神様の配達員 思いを 願いを 届けます

紅玲葉

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神様の願い事1

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神様の配達員として新たな1歩を歩み始める俺の最初の仕事
天照大御神の願いを叶えるべく
天然美少女狛犬と一緒にオシャレな喫茶店に来ていた。

「ここか、天照大御神が言っていた1番有名な喫茶店は」

そこのお店は抹茶パフェが有名らしく
パフェ業界のトップに君臨したらしい
(アマテラス情報)

「ここの抹茶パフェをあいつの元に持っていけばいいんだな?」

「そうですね…」
震えた声で話す狛犬、身体も震わせ怯えていた

「どうした狛犬?機嫌でも悪いのか?」

「いえ、そういう訳ではありません。人が多くて、私こういったのは初めてでちょっと怖いです。」

無理もないか、今まで人が多い所に来たことがないし
そもそも人の来ない神社の狛犬だったからな
可哀想だが我慢して貰うしかないんだ!
何故なら店にいる客皆女性だからだ!

「すぐ頼んでここを出よう。それまで我慢してくれ、いいな?」

狛犬の頭を撫でた。すると落ち着いたのか身体の震えが治まり尻尾と耳が出てきてしまった。

「狛犬、尻尾と耳が隠せてないぞ」

「はっ!あわわわ!」

真っ赤になった顔を手で隠すと同時に元のもふもふの狛犬に戻ってしまった。

「まじかよ!ここで戻るのか!勘弁してくれよ~」

その後、抹茶パフェをお持ち帰りで頼み天照大御神の所へ持っていった。

「おお!これが噂の抹茶パフェと言うやつか!綺麗な緑色をしておる!早速じゃがいただくとするかの」

静かにゆっくりとクリームをすくい上げ、口の中へと持っていく
口を閉じた瞬間、万遍の笑みを浮かべた

「素晴らしい!ほのかな苦味と優しい甘さが口の中で広がり、今までで食べたことの無い美味しさ!これが抹茶パフェと言うやつか!」

「天照大御神様良かったですね」

「まぁな、喜んでくれたんならそれはそれで良いのかもな」

幸せそうに抹茶パフェを食べる天照大御神
それを見て笑顔になる2人
こうして最初の初仕事を無事終えるのだった。

夕日も沈みかけ、参拝客も少なくなってきた時
天照大御神は満足げな顔で勇人達に話しかけた

「とても美味しかったのじゃ!これは報酬じゃ有難く受け取っておくれ」

そうして貰ったのは1つの封筒
中を見ると、青いい羽根と、五千円札が入っていた。

「ただパフェを買ってきただけなのにこんなに貰っていいのか?」

「何を言うておる、神様の願いを叶えてくれるのはそなた達しかおらん。今の世界では、少なかろう。だが今はこのくらいで許しておくれ、あと、その青い羽根はそなた自身が行きたい所に連れてってくれる羽根じゃ、しかし、使用回数が決まっておってな、1日3回までじゃ気をつけるんだぞ」

「それにしても、五千円札なんてどっから出したんだ?」

「わしらの世界でも経済というのは築かれておっての、高天原が軸なのじゃ、だが高天原におる神達は人を嫌っておっての信仰が薄れてるのに苛立ちを覚えておる」

八百万の神がいると言われている日本
物や自然、人との縁、全てに神様は存在していると言われている。
地域によっては祭り行事として神様を楽しませ、神様に食物等を納め、神様に感謝の気持ちを伝えて、神様はそれを力として得ていた。
それによって神様は雨を降らし、草木を育て、豊作を与えた。
またある神様は男女を結ばせ、幸せを与えた。
神様が幸を与え、人間は感謝を伝え、神様に力を与える。そうして、神様と人間に「繋がり」が生まれていた。

「今の世は願いを頼んでくる人間が多くての、わしらはその願いを叶えてあげたいのじゃが、見ての通り、力が足らん。昔は豊作だった時は必ず皆でお祭り騒ぎじゃった。米や酒が大量に届いたものじゃ」

楽しかった頃を振り返って笑顔を見せている天照大御神だが、勇人には悲しい顔に見えた

「でも徐々に祭りも、米や酒も減ってしまった…それに対して人の願いが増え続け、今にいたる」

「そういうことじゃ、さて長話をしてしまったの明日からまたよろしく頼むぞ!」

「任せとけ、それじゃ帰るとすっかな。狛犬はどうする?一緒に住むか?」

「え!いいのですか!?」

「別に構わねぇよあんな寒い休憩所より、暖かい所で寝泊まりした方がいいだろ?」

「はい!ありがとうございます!」

そうして俺は白い羽根を空に掲げ、目を閉じ、自分の家へと帰った、狛犬は犬の状態で暮らすことを条件に一緒に住むことになった。
やる事を済ませてベッドに横たわると疲れが一気に襲いかかり、そのまま眠りにつき1日が終わった。
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