58 / 78
第三部
@58 強権
しおりを挟む
───何かを叩く音がする。
僕は朦朧とした頭で身体を起こした。音はドアから響いている。誰かがドアを強くノックしているのだ。僕がベッドから出るとユヅハも起き上がった。
「…誰?」
彼女は深刻そうな顔をしていた。僕は電灯をつける。時刻は午前三時を回っている。心臓がどくどくと脈打つ。もしかしたら藍色戦線の殺し屋だろうか。それならば逃げなくてはならない、しかし窓は嵌め殺しだ。どうする、戦うか?
外から電灯をつけたことがわかったのか、ノックは止んだ。
「…誰だ」
僕はドア越しに英語で尋ねる。
「警察だ。萩原ユヅハがそこにいるな。ドアを開けるんだ」
中国訛りの英語だった。僕はユヅハを見る。彼女は目を見開き、状況を理解しようとしていた。
「…私たちを逮捕しに来た?」
彼女は小声で呟く。僕たちと魏邏陽の繋がりがもう警察にバレたのだろうか。
「わからない。ドアを開けるか?」
彼女はしばらく考えたのち、頷いた。
「いまドアを開ける」
僕はドアを開く。そこに立っていたのは武装した警官三人だった。
「…こんな時間に何の用だ」
「萩原ユヅハを保護しに来た」
「保護? 何のために」
ユヅハが尋ねる。逮捕ではないと察して彼女はほんの少し安心したようだ。
「萩原ユヅハ、50分前にあなたの両親が殺害されたことが確認された。あなたにも危害が及ぶ可能性があるため、あなたを保護しなくてはならない」
ユヅハは平然を装っていたが、邏陽がすでに行動を起こしたと知って動揺していた。僕もこめかみを汗が流れた。
「彼女はもう両親と絶縁している。君たち警察に彼女を保護する権限はないはずだ」
僕は抗議するが警官は聞く耳も持たない。
「犯人はまだ判明していないが、犯人が両親との絶縁を知らない可能性もある、これは法律に基づいた保護だ」
彼らは意地でもユヅハを保護するつもりらしい。
「拒否する」
彼女は堂々とそう言った。
「いいや、これは任意のものではない。我々は危険が及ぶ可能性がある人間を48時間保護下に置くことができる。これはテロリズム対策の法律を根拠にしている」
「…私はここを離れない」
「我々は非致死的な実力を行使する権限を与えられている」
別の警官が言う。警官たちの腰には非致死性の電撃銃(テイザー・ガン)が装備されていた。
「保護するために暴力を振るうと?」
僕はユヅハの前に立つ。彼らは何て強権的なのだろう。
「テロ対策のためだ。萩原孔樹は環華人民銀行の社員だ。彼が殺害されたのは政治的な動機による可能性が高い」
「政治的な動機なら彼女に危害は及ばないはずだ。彼女は環華人民銀行とは無関係の日本人だ」
警官たちは苛ついたようだった。
「いいか萩原ユヅハ、三十秒以内に我々に従わなければ法律に基づき実力を行使する」
ユヅハは口を僕の耳元に持ってきて小声で話し始めた。
「コズだけでも邏陽を迎えに行って」
僕は頼りなく頷く。ユヅハは大人しく警官に従って服を着込み、最低限の荷物をまとめて警官たちと去っていった。
警官たちとユヅハが去ったあと、僕はただ一人この部屋に取り残された。さっきまで寝ていたベッドに座り込み、頭を抱える。
「僕はどうするべきだ?」
答えは出ない。僕は考え方を変える。
「…まず状況を整理するべきだ」
邏陽がユヅハの両親を殺したのは一時間ほど前、午前二時前後だろうか。そして警官たちがユヅハを保護しに来たことから邏陽はまだ逮捕されていない。そして藍色戦線の関与もまだ確認されていない可能性が高い。
邏陽がまだ市内にいる可能性はある。しかし市内といってもハルビン市は五万平方キロメートルもあるのだ。僕はMFD端末を手に取る。答えは出た。僕にできることは繋がることを信じて邏陽に通話をかけ続けることだけだ。
ユヅハがしていたようにひたすらに通話をかけ続ける。発信している間に、僕はいつ邏陽に繋がって出発することになってもいいように服や荷物をまとめた。
「邏陽…君はいったい何を考えているんだ?」
僕は彼のことがわからなくなる。今回の彼の行動には奇妙な点がいくつもある。彼は自分の家でも通信ケーブルを使うほど慎重だったのに、今回彼は連絡手段としてインターネット回線を指定した。これは何かの罠なのか? 審査所のときのように僕たちは何かに上手くはめられているのだろうか? 萩原孔樹は実は殺害されておらず、僕たちに何らかの危害を加えようとしているのではないか? あるいはユヅハを取り戻すため───。思考が止まらなくなる。あらゆる最悪の可能性を思いついてしまう。
ずっと鳴り続けていた発信音が急に止まった。僕はMFD端末に飛びつく。画面は通話状態を示していた。ついに繋がったのだ!
「邏陽! 聞こえるか!」
僕は端末に向かって叫ぶ。しかし聞こえてきたのは邏陽の声ではなかった。中国語…いや広東語の女性の声だった。彼女は何かを話すが僕は聞き取れない。僕がGDAIグラスの翻訳機能を起動しようとすると彼女は英語に切り替えた。
「───えっと…その声は…仁山コズよね?」
聞き覚えのある声。
「李閲慕か?」
「ええ、そうだけど。でもどうしてこのアドレスを───」
「邏陽と話したいんだ」
「…理由を聞いてもいいかしら?」
僕はできるだけ整理して話すように努めたがどこかで焦りが出てしまう。
「…つまり邏陽が何かを隠してるって言いたいワケ?」
彼女は僕が邏陽を疑っていると感じ、機嫌が悪くなった。
「それを確かめたいんだ。君も奇妙だと思わないかい? こんな回線で話すことの危険性を彼もわかっているはずだ。それにユヅハの両親───」
「待って! その話はここでは話さないで」
「…彼と事前に通話をしたんだ。彼はそのときも様子がおかしかった。最後の挨拶とでも言うんだろうか…僕とユヅハには二度と会えないような話しぶりに感じられたんだ」
話していて僕の持つ根拠の薄さにむしゃくしゃする。
「…考えてみると、この”ビジネス”の直前も邏陽はやけに…変に明るかった」
李閲慕はしばらく黙り込む。
「わかったわ。邏陽に繋ぐ。でも”ビジネス”の話は具体的にはしないで」
「わかった」
「もし…もしもよ、邏陽が何か変なことをしようとしてたら絶対に止めて」
僕は彼女と約束する。しばらく無音の状態が続き、ついに再度音が聞こえた。
「コズさん?」
ずっと待っていた、彼の声だ。
「やぁ、邏陽。…”ビジネス”は成功したようだね」
「ええ、おかげさまで」
相変わらず丁寧な話しぶりだったが、彼の声は少し疲れているようにも聞こえた。
「これからどうするんだい?」
彼はこの質問を予想外だと感じたようだ。数秒間の沈黙があった。
「もちろん李閲慕と合流しますよ。それから”本社”に報告を…」
「邏陽、実を言うと僕とユヅハは君を心配しているんだ。こんな言い方はしたくないが…何かを隠していたりはしないかい?」
「いえ、何も隠してなんかはいません」
「この回線では話せないことなら直接会って話すこともできる。僕はいまハルビンにいるんだ」
「ハルビンに? ユヅハも一緒なんですか?」
彼はかなり驚いたようだった。
「ユヅハは親が殺されたという理由で警察に保護されて…今は行動できない」
「…”テロ対策のため”ですね。二日間の拘束が警察に認められています。…しかしなぜハルビンに?」
「ユヅハは君がそれほど心配だったんだ。彼女は君の様子をおかしいと感じたんだ」
「…そうですか」
「君がいま何を考えているのかわからない…でも助けになれるなら何だってするよ」
「あなたに何ができるんですか?」
彼らしからぬ棘のある言い方だった。そして僕は答に窮する。さっきだって僕はユヅハが警察に連れて行かれるのをただ見ていることしかできなかった。
「私の心配をする必要はありません。安心して日本に帰ってください」
彼の言いぶりは僕を突き放しているみたいだ。彼の口からそんな言葉を聞くとやけに不安になってしまう。
「邏陽、僕は怖いんだ、こんな形で君と二度と会えなくなるのが…」
僕は続ける。
「でも僕は君を信用している。君相手に疑心暗鬼になることなんてできない。…だから君に従うさ。ユヅハの解放を待って…大人しく日本に帰る。何も問題はない、そうだろう?」
「ええ」
「李閲慕が君を心配していると思う。彼女を安心させてほしい」
「…わかりました」
僕は浅く息を吸う。
「じゃあね、邏陽。邪魔をして悪かった」
僕はついに終話のボタンに指を伸ばす。彼がここまで言うんだ。全ては僕とユヅハの考えすぎだったのだ。僕たちはただありもしない不安に取り憑かれて───
「待ってください」
MFD端末の画面まで指がほんの数センチといったところで彼は呟いた。僕はゆっくりと指を画面から離す。
「…コズさん、あなたに会いたい」
僕は朦朧とした頭で身体を起こした。音はドアから響いている。誰かがドアを強くノックしているのだ。僕がベッドから出るとユヅハも起き上がった。
「…誰?」
彼女は深刻そうな顔をしていた。僕は電灯をつける。時刻は午前三時を回っている。心臓がどくどくと脈打つ。もしかしたら藍色戦線の殺し屋だろうか。それならば逃げなくてはならない、しかし窓は嵌め殺しだ。どうする、戦うか?
外から電灯をつけたことがわかったのか、ノックは止んだ。
「…誰だ」
僕はドア越しに英語で尋ねる。
「警察だ。萩原ユヅハがそこにいるな。ドアを開けるんだ」
中国訛りの英語だった。僕はユヅハを見る。彼女は目を見開き、状況を理解しようとしていた。
「…私たちを逮捕しに来た?」
彼女は小声で呟く。僕たちと魏邏陽の繋がりがもう警察にバレたのだろうか。
「わからない。ドアを開けるか?」
彼女はしばらく考えたのち、頷いた。
「いまドアを開ける」
僕はドアを開く。そこに立っていたのは武装した警官三人だった。
「…こんな時間に何の用だ」
「萩原ユヅハを保護しに来た」
「保護? 何のために」
ユヅハが尋ねる。逮捕ではないと察して彼女はほんの少し安心したようだ。
「萩原ユヅハ、50分前にあなたの両親が殺害されたことが確認された。あなたにも危害が及ぶ可能性があるため、あなたを保護しなくてはならない」
ユヅハは平然を装っていたが、邏陽がすでに行動を起こしたと知って動揺していた。僕もこめかみを汗が流れた。
「彼女はもう両親と絶縁している。君たち警察に彼女を保護する権限はないはずだ」
僕は抗議するが警官は聞く耳も持たない。
「犯人はまだ判明していないが、犯人が両親との絶縁を知らない可能性もある、これは法律に基づいた保護だ」
彼らは意地でもユヅハを保護するつもりらしい。
「拒否する」
彼女は堂々とそう言った。
「いいや、これは任意のものではない。我々は危険が及ぶ可能性がある人間を48時間保護下に置くことができる。これはテロリズム対策の法律を根拠にしている」
「…私はここを離れない」
「我々は非致死的な実力を行使する権限を与えられている」
別の警官が言う。警官たちの腰には非致死性の電撃銃(テイザー・ガン)が装備されていた。
「保護するために暴力を振るうと?」
僕はユヅハの前に立つ。彼らは何て強権的なのだろう。
「テロ対策のためだ。萩原孔樹は環華人民銀行の社員だ。彼が殺害されたのは政治的な動機による可能性が高い」
「政治的な動機なら彼女に危害は及ばないはずだ。彼女は環華人民銀行とは無関係の日本人だ」
警官たちは苛ついたようだった。
「いいか萩原ユヅハ、三十秒以内に我々に従わなければ法律に基づき実力を行使する」
ユヅハは口を僕の耳元に持ってきて小声で話し始めた。
「コズだけでも邏陽を迎えに行って」
僕は頼りなく頷く。ユヅハは大人しく警官に従って服を着込み、最低限の荷物をまとめて警官たちと去っていった。
警官たちとユヅハが去ったあと、僕はただ一人この部屋に取り残された。さっきまで寝ていたベッドに座り込み、頭を抱える。
「僕はどうするべきだ?」
答えは出ない。僕は考え方を変える。
「…まず状況を整理するべきだ」
邏陽がユヅハの両親を殺したのは一時間ほど前、午前二時前後だろうか。そして警官たちがユヅハを保護しに来たことから邏陽はまだ逮捕されていない。そして藍色戦線の関与もまだ確認されていない可能性が高い。
邏陽がまだ市内にいる可能性はある。しかし市内といってもハルビン市は五万平方キロメートルもあるのだ。僕はMFD端末を手に取る。答えは出た。僕にできることは繋がることを信じて邏陽に通話をかけ続けることだけだ。
ユヅハがしていたようにひたすらに通話をかけ続ける。発信している間に、僕はいつ邏陽に繋がって出発することになってもいいように服や荷物をまとめた。
「邏陽…君はいったい何を考えているんだ?」
僕は彼のことがわからなくなる。今回の彼の行動には奇妙な点がいくつもある。彼は自分の家でも通信ケーブルを使うほど慎重だったのに、今回彼は連絡手段としてインターネット回線を指定した。これは何かの罠なのか? 審査所のときのように僕たちは何かに上手くはめられているのだろうか? 萩原孔樹は実は殺害されておらず、僕たちに何らかの危害を加えようとしているのではないか? あるいはユヅハを取り戻すため───。思考が止まらなくなる。あらゆる最悪の可能性を思いついてしまう。
ずっと鳴り続けていた発信音が急に止まった。僕はMFD端末に飛びつく。画面は通話状態を示していた。ついに繋がったのだ!
「邏陽! 聞こえるか!」
僕は端末に向かって叫ぶ。しかし聞こえてきたのは邏陽の声ではなかった。中国語…いや広東語の女性の声だった。彼女は何かを話すが僕は聞き取れない。僕がGDAIグラスの翻訳機能を起動しようとすると彼女は英語に切り替えた。
「───えっと…その声は…仁山コズよね?」
聞き覚えのある声。
「李閲慕か?」
「ええ、そうだけど。でもどうしてこのアドレスを───」
「邏陽と話したいんだ」
「…理由を聞いてもいいかしら?」
僕はできるだけ整理して話すように努めたがどこかで焦りが出てしまう。
「…つまり邏陽が何かを隠してるって言いたいワケ?」
彼女は僕が邏陽を疑っていると感じ、機嫌が悪くなった。
「それを確かめたいんだ。君も奇妙だと思わないかい? こんな回線で話すことの危険性を彼もわかっているはずだ。それにユヅハの両親───」
「待って! その話はここでは話さないで」
「…彼と事前に通話をしたんだ。彼はそのときも様子がおかしかった。最後の挨拶とでも言うんだろうか…僕とユヅハには二度と会えないような話しぶりに感じられたんだ」
話していて僕の持つ根拠の薄さにむしゃくしゃする。
「…考えてみると、この”ビジネス”の直前も邏陽はやけに…変に明るかった」
李閲慕はしばらく黙り込む。
「わかったわ。邏陽に繋ぐ。でも”ビジネス”の話は具体的にはしないで」
「わかった」
「もし…もしもよ、邏陽が何か変なことをしようとしてたら絶対に止めて」
僕は彼女と約束する。しばらく無音の状態が続き、ついに再度音が聞こえた。
「コズさん?」
ずっと待っていた、彼の声だ。
「やぁ、邏陽。…”ビジネス”は成功したようだね」
「ええ、おかげさまで」
相変わらず丁寧な話しぶりだったが、彼の声は少し疲れているようにも聞こえた。
「これからどうするんだい?」
彼はこの質問を予想外だと感じたようだ。数秒間の沈黙があった。
「もちろん李閲慕と合流しますよ。それから”本社”に報告を…」
「邏陽、実を言うと僕とユヅハは君を心配しているんだ。こんな言い方はしたくないが…何かを隠していたりはしないかい?」
「いえ、何も隠してなんかはいません」
「この回線では話せないことなら直接会って話すこともできる。僕はいまハルビンにいるんだ」
「ハルビンに? ユヅハも一緒なんですか?」
彼はかなり驚いたようだった。
「ユヅハは親が殺されたという理由で警察に保護されて…今は行動できない」
「…”テロ対策のため”ですね。二日間の拘束が警察に認められています。…しかしなぜハルビンに?」
「ユヅハは君がそれほど心配だったんだ。彼女は君の様子をおかしいと感じたんだ」
「…そうですか」
「君がいま何を考えているのかわからない…でも助けになれるなら何だってするよ」
「あなたに何ができるんですか?」
彼らしからぬ棘のある言い方だった。そして僕は答に窮する。さっきだって僕はユヅハが警察に連れて行かれるのをただ見ていることしかできなかった。
「私の心配をする必要はありません。安心して日本に帰ってください」
彼の言いぶりは僕を突き放しているみたいだ。彼の口からそんな言葉を聞くとやけに不安になってしまう。
「邏陽、僕は怖いんだ、こんな形で君と二度と会えなくなるのが…」
僕は続ける。
「でも僕は君を信用している。君相手に疑心暗鬼になることなんてできない。…だから君に従うさ。ユヅハの解放を待って…大人しく日本に帰る。何も問題はない、そうだろう?」
「ええ」
「李閲慕が君を心配していると思う。彼女を安心させてほしい」
「…わかりました」
僕は浅く息を吸う。
「じゃあね、邏陽。邪魔をして悪かった」
僕はついに終話のボタンに指を伸ばす。彼がここまで言うんだ。全ては僕とユヅハの考えすぎだったのだ。僕たちはただありもしない不安に取り憑かれて───
「待ってください」
MFD端末の画面まで指がほんの数センチといったところで彼は呟いた。僕はゆっくりと指を画面から離す。
「…コズさん、あなたに会いたい」
0
あなたにおすすめの小説
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる