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帰ってきた冒険の日々
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ガサガサッ ───────── 。
ガサガサガサッ ───────── 。
「みんな配置についた?」
「こっちはOKよ!」
「ウチらも準備出来たっす!」
パーティを三つに分け、各自が音を殺しながらターゲットを取り囲むようにして配置につく。
相手にこちらの動きがバレないよう茂みに身を隠しながらゆっくりと近づきつつ、緊張感が漂う中でリーダーからの合図を待つ。
今回のターゲットは大角牛。
Bランクに指定されており、その大きな角を駆使して標的を狩る凶暴な魔獣である。
さらに大角牛の厄介なところは群れをなして行動することにあり、ただでさえ手のつけられない暴れ牛を一度に十数頭相手にしなければならないのだ。
それ故に冒険者たちの間でも比較的面倒なクエストに分類されている。
そんなことなど露知らず、スズネたちは久しぶりのクエストということもあり、マリに勧められるがまま今回のクエストを引き受けたのだった。
「それじゃ、作戦開始!!」
ザッ ───────── 。
「マクスウェル、どっちが多く狩るか勝負よ!」
「望むところです。大角牛の総数は二十三頭。半数の十二頭がボーダーラインですね」
「バカらしいわね。二十三頭全部アタシがいただくわ!!」
スズネからの合図と同時に茂みから飛び出した宿り木のメンバーたちは、草原の真ん中で食事を楽しんでいた大角牛に向かって一斉に襲いかかる。
ブウォォォォォ ──────── 。
もちろん大角牛たちも黙ってはいない。
自分たちの命を奪おうと迫り来る者たちに対して、威嚇の咆哮を上げながら自慢の大角を全面に押し出して突進を開始する。
ドドドドドドドドドッ ──────── 。
「来たっす!ウチが受け止めて奴らの動きを止めるんで、あとは任せたっすよセスリー」
「は…はい。お任せください」
ドゴン ───── グググググッ 。
「グッ…凄い…力っす・・・。長くは保たないっすーーー」
ギギッ ───── ギギギギギッ 。
「風よ、我が力となりて敵を穿て ───── 威風の矢」
ヒュンッ ─── ヒュンッ ─── ヒュンッ ─── 。
セスリーが持つ弓より放たれた矢は、風の力を纏いながら通常の矢より何倍も速い速度で大角牛へと襲いかかる。
そして、標的目掛けて一直線に飛んでいった三本の矢は、見事に三頭の大角牛の眉間に突き刺さり、それを仕留めたのだった。
「わーっはっはっはっ。わっちの魔法はそんなちんけなものではないわ!生意気な牛どもめ、丸焼きにしてくれるのじゃ。喰らい尽くせ ───── 炎蛇の舞い」
ラーニャの杖より生み出された炎の大蛇。
その長さは十メートル近くあり、ウネウネとまるで踊っているかのように身体をくねらせながら大きな口を開けて大角牛の群れへと突撃する。
シャーーーーーッ。
そして、大口を開けたまま突進した炎の大蛇は次々と敵を飲み込んでいく。
ガガッ…ガガガッ…ガガガガガッ。
ブウォォォォォ ──────── 。
そうして炎の大蛇に飲み込まれた牛たちは悲鳴にも似た断末魔を上げながら業火に焼かれたのであった。
「ウオリャーーーーー!」
ヒュンッ ─── ヒュンッ ─── ヒュンッ ───── ドシーン。
「遅い、遅い、遅い」
ザンッ ─── ザンッ ─── ズバァン ───── ドシーン。
巨大な角を全面に押し出し、猛烈な勢いで迫って来る牛の大群の隙間を二人の剣士が駆け抜けていく。
そして、すれ違いざまにみせる見事な剣技によって牛たちは次々と討ち取られていった。
ヒュンッ ─── ヒュンッ ─── ヒュンッ ───── ドシーン。
ザンッ ─── ザンッ ─── ズバァン ───── ドシーン。
「ヨッシャーーー!アタシは六頭よ!マクスウェル、アンタは?」
「僕も同じく六頭です」
「はぁ?何よ、同数じゃない。つまらないわね」
まさかの同数。
それぞれ素晴らしい剣技を披露し、巨大な牛たちを見事に斬り伏せたのだが、今回の勝負は引き分けのようである。
そんな中、二人の元に忍び寄る一つの影が ──────── 。
「フフッ…フフフフフッ。わーっはっはっはっ。二人とも六頭じゃと?わっちは八頭倒したのじゃ!わっちが一番なのじゃーーー」
「「えーーーーーっ!?」」
二人の声が草原に響き渡る。
これまでのクエストではいつもミリアとマクスウェルが討伐数のトップを争っていた。
しかし、今回のクエストではまさかのラーニャが討伐数のトップであったのだ。
「二人ともまだまだじゃのう」
「アンタ、広範囲の魔法なんて卑怯よ」
「なんじゃ?負け惜しみか?魔法師が魔法を使って魔獣を倒して何が悪いのじゃ」
「クッ・・・」
「ミリア、今回は僕たちの負けです。素直に認めましょう」
「そうじゃ、認めるのじゃ」
「ハァ~~~。もう、分かったわよ。今回はアンタの勝ちよ、ラーニャ」
「わーっはっはっはっ。やったのじゃ。わっちが一番なのじゃ」
「本当に凄いよラーニャちゃん」
「うちのダブルエースに勝ったっすよ」
「す…凄い魔法でした」
「わーっはっはっはっ。わーーーっはっはっはっ」
こうして久しぶりの討伐クエストを難なく完了させた宿り木。
今回の討伐数トップであったご満悦なラーニャに引き連れられ、冒険者ギルドへと戻ったのであった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ガシャン。
「はい。これが今回の報酬、銀貨九十六枚ね」
「手応えのわりになかなかいい額になるわね大角牛」
「よーし。この調子で頑張っていこーーー」
「「「「「おーーーーー!!」」」」」
戦争から帰還後の休養期間を経て、初めて行ったクエストを難なくクリアした宿り木。
彼女たちは、ここから順調にBランクの討伐クエストをこなしていった。
そして、そんな日々が続いていたある日、ついに彼女たちの待ちに待った大型魔獣のクエストが出される。
=========================
《緊急クエスト》
Bランク魔獣 単眼巨人
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ガサガサガサッ ───────── 。
「みんな配置についた?」
「こっちはOKよ!」
「ウチらも準備出来たっす!」
パーティを三つに分け、各自が音を殺しながらターゲットを取り囲むようにして配置につく。
相手にこちらの動きがバレないよう茂みに身を隠しながらゆっくりと近づきつつ、緊張感が漂う中でリーダーからの合図を待つ。
今回のターゲットは大角牛。
Bランクに指定されており、その大きな角を駆使して標的を狩る凶暴な魔獣である。
さらに大角牛の厄介なところは群れをなして行動することにあり、ただでさえ手のつけられない暴れ牛を一度に十数頭相手にしなければならないのだ。
それ故に冒険者たちの間でも比較的面倒なクエストに分類されている。
そんなことなど露知らず、スズネたちは久しぶりのクエストということもあり、マリに勧められるがまま今回のクエストを引き受けたのだった。
「それじゃ、作戦開始!!」
ザッ ───────── 。
「マクスウェル、どっちが多く狩るか勝負よ!」
「望むところです。大角牛の総数は二十三頭。半数の十二頭がボーダーラインですね」
「バカらしいわね。二十三頭全部アタシがいただくわ!!」
スズネからの合図と同時に茂みから飛び出した宿り木のメンバーたちは、草原の真ん中で食事を楽しんでいた大角牛に向かって一斉に襲いかかる。
ブウォォォォォ ──────── 。
もちろん大角牛たちも黙ってはいない。
自分たちの命を奪おうと迫り来る者たちに対して、威嚇の咆哮を上げながら自慢の大角を全面に押し出して突進を開始する。
ドドドドドドドドドッ ──────── 。
「来たっす!ウチが受け止めて奴らの動きを止めるんで、あとは任せたっすよセスリー」
「は…はい。お任せください」
ドゴン ───── グググググッ 。
「グッ…凄い…力っす・・・。長くは保たないっすーーー」
ギギッ ───── ギギギギギッ 。
「風よ、我が力となりて敵を穿て ───── 威風の矢」
ヒュンッ ─── ヒュンッ ─── ヒュンッ ─── 。
セスリーが持つ弓より放たれた矢は、風の力を纏いながら通常の矢より何倍も速い速度で大角牛へと襲いかかる。
そして、標的目掛けて一直線に飛んでいった三本の矢は、見事に三頭の大角牛の眉間に突き刺さり、それを仕留めたのだった。
「わーっはっはっはっ。わっちの魔法はそんなちんけなものではないわ!生意気な牛どもめ、丸焼きにしてくれるのじゃ。喰らい尽くせ ───── 炎蛇の舞い」
ラーニャの杖より生み出された炎の大蛇。
その長さは十メートル近くあり、ウネウネとまるで踊っているかのように身体をくねらせながら大きな口を開けて大角牛の群れへと突撃する。
シャーーーーーッ。
そして、大口を開けたまま突進した炎の大蛇は次々と敵を飲み込んでいく。
ガガッ…ガガガッ…ガガガガガッ。
ブウォォォォォ ──────── 。
そうして炎の大蛇に飲み込まれた牛たちは悲鳴にも似た断末魔を上げながら業火に焼かれたのであった。
「ウオリャーーーーー!」
ヒュンッ ─── ヒュンッ ─── ヒュンッ ───── ドシーン。
「遅い、遅い、遅い」
ザンッ ─── ザンッ ─── ズバァン ───── ドシーン。
巨大な角を全面に押し出し、猛烈な勢いで迫って来る牛の大群の隙間を二人の剣士が駆け抜けていく。
そして、すれ違いざまにみせる見事な剣技によって牛たちは次々と討ち取られていった。
ヒュンッ ─── ヒュンッ ─── ヒュンッ ───── ドシーン。
ザンッ ─── ザンッ ─── ズバァン ───── ドシーン。
「ヨッシャーーー!アタシは六頭よ!マクスウェル、アンタは?」
「僕も同じく六頭です」
「はぁ?何よ、同数じゃない。つまらないわね」
まさかの同数。
それぞれ素晴らしい剣技を披露し、巨大な牛たちを見事に斬り伏せたのだが、今回の勝負は引き分けのようである。
そんな中、二人の元に忍び寄る一つの影が ──────── 。
「フフッ…フフフフフッ。わーっはっはっはっ。二人とも六頭じゃと?わっちは八頭倒したのじゃ!わっちが一番なのじゃーーー」
「「えーーーーーっ!?」」
二人の声が草原に響き渡る。
これまでのクエストではいつもミリアとマクスウェルが討伐数のトップを争っていた。
しかし、今回のクエストではまさかのラーニャが討伐数のトップであったのだ。
「二人ともまだまだじゃのう」
「アンタ、広範囲の魔法なんて卑怯よ」
「なんじゃ?負け惜しみか?魔法師が魔法を使って魔獣を倒して何が悪いのじゃ」
「クッ・・・」
「ミリア、今回は僕たちの負けです。素直に認めましょう」
「そうじゃ、認めるのじゃ」
「ハァ~~~。もう、分かったわよ。今回はアンタの勝ちよ、ラーニャ」
「わーっはっはっはっ。やったのじゃ。わっちが一番なのじゃ」
「本当に凄いよラーニャちゃん」
「うちのダブルエースに勝ったっすよ」
「す…凄い魔法でした」
「わーっはっはっはっ。わーーーっはっはっはっ」
こうして久しぶりの討伐クエストを難なく完了させた宿り木。
今回の討伐数トップであったご満悦なラーニャに引き連れられ、冒険者ギルドへと戻ったのであった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ガシャン。
「はい。これが今回の報酬、銀貨九十六枚ね」
「手応えのわりになかなかいい額になるわね大角牛」
「よーし。この調子で頑張っていこーーー」
「「「「「おーーーーー!!」」」」」
戦争から帰還後の休養期間を経て、初めて行ったクエストを難なくクリアした宿り木。
彼女たちは、ここから順調にBランクの討伐クエストをこなしていった。
そして、そんな日々が続いていたある日、ついに彼女たちの待ちに待った大型魔獣のクエストが出される。
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《緊急クエスト》
Bランク魔獣 単眼巨人
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