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セロフト
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フォンッ、フォンッ、フォンッ ──────── 。
「クソッ、こいつさっきからちょこまかと鬱陶しい」
「落ち着くんだナルセナ。二人で挟み込むぞ」
魔族の男に対して今回のクエストに参加した二人のAランク冒険者ファイングとナルセナが同時に襲い掛かる。
フォンッ、フォンッ、フォンッ ──────── 。
ブンッ、ブンブンッ ──────── 。
「アハハハハ。二人がかりなんて怖いなぁ~」
しかし、高ランクの冒険者二人をもってしても敵を捉えることは難しく、魔族の男はおちゃらけた様子で全ての攻撃を躱していく。
「二人だけではありませんよ」
二人の連携攻撃に気を取られている魔族の男の隙をついてオベロンが頭上から襲い掛かる。
完全に意識の外からの一撃。
その場にいた全員が直撃は免れないと確信した ─────── 。
「ガァァァ!!」
バリバリバリバリッ ──────── 。
「ぐわぁっ」
「グッ…」
「なっ、なんですか…これは」
その瞬間、突如発生したとてつもない爆音に全員が耳を塞ぎ、今まさに魔族の男に斬り掛かろうとしていたオベロンは衝撃波によって弾き飛ばされたのだった。
「クソッ!何しやがったんだあの魔族」
耳を押さえながら魔族の男を睨みつけるナルセナ。
そんな彼女の疑問に笑顔で答える魔族の男。
「アッハッハッ、ごめんごめん。ちょ~っと危なかったから大声出しちゃったよ」
大声を出しただけ。
言葉にするとただそれだけの事ではあるのだが、魔族が魔力を込めて大声を発するだけでヒト族にとっては十分過ぎるほどの攻撃となるようだ。
その爆音と衝撃はまさに爆撃を受けたようであった。
「それから一ついいかな?さっきから魔族魔族って言ってるけど、僕には“セロフト”っていう名前があるんだけど。ほんと失礼しちゃうなぁ~」
セロフトと名乗るその魔族は爆音と衝撃波を受けて苦しむ冒険者たちを前にし勝ち誇ったように笑みを浮かべている。
その余裕に満ちた表情と態度が冒険者たちをさらに苛つかせた。
「完全にナメられているな」
「ファイングさん、私たちはどうすれば・・・」
「ポーラか、アシュロットの治療は終えたのか?」
「はい。一先ず容体は落ち着きました」
「よし。それじゃポーラとココは最大火力の攻撃魔法を準備しておいてくれ。ボリックは二人の護衛を頼む」
「「「 了解! 」」」
「ナルセナ、そろそろ身体は温まったかい?」
───────── ゴキッ、ゴキッ。
「おうよ、準備万端だ!あの野郎ボコボコにしてやる」
ファイングの指示によって魔法の詠唱に入るポーラとココ。
そして二人の護衛をボリックに任せ、ファイングとナルセナはその身に赤い闘気を纏う。
そんな“モノリス”の姿に呼応するように“フェアリー”と“土ノ民”も陣形を整える。
「おや~?なんかさっきまでと雰囲気が違うね~。そろそろ僕にも楽しませてよ」
いつ次の噴火が起こるかも分からない火山の火口にて両者が睨み合う。
殺気を溢れ出しながら武器を構える冒険者たちに対し、何ひとつとして構えることなく不敵な笑みを浮かべるセロフト。
まさに一触即発。
その場にいた全員が固唾を飲み今か今かとその瞬間を待っていた、その時 ─────── 。
ドゴーン!!
突如としてセロフトの背後が爆発し、“土ノ民”のリーダーラントが土の中から飛び出した。
「背後ががら空きだ愚か者め。覚悟!」
ブウォン!!
グッ…グググッ ─────── ボゴォッ。
「ウッ…」
ガンッガンッガンッ ─────── ドガァーン。
黄色い闘気を纏ったラントの拳がセロフトの顔面にクリーンヒットし、強烈な一撃をまともにくらったセロフトは大きく殴り飛ばされ岩壁へと突っ込んだ。
ガラッ・・・ガラガラガラッ・・・。
セロフトが衝突した場所の岩壁が崩れ落ち土煙が舞っている。
そして、その中から男が姿を現す。
「イタタタタ。不意打ちで殴り飛ばすなんて、本当にもう・・・最高だなぁ」
ラントによる強烈な一撃を受けたにも関わらず、全く問題なさそうに起き上がり、何故かとても嬉しそうにしてみせるセロフト。
その不気味さがさらに冒険者たちに恐怖を与えたのであった。
「な…なんだアイツは。ラント様の一撃を受けてもなおピンピンしているなんて」
「本当…信じられない」
「おいおい、マジかよ。あんだけまともにくらってもほぼ無傷なのかよ」
「そのようだね。ナルセナ、俺たちは恐らく急所であろう心臓を確実に狙っていこう」
「ああ、キツ~いひと刺しをブチ込んでやるよ」
「僕たちもそろそろいくよ。ナンシーとバンシーはいつでも放てるように攻撃魔法の準備を。コリガンは二人の護衛、ランパスは僕たちの援護を、シルキーは全体のサポートを頼む。ティタとエサソンは僕について来てくれ」
「分かったわ。強烈なのをお見舞いしてやりましょう、ナンシー」
「そうね。私たち二人のとっておきを出しましょう、バンシー」
「それじゃ、みんな気合い入れていくわよ」
リーダーであるオベロンの指示を受け迅速に陣形を組み替え、セロフトに対する追撃の準備を進める“フェアリー”。
それとほぼ同時に“モノリス”と“土ノ民”も追撃の準備を終えたのだった。
そして、そんな冒険者たちの様子を見たセロフトは両腕を大きく広げて嬉しそうに笑う。
「アハハハハ。いいね、いいねぇ~。やっとバトルっぽくなってきたよ。さぁ~さぁ~もっと殺り合おうよ」
こうして、まもなく冒険者 vs セロフト第二ラウンドのゴングが鳴り響く ─────── 。
「クソッ、こいつさっきからちょこまかと鬱陶しい」
「落ち着くんだナルセナ。二人で挟み込むぞ」
魔族の男に対して今回のクエストに参加した二人のAランク冒険者ファイングとナルセナが同時に襲い掛かる。
フォンッ、フォンッ、フォンッ ──────── 。
ブンッ、ブンブンッ ──────── 。
「アハハハハ。二人がかりなんて怖いなぁ~」
しかし、高ランクの冒険者二人をもってしても敵を捉えることは難しく、魔族の男はおちゃらけた様子で全ての攻撃を躱していく。
「二人だけではありませんよ」
二人の連携攻撃に気を取られている魔族の男の隙をついてオベロンが頭上から襲い掛かる。
完全に意識の外からの一撃。
その場にいた全員が直撃は免れないと確信した ─────── 。
「ガァァァ!!」
バリバリバリバリッ ──────── 。
「ぐわぁっ」
「グッ…」
「なっ、なんですか…これは」
その瞬間、突如発生したとてつもない爆音に全員が耳を塞ぎ、今まさに魔族の男に斬り掛かろうとしていたオベロンは衝撃波によって弾き飛ばされたのだった。
「クソッ!何しやがったんだあの魔族」
耳を押さえながら魔族の男を睨みつけるナルセナ。
そんな彼女の疑問に笑顔で答える魔族の男。
「アッハッハッ、ごめんごめん。ちょ~っと危なかったから大声出しちゃったよ」
大声を出しただけ。
言葉にするとただそれだけの事ではあるのだが、魔族が魔力を込めて大声を発するだけでヒト族にとっては十分過ぎるほどの攻撃となるようだ。
その爆音と衝撃はまさに爆撃を受けたようであった。
「それから一ついいかな?さっきから魔族魔族って言ってるけど、僕には“セロフト”っていう名前があるんだけど。ほんと失礼しちゃうなぁ~」
セロフトと名乗るその魔族は爆音と衝撃波を受けて苦しむ冒険者たちを前にし勝ち誇ったように笑みを浮かべている。
その余裕に満ちた表情と態度が冒険者たちをさらに苛つかせた。
「完全にナメられているな」
「ファイングさん、私たちはどうすれば・・・」
「ポーラか、アシュロットの治療は終えたのか?」
「はい。一先ず容体は落ち着きました」
「よし。それじゃポーラとココは最大火力の攻撃魔法を準備しておいてくれ。ボリックは二人の護衛を頼む」
「「「 了解! 」」」
「ナルセナ、そろそろ身体は温まったかい?」
───────── ゴキッ、ゴキッ。
「おうよ、準備万端だ!あの野郎ボコボコにしてやる」
ファイングの指示によって魔法の詠唱に入るポーラとココ。
そして二人の護衛をボリックに任せ、ファイングとナルセナはその身に赤い闘気を纏う。
そんな“モノリス”の姿に呼応するように“フェアリー”と“土ノ民”も陣形を整える。
「おや~?なんかさっきまでと雰囲気が違うね~。そろそろ僕にも楽しませてよ」
いつ次の噴火が起こるかも分からない火山の火口にて両者が睨み合う。
殺気を溢れ出しながら武器を構える冒険者たちに対し、何ひとつとして構えることなく不敵な笑みを浮かべるセロフト。
まさに一触即発。
その場にいた全員が固唾を飲み今か今かとその瞬間を待っていた、その時 ─────── 。
ドゴーン!!
突如としてセロフトの背後が爆発し、“土ノ民”のリーダーラントが土の中から飛び出した。
「背後ががら空きだ愚か者め。覚悟!」
ブウォン!!
グッ…グググッ ─────── ボゴォッ。
「ウッ…」
ガンッガンッガンッ ─────── ドガァーン。
黄色い闘気を纏ったラントの拳がセロフトの顔面にクリーンヒットし、強烈な一撃をまともにくらったセロフトは大きく殴り飛ばされ岩壁へと突っ込んだ。
ガラッ・・・ガラガラガラッ・・・。
セロフトが衝突した場所の岩壁が崩れ落ち土煙が舞っている。
そして、その中から男が姿を現す。
「イタタタタ。不意打ちで殴り飛ばすなんて、本当にもう・・・最高だなぁ」
ラントによる強烈な一撃を受けたにも関わらず、全く問題なさそうに起き上がり、何故かとても嬉しそうにしてみせるセロフト。
その不気味さがさらに冒険者たちに恐怖を与えたのであった。
「な…なんだアイツは。ラント様の一撃を受けてもなおピンピンしているなんて」
「本当…信じられない」
「おいおい、マジかよ。あんだけまともにくらってもほぼ無傷なのかよ」
「そのようだね。ナルセナ、俺たちは恐らく急所であろう心臓を確実に狙っていこう」
「ああ、キツ~いひと刺しをブチ込んでやるよ」
「僕たちもそろそろいくよ。ナンシーとバンシーはいつでも放てるように攻撃魔法の準備を。コリガンは二人の護衛、ランパスは僕たちの援護を、シルキーは全体のサポートを頼む。ティタとエサソンは僕について来てくれ」
「分かったわ。強烈なのをお見舞いしてやりましょう、ナンシー」
「そうね。私たち二人のとっておきを出しましょう、バンシー」
「それじゃ、みんな気合い入れていくわよ」
リーダーであるオベロンの指示を受け迅速に陣形を組み替え、セロフトに対する追撃の準備を進める“フェアリー”。
それとほぼ同時に“モノリス”と“土ノ民”も追撃の準備を終えたのだった。
そして、そんな冒険者たちの様子を見たセロフトは両腕を大きく広げて嬉しそうに笑う。
「アハハハハ。いいね、いいねぇ~。やっとバトルっぽくなってきたよ。さぁ~さぁ~もっと殺り合おうよ」
こうして、まもなく冒険者 vs セロフト第二ラウンドのゴングが鳴り響く ─────── 。
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