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灰色の龍
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「汝らここへ何をしにきた」
灰じぃからの勧めによりグリーンアイランド中央に聳え立つ大山の中腹にある洞窟へとやってきたスズネたち。
そこは長らく島を守護してきた龍族“緑龍ラフネリアス”の住処であり、歩みを進めたスズネたちは最奥の大きく開けた空間で一頭の龍を目にしたのだった。
「ん?我の言葉が理解出来ぬのか?」
「あっ!?いえ、ちゃんと聞こえてます」
初めて目にした龍族を前にして一瞬言葉を失ったスズネたちであったのだが、それ以外にも予想外の出来事が ─────── 。
「それで、ここへは何をしにきたんだ?」
「あっ…はい。私たちは冒険者なんですけど、山の麓に住んでいる灰じぃさんからの紹介できました」
「あ~なんだあの爺さんが寄越したのか」
「え~っと・・・あなたが緑龍ラフネリアスさんで間違いありませんか?」
「ファッファッファッ。この姿では無理もないな」
目の前で横たわる龍族はスズネの質問に対して豪快な笑いで返す。
グリーンアイランドに住む緑龍ラフネリアスの住処にいるのだから、ラフネリアス本人であるに決まっている。
しかし、スズネたちが不思議に思い確認したくなるのも致し方なかった。
その理由は、まさに目の前にいる龍族の姿そのものにあった。
スズネたちの目に映るその姿は“緑龍”と呼ぶには不相応な“灰色”をしていたのだ。
「今はこのような姿となってしまっているが、我こそが“緑龍ラフネリアス”である」
ビクン!! ──────── 。
島に降り注ぎ続ける灰によって見る影もなくなったその姿は誰の目から見ても弱々しいものであったのだが、緑龍ラフネリアスが自身の名を口にした瞬間、スズネたちはビリビリッとした強烈な覇気を感じ取り背筋を伸ばしたのだった。
「ファッファッファッ、これは失礼をした。可愛らしい客人たちよ、何か我に話があってきたのであろう。老い先短い身ではあるが話くらいは聞いてやろう」
「ありがとうございます。実は ──────── 」
こうして緑龍ラフネリアスと会うことが出来たスズネたちは、今回グリーンアイランドに来た目的を説明し、今なお島を覆っている灰に含まれているという妙な魔力について質問したのだった。
「なるほど、島の異変を調査しにな・・・」
「何か噴火が増えている原因とかに心当たりはありませんか?」
「そうだな…噴火が増えている原因は分からんが、灰に含まれている魔力に関しては少し心当たりがある」
「えっ!?本当ですか!!」
「ああ、確かあれは三年ほど前だったと記憶している。ある日突然魔獣しかいないこの島に一人の男が現れたのだが、その男は我ら龍族のことやこの島について質問してきたのだ。そして、その男が山頂に消えてから数ヶ月後に最初の噴火が起き、降り注ぐ灰に微弱な魔力が含まれていたのだ」
「完全に怪しいわね」
「絶対にその男が何かやったんすよ」
「まぁ~普通に考えれば、その男がこの山に何かしたと考えるのが妥当でしょうね」
「そ…それ以降、その男性は ─────── 」
「我がその男を見たのはその一度きりだ」
緑龍ラフネリアスより語られた怪しい人物の存在。
最初の噴火以降、島中を探してみたがその姿を確認することは出来なかったという。
「いったい何者なんすかね?」
「あの男の目的は分からんが、あれは間違いなく“魔族”であった」
!? !? !? !? !? !?
緑龍ラフネリアスによると謎の存在であるその男は ───── なんと“魔族”であったらしい。
それはその身に纏う魔力や佇まいからして間違いないとのことであった。
そして、その言葉を聞いたスズネたちは一斉にクロノへと視線を向ける。
「あ?何だよ。俺は知らねぇ~ぞ」
「でも、アンタ魔王なのよね。何か知らないの?」
「だから知らねぇ~って言ってんだろ。そもそもこの島の存在すら知らなかったのにどうやって差し向けるんだよ」
「王であるクロノでも知らないんなら、いったい誰の指示なんすかね?」
「クロノ、本当に何も知らないんだよね?」
「だから、そうだって言ってんだろ!」
緑龍ラフネリアスが嘘をついているようには見えない。
恐らくその男は本当に魔族であったのだろう。
しかし、魔族の王であるクロノにすら知らされていない作戦。
いったい誰の思惑の中で動いているのか ──────── 。
そんなこと今のスズネたちには知る由もなかったのだが、クロノは少し思うところがありつつもそれを表面に出すことはなかった。
「しかし、魔族はいったいどうやってこちら側に来たのでしょうか?こちらと魔族領の間には“精霊の森”があり、精霊王の許可なく通ることは出来ないはずです」
「何処かに抜け道でもあるんじゃないっすか?」
「いやいや、精霊王の結界がそんなガバガバなわけないでしょ」
「お前ら揃いも揃って馬鹿ばっかりか?」
「ちょっと、何よアンタ!ケンカ売ってんの?」
「方法なら無くはないってことだ。ガルディアと魔族領を分断する“精霊の森”を通らなきゃいいだけだろ。現に俺がここにいるしな」
あ~確かに ───── そう言いたげな顔を並べるスズネたち。
しかし、クロノの話が本当であるならば魔族の脅威が常に隣り合わせで存在していることを意味する。
これはヒト族を含む魔族以外の種族にとって由々しき事態である。
「まぁ~そう単純な話でもないけどな」
「それってどういうことなの?クロノ」
「そもそもが難しい話であり、誰でも彼でもというわけにはいかないってことだ。そして、それほどに精霊王の力は強力だ」
「アンタが自分以外を認めるなんて珍しいわね」
「あの~…みなさん、そろそろ話を戻しませんか?」
「あ~そうだった!ラフネリアスさん、ごめんなさい」
『魔族』というワードに驚き話に夢中になってしまったスズネたちは、完全にラフネリアスの存在を忘れて話し込んでしまっていた。
しかし、長命な龍族の中でも年長者にあたるラフネリアスはそんなこと気にする素振りもなく話を続けるのであった。
「構わんよ。まさかこんなところで魔族の王と会うことになろうとは思いもしなかった。それに我もこの大山が噴火を繰り返し降り注ぐ灰が島を覆うようになった後、何とか島を救えぬかと思いながらもあの灰によって力を奪われ、この洞窟に籠ることしか出来ておらんからな」
「龍族のも超える力って何なのよ」
「やっぱり根本の原因である火口まで行ってみるしかなさそうっすね」
「そうだね。今ここで考えたところで答えが出るわけじゃないし、とりあえず行ってみよう」
こうして緑龍ラフネリアスから重要な話を聞くことが出来たスズネたちは、ラフネリアスに別れを告げ、当初の予定通り一度山頂に向かい火口を目指すことに。
「ラフネリアスさん、貴重なお話ありがとうございました」
「いや、本体であれば我も其方らと共に向かわなければならないところ・・・。しかし、衰弱したこの老体では役に立てそうにもない」
「そんな…気にしないでください」
「そうですよ。僕たちはそのために来たんですから、相手が魔族だと知れただけでも十分助かりました」
緑龍ラフネリアスとの話を終え洞窟の出口へと向かうスズネたち。
そんな小さなヒト族たちの背中をただただ見送ることしか出来ないラフネリアスの表情はどこか悲しげであり寂しそうであった。
「さぁ~て、行きますか」
「はぁ~また登るのか…。わっちはもう少し休みたいのじゃ」
「そんなこと言ってらんないっすよ!他のパーティも間違いなく山頂を目指してるはずっす」
「わ…私たちも遅れないように急がないと」
「よーし、山頂目指してレッツゴー!!」
再び山を登り始めたスズネたち。
もちろん他の冒険者パーティも一足先に山頂を目指し歩みを進めている。
山頂、そして火口にはいったい何があるのか。
さらに、そこで暗躍する魔族の目的とは ────── 。
そして、この先に待ち受ける壮絶な戦いのことなど知る由もなく、いつも通り和気藹々としながら山頂を目指すスズネたちなのであった。
「あ~あ~、なんかわちゃわちゃといっぱい来てんな~。はぁ~、ほんと面倒くせ~。はてさて、どうやって殺しちゃおっかな~」
灰じぃからの勧めによりグリーンアイランド中央に聳え立つ大山の中腹にある洞窟へとやってきたスズネたち。
そこは長らく島を守護してきた龍族“緑龍ラフネリアス”の住処であり、歩みを進めたスズネたちは最奥の大きく開けた空間で一頭の龍を目にしたのだった。
「ん?我の言葉が理解出来ぬのか?」
「あっ!?いえ、ちゃんと聞こえてます」
初めて目にした龍族を前にして一瞬言葉を失ったスズネたちであったのだが、それ以外にも予想外の出来事が ─────── 。
「それで、ここへは何をしにきたんだ?」
「あっ…はい。私たちは冒険者なんですけど、山の麓に住んでいる灰じぃさんからの紹介できました」
「あ~なんだあの爺さんが寄越したのか」
「え~っと・・・あなたが緑龍ラフネリアスさんで間違いありませんか?」
「ファッファッファッ。この姿では無理もないな」
目の前で横たわる龍族はスズネの質問に対して豪快な笑いで返す。
グリーンアイランドに住む緑龍ラフネリアスの住処にいるのだから、ラフネリアス本人であるに決まっている。
しかし、スズネたちが不思議に思い確認したくなるのも致し方なかった。
その理由は、まさに目の前にいる龍族の姿そのものにあった。
スズネたちの目に映るその姿は“緑龍”と呼ぶには不相応な“灰色”をしていたのだ。
「今はこのような姿となってしまっているが、我こそが“緑龍ラフネリアス”である」
ビクン!! ──────── 。
島に降り注ぎ続ける灰によって見る影もなくなったその姿は誰の目から見ても弱々しいものであったのだが、緑龍ラフネリアスが自身の名を口にした瞬間、スズネたちはビリビリッとした強烈な覇気を感じ取り背筋を伸ばしたのだった。
「ファッファッファッ、これは失礼をした。可愛らしい客人たちよ、何か我に話があってきたのであろう。老い先短い身ではあるが話くらいは聞いてやろう」
「ありがとうございます。実は ──────── 」
こうして緑龍ラフネリアスと会うことが出来たスズネたちは、今回グリーンアイランドに来た目的を説明し、今なお島を覆っている灰に含まれているという妙な魔力について質問したのだった。
「なるほど、島の異変を調査しにな・・・」
「何か噴火が増えている原因とかに心当たりはありませんか?」
「そうだな…噴火が増えている原因は分からんが、灰に含まれている魔力に関しては少し心当たりがある」
「えっ!?本当ですか!!」
「ああ、確かあれは三年ほど前だったと記憶している。ある日突然魔獣しかいないこの島に一人の男が現れたのだが、その男は我ら龍族のことやこの島について質問してきたのだ。そして、その男が山頂に消えてから数ヶ月後に最初の噴火が起き、降り注ぐ灰に微弱な魔力が含まれていたのだ」
「完全に怪しいわね」
「絶対にその男が何かやったんすよ」
「まぁ~普通に考えれば、その男がこの山に何かしたと考えるのが妥当でしょうね」
「そ…それ以降、その男性は ─────── 」
「我がその男を見たのはその一度きりだ」
緑龍ラフネリアスより語られた怪しい人物の存在。
最初の噴火以降、島中を探してみたがその姿を確認することは出来なかったという。
「いったい何者なんすかね?」
「あの男の目的は分からんが、あれは間違いなく“魔族”であった」
!? !? !? !? !? !?
緑龍ラフネリアスによると謎の存在であるその男は ───── なんと“魔族”であったらしい。
それはその身に纏う魔力や佇まいからして間違いないとのことであった。
そして、その言葉を聞いたスズネたちは一斉にクロノへと視線を向ける。
「あ?何だよ。俺は知らねぇ~ぞ」
「でも、アンタ魔王なのよね。何か知らないの?」
「だから知らねぇ~って言ってんだろ。そもそもこの島の存在すら知らなかったのにどうやって差し向けるんだよ」
「王であるクロノでも知らないんなら、いったい誰の指示なんすかね?」
「クロノ、本当に何も知らないんだよね?」
「だから、そうだって言ってんだろ!」
緑龍ラフネリアスが嘘をついているようには見えない。
恐らくその男は本当に魔族であったのだろう。
しかし、魔族の王であるクロノにすら知らされていない作戦。
いったい誰の思惑の中で動いているのか ──────── 。
そんなこと今のスズネたちには知る由もなかったのだが、クロノは少し思うところがありつつもそれを表面に出すことはなかった。
「しかし、魔族はいったいどうやってこちら側に来たのでしょうか?こちらと魔族領の間には“精霊の森”があり、精霊王の許可なく通ることは出来ないはずです」
「何処かに抜け道でもあるんじゃないっすか?」
「いやいや、精霊王の結界がそんなガバガバなわけないでしょ」
「お前ら揃いも揃って馬鹿ばっかりか?」
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「方法なら無くはないってことだ。ガルディアと魔族領を分断する“精霊の森”を通らなきゃいいだけだろ。現に俺がここにいるしな」
あ~確かに ───── そう言いたげな顔を並べるスズネたち。
しかし、クロノの話が本当であるならば魔族の脅威が常に隣り合わせで存在していることを意味する。
これはヒト族を含む魔族以外の種族にとって由々しき事態である。
「まぁ~そう単純な話でもないけどな」
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「そもそもが難しい話であり、誰でも彼でもというわけにはいかないってことだ。そして、それほどに精霊王の力は強力だ」
「アンタが自分以外を認めるなんて珍しいわね」
「あの~…みなさん、そろそろ話を戻しませんか?」
「あ~そうだった!ラフネリアスさん、ごめんなさい」
『魔族』というワードに驚き話に夢中になってしまったスズネたちは、完全にラフネリアスの存在を忘れて話し込んでしまっていた。
しかし、長命な龍族の中でも年長者にあたるラフネリアスはそんなこと気にする素振りもなく話を続けるのであった。
「構わんよ。まさかこんなところで魔族の王と会うことになろうとは思いもしなかった。それに我もこの大山が噴火を繰り返し降り注ぐ灰が島を覆うようになった後、何とか島を救えぬかと思いながらもあの灰によって力を奪われ、この洞窟に籠ることしか出来ておらんからな」
「龍族のも超える力って何なのよ」
「やっぱり根本の原因である火口まで行ってみるしかなさそうっすね」
「そうだね。今ここで考えたところで答えが出るわけじゃないし、とりあえず行ってみよう」
こうして緑龍ラフネリアスから重要な話を聞くことが出来たスズネたちは、ラフネリアスに別れを告げ、当初の予定通り一度山頂に向かい火口を目指すことに。
「ラフネリアスさん、貴重なお話ありがとうございました」
「いや、本体であれば我も其方らと共に向かわなければならないところ・・・。しかし、衰弱したこの老体では役に立てそうにもない」
「そんな…気にしないでください」
「そうですよ。僕たちはそのために来たんですから、相手が魔族だと知れただけでも十分助かりました」
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そんな小さなヒト族たちの背中をただただ見送ることしか出来ないラフネリアスの表情はどこか悲しげであり寂しそうであった。
「さぁ~て、行きますか」
「はぁ~また登るのか…。わっちはもう少し休みたいのじゃ」
「そんなこと言ってらんないっすよ!他のパーティも間違いなく山頂を目指してるはずっす」
「わ…私たちも遅れないように急がないと」
「よーし、山頂目指してレッツゴー!!」
再び山を登り始めたスズネたち。
もちろん他の冒険者パーティも一足先に山頂を目指し歩みを進めている。
山頂、そして火口にはいったい何があるのか。
さらに、そこで暗躍する魔族の目的とは ────── 。
そして、この先に待ち受ける壮絶な戦いのことなど知る由もなく、いつも通り和気藹々としながら山頂を目指すスズネたちなのであった。
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