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山頂へと向けて歩みを進めるスズネたち。
時折魔獣に遭遇しつつも順調に山を登っていた。
ゴゴゴゴゴ・・・ ──────── 。
「ん?ん?なんの音っすか?」
「ホントなんなのよ、この地鳴りみたいな音は」
「また新たな魔獣でしょうか?」
──────── ドゴォォォォォン!!
「えっ!?えっ!?なんすか?なんすか?」
「わわわわわっ!?大山が噴火したよ!!」
「み…みなさん急いで退避してください」
突如として大山が噴火したことにより島中に大きな噴石が飛散する。
ヒューーーン ─────── ドガァーーーン!
ヒューーーン ─────── ドガァーーーン!
ヒューーーン ─────── ドガァーーーン!
ヒューーーン、ヒューーーン、ヒューーーン。
「ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい」
「みんな早く逃げて」
「逃げるって何処に行けばいいんすかーーーーー」
「はぁ~…はぁ~…わっちはもう限界なのじゃ…」
「フゥー…やれやれ。────── 魔法防壁」
慌てふためきながら懸命に走るスズネたちの姿を前にし呆れたように魔法防壁を展開するクロノ。
その強固な防壁によって襲い掛かる噴石の雨はスズネたちに当たることなくことごとく弾かれたのであった。
「フゥー、なんとか助かったわね」
「間一髪だったね。ありがとうクロノ」
「お前ら…咄嗟に防御する方法くらい用意しとけよ」
「旦那様!今の魔法も教えてほしいのじゃ」
「帰ったらな。とりあえず、こんなクエストさっさと終わらせろよ」
クロノの活躍もありなんとか危機を脱したスズネたちが安堵の表情を浮かべ、再び山頂を目指し歩き始めようとしたその時、先程よりも大きな爆音を轟かせ第二波が発生する。
ドンドドンドドンドドーーーーーン!!
「ちょっと、また??」
「さ…さっきよりも規模が大きそうです」
「もう、なんなんすかこの島はーーーーー」
第一波の時よりも大きな噴石が数多く飛散し、それと共に大量の火山灰が降り注ぎ島を覆ったのだった。
そして、ようやく大山の噴火が収まり再び山頂を目指し山を登り始めたスズネたちの前に次々と魔獣が襲い掛かる。
まず十体を超える岩石巨人の群れに遭遇した後、通常群れることを嫌い単独行動を好むとされる剣牙の虎の群れにまで襲われ、それらを倒したかと思えば三十羽近くの死の烏の大群が飛来したのであった。
そして、それは山頂に近づけば近づくほどにその頻度が増していき、スズネたちはなかなか山頂まで到達することが出来ないでいた。
─────────────────────────
一方、その頃大山の火口付近ではスズネたちよりも一足先に到着した他のパーティが集結しており、今グリーンアイランドで起こっている問題の元凶である人物と相対していた。
その男は綺麗なオレンジ色の髪をなびかせており一見するとヒト族にも見えるのだが、額の部分から二本の角が生えており、隠すつもりもないその禍々しい魔力が“魔族”であるということを物語っていた。
「貴様、ここで何をしている」
「怖いなぁ~。ただの観光ですよ」
「ふざけるな!この島で起きている異常な事態を引き起こしているのは貴様だろ!!」
魔族の男を取り囲む冒険者たちを代表してナルセナが吠える。
しかし、彼女の怒りに満ちた言葉に対して魔族の男は全く気にする素振りも見せずにヘラヘラと笑うのであった。
「アッハッハッ。お姉さん怖いし…なんか偉そうだね。あんまり調子に乗ってるとその綺麗な顔をグチャグチャにしちゃうよ」
「ハンッ!やれるものならやってみろ」
「落ち着け、ナルセナ。奴はかなり強いぞ。単身で突っ込むような真似はするなよ」
「分かってるわよ。可愛い後輩たちの前でそんな馬鹿はやらないわ」
口から出てくる発言は過激なものであったが、頭の中は冷静なままのナルセナはアシュロットたち後輩に指示を出し陣形を整える。
そして、その姿を見た“フェアリー”と“土ノ民”もそれぞれ陣形を組み、目の前の魔族との戦闘に備えるのだった。
「お~お~皆さんやる気満々ですね。それじゃ~始めようか」
─────────────────────────
ブンッブンッブンッ ──────── 。
シュッシュッシュッ ──────── 。
フォンッフォンッフォンッ ──────── 。
ドゴンッドゴンッドゴンッ ──────── 。
魔族の男に対して攻撃を開始する冒険者たち。
しかし、その攻撃はことごとく躱され傷ひとつ付けることが出来ないでいた。
そんな冒険者たちに対して欠伸をし余裕を見せながら挑発を繰り返す魔族の男。
「ふわぁ~、君たちいつまで素振りしてんの?こっちは準備が整うまで待ってあげてるんだけど」
「クッ…やはり強いな」
「プッ、アハハハハ。強いも何もまだ何もしてないよ。君たち本当に冒険者なの?それともヒト族ってここまで弱いのかな?」
「クソッ、馬鹿にしやがって。俺は黄金世代を次席で卒業したエリートだぞ。あの野郎ぶっ殺してやる」
「おやおや?粋がってるとこ悪いんだけど君じゃ~役不足だよ。それでもやるっていうならかかって来なよ」
──────── クイックイッ 。
相対する敵のナメた態度に腹を立てるアシュロット。
そんな彼に対して手招きをして挑発する魔族の男。
その行為にまんまと乗せられたアシュロットは怒りを露わにし魔族の男に向かって猛然と迫り斬り掛かろうとする。
「早まるなアシュロット!下がれ」
そして、無謀にも魔族の男の懐へ入ろうとするアシュロットに止めるようにと叫ぶナルセナ。
しかし、そんな彼女の制止を振り切り連撃を繰り出すアシュロットであったが、魔族の男は笑顔を見せながらヒラリヒラリと踊るように全ての攻撃を躱していく。
ブンッブンッブンッ ─────── 。
ブンッブンッブンッ ─────── 。
「アハハハハ。そんな大振りじゃ~目を瞑ってても躱せちゃうよ」
「クソッ、クソッ、クソッ。この野郎・・・真っ二つにしてやる」
そう言うと空高く飛び上がったアシュロットが強力な一撃を打ち下ろす。
そんな一撃を前にしても焦ることなくニヤリと笑みを浮かべた魔族の男は、右手の人差し指と中指の二本で打ち下ろされた剣を受け止めたのだった。
「なっ・・・」
いくら力を入れてもビクともしない。
そんな予想だにしていなかった状況に焦りを見せるアシュロット。
その姿を前にガッカリした様子を見せ魔族の男は、手首をクルッと返すとアシュロットの剣をへし折る。
パキーーーン。
そして、それと同時にアシュロットの腹部に強烈な蹴りをお見舞いしたのだった。
「君…もういいよ。さっさと下がりな」
ドゴッ ─────── 。
「グファッ」
──────── ドゴーーーン!!
その重い一撃を受けたアシュロットの身体は物凄い勢いで吹き飛ばされ岩壁にぶつかり止まった。
口から血を垂らしぐったりと倒れ込むアシュロット。
ナルセナが急いで駆け寄り命に別状がないとはとを確認すると、すぐさまポーラに回復魔法を施すように指示を出す。
「貴様~・・・よくも ─────── 」
同じパーティの仲間を痛めつけられ怒り心頭のナルセナ。
そんな彼女の姿に触発され他の冒険者たちも一斉に武器を構え、これから行われる魔族の男に対する攻勢に備える。
本気になった冒険者たちに囲まれ四方八方から殺気を当てられているにも関わらず、まだまだ余裕そうな魔族の男はさらに彼らを挑発し煽るのであった。
「もっと本気で来なよ。みんなまとめて血祭りにしてあげるからさ」
時折魔獣に遭遇しつつも順調に山を登っていた。
ゴゴゴゴゴ・・・ ──────── 。
「ん?ん?なんの音っすか?」
「ホントなんなのよ、この地鳴りみたいな音は」
「また新たな魔獣でしょうか?」
──────── ドゴォォォォォン!!
「えっ!?えっ!?なんすか?なんすか?」
「わわわわわっ!?大山が噴火したよ!!」
「み…みなさん急いで退避してください」
突如として大山が噴火したことにより島中に大きな噴石が飛散する。
ヒューーーン ─────── ドガァーーーン!
ヒューーーン ─────── ドガァーーーン!
ヒューーーン ─────── ドガァーーーン!
ヒューーーン、ヒューーーン、ヒューーーン。
「ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい」
「みんな早く逃げて」
「逃げるって何処に行けばいいんすかーーーーー」
「はぁ~…はぁ~…わっちはもう限界なのじゃ…」
「フゥー…やれやれ。────── 魔法防壁」
慌てふためきながら懸命に走るスズネたちの姿を前にし呆れたように魔法防壁を展開するクロノ。
その強固な防壁によって襲い掛かる噴石の雨はスズネたちに当たることなくことごとく弾かれたのであった。
「フゥー、なんとか助かったわね」
「間一髪だったね。ありがとうクロノ」
「お前ら…咄嗟に防御する方法くらい用意しとけよ」
「旦那様!今の魔法も教えてほしいのじゃ」
「帰ったらな。とりあえず、こんなクエストさっさと終わらせろよ」
クロノの活躍もありなんとか危機を脱したスズネたちが安堵の表情を浮かべ、再び山頂を目指し歩き始めようとしたその時、先程よりも大きな爆音を轟かせ第二波が発生する。
ドンドドンドドンドドーーーーーン!!
「ちょっと、また??」
「さ…さっきよりも規模が大きそうです」
「もう、なんなんすかこの島はーーーーー」
第一波の時よりも大きな噴石が数多く飛散し、それと共に大量の火山灰が降り注ぎ島を覆ったのだった。
そして、ようやく大山の噴火が収まり再び山頂を目指し山を登り始めたスズネたちの前に次々と魔獣が襲い掛かる。
まず十体を超える岩石巨人の群れに遭遇した後、通常群れることを嫌い単独行動を好むとされる剣牙の虎の群れにまで襲われ、それらを倒したかと思えば三十羽近くの死の烏の大群が飛来したのであった。
そして、それは山頂に近づけば近づくほどにその頻度が増していき、スズネたちはなかなか山頂まで到達することが出来ないでいた。
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一方、その頃大山の火口付近ではスズネたちよりも一足先に到着した他のパーティが集結しており、今グリーンアイランドで起こっている問題の元凶である人物と相対していた。
その男は綺麗なオレンジ色の髪をなびかせており一見するとヒト族にも見えるのだが、額の部分から二本の角が生えており、隠すつもりもないその禍々しい魔力が“魔族”であるということを物語っていた。
「貴様、ここで何をしている」
「怖いなぁ~。ただの観光ですよ」
「ふざけるな!この島で起きている異常な事態を引き起こしているのは貴様だろ!!」
魔族の男を取り囲む冒険者たちを代表してナルセナが吠える。
しかし、彼女の怒りに満ちた言葉に対して魔族の男は全く気にする素振りも見せずにヘラヘラと笑うのであった。
「アッハッハッ。お姉さん怖いし…なんか偉そうだね。あんまり調子に乗ってるとその綺麗な顔をグチャグチャにしちゃうよ」
「ハンッ!やれるものならやってみろ」
「落ち着け、ナルセナ。奴はかなり強いぞ。単身で突っ込むような真似はするなよ」
「分かってるわよ。可愛い後輩たちの前でそんな馬鹿はやらないわ」
口から出てくる発言は過激なものであったが、頭の中は冷静なままのナルセナはアシュロットたち後輩に指示を出し陣形を整える。
そして、その姿を見た“フェアリー”と“土ノ民”もそれぞれ陣形を組み、目の前の魔族との戦闘に備えるのだった。
「お~お~皆さんやる気満々ですね。それじゃ~始めようか」
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ブンッブンッブンッ ──────── 。
シュッシュッシュッ ──────── 。
フォンッフォンッフォンッ ──────── 。
ドゴンッドゴンッドゴンッ ──────── 。
魔族の男に対して攻撃を開始する冒険者たち。
しかし、その攻撃はことごとく躱され傷ひとつ付けることが出来ないでいた。
そんな冒険者たちに対して欠伸をし余裕を見せながら挑発を繰り返す魔族の男。
「ふわぁ~、君たちいつまで素振りしてんの?こっちは準備が整うまで待ってあげてるんだけど」
「クッ…やはり強いな」
「プッ、アハハハハ。強いも何もまだ何もしてないよ。君たち本当に冒険者なの?それともヒト族ってここまで弱いのかな?」
「クソッ、馬鹿にしやがって。俺は黄金世代を次席で卒業したエリートだぞ。あの野郎ぶっ殺してやる」
「おやおや?粋がってるとこ悪いんだけど君じゃ~役不足だよ。それでもやるっていうならかかって来なよ」
──────── クイックイッ 。
相対する敵のナメた態度に腹を立てるアシュロット。
そんな彼に対して手招きをして挑発する魔族の男。
その行為にまんまと乗せられたアシュロットは怒りを露わにし魔族の男に向かって猛然と迫り斬り掛かろうとする。
「早まるなアシュロット!下がれ」
そして、無謀にも魔族の男の懐へ入ろうとするアシュロットに止めるようにと叫ぶナルセナ。
しかし、そんな彼女の制止を振り切り連撃を繰り出すアシュロットであったが、魔族の男は笑顔を見せながらヒラリヒラリと踊るように全ての攻撃を躱していく。
ブンッブンッブンッ ─────── 。
ブンッブンッブンッ ─────── 。
「アハハハハ。そんな大振りじゃ~目を瞑ってても躱せちゃうよ」
「クソッ、クソッ、クソッ。この野郎・・・真っ二つにしてやる」
そう言うと空高く飛び上がったアシュロットが強力な一撃を打ち下ろす。
そんな一撃を前にしても焦ることなくニヤリと笑みを浮かべた魔族の男は、右手の人差し指と中指の二本で打ち下ろされた剣を受け止めたのだった。
「なっ・・・」
いくら力を入れてもビクともしない。
そんな予想だにしていなかった状況に焦りを見せるアシュロット。
その姿を前にガッカリした様子を見せ魔族の男は、手首をクルッと返すとアシュロットの剣をへし折る。
パキーーーン。
そして、それと同時にアシュロットの腹部に強烈な蹴りをお見舞いしたのだった。
「君…もういいよ。さっさと下がりな」
ドゴッ ─────── 。
「グファッ」
──────── ドゴーーーン!!
その重い一撃を受けたアシュロットの身体は物凄い勢いで吹き飛ばされ岩壁にぶつかり止まった。
口から血を垂らしぐったりと倒れ込むアシュロット。
ナルセナが急いで駆け寄り命に別状がないとはとを確認すると、すぐさまポーラに回復魔法を施すように指示を出す。
「貴様~・・・よくも ─────── 」
同じパーティの仲間を痛めつけられ怒り心頭のナルセナ。
そんな彼女の姿に触発され他の冒険者たちも一斉に武器を構え、これから行われる魔族の男に対する攻勢に備える。
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