
先程のマリの言葉にあった通り、通常であれば百を超えるだけでも問題になるほどだ。
今回は現在確認されているだけでその倍以上。
まさに異常事態である。
しかし、問題はそれだけではない。
二百という数字はあくまでも現在確認されているものであり、さらに増える可能性が高い。
そして、それほどの数が群を成しているということは、それを統べている者もただのゴブリンやホブゴブリンというわけではないと予想される。
おそらく“ゴブリン将軍ジェネラル”か最悪の場合“ゴブリンロード”がいるに違いない・・・。
ギルドではそのように結論づけられ、今回のように多くの冒険者へと緊急招集がかけられる事態となったのだ。


「あ~悔し~~~い」

「私たちも早く参加出来るようになりたいね」


ギルドからの招集に応え続々と集まっていく冒険者たち。
その姿を横目に見ながら改めてその悔しさを顕にするミリアなのであった。


「まぁまぁ落ち着いて、そんなに慌ててランクだけを上げても後々苦労するだけよ。パーティとして地道に力を付けていくことも大事なんだからね」


自身の力を試したいがあまり焦りを見せるミリアに対して、実力に見合わないランクは身を滅ぼしかねないということを諭すマリ。
そんなマリからの注告を受け、ミリアは冷静さを取り戻す。


「はぁ~ゴメン。なんか勝手に焦ってたわ」

「あはははは。ミリアらしいっちゃらしいけどね。焦りは禁物ってことだよ」

「ウチはまだ入って間もないので、もうちょっとみんなとの連携を深めたいっす」

「わっちは魔法の研鑽じゃ」

「そもそもまだ一度もDランククエストを受けたこともないのに、Cランクの討伐クエストに挑みたいなんて馬鹿げていますよ」


各々が考えや思いを述べ、パーティとして改めて地に足つけていくことを確認した宿り木の面々なのであった。


─────────────────────────


「さぁ~話はまとまったかな?それでは、そんな“宿り木”に嬉しい報告があります」

─────  嬉しい報告??  ─────


唐突に告げられたそのワードに不思議そうな顔をしながらも、スズネたちは声の主であるマリへと視線を向ける。


「マリさん、嬉しい報告って何ですか?」


スズネの問い掛けに対して一呼吸置いた後、嬉しそうな顔をしたマリが口を開く。


「なんと!!“宿り木”に初めての指名依頼が来ました~」


拍手をしながら満面の笑みでそう告げるマリ。
一方のスズネたち宿り木の面々は、状況が理解できておらずキョトンとした表情をして固まっている。
そして数秒の沈黙の後、一同は顔を見合わせて喜びを爆発させる。


「「「「「 やったーーーーー 」」」」」

「ウソでしょ!?アタシたちに指名依頼!!」

「みんなで頑張ってきた甲斐があったね」

「わっちがおるんじゃから当然なのじゃ」

「一つ成果が出るとモチベーションも上がりますね」

「な…なんか急に緊張してきたっす」


初めての指名依頼ということもあり、全員が喜びを表し笑顔でハイタッチをしている。
そんな中、唯一表情を崩すことなく話を聞いていたクロノがマリに声を掛ける。


「おい、受付の女」

「はい、何でしょうか?クロノさん」

「こんな何の実績も無ければ実力も無いコイツらに依頼しようなんて物好きはどこのどいつだ?」


一切遠慮することなく今の“宿り木”に対する自身の評価を口にするクロノ。
文句のひとつでも言ってやりたいところだが、残念なことにクロノの言う通りである。
そのことを十分に理解しているからこそ、誰一人として異論を挟む者はいなかった。
しかし、そんなクロノの意見に対しマリだけは優しい笑顔をもって否定したのだった。


「そんなことはありませんよ。アイテムや素材集めをコツコツと地道に行い、街の人たちの手伝いも積極的に行ってきたことによって得た信頼があるからこその指名依頼です。何も無いなんてことは決してありません」


力強く言い切るマリ。
冒険者登録の頃からずっと見てきたからこそ、その直向きな姿勢を評価している人間の一人なのだ。
そんなマリの言葉に勇気付けられる宿り木の面々。


「マリさん、ありがとうございます。でも、クロノの言う通り私たちに依頼してきてくれたのはどなたなんですか?」


メンバーたちの顔に笑顔が戻ったところで、改めて今回の依頼主について質問するスズネ。


「街の中央にある八百屋のゴルザさんとポーラさん夫妻からよ」

「えっ!?女将さんとお父さんから!?」


ゴルザとポーラの八百屋夫婦とは、スズネとミリアが冒険者になったばかりの頃から付き合いがあり、活動拠点を今のホームに移して以降も何かと気にかけてくれている宿り木にとって恩のあるとても大切な存在なのである。


「今回の依頼は、商業都市ロコンへの行き帰りの道中における護衛となっています。報酬は銀貨一枚となっているけど。どうする?受ける?」

「「 もちろんです!! 」」


二人で冒険者を始めた頃からお世話になっている恩人からの依頼を断る理由など何ひとつ無く、食い気味で承諾するスズネとミリアなのであった。


「通常であれば、低ランクの冒険者で、しかも初めての護衛クエストに対して銀貨報酬なんて有り得ないからね。相場であれば銅貨三十~五十枚が妥当何だから、しっかりやるのよ」

「「「「「 はい!! 」」」」」


マリから告げられた事実に、改めて八百屋夫婦への感謝の気持ちが込み上げてきたスズネたちは、絶対に成功させようという思いと共に力強い返事を返したのだった。



───────  三日後  ───────


いよいよ初の護衛依頼の日。
いつも以上に意気込む宿り木の面々は、今回の依頼主である八百屋夫婦の元を訪れていた。


「女将さーーーん」

「おや、みんなおはよう。今日はよろしくね」

「おはようございます。こちらこそ、今回はご指名ありがとうございます」


挨拶を交わすスズネたちの傍で八百屋の主人であるゴルザがせっせと積荷を馬車の荷台へと積み込んでいた。
その様子を見ていたクロノが残っている積荷を一気に魔法で積み込む。


「おう、兄ちゃんありがとな。助かったぜ」

「このくらい何てことはない」


朝からテンション高くクロノの背中をバンバンと叩きながらお礼を言うゴルザ。
そして、準備が整うと全員馬車の荷台へと乗り込んだ。


「それじゃ気をつけてね。いってらっしゃい」

「はい。行ってきま~す」


こうして、笑顔で見送る女将さんに手を振り、初の護衛クエストに出発するスズネたち。
いざ、商業都市ロコンへ ─────── 。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

ウォーキング・オブ・ザ・ヒーロー!ウォークゲーマーの僕は今日もゲーム(スキル)の為に異世界を歩く

まったりー
ファンタジー
主人公はウォークゲームを楽しむ高校生、ある時学校の教室で異世界召喚され、クラス全員が異世界に行ってしまいます。 国王様が魔王を倒してくれと頼んできてステータスを確認しますが、主人公はウォーク人という良く分からない職業で、スキルもウォークスキルと記され国王は分からず、いらないと判定します、何が出来るのかと聞かれた主人公は、ポイントで交換できるアイテムを出そうとしますが、交換しようとしたのがパンだった為、またまた要らないと言われてしまい、今度は城からも追い出されます。 主人公は気にせず、ウォークスキルをゲームと同列だと考え異世界で旅をします。

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

現世に侵略してきた異世界人を撃退して、世界を救ったら、世界と異世界から命を狙われるようになりました。

佐久間 譲司
ファンタジー
突如として人類世界に侵略を始めた異世界人達。圧倒的な戦闘能力を誇り、人類を圧倒していく。 人類の命運が尽きようとしていた時、異世界側は、ある一つの提案を行う。それは、お互いの世界から代表五名を選出しての、決闘だった。彼らには、鉄の掟があり、雌雄を決するものは、決闘で決めるのだという。もしも、人類側が勝てば、降伏すると約束を行った。 すでに追い詰められていた人類は、否応がなしに決闘を受け入れた。そして、決闘が始まり、人類は一方的に虐殺されていった。 『瀉血』の能力を持つ篠崎直斗は、変装を行い、その決闘場に乱入する。『瀉血』の力を使い、それまでとは逆に、異世界側を圧倒し、勝利をする。 勝利後、直斗は、正体が発覚することなく、その場を離れることに成功した。 異世界側は、公約通り、人類の軍門に下った。 やがて、人類を勝利に導いた直斗は、人類側、異世界側両方からその身を狙われるようになる。人類側からは、異世界の脅威に対する対抗策として、異世界側からは、復讐と力の秘密のために。

パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い

☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。 「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」 そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。 スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。 これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

処理中です...