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007 コートニー
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「商会の3女なんて言うのは平民とあまり変わりは無いわ。しかも、うちには兄が2人もいるしね。まあ、商会の後を継ぐのは長男で間違い無いでしょう。長女ならうちの商会と同レベルの商会に嫁ぐ事も可能。でもね、3女ともなると良くて少し裕福な農家に嫁げればラッキー程度な感じな訳よ。」
コートニーは鬱憤を晴らす様に捲し立てる。
「ちなみにローデリア商会ってのはこの町ではどの位の力があるんだ?」
そう聞いたらコートニーが吃驚していた。
「ローデリア商会を知らないとか、貴方、この町の人では無いの?」
「まあ、そうだね。この町に来てまだ数日しか経っていない。」
って言うか、それ程吃驚すると言う事は、ローデリア商会はかなり有名な商会なのだろう。
「まあ、良いわ。ローデリア商会の娘と言う立場を利用するつもりは無いからね。」
ん?そう言えば敵に回すとか物騒な事言ってたよな?
「で、君と組むと俺に何の得があるんだ?」
そう言うと待ってましたと前に出る。顔が近いぞ。
「ハルトには仕入れの才能が有ると思う。この市場で、これだけの商品を扱っているのはハルトの店だけだ。恐らく、他の商会を回っても、こんな珍しい商品は売って居ないだろう。」
「そんなに珍しい商品なのに何で売れないんだ?ひょっとして値段が高いとか?」
一応市場の鍛冶屋はリサーチして、導き出した価格なんだけどね。
「逆よ。安過ぎるの。例えば、この包丁だけど、大銅貨3枚の値段が付いているけど、私なら銀貨5枚は取るわね。」
いや、それ仕入れ値100円なんだけど、それを5万円とか、ありえないだろう?って言うか、俺の良心が痛むぞ。
「じゃあ、こっちの黒い包丁は幾らの値を付ける?」
ホームセンターで2500円で買った包丁を差し出す。
「そうね、これなら金貨1枚って所かな?」
おいおい、10万円の包丁なんて誰が買うんだよ?
「それにね、これらはこのままじゃ売れないわ。まず、売り手を間違っている。こう言った商品はプロに売るのが正解。個人でここまでの包丁はまず使いこなせないわね。」
100円ショップの包丁だよ?主婦の強い味方100円ショップの商品がプロご用達になっちゃうの?
「もう一つ、これだけの包丁をメンテナンスするには、良い砥石が必要になるわ。それが手に入らないと、これは売れないと言う事になるの。」
砥石?そう言えば、100円ショップの包丁は使い捨てだと考えていたが、1本5万円で売るなら砥石は必需品になるな。しかもどうやら、この世界には性能の良い砥石が無いようだ。
包丁の切れ味だけを考えれば100円ショップにシャープナーと言うのが売っている。これを使えば数回なら切れ味を復活できる。だが、本格的に研ぐならホームセンターで2000円前後で売っている砥石を仕入れる必要がある。
100円の包丁を研ぐのに2000円の砥石が必要になるとは。
「ちなみに、砥石は入手可能だが、どの位の値段で売るつもりだ?」
するとコートニーが急に真面目な顔になる。人差し指を下唇に付けて、思案する。
「ハルトは刃物専門店をするつもり?それとも他にも売れる商品を引っ張ってこれる?」
「ああ、俺は別に鍛冶屋って訳じゃ無いからな。包丁はたまたま安く仕入れられたので儲けられるかなと思っただけで、それに刃物に詳しい訳でも無いしね。」
そう言うとコートニーは我が意を得たりと言った顔をした。
「思った通り、ハルトには仕入れの才能がある。そして、私には販売の才能があると自負している。でもね、商会の3女には仕入れのコネクションなんて無いの。そう言うのは一部の商会の更にほんの一部の人間が独占している状態ね。」
「なるほど、俺が仕入れて君が販売するって事か?」
「そう言う事ね。正直、君には仕入れの才能はあるけど、この町での商売に関しては完全に素人以下よ。他の町では上手く行ってたのかもしれないけど、少なくともこの町では通用しないわ。どう?悪い話じゃないでしょ?」
確かに、この世界の商売を熟知している人間は必要だと思っていた。包丁が売れない場合。最悪、何処か人気の店にでも弟子入りしようかと考えて居た所だ。だが、彼女を全面的に信用できるかと言うと難しい所だ。
「正直、君の提案は魅力的だ。だが、問題は分け前と仕入れ金になるかな?」
そう言うとコートニーが再び思案顔になる。彼女の答え次第でこの話に乗るかどうか決める事になる。彼女が俺を騙そうと考えて居るなら、話はそこで終わりだ。
「では、こうしましょう。売り上げを3つに分ける。3分の1が私の取り分。3分の1がハルトの取り分。そして、残りの3分の1が仕入れ金。それで、どうかしら?」
ふむ、仕入れが30%で儲けが売り上げの30%か、数字上は悪く無い話だが、問題は1日に幾ら儲かるかだな。彼女は自信がある様だが、売れなかった時の事も考えて置かないと損をする。
「悪く無い提案だが、売る場所は決めているのか?」
「いいえ、この包丁と砥石を売るには店を構えていては駄目。こちらから訪問しないとね。」
ほう?店舗を持たずに販売するなら店舗料は要らないと言う事か。
「包丁と砥石はそうだとしても、他の商品は店舗が必要と言う事もあるだろう?」
「そうね。でもそれは包丁と砥石が売れなくなってからの事だし、多分、その時には2人はそれなりの蓄えがあるはずよ。店舗が必要になったら、その時に考えれば良いんじゃないかしら?」
まあ、コートニーの言う事はもっともだ。俺も取らぬ狸の皮算用をしている場合じゃ無いか?とりあえず仕入れた物を全部売らないと不味いしね。
「ところで、包丁と砥石はそれ程長く売れない様な口ぶりだが、どう言う事か説明して貰えないか?」
そう尋ねるとコートニーは短い髪の毛を弄りながら、やっとその話になったかと居住まいを正した。
「いい、良く聞いてね。この包丁は刃がとても緻密に出来ている。恐らく、この町の鍛冶屋ではこれと同等の製品は作れないわね。だから、高く売れる可能性がある。けど、包丁と言うのは長く使う物なので自分でメンテナンスが出来ないと困る。そこで、砥石とセットで販売する必要が出て来る。ここまでは解るわね?」
そこまでは、俺もコートニーに砥石の話を聞いた時に容易に想像がついた。
「長く使う物だから、リピーターが期待できないって事か?」
コートニーが人差し指を左右に振る。こっちの世界でもそう言う仕草をするんだな。
「問題はそこじゃない。販売だけなら、この町以外の町へ持って行けば、売り続ける事は可能だわ。だけどね、質の良い砥石が出回ったら、鍛冶屋がこぞって買うと思わない?だって、それがあれば、自分達が打った安い包丁が切れ味抜群の包丁になって、高値で売れる訳だからね。当然、貴方が仕入れた高い包丁は売れなくなるわね。」
いやいや、ちょっと待てよ。高い包丁って、高く売るのはコートニーでしょ?仕入れは100円なんだから、その時は価格を落とせば良いんじゃ?
「その包丁の仕入れ値は安いぞ。その時は包丁の価格を下げれば良いんじゃ無いのか?」
「それは得策では無いわ。この包丁は見た事が無い金属で出来ているし、もし、他にも同じ金属で出来た製品があるのなら、そっちを高く売った方が儲かると思わない?」
なるほど、確かにステンレスはこっちの世界では珍しいのだろう。あえて包丁を安く売るより、同じステンレス製品を高く販売した方が儲かると言うのは理解出来る。100円ショップにはまだまだステンレス製の物は売っているし、ホームセンターなんかでも安い物は大抵ステンレス製かスチール製だ。
それを一早く儲かると判断したコートニーは相当やり手の商人かもしれない。これは光明が見えて来たかもしれないぞ。
「解った。君と組む事にするよ。ところで、仕入れた商品の管理や、打ち合わせとかは何処でやる予定だ?まさか、路上では出来ないよね?」
そろそろ日が暮れかかって居るのか、だいぶ日も落ちて来た。かなり長い間話をしていた様だ。
「そうね。私の知り合いの商店で、倉庫位なら貸して貰える場所があるわ。最初はそこを拠点にしましょう。」
「解った。じゃあ、明日の昼過ぎにここで落ち合ってから、そこに向かおう。それまでに砥石を用意して来るよ。」
俺はそう言って店仕舞いを始めた。
「約束よ!」
コートニーがそう言って、北の方へ向かって帰って行った。確か、町の北側は富裕層の家が多いはず。
俺は、店仕舞いが終わると南に向かう。
コートニーは鬱憤を晴らす様に捲し立てる。
「ちなみにローデリア商会ってのはこの町ではどの位の力があるんだ?」
そう聞いたらコートニーが吃驚していた。
「ローデリア商会を知らないとか、貴方、この町の人では無いの?」
「まあ、そうだね。この町に来てまだ数日しか経っていない。」
って言うか、それ程吃驚すると言う事は、ローデリア商会はかなり有名な商会なのだろう。
「まあ、良いわ。ローデリア商会の娘と言う立場を利用するつもりは無いからね。」
ん?そう言えば敵に回すとか物騒な事言ってたよな?
「で、君と組むと俺に何の得があるんだ?」
そう言うと待ってましたと前に出る。顔が近いぞ。
「ハルトには仕入れの才能が有ると思う。この市場で、これだけの商品を扱っているのはハルトの店だけだ。恐らく、他の商会を回っても、こんな珍しい商品は売って居ないだろう。」
「そんなに珍しい商品なのに何で売れないんだ?ひょっとして値段が高いとか?」
一応市場の鍛冶屋はリサーチして、導き出した価格なんだけどね。
「逆よ。安過ぎるの。例えば、この包丁だけど、大銅貨3枚の値段が付いているけど、私なら銀貨5枚は取るわね。」
いや、それ仕入れ値100円なんだけど、それを5万円とか、ありえないだろう?って言うか、俺の良心が痛むぞ。
「じゃあ、こっちの黒い包丁は幾らの値を付ける?」
ホームセンターで2500円で買った包丁を差し出す。
「そうね、これなら金貨1枚って所かな?」
おいおい、10万円の包丁なんて誰が買うんだよ?
「それにね、これらはこのままじゃ売れないわ。まず、売り手を間違っている。こう言った商品はプロに売るのが正解。個人でここまでの包丁はまず使いこなせないわね。」
100円ショップの包丁だよ?主婦の強い味方100円ショップの商品がプロご用達になっちゃうの?
「もう一つ、これだけの包丁をメンテナンスするには、良い砥石が必要になるわ。それが手に入らないと、これは売れないと言う事になるの。」
砥石?そう言えば、100円ショップの包丁は使い捨てだと考えていたが、1本5万円で売るなら砥石は必需品になるな。しかもどうやら、この世界には性能の良い砥石が無いようだ。
包丁の切れ味だけを考えれば100円ショップにシャープナーと言うのが売っている。これを使えば数回なら切れ味を復活できる。だが、本格的に研ぐならホームセンターで2000円前後で売っている砥石を仕入れる必要がある。
100円の包丁を研ぐのに2000円の砥石が必要になるとは。
「ちなみに、砥石は入手可能だが、どの位の値段で売るつもりだ?」
するとコートニーが急に真面目な顔になる。人差し指を下唇に付けて、思案する。
「ハルトは刃物専門店をするつもり?それとも他にも売れる商品を引っ張ってこれる?」
「ああ、俺は別に鍛冶屋って訳じゃ無いからな。包丁はたまたま安く仕入れられたので儲けられるかなと思っただけで、それに刃物に詳しい訳でも無いしね。」
そう言うとコートニーは我が意を得たりと言った顔をした。
「思った通り、ハルトには仕入れの才能がある。そして、私には販売の才能があると自負している。でもね、商会の3女には仕入れのコネクションなんて無いの。そう言うのは一部の商会の更にほんの一部の人間が独占している状態ね。」
「なるほど、俺が仕入れて君が販売するって事か?」
「そう言う事ね。正直、君には仕入れの才能はあるけど、この町での商売に関しては完全に素人以下よ。他の町では上手く行ってたのかもしれないけど、少なくともこの町では通用しないわ。どう?悪い話じゃないでしょ?」
確かに、この世界の商売を熟知している人間は必要だと思っていた。包丁が売れない場合。最悪、何処か人気の店にでも弟子入りしようかと考えて居た所だ。だが、彼女を全面的に信用できるかと言うと難しい所だ。
「正直、君の提案は魅力的だ。だが、問題は分け前と仕入れ金になるかな?」
そう言うとコートニーが再び思案顔になる。彼女の答え次第でこの話に乗るかどうか決める事になる。彼女が俺を騙そうと考えて居るなら、話はそこで終わりだ。
「では、こうしましょう。売り上げを3つに分ける。3分の1が私の取り分。3分の1がハルトの取り分。そして、残りの3分の1が仕入れ金。それで、どうかしら?」
ふむ、仕入れが30%で儲けが売り上げの30%か、数字上は悪く無い話だが、問題は1日に幾ら儲かるかだな。彼女は自信がある様だが、売れなかった時の事も考えて置かないと損をする。
「悪く無い提案だが、売る場所は決めているのか?」
「いいえ、この包丁と砥石を売るには店を構えていては駄目。こちらから訪問しないとね。」
ほう?店舗を持たずに販売するなら店舗料は要らないと言う事か。
「包丁と砥石はそうだとしても、他の商品は店舗が必要と言う事もあるだろう?」
「そうね。でもそれは包丁と砥石が売れなくなってからの事だし、多分、その時には2人はそれなりの蓄えがあるはずよ。店舗が必要になったら、その時に考えれば良いんじゃないかしら?」
まあ、コートニーの言う事はもっともだ。俺も取らぬ狸の皮算用をしている場合じゃ無いか?とりあえず仕入れた物を全部売らないと不味いしね。
「ところで、包丁と砥石はそれ程長く売れない様な口ぶりだが、どう言う事か説明して貰えないか?」
そう尋ねるとコートニーは短い髪の毛を弄りながら、やっとその話になったかと居住まいを正した。
「いい、良く聞いてね。この包丁は刃がとても緻密に出来ている。恐らく、この町の鍛冶屋ではこれと同等の製品は作れないわね。だから、高く売れる可能性がある。けど、包丁と言うのは長く使う物なので自分でメンテナンスが出来ないと困る。そこで、砥石とセットで販売する必要が出て来る。ここまでは解るわね?」
そこまでは、俺もコートニーに砥石の話を聞いた時に容易に想像がついた。
「長く使う物だから、リピーターが期待できないって事か?」
コートニーが人差し指を左右に振る。こっちの世界でもそう言う仕草をするんだな。
「問題はそこじゃない。販売だけなら、この町以外の町へ持って行けば、売り続ける事は可能だわ。だけどね、質の良い砥石が出回ったら、鍛冶屋がこぞって買うと思わない?だって、それがあれば、自分達が打った安い包丁が切れ味抜群の包丁になって、高値で売れる訳だからね。当然、貴方が仕入れた高い包丁は売れなくなるわね。」
いやいや、ちょっと待てよ。高い包丁って、高く売るのはコートニーでしょ?仕入れは100円なんだから、その時は価格を落とせば良いんじゃ?
「その包丁の仕入れ値は安いぞ。その時は包丁の価格を下げれば良いんじゃ無いのか?」
「それは得策では無いわ。この包丁は見た事が無い金属で出来ているし、もし、他にも同じ金属で出来た製品があるのなら、そっちを高く売った方が儲かると思わない?」
なるほど、確かにステンレスはこっちの世界では珍しいのだろう。あえて包丁を安く売るより、同じステンレス製品を高く販売した方が儲かると言うのは理解出来る。100円ショップにはまだまだステンレス製の物は売っているし、ホームセンターなんかでも安い物は大抵ステンレス製かスチール製だ。
それを一早く儲かると判断したコートニーは相当やり手の商人かもしれない。これは光明が見えて来たかもしれないぞ。
「解った。君と組む事にするよ。ところで、仕入れた商品の管理や、打ち合わせとかは何処でやる予定だ?まさか、路上では出来ないよね?」
そろそろ日が暮れかかって居るのか、だいぶ日も落ちて来た。かなり長い間話をしていた様だ。
「そうね。私の知り合いの商店で、倉庫位なら貸して貰える場所があるわ。最初はそこを拠点にしましょう。」
「解った。じゃあ、明日の昼過ぎにここで落ち合ってから、そこに向かおう。それまでに砥石を用意して来るよ。」
俺はそう言って店仕舞いを始めた。
「約束よ!」
コートニーがそう言って、北の方へ向かって帰って行った。確か、町の北側は富裕層の家が多いはず。
俺は、店仕舞いが終わると南に向かう。
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