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Second Chapter
fight together
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マズい。このままではピシュトーナ家の連中に逃げられてしまうかも知れない!
「『シャドウ』!」
その声がした刹那、首根っこを掴まれてオレ達は宙に浮かんでいた。
『閃翔』だ、と気付いた時には、真下のガルヴァリー大河が沈み行く大船ごと凍り付いている。
……いつの間に来たのか、『峻霜』が分かれた大船の前に抜剣して立っていた。
「おお、おおおお!!?愛しい我が子孫よ、妾を助けてたもれ!」
マージェッテが下半身を氷の中に閉じ込められて、ジタバタと藻掻いていた。
「「「太母よ!!!」」」
慌てて駆けつけようとした3人の背中に、オレ達は上空から雨のように『テンペランス』の魔弾を撃ち込んだ。
「ぐ、ぐああああああ!?」
「『同期』が間に合わない!」
「『復元』する――!」
魔弾の雨の中を、ムガウルが手を伸ばすが――。
ヴェドの『温度』によりその周辺の空気が熱で揺らめいたかと思うと、3人の体が青く燃え上がった。
「ムガウル!ツェク!ノルゼド!――あああああああああああ――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!」
マージェッテの血を吐くような悲鳴が響き渡った。
「あ、ああ……」
瞬く間に灰と化した3人の痕跡にマージェッテは手を伸ばす。必死に伸ばす。だが、もはや届かなかった。
「おのれ……おのれぇえええええええええええええええええええ!!!愛しい娘を殺したのみならず、愛しい我が子孫をも、よくもよくもよくもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
マージェッテの巨体が、感電でもしたかのように激しくのたうち回った。
「おお!!悪魔よ!我が呪いを聞き給え!我が身に此の世を滅ぼす力を宿し給え!憎い皇統を一滴残さずに絶やす力を!母の復讐を遂げさせ給ええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「無駄だ」
オレ達は『シルバー&ゴースト・ネクスト』の照準を合わせて、言う。
「僕達がガン=カタを愛する限り」
「その日は永遠に来ないと思え!」
――とうとう呪詛をまき散らすだけの体力も、『分身』するだけの魔力も、愛していた親族さえも――その一切を失ったマージェッテは、『峻霜』によって連行されて行ったのだった。
「……さて」
それを確認した後――オレ達は更に上空高く吊り下げられて、しまった、と焦った。
凄まじい形相をした『閃翔』がオレ達を睨んでいた。
「貴様の正体は何だ、『シャドウ』?」
そのままの剣幕で仮面を剥ぎ取ろうとしてきたので、オレ達は反射的に『閃光弾』を放った。
「ぐっ!?」
眩しい光に視覚を奪われたギルガンドの、その手を全力で振り払って――慌てて水音と共にガルヴァリー大河に潜ったのだった。
「『シャドウ』!」
その声がした刹那、首根っこを掴まれてオレ達は宙に浮かんでいた。
『閃翔』だ、と気付いた時には、真下のガルヴァリー大河が沈み行く大船ごと凍り付いている。
……いつの間に来たのか、『峻霜』が分かれた大船の前に抜剣して立っていた。
「おお、おおおお!!?愛しい我が子孫よ、妾を助けてたもれ!」
マージェッテが下半身を氷の中に閉じ込められて、ジタバタと藻掻いていた。
「「「太母よ!!!」」」
慌てて駆けつけようとした3人の背中に、オレ達は上空から雨のように『テンペランス』の魔弾を撃ち込んだ。
「ぐ、ぐああああああ!?」
「『同期』が間に合わない!」
「『復元』する――!」
魔弾の雨の中を、ムガウルが手を伸ばすが――。
ヴェドの『温度』によりその周辺の空気が熱で揺らめいたかと思うと、3人の体が青く燃え上がった。
「ムガウル!ツェク!ノルゼド!――あああああああああああ――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!」
マージェッテの血を吐くような悲鳴が響き渡った。
「あ、ああ……」
瞬く間に灰と化した3人の痕跡にマージェッテは手を伸ばす。必死に伸ばす。だが、もはや届かなかった。
「おのれ……おのれぇえええええええええええええええええええ!!!愛しい娘を殺したのみならず、愛しい我が子孫をも、よくもよくもよくもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
マージェッテの巨体が、感電でもしたかのように激しくのたうち回った。
「おお!!悪魔よ!我が呪いを聞き給え!我が身に此の世を滅ぼす力を宿し給え!憎い皇統を一滴残さずに絶やす力を!母の復讐を遂げさせ給ええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「無駄だ」
オレ達は『シルバー&ゴースト・ネクスト』の照準を合わせて、言う。
「僕達がガン=カタを愛する限り」
「その日は永遠に来ないと思え!」
――とうとう呪詛をまき散らすだけの体力も、『分身』するだけの魔力も、愛していた親族さえも――その一切を失ったマージェッテは、『峻霜』によって連行されて行ったのだった。
「……さて」
それを確認した後――オレ達は更に上空高く吊り下げられて、しまった、と焦った。
凄まじい形相をした『閃翔』がオレ達を睨んでいた。
「貴様の正体は何だ、『シャドウ』?」
そのままの剣幕で仮面を剥ぎ取ろうとしてきたので、オレ達は反射的に『閃光弾』を放った。
「ぐっ!?」
眩しい光に視覚を奪われたギルガンドの、その手を全力で振り払って――慌てて水音と共にガルヴァリー大河に潜ったのだった。
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