キラキラ大学生のこの俺が、陰キャオタクのお嫁さん?

ぽんぽこまだむ

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第一章 なれそめ編

(4)陰キャオタクにズコバコ犯されてイッちゃうなんて、あるわけない!

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「……あのさ。もう満足した?」

 思いっきり絶頂してしまった後。
 俺は荒巻のベッドで、しばらく放心状態になっていたが、賢者タイムの訪れとともに、自分がレイプされたのだということを思い出した。
 下腹部はべったべた。床には荒巻のザーメン入りのコンドーム。

「えーと」

 かたわらに寝そべる荒巻は、まだメガネをかけておらず、くっきりしたまぶたと黒くて大きな瞳が見える。

「ありがとうございます……最高でした……」

 ふひっ、みたいな変な声を上げて、荒巻はタオルケットで真っ赤になった顔を隠した。
 満足したかどうかに関する答えになっていない。

「……帰る」

 むくりと起き上がると、ガシッと後ろから腰をつかまれた。

「だっ、だめです!」
「なんだよ」
「まだです」

 もっさりした前髪の下から見える瞳は、まだギラギラと欲情の色を漂わせている。

「やだ、やだやだっ! 何言って――」

 俺の抗議は、荒巻の唇でふさがれた。
 たちまち舌が入ってきて、口内をまさぐる。

「んっ、ふぁっ……、んっ……!」

 さらに乳首をぴむぴむとつままれ、絶頂したばかりの股間と下腹部に、きゅうんっと甘い疼きが走る。

「すみません、もっとしたいです」

 身体を裏返されて、今度はベッドに手と膝をつかされる。
 コンドームのパッケージをぺりぺりと開ける音がして、硬いモノが後ろから入ってきた。

 ずぬぅっ!

「えっ、あっ……、あぁっ、あぁっ……!」

 今度はすぐに激しいピストンが始まる。
 俺の尻穴は、さっきよりもたやすく荒巻のモノを飲み込み、あっという間に快感を拾い始めた。

「諒真さんのまんこに、俺とする気持ちよさを、もっと覚えさせないと……」
「はぅっ!」

 さっきとは違う角度から責められて、こりゅっ、こりゅっ! と気持ちいいところがカーブを描くサオでえぐられる。

「いろんな角度から覚えさせないと意味ないから、全部の角度でやらないと……」
 はっ、はっ、はっ……!
 激しい息をつきながら、荒巻がめちゃくちゃに腰を振りたて、ズコズコと後ろを犯してくる。
 
「はぅっ、はぁうっ、はうぅっ……!」

 激しいピストンに手をついていられず、俺は荒巻の枕にしがみついて、ひたすら尻を振り上げた。
 
――や、だめだ、こんなの、こんなズコバコに犯されて、気持ちいいなんて、おかしい――っ!

 ずちゅん、ずちゅんっ! と中をえぐられ、奥を突かれるたびに、喉の奥から甘ったるい声が出て止まらない。

「やあんっ! あんっ! あぁぁぁっ!」

 俺は荒巻の枕を握りしめ、涙を流して声を上げ続けた。

 ◇ ◇ ◇

――レイプ、だよなあ……。

 大学近くのタリーズで、OGを招いた勉強会のチラシをCanvaで作りながら、俺はボーっと外の通りを見下ろした。
 あの後俺は、荒巻に何回も何回も犯されて、深夜近くにようやく解放されたのだった。

――でも、すっげー気持ちよかった……。

 ダメだ、危険思想だぞ、とアラートを鳴らす自分と、でも気持ちよかったじゃん、とあの感覚を反芻(はんすう)したがる自分が、脳内で終わることのないディスカッションを繰り広げている。

「諒真く~ん、ここにいたんだ。隣座ってもいい?」

 声をかけられて振り向くと、学科の女の子がトレイを持って立っていた。
 いいよ、と言うのと同じタイミングで椅子に腰を下ろしてくる。ふわっとコーヒー以上に甘い匂いが立ち込めて、モフモフした白いコートと、グレージュのA4バッグが荷物置きに折詰にされた。

「今、東京の国際フォーラムで、アグリ・フードイノベーション展示会っていう、食の未来に関するイベントやってるんだって。ちょっと面白そうじゃない?」
「へ~、そうなんだ!」
「東京駅のクリスマスイルミネーションもついでに見られそうだし、行きたいな~」

 グーグルマップを開いているところを見せつけながら、キラキラする素材の入った口紅でにっこりと笑う。
 断っておくが、彼女は彼女じゃない。経済学部現代経営デザイン学科の同級生だ。けれど、こうやってイベントに誘われ、行ってみたらば二人きりで、それからは何かにつけてこうして誘われ、という関係が続いている。

――いや、誘ってもないか。「行きたいな~」って言っているだけ。

 俺はいつも「じゃあ、行こうか」って言う役をやらなきゃならない。言わなけりゃいいんだけど、「ふ~ん」で流したらかわいそうだな、とか余計なことを考えてしまう。
 その時、カウンターテーブルの上に置いた俺のスマホが、ぶーぶぶっと震えた。

――『諒真さん、来てください』

 レイプ魔陰キャオタクの荒巻からである。うっかり既読をつけた自分を、俺は呪った。隣から、彼女がもの言いたげな目線を送ってくる。

「ねえ、どうしよっか?」
――めんどくさいな……。

 反射的にそう思ったのは、彼女の方に対してだった。
 彼女のことが嫌いなわけじゃない。イベントだって、行けばそれなりに楽しいと思う。
 でも、色んなことに気をつかって、おぜん立てして……。

 めんどくさい……。

 なぜか俺は、荒巻に色々されて、何もかもが真っ白になっていたあの瞬間を思い出していた。
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