神様の配達員 思いを 願いを 届けます

紅玲葉

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狛犬の過去2

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再び歩き出した2匹
力が削がれていく中でも2匹は諦めることなく歩き続け、だんだんと道が広くなっていくのに気がついた、曲がり道を曲がった先に小さな看板が立っていた
そこに書かれていたもの
「伊勢神宮まであと2km」
2匹は目を疑った

「吽形兄様!これって!」
阿形の目が光り輝き始めた

「やっとだぞ阿形、神様は我らを見捨ててはいなかったんだ!伊勢神宮…天照大御神様がいる神聖な都だ!!」

お互いに涙を見せ喜びを分かちあった
彼等の涙は苦しみの涙ではなく幸せの涙がだった。

「さぁ行こう阿形、伊勢神宮まであと少しだ!天照大御神様ならきっと助けてくれるぞ!」

そう言ってまた歩き出そうとした時だった
突然、吽形が倒れたのだ

「吽形兄様!どうなされたのです!?」
阿形は焦りを見せる

「なんでこんな事になってしまうんだ…ごめんよ阿形、一緒に行けない」
生き苦しい声で話す吽形

「そんな!吽形兄様、しっかりしてください!あと少しです!もう少しの辛抱です!諦めてはいけません!」
必死に声をかける阿形
吽形のお腹に顔を突っ込み吽形を背中に乗せて歩き出す

「阿形…お前だけでも生きてくれ、こんな俺を連れて行ってもお前の力がより削がれていってしまう…阿形、お前と生きてこれてとても幸せだった…ありがとうな」
吽形は目を瞑りだし、徐々にかすれた声になりながらも阿形に話した。

「別れ話は聞きたくありません!必ず伊勢神宮まで連れていきます!」
涙を流しても、諦めずに歩き始める阿形に吽形もまた涙を流し始めるのだった。

吽形を背中に乗せながら歩き続けること数時間
すると突然阿形が足を止めた。
「吽形兄様、着きましたよ。伊勢神宮に着きましたよ。」
涙を流し始める阿形、背中に乗せていた吽形を降ろし吽形に声をかける
「吽形兄様、起きてください。見てください!大きな鳥居ですよ!私達は着いたんです!」

「・・・」
目をつぶったまま返事をしてくれない吽形

「吽形兄様。寝てるふりはやめてください。吽形兄様。私を1人にしないでください。」
ひたすら声をかける阿形だが、吽形には届いていなかった。
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