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剣聖ミロク
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“緑龍ラフネリアス”と召喚契約を結んだスズネ。
新たな仲間を歓迎する宿り木のメンバーたちであったが、セロフト亡き後も悲惨な現場は変わらぬ光景を残していた。
グリーンアイランドの中央に位置する大山、その火口には今もなお肉の焼け焦げた臭いが漂っている。
「ラフネリアス、みんなの傷を癒すことは出来ない?」
「うむ。火傷を含め損傷した箇所を癒すことは可能だ。しかし、我の力をもってしても死者を蘇生することは出来ぬぞ」
「うん。それでも…傷だけでもなんとかしてあげたいの」
「承知した ───── 龍の癒吹き」
こうしてラフネリアスによって冒険者たちの傷は癒やされ、皆が傷の無いの姿となった。
しかし、いくらラフネリアスの強力な魔法といえど、傷は癒せても失った命を蘇らせることは出来ない。
それでも同じ冒険者の仲間たちをなるべく綺麗な姿で弔ってやりたいと思うスズネたちの願いをラフネリアスが叶える形となったのだ。
そして、スズネたちが綺麗な姿となった冒険者たちの遺体を動かそうとしたその時 ───── 。
「うっ・・・」
「えっ!?い…今声がしませんでしたか?」
「「「「「 えっ!? 」」」」」
セスリーが大きく重なり合い山となっている亡骸の中から微かな声が聞こえたと言う。
その言葉を聞いたスズネたちは僅かな可能性を信じて生存者を探す。
そして、その懸命の捜索は実を結ぶこととなる。
発見されたのは意識を失いつつも辛うじて息をしているナンシーとバンシーの姉妹であった。
どうやらセロフトの攻撃を受けた際に他のフェアリーのメンバーたちが二人だけでも助かるようにと上から覆い被さり身を挺して守ったことで直撃を免れたようだ。
今回の戦闘で自分たちとファイングを除く冒険者が全滅したと覚悟していたスズネたちは、たった二人とはいえ生存者がいたことを嬉しく思うのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「お~帰ったか。大山の方で大きな音が鳴っておったから心配しておったんじゃ」
「それにしても急に島が緑でいっぱいになったけど、お前ら何したんだ?」
「フフフフフッ。皆さんお疲れ様でした」
グリーンアイランドを襲った未曾有の危機。
その元凶であるセロフトを打ち倒し、島も凶暴化した魔獣たちも元通りになったことで今回のクエストを無事やり遂げたスズネたちは、大山の麓にある灰じぃが住む小屋へと戻ったのだった。
「ちょっとアンタ!こんな所で何やってんのよ!!」
「ん?ワタクシのことですか?」
「そうよ。アンタ以外に誰がいんのよ」
灰じぃの小屋へと辿り着いたスズネたちの目に飛び込んできたのは、灰じぃとコルトと一緒にお茶を飲みながら談笑しているジョーカーの姿であった。
多くの犠牲を出しながらもなんとかクエストを終えて戻った先で、のほほんとした空気を漂わせながらお茶を飲むSランク冒険者の姿にミリアは怒りを向けた。
まぁ~そうしたくなる気持ちも分からなくはない。
もしあの場にSランク冒険者であるジョーカーがいれば ──────── 。
それはミリアだけではなく、ファイングや他の宿り木のメンバーたちもそう思わずにはいられなかった。
そして、今回グリーンアイランドで起きた出来事と大山の火口で行われた壮絶な戦いについてファイングとミリアからその詳細が語られたのだった ─────── 。
「なるほどのう。まさか魔族が関わっておったとは・・・」
「それは申し訳ありませんでした。ワタクシが森で迷っていたばかりに」
「ジョーカーさんは森で迷ってたんすか?」
「そうなんだよ。オイラと灰じぃが島の異変に気づいて西の森へ様子を見に行ったら道に迷って動けなくなってるコイツがいたんだよ」
「いやいや、森っていっても枯れ果てた木々でしょ」
「はい。探索を開始した当初はそうだったんですが、急に木々が青々となり森が本来の姿へと戻ったのです。そのあとは今自分が何処にいるのかさえ分からなくなってしまい・・・」
「それで途方に暮れていたところをオイラたちが見つけたってわけだ」
「ミリア、ジョーカーさんに罪はありませんよ。そのような状況ではどうしようも ─────── 」
「もう、分かってるわよ」
怒りの矛先を失ったミリアは、何処に向ければいいのか分からなくなった思いを胸に苦い表情を浮かべた。
それは自分たちの実力不足に対する強い怒りであり、ジョーカーに対してやっていることはただの八つ当たりであることを理解しているからこそ、やり場のないその感情をどのように処理すればいいのか分からなくなっていたのだ。
そして、それはミリアだけではなく宿り木のメンバー全員が強く実感していることであった。
まぁ~何はともあれ一先ず今回のクエストは完了。
スズネたちは冒険者ギルドへ報告するためグリーンアイランドを後にする。
そして、無事にグリーンアイランドが元の姿を取り戻したことを受けて灰じぃも島を離れることに。
どうやら以前に少し冒険者ギルドに出入りしていたことがあるらしく、スズネたちに同行してギルドへと向かうこととなった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
【 冒険者ギルド モア支部 】
プエルト村でコルトに別れを告げ冒険者ギルドへと戻ったスズネたち。
受付にてクエストの報告を行ったのだが、今回は魔族が関わっていたということもあり、より詳しい話をするために支部長室へと通されることとなった。
コン、コン、コン。
「今回の合同クエストに参加した冒険者をお連れしました」
「入れ」
ガチャッ ──────── 。
支部長室の扉が開くと支部長リタと共にもう一人見知った顔がスズネたちを出迎えた。
「おう。お前ら久しぶりだな」
黒いスーツに深紅の髪。
そして何よりもその圧倒的な存在感。
それは紛うことなきギルドマスターの姿であった。
「メリッサ様!!」
前回と同様に興奮した様子を見せるミリア。
他の者たちは突然のギルマス登場に驚きながらも部屋の中へと足を踏み入れたのだった。
「それにしてもどうしてギルドマスターが」
その場にいた全員の思いを代弁してファイングが疑問を口にした。
そして、それに対してメリッサは薄っすらと笑みを浮かべながら返答する。
「フッ、そんな大したことではない。ただ野暮用で立ち寄っていただけだったんだが、まさか魔族と接触したという報告を聞く羽目になろうとはな」
笑みを見せてはいるがメリッサもリタも緊張感のある空気を漂わせており、魔族が出現したという事の重大さをヒシヒシと感じさせた。
───────── ピーーーーーン。
「誰だ!!」
突如としてメリッサが武器を手に取り、スズネたちの方へと視線を向け威嚇する。
いったい何事だ?
何が何やら分からないが、突然向けられた強烈なプレッシャーを前に困惑した様子を見せるスズネたち。
それをよそにメリッサは一向にその警戒を解こうとはしない。
すると、困惑し続けるスズネたちの後ろで静かに扉が開く音がした。
──────── ガチャッ。
「灰じぃさん?」
スズネたちが振り向くとそこにはグリーンアイランドから同行してきた灰じぃの姿があった。
「!? ───── しっ…師匠!?」
「ホッホッホッ、久しいなメリッサ。腕は鈍っておらんようじゃな。結構、結構」
驚きに満ちたメリッサの声が部屋中に響き渡る。
その言葉の意味が分からないスズネたちはポカンとした表情をしており、その言葉の意味を知るファイングとミリアは驚きのあまり口を開けたまま固まってしまっている。
「ちょっ…ちょっと待ってください。メリッサ様のお師匠様ってことは ──────── 」
「ああ、何故お前らが師匠と一緒にいるのかは分からんが・・・。そちらのお方こそ我が剣の師であり、世界最強の剣士と謳われる“剣聖ミロク”様だ」
「「「「「「 えーーーーーーーーーーっ!? 」」」」」」
新たな仲間を歓迎する宿り木のメンバーたちであったが、セロフト亡き後も悲惨な現場は変わらぬ光景を残していた。
グリーンアイランドの中央に位置する大山、その火口には今もなお肉の焼け焦げた臭いが漂っている。
「ラフネリアス、みんなの傷を癒すことは出来ない?」
「うむ。火傷を含め損傷した箇所を癒すことは可能だ。しかし、我の力をもってしても死者を蘇生することは出来ぬぞ」
「うん。それでも…傷だけでもなんとかしてあげたいの」
「承知した ───── 龍の癒吹き」
こうしてラフネリアスによって冒険者たちの傷は癒やされ、皆が傷の無いの姿となった。
しかし、いくらラフネリアスの強力な魔法といえど、傷は癒せても失った命を蘇らせることは出来ない。
それでも同じ冒険者の仲間たちをなるべく綺麗な姿で弔ってやりたいと思うスズネたちの願いをラフネリアスが叶える形となったのだ。
そして、スズネたちが綺麗な姿となった冒険者たちの遺体を動かそうとしたその時 ───── 。
「うっ・・・」
「えっ!?い…今声がしませんでしたか?」
「「「「「 えっ!? 」」」」」
セスリーが大きく重なり合い山となっている亡骸の中から微かな声が聞こえたと言う。
その言葉を聞いたスズネたちは僅かな可能性を信じて生存者を探す。
そして、その懸命の捜索は実を結ぶこととなる。
発見されたのは意識を失いつつも辛うじて息をしているナンシーとバンシーの姉妹であった。
どうやらセロフトの攻撃を受けた際に他のフェアリーのメンバーたちが二人だけでも助かるようにと上から覆い被さり身を挺して守ったことで直撃を免れたようだ。
今回の戦闘で自分たちとファイングを除く冒険者が全滅したと覚悟していたスズネたちは、たった二人とはいえ生存者がいたことを嬉しく思うのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「お~帰ったか。大山の方で大きな音が鳴っておったから心配しておったんじゃ」
「それにしても急に島が緑でいっぱいになったけど、お前ら何したんだ?」
「フフフフフッ。皆さんお疲れ様でした」
グリーンアイランドを襲った未曾有の危機。
その元凶であるセロフトを打ち倒し、島も凶暴化した魔獣たちも元通りになったことで今回のクエストを無事やり遂げたスズネたちは、大山の麓にある灰じぃが住む小屋へと戻ったのだった。
「ちょっとアンタ!こんな所で何やってんのよ!!」
「ん?ワタクシのことですか?」
「そうよ。アンタ以外に誰がいんのよ」
灰じぃの小屋へと辿り着いたスズネたちの目に飛び込んできたのは、灰じぃとコルトと一緒にお茶を飲みながら談笑しているジョーカーの姿であった。
多くの犠牲を出しながらもなんとかクエストを終えて戻った先で、のほほんとした空気を漂わせながらお茶を飲むSランク冒険者の姿にミリアは怒りを向けた。
まぁ~そうしたくなる気持ちも分からなくはない。
もしあの場にSランク冒険者であるジョーカーがいれば ──────── 。
それはミリアだけではなく、ファイングや他の宿り木のメンバーたちもそう思わずにはいられなかった。
そして、今回グリーンアイランドで起きた出来事と大山の火口で行われた壮絶な戦いについてファイングとミリアからその詳細が語られたのだった ─────── 。
「なるほどのう。まさか魔族が関わっておったとは・・・」
「それは申し訳ありませんでした。ワタクシが森で迷っていたばかりに」
「ジョーカーさんは森で迷ってたんすか?」
「そうなんだよ。オイラと灰じぃが島の異変に気づいて西の森へ様子を見に行ったら道に迷って動けなくなってるコイツがいたんだよ」
「いやいや、森っていっても枯れ果てた木々でしょ」
「はい。探索を開始した当初はそうだったんですが、急に木々が青々となり森が本来の姿へと戻ったのです。そのあとは今自分が何処にいるのかさえ分からなくなってしまい・・・」
「それで途方に暮れていたところをオイラたちが見つけたってわけだ」
「ミリア、ジョーカーさんに罪はありませんよ。そのような状況ではどうしようも ─────── 」
「もう、分かってるわよ」
怒りの矛先を失ったミリアは、何処に向ければいいのか分からなくなった思いを胸に苦い表情を浮かべた。
それは自分たちの実力不足に対する強い怒りであり、ジョーカーに対してやっていることはただの八つ当たりであることを理解しているからこそ、やり場のないその感情をどのように処理すればいいのか分からなくなっていたのだ。
そして、それはミリアだけではなく宿り木のメンバー全員が強く実感していることであった。
まぁ~何はともあれ一先ず今回のクエストは完了。
スズネたちは冒険者ギルドへ報告するためグリーンアイランドを後にする。
そして、無事にグリーンアイランドが元の姿を取り戻したことを受けて灰じぃも島を離れることに。
どうやら以前に少し冒険者ギルドに出入りしていたことがあるらしく、スズネたちに同行してギルドへと向かうこととなった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
【 冒険者ギルド モア支部 】
プエルト村でコルトに別れを告げ冒険者ギルドへと戻ったスズネたち。
受付にてクエストの報告を行ったのだが、今回は魔族が関わっていたということもあり、より詳しい話をするために支部長室へと通されることとなった。
コン、コン、コン。
「今回の合同クエストに参加した冒険者をお連れしました」
「入れ」
ガチャッ ──────── 。
支部長室の扉が開くと支部長リタと共にもう一人見知った顔がスズネたちを出迎えた。
「おう。お前ら久しぶりだな」
黒いスーツに深紅の髪。
そして何よりもその圧倒的な存在感。
それは紛うことなきギルドマスターの姿であった。
「メリッサ様!!」
前回と同様に興奮した様子を見せるミリア。
他の者たちは突然のギルマス登場に驚きながらも部屋の中へと足を踏み入れたのだった。
「それにしてもどうしてギルドマスターが」
その場にいた全員の思いを代弁してファイングが疑問を口にした。
そして、それに対してメリッサは薄っすらと笑みを浮かべながら返答する。
「フッ、そんな大したことではない。ただ野暮用で立ち寄っていただけだったんだが、まさか魔族と接触したという報告を聞く羽目になろうとはな」
笑みを見せてはいるがメリッサもリタも緊張感のある空気を漂わせており、魔族が出現したという事の重大さをヒシヒシと感じさせた。
───────── ピーーーーーン。
「誰だ!!」
突如としてメリッサが武器を手に取り、スズネたちの方へと視線を向け威嚇する。
いったい何事だ?
何が何やら分からないが、突然向けられた強烈なプレッシャーを前に困惑した様子を見せるスズネたち。
それをよそにメリッサは一向にその警戒を解こうとはしない。
すると、困惑し続けるスズネたちの後ろで静かに扉が開く音がした。
──────── ガチャッ。
「灰じぃさん?」
スズネたちが振り向くとそこにはグリーンアイランドから同行してきた灰じぃの姿があった。
「!? ───── しっ…師匠!?」
「ホッホッホッ、久しいなメリッサ。腕は鈍っておらんようじゃな。結構、結構」
驚きに満ちたメリッサの声が部屋中に響き渡る。
その言葉の意味が分からないスズネたちはポカンとした表情をしており、その言葉の意味を知るファイングとミリアは驚きのあまり口を開けたまま固まってしまっている。
「ちょっ…ちょっと待ってください。メリッサ様のお師匠様ってことは ──────── 」
「ああ、何故お前らが師匠と一緒にいるのかは分からんが・・・。そちらのお方こそ我が剣の師であり、世界最強の剣士と謳われる“剣聖ミロク”様だ」
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