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魔王、沈黙。
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ドゴーーーーーン ──────── 。
舞い上がる土埃の中へと姿を消したクロノ。
とてつもない衝撃と鈍い重低音だけを残し、崩れ落ちる瓦礫の下敷きとなったのだった。
ガラッ…ガラガラガラガラッ ──────── 。
「クロノーーーーーーー」
戦場に虚しく響き渡るスズネの声。
しかし、それに対する言葉が返ってくることはない。
隣に立つユニは言葉を失い、共に激闘を繰り広げていたアーサーでさえただ崩れ落ちた瓦礫の山を眺めることしか出来なかった。
そんな静寂だけが漂う闘技場の中で唯一あの男の笑い声だけが聞こえる。
「ガッハッハッハッハッ。ガーッハッハッハッ。何が歴代最強だ!ちょっとばかし強いからといっても所詮は魔法師。近接戦闘でこの俺に勝てるわけがねーだろうが!!」
勝利の咆哮か。
それとも喜びの喚声か。
はたまた怒りの絶叫か。
未だ姿を見せる気配のない魔王に対して向けられる獣王の叫び。
どれだけ挑発されようが、どれだけ悪態をぶつけられようが、瓦礫の山が動くことはない。
魔王、完全沈黙。
この状況にゼリックはこれまでにないほどにご満悦な表情を浮かべ、興奮冷めやらぬ状態のまま改めて次なる標的であるアーサーへと標準を合わせる。
「ガッハッハッ。あの程度の実力で王を名乗っていたとは・・・伝承に聞く魔族も底が知れるな。噂はあくまでも噂というわけだ。さて、次はお前の番だぞアーサー!」
「同じことを何度も言わせるな。魔王クロノが倒れたのは私にとってむしろ好都合。手間が省けただけの話だ。残る貴様の首を斬り落としてこの戦争を終わらせる」
「お前に今の俺を止めることが出来んのか?まぁ~いい。今回の戦争はあくまでも序章だ!お前らヒト族を傘下に入れた後、魔族領に攻め入るってのもいいな」
「傲慢なことを ───── 貴様を生かしておくことは世界のためにならない。後世に汚名を残す前に今ここで潔く散れ!!」
ザッザッザッザッ ──────── タンッ。
天高く跳躍したアーサー。
振り上げられた聖剣エクスカリバーの刀身に光の粒が集約していきキラキラと輝き始める。
そして、光のエネルギーを溜め込んだ剣から黄金の斬撃が放たれる。
「喰らえ! ───── 神聖なる斬撃」
ズヴァン!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ ──────── 。
迫りくる斬撃を前にしても慌てる素振りを見せないゼリック。
いくら獣化をしたとはいえ、あの威力の攻撃を受けて無事でいられるはずなどない。
それでも彼は不敵な笑みを浮かべて笑う。
「クックックックックッ。バカの一つ覚えだな。そう何度も同じ技を見せられて対策を考えないわけがねーだろ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ ──────── 。
「ハァ~チカチカと眩しいんだよ。失せろ ───── 雷神の咆哮」
大きく開かれたゼリックの口から黒雷の砲撃が放たれる。
そして、勢いよく飛び出したそれは光の斬撃とぶつかり合うと激しい爆発音と共に対消滅したのだった。
「なっ!?」
今日放った中で最も威力の高い神聖なる斬撃を相殺され、驚きのあまり唖然とした表情をみせたアーサーだったのだが、獣化したことによってさらに本能的となったゼリックの攻撃は終わらない。
「何をぼーっとしてんだよ」
その声を聞いた瞬間に背筋が凍るような感覚を覚え、一気に顔が青ざめる。
《想像よりも速い。そして、この距離はマズい。早く逃げないと ───── 》
巨大化したことなど全く関係がないといわんばかりに、これまでと同等かもしくはそれ以上のスピードでアーサーの背後へと回り込んだゼリック。
当然目の前の敵を逃すつもりなど毛頭ない。
「逃さねーよ! ───── 雷神の鉄槌」
戦場において一瞬の油断や迷いというものは命取りとなる。
まさにそれを体現しているような光景。
大きく振り上げられた右の拳に剛雷を纏わせたゼリックは、呆気に取られ僅かに動き出しが遅れたアーサー目掛けてそれを容赦なく振り下ろす。
グウワァン ─────── 。
《ダメだ・・・間に合わない》
「クッ…。聖なる守護者」
ガンッ!!
間一髪のところで盾の生成が間に合ったのだが、当然のごとく圧倒的な体格差があり、誰がどう見てもゼリックの優位性は明らかであった。
ググッ…バヂバヂバヂッ。
グググググッ…バヂバヂバヂバヂバヂッ。
「クックックッ。いつまで保つかな」
「グッ…グヴゥゥゥゥゥ」
「もう諦めろ。耐えれば耐えるだけ地獄が続くだけだ。さっさと楽になれ」
「ふざ…ける…な…。今…この戦いに…全ガルディア国民の…未来が懸かっている…。貴様などに…好き勝手させるわけには…いかない!!」
ググッ…グググググッ。
少し、ほんの少しだが、ゼリックの腕が上がる。
少しずつではあるが確実に押し返し始めている。
その圧倒的な体格差を前にしても一切諦めることなく、懸命にそれを覆そうと力を振り絞る。
王国最強の聖騎士、全ての聖騎士たちの頂点に立つ聖騎士長、悪しき者より王国を守る守護者、その誇りと使命を胸にアーサーは強大な力に立ち向かう。
「生意気な!どこまでも俺を苛立たせる野郎だ。そっちがその気ならこっちも強烈なのを喰らわせてやるよ」
ゴロゴロゴロゴロ ──────── バヂバヂバヂバヂッ。
ゼリックの言葉に呼応するように再び雷雲が騒ぎ始める。
先ほどクロノの魔法障壁を打ち砕いた一撃に違いない ──── アーサーは直感的にそれを感じ取った。
今この状況でアレを撃ち込まれたら、いくら強力な防御魔法である聖なる守護者であったとしてもただでは済まないだろう。
そんなことを考えながら身動き一つ取れない状況の中でアーサーは腹を括り、限界を超える。
「死ね!アーサーーーーー」
バヂンッ ───── バリバリバリバリバリッ!!!
必死に耐えるアーサーを押し潰さんとする拳に最大威力の黒雷が撃ち落とされる。
それによって勢いを増した拳が小さき者を押し潰すために襲い掛かる。
ググッ…グググググッ。
──────── パリーーーーーンッ。
「聖なる守護者」
──────── パリーーーーーンッ。
「聖なる守護者」
「聖なる守護者」
「聖なる守護者」
「聖なる守護者」
「聖なる守護者」
強烈な重圧を跳ね除けるために一つでも強力な盾を次々に重ね掛けしていくアーサー。
一つ割れ、また一つ割れ、何枚割られようともそれを上回るスピードで重ねていく。
しかし、当然無制限に大量生成できるわけではなく、その分だけ魔力と精神は削られていき、発動者本人への負荷も重くなっていく。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「随分と苦しそうだな。そろそろ潰れろーーーーー」
グググググググググッ ───────── 。
「ウオォォォォォォォォォォ」
ガキーーーーーンッ!!!!!
ゼリックの拳が大きく弾き飛ばされる。
そして、その勢いに引っ張られる形で巨大な身体も後方へ下げさせられてしまった。
「フゥー…フゥー…フゥー…」
驚きと怒りが入り混じった視線の先には、全身から大量の汗と共に白い蒸気を発したアーサーの姿が。
《いったい何が起きた?この体格差だぞ。俺が押し負けるはずがない。俺は雷獣、雷の化身、誰もが恐れる雷帝だぞ》
現実を受け止めることが出来ずに混乱するゼリック。
しかし、事実としてそれは起こったのだ。
小さな一人のヒト族が獣化して巨大になった獣王による渾身の一撃を見事に弾き返したのだ。
「す…凄い。まさかあの体格差で兄様の攻撃を弾き返すなんて」
「アーサー様、凄すぎます」
明らかに勝負を決めにいったゼリックの攻撃を、限界を超えて正面から打ち破ったアーサー。
この二人の壮絶な攻防を目の当たりにしたユニとスズネはただただ圧倒されていた。
「ハッ!?二人の戦いに見入ってしまっていましたが、クロノ様はご無事なのでしょうか」
「クロノ・・・」
二人の視線の先には未だ動かぬ瓦礫の山。
攻撃を受けた際に戦場に響いた骨の軋む音。
いくら強靭な魔族の身体であったとしても、あの巨大な獣王の一撃をまともに喰らえば骨折や内臓破裂などが起きていても不思議ではない。
そんな嫌な想像を脳裏に浮かべながらもクロノの無事を信じて願うスズネなのであった。
舞い上がる土埃の中へと姿を消したクロノ。
とてつもない衝撃と鈍い重低音だけを残し、崩れ落ちる瓦礫の下敷きとなったのだった。
ガラッ…ガラガラガラガラッ ──────── 。
「クロノーーーーーーー」
戦場に虚しく響き渡るスズネの声。
しかし、それに対する言葉が返ってくることはない。
隣に立つユニは言葉を失い、共に激闘を繰り広げていたアーサーでさえただ崩れ落ちた瓦礫の山を眺めることしか出来なかった。
そんな静寂だけが漂う闘技場の中で唯一あの男の笑い声だけが聞こえる。
「ガッハッハッハッハッ。ガーッハッハッハッ。何が歴代最強だ!ちょっとばかし強いからといっても所詮は魔法師。近接戦闘でこの俺に勝てるわけがねーだろうが!!」
勝利の咆哮か。
それとも喜びの喚声か。
はたまた怒りの絶叫か。
未だ姿を見せる気配のない魔王に対して向けられる獣王の叫び。
どれだけ挑発されようが、どれだけ悪態をぶつけられようが、瓦礫の山が動くことはない。
魔王、完全沈黙。
この状況にゼリックはこれまでにないほどにご満悦な表情を浮かべ、興奮冷めやらぬ状態のまま改めて次なる標的であるアーサーへと標準を合わせる。
「ガッハッハッ。あの程度の実力で王を名乗っていたとは・・・伝承に聞く魔族も底が知れるな。噂はあくまでも噂というわけだ。さて、次はお前の番だぞアーサー!」
「同じことを何度も言わせるな。魔王クロノが倒れたのは私にとってむしろ好都合。手間が省けただけの話だ。残る貴様の首を斬り落としてこの戦争を終わらせる」
「お前に今の俺を止めることが出来んのか?まぁ~いい。今回の戦争はあくまでも序章だ!お前らヒト族を傘下に入れた後、魔族領に攻め入るってのもいいな」
「傲慢なことを ───── 貴様を生かしておくことは世界のためにならない。後世に汚名を残す前に今ここで潔く散れ!!」
ザッザッザッザッ ──────── タンッ。
天高く跳躍したアーサー。
振り上げられた聖剣エクスカリバーの刀身に光の粒が集約していきキラキラと輝き始める。
そして、光のエネルギーを溜め込んだ剣から黄金の斬撃が放たれる。
「喰らえ! ───── 神聖なる斬撃」
ズヴァン!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ ──────── 。
迫りくる斬撃を前にしても慌てる素振りを見せないゼリック。
いくら獣化をしたとはいえ、あの威力の攻撃を受けて無事でいられるはずなどない。
それでも彼は不敵な笑みを浮かべて笑う。
「クックックックックッ。バカの一つ覚えだな。そう何度も同じ技を見せられて対策を考えないわけがねーだろ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ ──────── 。
「ハァ~チカチカと眩しいんだよ。失せろ ───── 雷神の咆哮」
大きく開かれたゼリックの口から黒雷の砲撃が放たれる。
そして、勢いよく飛び出したそれは光の斬撃とぶつかり合うと激しい爆発音と共に対消滅したのだった。
「なっ!?」
今日放った中で最も威力の高い神聖なる斬撃を相殺され、驚きのあまり唖然とした表情をみせたアーサーだったのだが、獣化したことによってさらに本能的となったゼリックの攻撃は終わらない。
「何をぼーっとしてんだよ」
その声を聞いた瞬間に背筋が凍るような感覚を覚え、一気に顔が青ざめる。
《想像よりも速い。そして、この距離はマズい。早く逃げないと ───── 》
巨大化したことなど全く関係がないといわんばかりに、これまでと同等かもしくはそれ以上のスピードでアーサーの背後へと回り込んだゼリック。
当然目の前の敵を逃すつもりなど毛頭ない。
「逃さねーよ! ───── 雷神の鉄槌」
戦場において一瞬の油断や迷いというものは命取りとなる。
まさにそれを体現しているような光景。
大きく振り上げられた右の拳に剛雷を纏わせたゼリックは、呆気に取られ僅かに動き出しが遅れたアーサー目掛けてそれを容赦なく振り下ろす。
グウワァン ─────── 。
《ダメだ・・・間に合わない》
「クッ…。聖なる守護者」
ガンッ!!
間一髪のところで盾の生成が間に合ったのだが、当然のごとく圧倒的な体格差があり、誰がどう見てもゼリックの優位性は明らかであった。
ググッ…バヂバヂバヂッ。
グググググッ…バヂバヂバヂバヂバヂッ。
「クックックッ。いつまで保つかな」
「グッ…グヴゥゥゥゥゥ」
「もう諦めろ。耐えれば耐えるだけ地獄が続くだけだ。さっさと楽になれ」
「ふざ…ける…な…。今…この戦いに…全ガルディア国民の…未来が懸かっている…。貴様などに…好き勝手させるわけには…いかない!!」
ググッ…グググググッ。
少し、ほんの少しだが、ゼリックの腕が上がる。
少しずつではあるが確実に押し返し始めている。
その圧倒的な体格差を前にしても一切諦めることなく、懸命にそれを覆そうと力を振り絞る。
王国最強の聖騎士、全ての聖騎士たちの頂点に立つ聖騎士長、悪しき者より王国を守る守護者、その誇りと使命を胸にアーサーは強大な力に立ち向かう。
「生意気な!どこまでも俺を苛立たせる野郎だ。そっちがその気ならこっちも強烈なのを喰らわせてやるよ」
ゴロゴロゴロゴロ ──────── バヂバヂバヂバヂッ。
ゼリックの言葉に呼応するように再び雷雲が騒ぎ始める。
先ほどクロノの魔法障壁を打ち砕いた一撃に違いない ──── アーサーは直感的にそれを感じ取った。
今この状況でアレを撃ち込まれたら、いくら強力な防御魔法である聖なる守護者であったとしてもただでは済まないだろう。
そんなことを考えながら身動き一つ取れない状況の中でアーサーは腹を括り、限界を超える。
「死ね!アーサーーーーー」
バヂンッ ───── バリバリバリバリバリッ!!!
必死に耐えるアーサーを押し潰さんとする拳に最大威力の黒雷が撃ち落とされる。
それによって勢いを増した拳が小さき者を押し潰すために襲い掛かる。
ググッ…グググググッ。
──────── パリーーーーーンッ。
「聖なる守護者」
──────── パリーーーーーンッ。
「聖なる守護者」
「聖なる守護者」
「聖なる守護者」
「聖なる守護者」
「聖なる守護者」
強烈な重圧を跳ね除けるために一つでも強力な盾を次々に重ね掛けしていくアーサー。
一つ割れ、また一つ割れ、何枚割られようともそれを上回るスピードで重ねていく。
しかし、当然無制限に大量生成できるわけではなく、その分だけ魔力と精神は削られていき、発動者本人への負荷も重くなっていく。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「随分と苦しそうだな。そろそろ潰れろーーーーー」
グググググググググッ ───────── 。
「ウオォォォォォォォォォォ」
ガキーーーーーンッ!!!!!
ゼリックの拳が大きく弾き飛ばされる。
そして、その勢いに引っ張られる形で巨大な身体も後方へ下げさせられてしまった。
「フゥー…フゥー…フゥー…」
驚きと怒りが入り混じった視線の先には、全身から大量の汗と共に白い蒸気を発したアーサーの姿が。
《いったい何が起きた?この体格差だぞ。俺が押し負けるはずがない。俺は雷獣、雷の化身、誰もが恐れる雷帝だぞ》
現実を受け止めることが出来ずに混乱するゼリック。
しかし、事実としてそれは起こったのだ。
小さな一人のヒト族が獣化して巨大になった獣王による渾身の一撃を見事に弾き返したのだ。
「す…凄い。まさかあの体格差で兄様の攻撃を弾き返すなんて」
「アーサー様、凄すぎます」
明らかに勝負を決めにいったゼリックの攻撃を、限界を超えて正面から打ち破ったアーサー。
この二人の壮絶な攻防を目の当たりにしたユニとスズネはただただ圧倒されていた。
「ハッ!?二人の戦いに見入ってしまっていましたが、クロノ様はご無事なのでしょうか」
「クロノ・・・」
二人の視線の先には未だ動かぬ瓦礫の山。
攻撃を受けた際に戦場に響いた骨の軋む音。
いくら強靭な魔族の身体であったとしても、あの巨大な獣王の一撃をまともに喰らえば骨折や内臓破裂などが起きていても不思議ではない。
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