90 / 200
新たなる力
しおりを挟む
「灰じぃさんが・・・剣聖ミロク様?」
メリッサから灰じぃが剣聖ミロクであると告げられたスズネたち。
剣士についての情報に疎いメンバーたちはピンときていない様子であったのだが、ミリアとファイングの二人だけは突如として現れた世界最強の剣士を前に驚きを隠せないでいた。
「師匠が何故ここに?」
「な~にグリーンアイランドで龍族の異変を見守っておったんじゃが、それも無事に解決されたのでな。久しぶりに人里でも見ようかと思っただけじゃ」
「師匠!?現場にいたんですか?」
グリーンアイランドで魔族による大事件が起こされようとしていたとは聞いたが、まさかその現場に自身の師であるミロクがいたという事実にメリッサは驚いたのだった。
「見守っていたって…。師匠なら魔族の一人くらいなんとでも出来たでしょ」
「ワシはグリーンアイランドに四天龍の一角である“緑龍ラフネリアス”がいると知り、あの状態の島で龍族が暴走しないかを危惧しておっただけじゃからな」
「そ…そんな、ミロク様はラフネリアスを見殺しにするつもりだったんですか?」
セロフトによる三年にも及ぶ攻撃を受け続け、少しずつ弱体化していっていたラフネリアス。
その事実を知りながらあえて放置し続けたミロクに対し、怒りの気持ちは無いが理解することが出来ないスズネは胸の内にある率直な疑問をぶつける。
「ホッホッホッ。その通り、見殺しにするつもりじゃったよ」
「どうして・・・」
「すまないなお嬢さん。でもな、命というものはいずれ尽きるものなんじゃよ。そしてそこに早い遅いもなければ、良い悪いもない。形はどうであれそこまで生きたことがその命の運命であり役割なんじゃ」
ミロクが口にした言葉の本質を理解することは今のスズネたちには難しかった。
それでも目の前の偉大な剣士が何を言いたいのかはなんとなく分かった気がした。
それでも救える命が目の前にあるのなら出来る限りのことをしたい ────── 。
スズネはそう思った。
そして、それを察したようにミロクが話を続ける。
「さっき我が弟子よりも問われたが、ワシが先の出来事に参戦しなかったのは、この世界の流れに干渉するつもりがないからじゃ。お主らがどう考えておるのかは分からんが、ワシはヒト族が“善”であり魔族が“悪”であるとは思うとらん。そして、それは逆もまた然りじゃ」
ヒト族は魔族の力を恐れ、魔族もまた千年前の戦いに敗れた他種族の力を恐れている。
その恐れは誰もが持ち合わせているものではあるが、それは相手によるものではなく自分自身の心の内にあるものだとミロクは言う。
だからこそ、どちらが“善”でどちらが“悪”ということは決してないというのだ。
そして、それ故に自身がどちらかの側につくということはしないのだと ──────── 。
「アッハッハッ、さすがは師匠。その考えは昔から変わりませんね。しかし、我々も黙ってただただ殴られているわけにはいかないんですよ」
「それでは何も解決はせんよ。じゃがまぁ~やれるだけやってみろ」
「無論そのつもりです」
─────────────────────────
ミロクとの話を終えメリッサたちはいよいよ今回の本題へと入る。
一連の騒動に関してファイングから報告され、スズネの身に起きたことについてはミリアから報告がなされた。
そして、報告を受けたメリッサとリタは魔族によるヒト族への攻勢の準備が着々と進められているということに頭を悩ませつつも、命を落とした冒険者たちを思い心を痛めたのであった。
「一人の魔族にAランクを含む十五名もの冒険者が殺られるとは ───── 」
「ホント…まさかだよね。しかも、“モノリス”のナルセナといえばかなりの手練れだよ」
「付け加えて報告しますと、そのセロフトと名乗った魔族曰く自身はあくまでも先遣隊でありただの使いっ走りなのだと」
十五名もの冒険者を葬った者がただの使いっ走り。
それが事実がどうかは分からない。
それでもAランクの実力者を含めてたった一人に敗れたというのは事実である。
その衝撃は冒険者ギルドのトップに君臨する二人にとって凄まじいものであった。
そして、スズネの件に関しては ─────── 。
ギルドマスターであるメリッサですら聞いたこともないらしく、ましてや龍族と契約をしたなど信じることすら難しいように思えた。
「龍族との契約・・・。師匠は何かご存知ですか?」
「・・・。いや、すまん。ワシにも分からんな」
「そうですか」
こうしてメリッサとリタへの報告を終えたスズネたちは、まだ話があるというミロクとファイングを残し、今回のクエスト報酬を受け取るために受付へと場所を移した。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「みんな今回はお疲れ様。まさか魔族が現れるなんて。でも、みんなが無事に戻って来られてよかったわ」
「マリさん…ありがとうございます」
受付でマリから労いの言葉を受けるも素直に喜ぶことが出来ないスズネたち。
そして、スズネたちの冒険者カードが更新される。
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:スズネ Lv.33 魔法師 / 召喚師
召喚獣:クロノ Lv.1
ラフネリアス(緑龍) Lv.580
所属パーティ:宿り木 (リーダー) Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:ミリア Lv.42 剣士
武具:炎帝の剣 Lv.22
所属パーティ:宿り木 Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:ラーニャ Lv.37 魔法師
召喚獣:ルドラ (グリフォン) Lv.320
所属パーティ:宿り木 Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:シャムロム Lv.46 大盾使い
武具:白月の大盾 Lv.350
所属パーティ:宿り木 Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:セスリー Lv.65 |射手(アーチャー)
武具:覇穹 Lv.189
所属パーティ:宿り木 Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
「新しいジョブが増えてる!」
「え!?どれどれ、見せてよスズネ」
「ウチも見たいっす」
「「「召…喚…師…?」」」
「って、なんすかね?」
「まぁ~普通に考えたら魔獣とかを召喚出来るってことじゃないの?」
「ゴメンね。私も長く冒険者ギルドで仕事してるけど、調教師は見たことあるけど召喚師は見たことも聞いたこともないわ」
マリの言葉から推測するに、同じ魔獣を使役するジョブとはいっても調教師と召喚師では全くの別物であるようだ。
そして、その言葉にますますよく分からなくなるスズネたちなのであった。
「やっぱりラフネリアスと契約したからなのかな?」
「そう考えるのが妥当でしょうね。っていうかラフネリアスのレベル高っ!?」
スズネの冒険者カードに新しく追加された『召喚師』というジョブ。
クロノとは別にラフネリアスと新たに契約したことで発現した力であることは間違いなさそうではあるが、その実態は謎であると言わざるを得なかった。
「お師匠様なら何か知っておるかもしれんぞ」
その時、悩めるスズネに対しラーニャが声を掛ける。
それは自身の師である大魔法師マーリンであれば召喚師について何か知っているかもしれないということであった。
「確かに!三百年以上生きているマーリン様なら何か知ってるかもしれないわね」
「三百年も生きてるんすか!?」
「そ…それは本当にヒト族なのですか?エルフ族を超えるほどの長命ですよ」
「ワッハッハッハッハッ。わっちのお師匠様じゃからな」
「理由になってないわよ」
「アハハハハ。ありがとねラーニャちゃん。今度マーリン様の所へ行ってみるね」
ラーニャからの提案を受けスズネは後日マーリンの元へ話を聞きに行くことに。
そして、ミリアとマクスウェルもまたあることを考えていたのだった ──────── 。
メリッサから灰じぃが剣聖ミロクであると告げられたスズネたち。
剣士についての情報に疎いメンバーたちはピンときていない様子であったのだが、ミリアとファイングの二人だけは突如として現れた世界最強の剣士を前に驚きを隠せないでいた。
「師匠が何故ここに?」
「な~にグリーンアイランドで龍族の異変を見守っておったんじゃが、それも無事に解決されたのでな。久しぶりに人里でも見ようかと思っただけじゃ」
「師匠!?現場にいたんですか?」
グリーンアイランドで魔族による大事件が起こされようとしていたとは聞いたが、まさかその現場に自身の師であるミロクがいたという事実にメリッサは驚いたのだった。
「見守っていたって…。師匠なら魔族の一人くらいなんとでも出来たでしょ」
「ワシはグリーンアイランドに四天龍の一角である“緑龍ラフネリアス”がいると知り、あの状態の島で龍族が暴走しないかを危惧しておっただけじゃからな」
「そ…そんな、ミロク様はラフネリアスを見殺しにするつもりだったんですか?」
セロフトによる三年にも及ぶ攻撃を受け続け、少しずつ弱体化していっていたラフネリアス。
その事実を知りながらあえて放置し続けたミロクに対し、怒りの気持ちは無いが理解することが出来ないスズネは胸の内にある率直な疑問をぶつける。
「ホッホッホッ。その通り、見殺しにするつもりじゃったよ」
「どうして・・・」
「すまないなお嬢さん。でもな、命というものはいずれ尽きるものなんじゃよ。そしてそこに早い遅いもなければ、良い悪いもない。形はどうであれそこまで生きたことがその命の運命であり役割なんじゃ」
ミロクが口にした言葉の本質を理解することは今のスズネたちには難しかった。
それでも目の前の偉大な剣士が何を言いたいのかはなんとなく分かった気がした。
それでも救える命が目の前にあるのなら出来る限りのことをしたい ────── 。
スズネはそう思った。
そして、それを察したようにミロクが話を続ける。
「さっき我が弟子よりも問われたが、ワシが先の出来事に参戦しなかったのは、この世界の流れに干渉するつもりがないからじゃ。お主らがどう考えておるのかは分からんが、ワシはヒト族が“善”であり魔族が“悪”であるとは思うとらん。そして、それは逆もまた然りじゃ」
ヒト族は魔族の力を恐れ、魔族もまた千年前の戦いに敗れた他種族の力を恐れている。
その恐れは誰もが持ち合わせているものではあるが、それは相手によるものではなく自分自身の心の内にあるものだとミロクは言う。
だからこそ、どちらが“善”でどちらが“悪”ということは決してないというのだ。
そして、それ故に自身がどちらかの側につくということはしないのだと ──────── 。
「アッハッハッ、さすがは師匠。その考えは昔から変わりませんね。しかし、我々も黙ってただただ殴られているわけにはいかないんですよ」
「それでは何も解決はせんよ。じゃがまぁ~やれるだけやってみろ」
「無論そのつもりです」
─────────────────────────
ミロクとの話を終えメリッサたちはいよいよ今回の本題へと入る。
一連の騒動に関してファイングから報告され、スズネの身に起きたことについてはミリアから報告がなされた。
そして、報告を受けたメリッサとリタは魔族によるヒト族への攻勢の準備が着々と進められているということに頭を悩ませつつも、命を落とした冒険者たちを思い心を痛めたのであった。
「一人の魔族にAランクを含む十五名もの冒険者が殺られるとは ───── 」
「ホント…まさかだよね。しかも、“モノリス”のナルセナといえばかなりの手練れだよ」
「付け加えて報告しますと、そのセロフトと名乗った魔族曰く自身はあくまでも先遣隊でありただの使いっ走りなのだと」
十五名もの冒険者を葬った者がただの使いっ走り。
それが事実がどうかは分からない。
それでもAランクの実力者を含めてたった一人に敗れたというのは事実である。
その衝撃は冒険者ギルドのトップに君臨する二人にとって凄まじいものであった。
そして、スズネの件に関しては ─────── 。
ギルドマスターであるメリッサですら聞いたこともないらしく、ましてや龍族と契約をしたなど信じることすら難しいように思えた。
「龍族との契約・・・。師匠は何かご存知ですか?」
「・・・。いや、すまん。ワシにも分からんな」
「そうですか」
こうしてメリッサとリタへの報告を終えたスズネたちは、まだ話があるというミロクとファイングを残し、今回のクエスト報酬を受け取るために受付へと場所を移した。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「みんな今回はお疲れ様。まさか魔族が現れるなんて。でも、みんなが無事に戻って来られてよかったわ」
「マリさん…ありがとうございます」
受付でマリから労いの言葉を受けるも素直に喜ぶことが出来ないスズネたち。
そして、スズネたちの冒険者カードが更新される。
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:スズネ Lv.33 魔法師 / 召喚師
召喚獣:クロノ Lv.1
ラフネリアス(緑龍) Lv.580
所属パーティ:宿り木 (リーダー) Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:ミリア Lv.42 剣士
武具:炎帝の剣 Lv.22
所属パーティ:宿り木 Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:ラーニャ Lv.37 魔法師
召喚獣:ルドラ (グリフォン) Lv.320
所属パーティ:宿り木 Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:シャムロム Lv.46 大盾使い
武具:白月の大盾 Lv.350
所属パーティ:宿り木 Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
─────────────────────────
冒険者ランク C
氏名:セスリー Lv.65 |射手(アーチャー)
武具:覇穹 Lv.189
所属パーティ:宿り木 Dランク
Cランククエスト達成回数 38/100
─────────────────────────
「新しいジョブが増えてる!」
「え!?どれどれ、見せてよスズネ」
「ウチも見たいっす」
「「「召…喚…師…?」」」
「って、なんすかね?」
「まぁ~普通に考えたら魔獣とかを召喚出来るってことじゃないの?」
「ゴメンね。私も長く冒険者ギルドで仕事してるけど、調教師は見たことあるけど召喚師は見たことも聞いたこともないわ」
マリの言葉から推測するに、同じ魔獣を使役するジョブとはいっても調教師と召喚師では全くの別物であるようだ。
そして、その言葉にますますよく分からなくなるスズネたちなのであった。
「やっぱりラフネリアスと契約したからなのかな?」
「そう考えるのが妥当でしょうね。っていうかラフネリアスのレベル高っ!?」
スズネの冒険者カードに新しく追加された『召喚師』というジョブ。
クロノとは別にラフネリアスと新たに契約したことで発現した力であることは間違いなさそうではあるが、その実態は謎であると言わざるを得なかった。
「お師匠様なら何か知っておるかもしれんぞ」
その時、悩めるスズネに対しラーニャが声を掛ける。
それは自身の師である大魔法師マーリンであれば召喚師について何か知っているかもしれないということであった。
「確かに!三百年以上生きているマーリン様なら何か知ってるかもしれないわね」
「三百年も生きてるんすか!?」
「そ…それは本当にヒト族なのですか?エルフ族を超えるほどの長命ですよ」
「ワッハッハッハッハッ。わっちのお師匠様じゃからな」
「理由になってないわよ」
「アハハハハ。ありがとねラーニャちゃん。今度マーリン様の所へ行ってみるね」
ラーニャからの提案を受けスズネは後日マーリンの元へ話を聞きに行くことに。
そして、ミリアとマクスウェルもまたあることを考えていたのだった ──────── 。
0
あなたにおすすめの小説
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
ウォーキング・オブ・ザ・ヒーロー!ウォークゲーマーの僕は今日もゲーム(スキル)の為に異世界を歩く
まったりー
ファンタジー
主人公はウォークゲームを楽しむ高校生、ある時学校の教室で異世界召喚され、クラス全員が異世界に行ってしまいます。
国王様が魔王を倒してくれと頼んできてステータスを確認しますが、主人公はウォーク人という良く分からない職業で、スキルもウォークスキルと記され国王は分からず、いらないと判定します、何が出来るのかと聞かれた主人公は、ポイントで交換できるアイテムを出そうとしますが、交換しようとしたのがパンだった為、またまた要らないと言われてしまい、今度は城からも追い出されます。
主人公は気にせず、ウォークスキルをゲームと同列だと考え異世界で旅をします。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
現世に侵略してきた異世界人を撃退して、世界を救ったら、世界と異世界から命を狙われるようになりました。
佐久間 譲司
ファンタジー
突如として人類世界に侵略を始めた異世界人達。圧倒的な戦闘能力を誇り、人類を圧倒していく。
人類の命運が尽きようとしていた時、異世界側は、ある一つの提案を行う。それは、お互いの世界から代表五名を選出しての、決闘だった。彼らには、鉄の掟があり、雌雄を決するものは、決闘で決めるのだという。もしも、人類側が勝てば、降伏すると約束を行った。
すでに追い詰められていた人類は、否応がなしに決闘を受け入れた。そして、決闘が始まり、人類は一方的に虐殺されていった。
『瀉血』の能力を持つ篠崎直斗は、変装を行い、その決闘場に乱入する。『瀉血』の力を使い、それまでとは逆に、異世界側を圧倒し、勝利をする。
勝利後、直斗は、正体が発覚することなく、その場を離れることに成功した。
異世界側は、公約通り、人類の軍門に下った。
やがて、人類を勝利に導いた直斗は、人類側、異世界側両方からその身を狙われるようになる。人類側からは、異世界の脅威に対する対抗策として、異世界側からは、復讐と力の秘密のために。
パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い
☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。
「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」
そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。
スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。
これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる